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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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561.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
田舎の雰囲気はいいし、登場する一族の面々もいい味を出していて、この一族の絆はよく描けていたと思う。しかし、それがどうもネット上の仮想空間で起こっている事件との釣り合いがうまくいっていないように思うし、面白いんだけど、なにか詰め込みすぎな感じ。細田守監督初のオリジナル作品ということだが、終盤は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!!」そっくりの展開で、正直、もっと頑張ってほしいと感じた。それでも、栄の部屋の黒電話や、何度も出てくる一家全員で食卓を囲むシーンなどレトロ感がよく出ている演出がいいし、有名芸能人による吹き替えもそんなに気にならなかった。(これは普段テレビを見ないせいで、馴染みのある人が少ないせいもあるのだが。)とくに、栄を演じた富司純子がよく、アニメ声優として見るのはおそらく初めてだと思うけど、素直にうまいと思えた。見終わってとくに何かが残る映画かと言われれば正直微妙な気がするのだが、栄が家族に宛てた手紙を読むところは思わずジーンとさせられる。侘助というキャラクターは伊丹十三監督がモデルだそうだが、「お葬式」での山崎努と同じ名前なので、やはりオマージュなのだろう。さっきも書いたけど、仮想空間の混乱と田舎のある一族の絆を描くというのにちょっと無理を感じるし、どちらか一方だけをテーマに据えたほうがよかった気もするが、おそらくヒット要素として仮想空間の混乱を描いているのだろうけど、二つの要素を混ぜたことでドラマとしての深みがそれほど感じられず、個人的には仮想空間での事件という要素はなくてもよかったんじゃないかと思う。(そうなると地味すぎる映画になってしまうが。)あまり自分の評価は高くないけど、はっきり言って「時をかける少女」のほうがドラマとしての見ごたえはあったと思う。さらにいえば、細田監督は東映アニメーションの出身なので、オリジナル作品を作るとどうしても東映アニメーションの少年ジャンプ系アクションアニメ的な要素が入ってしまうのかもしれない。ところで、小惑星探査機が原発に落下しそうになるクライマックス、東日本大震災後の今見たらなんか現実の原発で起こっていることと妙に重なってしまって少し怖かった。(このシーンを理由にしばらくこの映画のテレビ放送はないかも。)
[DVD(邦画)] 6点(2020-05-17 16:29:21)(良:1票)
562.  時をかける少女(2006)
とても丁寧に作られている印象のアニメで、なかなかの佳作だと思うけど、先週、大林宣彦監督版を見たばかりなのでいけないことだと思いつつもつい比べながら見てしまい、そうすると何かが物足りなく感じてしまった。大林版をあまり意識しないほうが楽しめたかも。ただ、主人公のおばとして登場する芳山和子の存在が大林版を先に見ているとちょっと嬉しかったりもする。
[DVD(邦画)] 6点(2020-05-17 16:26:27)(良:1票)
563.  切腹 《ネタバレ》 
