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C-14219さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 295
性別 男性
メールアドレス ssskzep@hotmail.com
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41.  羊たちの沈黙
サイコサスペンスってあんまり好きじゃないんだけど、これは素直に面白かった。緊張感が最後まで途切れなかった。レスターが怖いながらもカッコいいし、クラリスも可愛かった。これに比べるとハンニバルは安っぽすぎ。
9点(2002-07-20 08:14:33)
42.  フィールド・オブ・ドリームス
野球を心から楽しんだ事のある人の方がより感動すると思う。話が面白いのは言わずもがなとして、映像の美しさに目を奪われる。特に夜の球場が。MLBオールスター2002の開会セレモニーで、シューレス・ジョー役だったレイ・リオッタが司会を務めていた。この映画のアメリカでの人気を改めて思い知らされた。
9点(2002-07-10 22:01:52)
43.  七人の侍
「時代を超えた映画だから」と、母親に薦められて見たらその通りだった。黒澤明の作品で初めて心から面白いと思った。ただ、色恋話は邪魔くさかった。そこがマイナス2点。でも三船敏郎が凄い!!プラス1点。志村喬はモーガン・フリーマンに似てる。
9点(2002-07-09 00:10:59)
44.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
やっぱりハリウッドに比べるとCGはだいぶ見劣りするなあ……などと考えながら見始めたが、「人間」の部分に引き込まれてじきにそれも気にならなくなった。「天災(神)としてのゴジラ」という原点回帰に、我々が先の震災で得ることになってしまった放射能災害の実体験が加わり、ひところ流行った「ウルトラマン研究序説」的な空想読本に留まらない生々しさがあったように思う。「東京3区は帰還困難区域になる」という台詞の重さを、今の日本人ほど理解できる国民はいない。行政機能の東京一極集中とか、その辺りの問題もほんのり盛り込まれているように思ったり。 一方で、核ミサイルの使用を日本側の政治家があまりにも安易に応諾してしまう点は気になった。矜持とかそういう心情的な部分もさりながら、少なくとも貫通弾は有効だったのだから、「ゴジラが眠ってる間に自衛隊の戦力を再結集して、米軍と本格的に協力してどうにかできないか」と、先に考えるんじゃないか普通は?米軍だけじゃなく多国籍軍でも良いけれど、連携した作戦をすっ飛ばして「これはもう核ミサイルを撃ち込むしかないですね」「そうですね仕方ありません」というのは、一足飛びにすぎるでしょう。「知恵は多いほどいい」んじゃないのか? 石原さとみのなんとかパターソンも疵だった。あの空気感の中にあの漫画的高飛車キャラは何ともそぐわないし、あのキャラを出すにしても石原さとみでは全然柄が違う。第一ネイティブな日系アメリカ人感が全然ない。パターソンが出てくるたびに気持ちがふっと途切れてスクリーンから目を背けてしまった。 造形や演出に「エヴァンゲリオンだなあ」と思う部分も多々、多々あるけれども、庵野監督が蓄積してきた経験が、アニメファン以外も数多く観るであろうこの「シン・ゴジラ」に結びついたのだと好意的に解釈したい。目に付く不満もあって文句ばかり書いたようだけど、良くも悪くも怪獣エンターテインメントであったアメリカの新ゴジラに対して、これこそが日本のオリジンを受け継いだ新・真・神なるゴジラなのだと高らかに掲げることができる、それだけの作品にはなっているように思う。
[映画館(邦画)] 8点(2016-08-06 04:10:58)(良:1票)
45.  ダイナマイトどんどん
突拍子もない設定で、メタな任侠パロディみたいなところもありつつ、任侠モノとしてもコメディとしてもちゃんと成立している。ピッチングではないけれど、演出も豪華出演陣の芝居も、緩急の使い方が素晴らしい。軽薄に堕さず、軽妙の線を守れているのは、出演者と監督の力量も大だろう。1950年という煤けた印象のある時代の、しかもヤクザ物でありながら、ファンタジーであることを優先した鮮やかな色彩も表彰もの。岡源ダイナマイツのユニフォームには衣装賞をあげたい。決闘や乱闘シーンの間延び、若干の長さを感じるところは減点材料だけど、ときに笑い、ときに手に汗を握り、ときにしんみり。娯楽映画の王道のような作品で、「ああ、現代でもこういう映画をもっとみたいなあ」と思える作品だった。