十数年ぶりに見たが、まず冒頭からもう一気に見る者を引き込む橋本忍の脚本のうまさによってグイグイと物語に引き込まれるし、主人公 津雲半四郎(仲代達矢)の口から語られる身の上話が仲代の熱演により相当な説得力を持っていて、飽きさせず、緊張感が最初から最後までずっと持続するので全くだれることがなく見入ることができる。半四郎が武士の面目が上辺だけのものとなったと批判するのは今の世の中に当てはめてもじゅうぶんに通用する。クライマックスの大立ち回りにより出た死傷者に対する勘解由(三國連太郎)の対応はおそらく現代であれば批判の矢面に立たされるであろう。このシーンこそ小林正樹監督がこの映画で言いたかったメッセージがもっともストレートに出ていると感じる。実は初めて見た時はそれまで静かに進行していた物語がこのクライマックスの半四郎の大立ち回りによって分断されてしまったような印象があったが、このシーンを見せるためには必要な展開だと今回見て思った。後半の半四郎と彦九郎(丹波哲郎)との決闘も迫力があり、見ごたえじゅうぶん。(クライマックスの大立ち回りよりこの決闘のほうが印象に残る。)求女(石浜朗)の竹光による切腹シーンは初めて見たときも強烈に印象に残ったが、久しぶりに見てもそのリアルな痛々しさが見ているこちらにも伝わってくる。あまたの時代劇映画の中でも歴史に残る名シーンだ。こんなところも本作が評価される所以かもしれないが、もちろんそれだけではなく、権力組織の慢心や傲慢さを鋭くついている内容で、ドラマとしても完成度が高く、名作とされている理由がよく分かるし、個人的にもそう思う。無論、仲代達矢、三國連太郎、丹波哲郎といった出演俳優の熱演もこの映画の完成度を高めるのに貢献しているのは言うまでもない。(2013年1月10日更新)
[CS・衛星(邦画)] 9点(2020-05-16 11:57:32)
564.  狼よ落日を斬れ
三隅研次監督の遺作映画となった松竹の大作時代劇。三隅監督の映画を見るのがかなり久しぶりなうえ、遺作でしかも三隅監督はこういう大作を手掛けているイメージがないため見る前から不安のほうが大きかったのだが、案の定まとまりを欠く大味な映画という印象はあるものの、退屈せずに最後までそこそこ面白く見ることができた。幕末から明治初期にかけての四人の男の生きざまが描かれていて、それを演じる高橋英樹、緒形拳、近藤正臣、西郷輝彦の四人の圧倒的な濃さが映画を引っ張っていくわけだが、もうこれだけで男の映画という感じがするのがいい。でも、ドラマとしては物足りない部分が多く、題材は魅力的なのになにかもったいなく思えてしまい、それが三隅監督も自作映画の中で唯一クレジットされてる脚本にあるのかは分からないが、同じく三隅監督が手掛けていても、大映であれば違った映画になっていたかもという思いはある。メインの四人の中では緒形拳演じる中村半次郎の存在感がとくに抜群だが、彼が慕う西郷隆盛を辰巳柳太郎が演じているのは、この二人の実際の関係を役にダブらせているようで面白い。高橋英樹と松坂慶子はこの前年の加藤泰監督の「宮本武蔵」でも相手役として共演していて、おそらく松竹としてはこの時期、このコンビで売り出したかったのではないかと勘繰ってしまう。
[DVD(邦画)] 6点(2020-05-15 22:21:09)
565.  西鶴一代女 《ネタバレ》 
溝口健二監督の映画もかなり久しぶりに見る気がする。そんな本作は溝口監督が一躍国際的に名が知られるきっかけとなった名作として知られているが、始まって早々に溝口監督らしい力強い長回しに一気に引き込まれた。田中絹代演じる主人公 お春がお経の声に導かれるようにして羅漢堂に入っていく最初のシーンからもうすでにただならぬ雰囲気を感じるし、もちろん、溝口監督ならではの映像美もこの冒頭からよく出ている。物語はこのお春の転落人生を描いているわけだが、溝口監督は一切の妥協を許さずにこのお春という女の人生を描き切っているし、それに見事に応えた田中絹代のすごさ。ここにこの名コンビの真骨頂があるのではと思えてならない。お春の人生の転落ぶりは最初の高貴な身分から最後は夜鷹までと凄まじいものがあるのだが、そこに描かれているのは封建主義の理不尽さとそれに立ち向かう女の強さだ。冒頭の勝之介(三船敏郎、溝口映画にも出てたんだ。)との身分違いの恋からお春の怒涛の人生は始まっているが、これをはじめとしてお春の人生にはこの封建的な世の中の空気というものがついてまわっていたように思う。とくに輿入れした松平家でのエピソードにそれがよく出ており、あれだけ苦労して探した(この嫁探しのシーンがユーモラスに描かれていて笑える。)嫁であるお春を世継ぎが生まれたらもういらないとばかりに実家に帰したりするのは理解できないし、その子が殿様になるころにまたお春を呼び戻すのも虫が良すぎる感じ。そしてクライマックス、目の前を通り過ぎる殿様になった我が子を「私はあの子の母親です。」と後を追おうとするお春の姿は演じているのが田中絹代とあって思わず「陸軍」のラストシーンがオーバーラップしてしまうが、こちらもやはり切なかった。そんなお春が年を取るごとに美しくなっていくように見えるのだが、やはり溝口監督はお春の強さを美しさと比例させて描いているのだろうか。とくに下の方も書かれているように回想を終えたお春が倒れるシーンの田中絹代の美しさは尋常ではないものがあり、すごく印象的だった。最初に書いたように久しぶりに見る溝口監督の映画だったのだが、間違いなく映画史に残る名画であり、素直に見て、いや、出会えて良かったと思えるような映画だった。
[DVD(邦画)] 9点(2020-05-14 23:29:54)
566.  祇園の姉妹(1936)
溝口健二監督の映画は三本目。前に見たのが「雨月物語」と「近松物語」という日本が世界に誇る名作二本で実際にとても素晴らしい作品だったのでこの作品には少々不安もあった。確かに「雨月」や「近松」には及ばないと思うところもあるもののこれもやっぱり名作だと思う。宮川一夫が撮影担当でない作品は初めてだったのだが、やっぱり撮影監督が違ってもこの監督の作り出す映像はとても美しく、つい見入ってしまった。主演の山田五十鈴が当時19歳と若く、後年の黒澤作品などで見せる凄みのある演技とはまた違った初々しい演技を見せているのがとても印象的だった。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-07 10:47:32)
567.  座頭市鉄火旅 《ネタバレ》 
シリーズ15作目。今回は市の仕込み杖があと一人斬ったら折れてしまうという衝撃の設定。なのでシリーズではちょっといつもと違う印象の映画に仕上がっていて面白かった。ドラマ重視のつくりで夢の中で杖が折れて市が斬られるというシーンは杖があと一回しか斬れないことへの市の恐怖心がよく出てるシーンでとても印象に残った。そしてなにより刀鍛冶を演じる東野英治郎が味のあるいい演技を見せていて市に仕込み杖の事を話すシーンや娘のことを話すシーンなど市とのやりとりのシーンがいい。その娘を演じる藤村志保も先週見た「座頭市喧嘩旅」より今回のほうが良かったと思うし、「座頭市喧嘩旅」と同じ安田公義監督が手がけていることも興味深いところであるが、いずれにせよ今回のほうが話としても面白くみごたえがあった。クライマックスの今回の殺陣シーンは市の仕込み杖に関する話だっただけにいつもよりもよけいにカタルシスが感じられるものとなっていてシリーズの中でもとくに印象に残る。またシリアス目のストーリーの中にあって市のとぼけた表情や、コミカルな仕草、水前寺清子や藤田まこととのやりとりが雰囲気を和ませているところも良かった。
[DVD(邦画)] 8点(2020-05-05 17:31:17)
568.  皇帝のいない八月 《ネタバレ》 
自衛隊のクーデター事件を描いた松竹の大作映画。あまり馴染みのない山本薩夫監督の作品だが、政治ドラマとしても見ごたえがあり、ただのパニック映画とはなっていない。しかし、背景がやや分かりづらく、政治ドラマが面白く描かれている一方で、乗っ取られたさくら号の緊迫感などはあまりうまく描けていないと思った。また渡瀬恒彦、吉永小百合、山本圭の三角関係は列車内でのドラマとしてやりたいのは分かるのだが、どうも場違いな印象があり、このテーマだけで一本別の映画を作ったほうがいいのではないかと思ってしまった。(余談だが、「新幹線大爆破」では犯人側だった山本圭がこの映画では乗客役というのがなんともいえないなあ。)それよりもほかの乗客たちの人間模様を中心にドラマを作っていったほうがよかったのではと思う。それでも三國連太郎が鈴木瑞穂を拷問するシーンや滝沢修演じる総理大臣と佐分利信演じる黒幕との関係などは実際にありそうだなあと思わせていて妙にリアルに感じた。そうそう、さくら号の乗客として出演している渥美清(旅の途中の寅さんを見てるみたいだ。)と岡田嘉子のやりとりはなんだか見ていて和む。そういえばこの映画、「男はつらいよ」シリーズのマドンナ役やゲストで出た人も何人か出てる。太地喜和子と岡田嘉子が出ているので、もし宇野重吉も出てたら「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」が見たくなってしまう。