[地上波(邦画)] 8点(2015-12-15 10:51:51)
46.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
誠実な男が、魂魄を込めて作った優美な機体は殺人兵器であるという皮肉。この哀切が何とも心に迫る。しかし何のために造られたものであれ、本当のマスターピースは美しい。戦争は忌まわしい。零戦は美しい。どちらも真だと信じる、この機微、アンビバレントを正直にさらけだしたところが素晴らしい。 SEの類を人間の声で再現したところは、「古き良きキカイ」に寄せる宮崎駿のアニミズム的慕情を表すようで微笑ましく、また上手くいっていたとも思う。「おお、一生懸命動いてるなあ」という。また庵野秀明のアテレコは、出てきてからの10分ほどは「どうなることか」と顔を覆ってしまったが、じきに慣れた。終わってみれば、技術の巧拙よりも演者(庵野)にも通底する「志あるマニア」だという心性の方を優先したのかな、という気がして、これで良かったのだと思えた。 ヒコーキ屋の二郎と、菜穂子の恋人二郎の話がほとんど別立てになっていて、そこはどうかなという嫌いはあるけれど、それよりも好もしく感応する部分の方が大だった。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-12-10 22:14:13)
47.  イップ・マン 序章 《ネタバレ》 
ひたすらに葉問つえーを楽しむ映画。物腰柔らかく、無用な争いは好まないが、一朝事あらば無敵の達人としての鋭い爪を剥く……というのはもうヒーローとして鉄板の人物像であるところにきて、それを演じるドニー・イェンの端正な佇まい。もう劇中の民衆のように「師父!私を弟子に!」と跪きたい気分になる。 吹き溜まりに身を置くような暮らしに落ちても、彼は生来の優雅さを失わないし、かといって「武士は食わねど」とでもいうように孤高を気取るわけでもない。一個人ではどうにも抗えない巨大な時流に嘆息はするが、その中でも周りの人々と一緒に、しっかりと目の前の生を踏みしめていこうとする。これぞ真の大人(たいじん)の姿だと思うし、またそうであるから彼は慕われるのだろう。 それと対照的なのが道場破りから盗賊に身をやつした金だが、彼も良い味を出していた。葉と再び相見えた金が「武館を開く俺の夢を潰しやがって!」「俺は二度と飢えない!」と叫ぶところは、彼も葉になりえる素地があったのに、なれなかった悲哀が表れていた。金が早い段階で衣食足り礼節を知っていたなら、彼も金のような大人になったのだろう。逆に、葉が金のように彼の力をその日暮らしの手段とせざるを得ない境遇にいたとすれば、道場破りをして返り討ちに遭い、強盗になったのかもしれない。まことに紙一重の二人であったと思う。 さて、ラスボスである三浦。彼は武術家であって武道家ではない。日本の士道さえ弁えてはいない。本当に「道」を重んじる者ならば、見せ物のような地下試合をさせてみたり、野良犬に餌をくれてやるように米を放り渡すことはしない。傍らにいる典型的「日本鬼子」な部下よりはマシというだけで、気分で人の扱いを変えるような三浦も、武道家を気取る小悪党に過ぎない。だから「仁を重要視する中国武術に値しない」と葉が見なすのも致し方ないし、小悪党はスーパーヒーローに手も足も出ないというのは、これも物語の常。あれでも池内博之が人物像をかなり修正したとのことで、元はどんな人物像だったのか。 お決まりの日本軍の描写には居心地の悪さを感じざるを得ないが、それでもなお後口爽やかな一級のカンフー映画だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-23 22:30:27)(良:1票)
48.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
主人公機ジプシー・デンジャーの出撃シーンだけでもう参った。参りました。あの量感・質感を「キミらが見たいのはこれだろ?」とばかりに見せつけられたら、あとはもう酔っぱらい状態で2時間過ごすしかない。あのやられるときの痛そうな感じ、大して見せ場もないまま凄惨に破壊されていく脇役機たちから感じる全体の印象としては、やはり「ものすごく金を掛けたマジンガーZ」。ストーリーは何のひねりもない、怪獣が出てきてそれをやっつけるというものなので、巨大ロボットの姿に酔えない人にはお勧めできないが、私はもう満足でございました。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-04-21 23:44:47)(良:1票)