[DVD(邦画)] 6点(2020-05-05 13:09:40)
569.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 《ネタバレ》 
原作知らないし、押井だからストーリーもわけ分からんだろうと思いながら見たら、やはりストーリーがやや複雑ではあったが、けっこう面白かった。ニセの記憶を刷り込まされた清掃員が哀れ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-04 13:49:04)
570.  イノセンス
映像は美しい。ただ、背景がリアルすぎてアニメのキャラクターと馴染んでいない箇所があるのに少し違和感を感じた。それに押井の映画にしては普通な印象である。もちろんいつもの押井節は健在だが、前作のほうが面白かったような気がする。でも本作もつまらなくはなかったので6点。
[ビデオ(邦画)] 6点(2020-05-04 13:46:31)
571.  安城家の舞踏会 《ネタバレ》 
階級の消滅によって没落した華族 安城家の最後の一夜を描いた吉村公三郎監督の映画。実際に新憲法が公布され、華族制度が廃止された年の映画で、当時としてはかなりタイムリーな内容。それを今見るのはいくらなんでもいかにも古い映画に感じてしまうのではと見る前は思っていたのだが、実際に見てみると歴史の1ページを垣間見ているような感じで、最後まで興味深く退屈することなく見ることができた。今までの立場がなくなることへの安城家の人々のそれぞれの思いも繊細に描かれていて群像劇としても見ごたえのあるものになっているが、中でも父 忠彦(滝沢修)や長女 昭子(逢初夢子)が動揺しきっている中、一人物おじせずにしっかりしている次女 敦子(原節子)と達観しきったような長男 正彦(森雅之)。この二人がとくに印象的で、この二人の存在がこの映画を引っ張っている。話がほぼ安城家の敷地内のみで展開し、出演者も舞台出身者が多く、全体的に舞台劇臭さもあるのだが、吉村監督の演出は冒頭から冴えていて、いかにも映画的で、このおかげで冒頭から引き込まれた。信じていた新川が実は自分の肩書だけを信用していたと知り、落胆する忠彦など、人間関係の気薄さや、人間の弱さなどもしっかりと描かれているのもよかった。戦後2年ほどのころの映画なのだが、どこかヨーロッパあたりのおしゃれな外国映画のような雰囲気が漂っているのも新鮮でちょっと驚く部分でもあるのだが、華族という世界のエレガントさを表現するにはこの日本映画離れしたような雰囲気が最適で、これが見事に成功している。舞踏会を背景に描かれるそれぞれの人間模様も見どころなのだが、やはり舞踏会が終わった後のラストシーンの忠彦と敦子のダンス。舞踏会でのドロドロした人間模様が描かれたあとのこの二人のダンスシーンはそれまでの人間模様のドロドロさがウソのような一切の汚れもない美しさがなんとも印象に残る名シーンで、ここに作り手である吉村監督や脚本を担当した新藤兼人監督のメッセージが集約されているような気がする。カーテンから差し込む朝日はこれから始まる安城家の人々の新しい人生の希望の光なのだ。(このときカーテンがダンスをするように風に舞っているのがなんともニクイ。)最初に書いたように見る前は不安のほうが大きかったのだが、じゅうぶんに面白かったし、見終わったあとの余韻もたまらなく、本当に見てよかった。ところで、原節子はこの映画の2年後に同じ新藤兼人脚本の「お嬢さん乾杯」(木下恵介監督)でも主人公の没落華族の令嬢を演じているが、それもなかなか興味深い。小津作品や成瀬作品で市井の人を演じていてもハマる人なのだが、こういうお嬢様役もやっぱり良いなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2020-04-30 11:40:18)