49.  グッドナイト&グッドラック
「報道」とは何なのか。テレビというメディアの役割とは何なのか。それを改めて問いかける為に使われた素材が「アカ狩り」。この日本人には馴染みの薄い事件を話の中心に据えた事で、「アカ狩り」を知らない人には、この作品は随分と薄いものに映るかも知れない。この時アメリカで行われていた「アカ狩り」の様子は、「狂気のマッカーシー旋風」とも形容され、共産主義者を疑われた者が調査委員会の召喚を受けた時の様子などは、さながら魔女裁判のようだったという。しかしジョージ・クルーニーは観客がこれを「知っていること」として話を進めているので、この映画の中からそうした狂気はほとんど感じ取れない。この映画で描かれるのは、あくまでも報道の自由と信念を守るために、ブラウン管を通してスマートに戦う男の姿であって、事件を知っており、かつ「集団心理の狂気」みたいなものを見ることに辟易としている自分などは、この全編を貫くスマートさは歓迎すべきものなんだけれども、事件を全く知らない人には、「???」な映画かも知れない。「興味があるけど、アカ狩りは知らない」という人は、予備知識を入れておく事をオススメします。本来そういう映画はよろしくないんだけれども。最後に、自浄努力もしないまま健康番組の捏造で大騒ぎする日本のメディアと「騙された!」と憤慨する視聴者に、Good Night,and Good luck.
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-31 23:58:29)(良:1票)
50.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
♂×♂という組み合わせ以外は、至極真っ当な恋愛映画。この「至極真っ当な」という所が大事だし、このポイントを外していたら、妙にグロテスクなだけの映画になっていたと思う。自分は別にゲイではない。しかし、遠路はるばるイニスに会いにやってきたのに「娘との面会日だから」と追い返されて、泣きながら帰路につくジャックや、「いつも時間が足りない、いつも」という劇中のセリフは、「そうそう、そうなんだよな。よく分かるぞその気持ち」と素直に共感する事ができる。変に「同性婚を認めよ!」みたいなアジテートをしないで、「ね。同性愛者だって普通の恋愛をしているんですよ」という語りかけで抑えた監督は偉い。ワイオミングの美しい自然で人々の嫌悪感を中和させる事も忘れなかった。アカデミー監督賞は当然か。良作でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-29 04:09:16)
51.  嫌われ松子の一生
「オブラートに包む」事の効用には限界があるんだな、と。  「古き良き時代のハリウッドミュージカル」的な味付けをされていても、連綿と見せつけられる松子の悲惨さは、いささかも色褪せない、というか見る側にとって軽減されない。  正直、見ていて吐き気がしたぐらい松子は悲惨だった。その悲惨の責任が、ほとんど全て彼女に帰しているという点でも。 それだけに大きなカタストロフが求められる終盤、正直、落とし所を間違っている気がしてならない。小綺麗に終わらせたくなかったのかも知れないが、観客が最もカタストロフを感じるであろうシーンの後に、さらに10数分も悲惨な話を続け、しかも視覚に訴えた虚構の解放を演出して強引に終わらせる、というのは、かなり違和感があった。 「良い所は?」と聞かれれば「中谷美紀」と「色彩の鮮やかさ」ぐらいしか思い浮かばないが、悪い所ならいくらでも挙げられる。 しかし、不思議と悪い評価をする気にはならない。というか、自分の中で「駄作だ!」という自分と「名作だ!」という自分がせめぎ合っている。これは、このままにしておこう。人生経験とともにこの映画に対する評価も定まるだろう。オススメはするけど、保証はしません。そんな感じ。
[映画館(字幕)] 8点(2006-07-05 04:30:22)
52.  花とアリス〈劇場版〉