572.  サラリーマン忠臣蔵 《ネタバレ》 
忠臣蔵のストーリーを現代(製作当時)のサラリーマン社会に置き換えた東宝の喜劇映画で、一応、社長シリーズの一篇ということになっているが、ストーリーの展開上、森繁久彌は社長(浅野)ではなく、専務(大石)ということになっているなど、従来のこのシリーズの設定とは異なる部分があるのだが、このシリーズを見るのがものすごく久しぶり(本作自体は見るの二度目だけど。)なせいか、ほとんど気にせずに見ることができた。全体的に見て東宝らしい明るい軽めの喜劇映画なのだけど、思ったよりは真面目に忠臣蔵をパロディー化している印象で、吉良(東野英治郎)をレセプション会場で殴ってしまった浅野(池部良)が謹慎を命じられ、その後に事故死する件や、フランスから帰国した大石が浅野の墓参りをするシーンは少しシリアスに描かれているし、浅野の後任の社長に就任した吉良が自らの意に沿わない社員を次々と左遷していく展開もしっかりした描き方をしている。でもだからこそラストで吉良に反旗を翻す大石たちの行動は見ていてスカッとするものがあった。従来の社長シリーズ同様に二部作構成で、後編まで見ないとストーリーが完結しないのだが、元が有名な話で結末まで分かっているとはいえ、見終わって続きも見たいと思わせてくれるところが良い。東宝サラリーマン喜劇100本記念映画で、三船や池部良をはじめ、志村喬など普段はこの手の映画であまり見ることのないような豪華な俳優陣が脇で出演していて、プチオールスター映画としても見どころのある映画だ。(2018年3月23日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2020-04-29 19:32:07)
573.  電車男 《ネタバレ》 
公開当時は「世界の中心で、愛をさけぶ」や「いま、会いにゆきます」なんかと並んで話題になっていた映画だったのだけど、見たのは今回が初めて。(ドラマも未見。)ネット掲示板の実際のやりとりから生まれた実話という触れ込みだが、実話の映画化だと思わずによくあるラブコメ映画として見ればそれなりに面白いと思うものの、あまり映画向きの題材とも思えず、見ていてドラマのほうが面白そうと思ってしまったのも事実で、電車男(山田孝之)とエルメス(中谷美紀)の関係と並行して掲示板利用者たちの日常も絡めた群像劇にしてしまったほうがもっと面白かっただろうと思う(ドラマではそうなっているような気がする。)し、そうすることで深みも出たのではという気がする。主人公の電車男はアニオタ、ゲーオタという設定だが、あまりそれらしい描写がなく、説得力に欠ける部分があるのもちょっとと思ってしまう。(百式(と書かれた)Tシャツを着てるならせめてエルメスと聞いたときにララァのモビルアーマーを想像するとかしてほしかったなあ。と言いながら自分も一年ほど前からガンダム初めて見てる初心者だけど。)それに森田芳光監督の「(ハル)」を先に見ているとどうしても書き込みの内容をナレーションでしゃべってしまうのは演出として勿体ないように思えた。電車男を応援する掲示板利用者のメンバーの一人に瑛太演じる引きこもりの青年がいるが、「嫌われ松子の一生」を先に見ていると中谷美紀の出ている映画で瑛太がこういう役なのはなんか笑ってしまう。
[DVD(邦画)] 5点(2020-04-28 18:00:07)
574.  刑事コロンボ/5時30分の目撃者<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は精神科医。患者の女性と愛人関係にあり、その夫を殺してしまうわけだが、自分が危うくなるとその愛人をも手にかけてしまうあたりにこの犯人の冷徹さ(愛人との関係は結局遊びにすぎなかった。)が出ていて実にいけ好かない男だが、こういう犯人とコロンボの対決はやはり盛り上がる。コロンボが医師のパーティーで談笑している間にそのそばにいる犯人が愛人に催眠術をかけるために電話をかけるシーンはやはり緊迫感があり見ごたえもじゅうぶん。この催眠術でマインドコントロールして自殺させるという展開に「ケイゾク」の朝倉を思い出してしまったが、この時代からこういう殺害方法が刑事ドラマで使われていたんだなあ。ラストはやや強引さもあるものの、ラストカットでコロンボが犯人に投げかけるセリフもキレイに決まっており、「5時30分の目撃者」という邦題の意味もおお、そうだったのかと思わずうなってしまった。新シリーズとかだと突っ込みどころ満載の邦題が多い分、今回の邦題はすごく納得できる。今回犯人を演じているジョージ・ハミルトンは新シリーズにも犯人役で登場しているが、よく見たら吹き替えの声優も同じ人(小林勝彦)だ。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2020-04-18 22:59:46)
575.  デーヴ 《ネタバレ》 
昔、テレビの洋画劇場で見ているが、それ以来に再見してみると「大統領の影武者になった男」というシチュエーション以外に何も覚えていなかったので新鮮な気持ちで見られた。もっとドタバタなコメディーという印象が初めて見たときはあったようにおぼえがあるが、とてもハートフルでドラマとしてもしっかりしていて、昔に見たときはまあまあかなくらいの感想だったのだが、実はこんなに面白かったんだということにビックリ。描かれているのは真面目に見てしまうとあり得ないようなことなのだが、そこを突っ込むのはやはり野暮であり、純粋に娯楽映画として楽しむのが正しい見方なのだと思う。予算削減のシーンなどはやはり見ていて痛快で、クライマックスのデーヴの演説も良い。デーヴと大統領夫人とのロマンスもほどよくてちょうどいい感じになっている。黒人のシークレットサービス(どこかで見たと思ったら「ミッションインポッシブル」のルーサー役の人なのね。)もいい味を出していて印象に残るのだが、彼が最後にデーヴに言う「君のためなら死ねる」というセリフは普通なら笑ってしまうかもしれないが、それまでの流れがしっかりしているせいか、思わず感動してしまった。間違いなく本作一番の名台詞だ。(2020年4月16日更新)
[DVD(吹替)] 8点(2020-04-16 23:55:23)
576.  キートンのハイ・サイン(ザ・ハイ・サイン)
前半の新聞や射撃のギャグよりも後半の屋敷のシーンのギャグのほうが印象に残ってる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-15 18:21:56)
577.  チャップリンの黄金狂時代 《ネタバレ》 
前半の山小屋での極限状態のシーンと後半の恋のシーンのつながりが若干悪いような気がするけど、全体的にはとても面白かった。前半のシーンで、あまりの空腹に自分の履いていた靴を煮て食べたり、ジムがチャップリンを鳥だと思ってしまうシーンは笑えると同時にもし自分がこのような状況に置かれたらこうなってしまうだろうなあと考えるるとちょっと恐ろしくなった。後半で食事に誘ったヒロインとの楽しいパーティが夢であったというシーンがちょっと切ない。クライマックスの傾いた山小屋シーンは「加トちゃんケンちゃん」のコントに通ずるものがあり、この映画の中でいちばん笑えた。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-02 22:42:06)
578.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星 《ネタバレ》 
最終回となるシリーズ第6作。ファーストで語られていたレビルが黒い三連星に捕虜にされていたという気になっていた部分が少しでも出てきたのは良かったかなと。でもこの部分はやっぱりもうちょっと詳しく見たかった気もして前作同様ちょっと残念な気もする。このシリーズのキシリアはずっと素顔で登場していたが、今回はファースト同様素顔をマスクで覆った姿で登場していて、やはりこのほうが見慣れているし、ファースト最終盤の展開につながるような言動などもあり、興味深かった。マ・クベはファーストでもインパクトの強いキャラであったが、やはりここで登場してもインパクトは強く、演じる山崎たくみの声が塩沢兼人そっくりに聞こえることもあって違和感もまったくなかったのがすごい。ラストはレビルの演説で締めくくられるが、それと並行してのちのホワイトベースの乗組員たちの姿も描かれていて、いよいよファーストに近づいているというワクワク感があり、本当に第一話の直前で終わる感じなので思わずまた続き(ファースト)が見たくなってしまう。(原作の漫画ではこのあとの話もやってるみたいだけど。)でも、逆に言えばファーストにつなげるための最終回という気がしないでもなく、このシリーズ単体で見た場合に最後という感じがあまりしないのも事実で、原作はまだ先の話があるとはいえ、もっと最終回らしい雰囲気は欲しかったような。また、最後の最後に流れるナレーションも永井一郎のものを流用するこだわりがあっても良かったような気はするが、ファーストを見終わってすぐにこのシリーズを見たガンダム初心者としてのシリーズ全体の感想としては、作風的に深みはあまりないが、見る前に思っていたよりはまあまあ面白く見れたということ。なんか6本見ての全体の感想としてはすごくありきたりだけど。
[DVD(邦画)] 6点(2020-03-29 23:27:18)
579.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦 《ネタバレ》 
シリーズ第5作。今回から第二部であるルウム編前後編になるわけだが、一年戦争が開戦したその日である宇宙世紀0079年1月3日から話が始まっていてこの冒頭こそワクワクするものの、話としてはいろんなエピソードがとっ散らかっている散漫な印象で、しかもその一つ一つがじっくり描けば深みが出るような内容だっただけに残念だった。とくにコロニー落としの部分はファースト初期に毎回ナレーション(永井一郎)が語っていた部分なのでもっと詳しく見たかったし、それに今回のセイラに関する部分も興味深かったのでもっとじっくり描いてほしかったところ。逆に今回登場するユウキとファン・リーのエピソードや、ハモンが歌うシーンなど本筋にあまり関係のない部分は思い切ってカットしたほうがすっきりしただろうし、ドズルのミネバへの親バカぶりを見せるシーンもはっきり言っていらなかった気がする。それからファーストのカイって皮肉屋だけどもっと冷静なイメージなのだが、本作ではアムロとハヤトを連れて立ち入り禁止区域に入ろうとするのはなにか違う。このシリーズはとくになにか期待しているわけではないが、さすがに前作までのほうが面白かったと思えた。上映時間がこれまでよりも30分ほど長くなっているが、毎回ある前作までのダイジェスト部分とエンドロールを省くとこれまでとあまり変わらない尺なのではと思ってしまったのもちょっとマイナス。一部を除いてのファーストからの声優の変更は仕方がない部分もあり、気にしていないのだが、本作の成長したセイラを見て、やはりこのあたりからのセイラは井上瑤のほうがいいなと思ってしまった。かなわぬことだけど。なんだかマイナス面ばかり書いてしまったが、5点以下をつけるほどでもないのでまあ5点。
[DVD(邦画)] 5点(2020-03-27 21:43:18)
580.  キートンの化物屋敷
後半の化物屋敷でのドタバタはドリフのコントのようなチープさがただよってていいんだけど、印象に残るようなキートンのアクションもそれほどなく、全体としては可もなく不可もなくって感じ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-03-21 16:05:08)
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