少女漫画というのは、「こんなのがいい」と夢見がちな少女達が夢想する人物、その境遇、物語のシチュエーション、果ては街並みに至るまで、その夢想をくり抜いて、紙の上で具現化している。そんな無味無臭の二次元の上での理想を、現実の生々しさを感じさせず、三次元で再現する腕前において、岩井俊二の右に出る者はいない。この映画はもう本当に、どっからどう見ても少女漫画である。そこでは『相手の必要に関わらず、自分の愛を全力で投げつける』という迷惑な少女は、それこそ山のように登場するし、『ちょっと軽くて頭の足りない親友』もありがちだし、『無口で変わり者の男の子』なんて、それこそスタンダードと呼んでもいい程の物だろう。これは少女漫画、理想を語ったお伽話であるから、多少の矛盾は許される。この映画は内容をどうこう言うより、『少女漫画の世界が、実写でここまで再現されている』という点に視点を絞るべき映画に思える。二次元を見事に三次元の美しさに具現しきった岩井俊二に、敬意の九点。
[DVD(字幕)] 8点(2005-08-04 21:45:54)
53.  刑務所の中
いやー、刑務所もいいねえ。・・・と思わされた時点で負けている。物語らしい物語もないのにこの映画に惹かれるのは、やっぱり山崎努のキャラのせいなんだろうなぁ。「天国と地獄」であんなに陰鬱で屈折していた犯罪者が、こんなにほのぼのと達観した受刑者になるなんて。彼以外のキャラも魅力的。ただ一点、窪塚洋介の独白のシーンは彼の演技のせいで、何だか妙に殺伐としていて完全に浮いている。窪塚君、映画の色ってのを理解しましょうね。木下ほうかを見習え。
8点(2004-10-22 19:46:28)
54.  フォーン・ブース
下の人も言ってるけど、読唇術を心得ている人間がひとりもいないほどNY市警は人材難なのか。なんで撃たれる恐れのある人間をあんな無防備に晒しておくのか。ツッコミ所は満載。でもまあ、やっぱりこの手の映画で一番重要なのはいかに観客に緊張感を与えるかなわけで、それには成功していると思うし、コリン・ファレルとフォレスト・ウィテカーもハマってたよ。時間も短いし、ドキドキしながら楽しめたよ。
8点(2004-10-20 21:11:47)
55.  UNloved
カンヌ映画祭で「レイル・ドール賞」と「なんたらかんたら新人賞」を受賞したらしい。両方ともまったく知らない賞だけど。頑なに「自分らしく」あろうとする女と、そんな女に惹かれ、また振り回される二人の男を描いた作品。必要以上に「自分らしくある」という事は、時として傲慢なものである。主人公の女を普通の常識に当て嵌めた時、一番人間が出来ているようで実は一番人間が出来ていない。しかし彼女はそうした事実を「他人の評価なんてどうでもいいじゃない」と一蹴する。そうしなければ、彼女の心はぺしゃんこになってしまうからだ。この映画は三人の人間が、お互いの弱さを容赦なく攻撃する。それぞれの弱さは、どれかひとつは自分にも覚えがありそうな弱さだ。まるで自分が言われているような錯覚を覚える。自分の弱さと正面から向き合いたい時に、この映画を観ると良いかも知れない。
8点(2004-09-27 22:04:00)
56.  ダンス・ウィズ・ウルブズ
初めて白人とネイティブアメリカンを対等に描いた映画を観た。が、今度はネイティブアメリカン同士が平等に描かれていない。アメリカには現在も、スー族とポーニー族、それぞれの子孫がいるはずなのに、あの描き方はないだろう。まあ、ケビン・コスナーとしては「最後まで勇敢に戦った」スー族を、高潔なインディアンとして描いてやりたかったのだろう。その辺がやっぱアングロサクソンのアメリカ人だよな。ポーニー族もとった行動こそ違え、誇り高い人達だったと思うけど。 ただ、なんだかんだ言って、こういう「異文化、民族の交流」ものは大好きだし、衣装モノ好きだし、動物が出てくるのも好きだし、自然が美しい映画も好きだ。だから全体としては、かなり好きな部類の映画。でも性格が根っから農耕民族なので、バッファロー狩りのシーンはあんまり受け付けなかった・・・。あと、白人達が「二本の靴下」を狩ろうとしていた時の表情には、吐き気がした。
8点(2004-09-02 21:10:35)
57.  ベッカムに恋して
デーブ・スペクターが「日本以外の全ての国でヒットした」と宣っていたので、その言葉を信じて観てみれば、なるほど、良い映画じゃないの。映画としての出来はあんまり良くないかも知れないけど、「プロを夢見るスポーツ少女が様々な障害を乗り越えて云々」というありきたりな題材を「だってインド系だから」という、突拍子もない、しかしものすごい説得力のあるシチュエーションに置いたところが巧い。テンポも良いし(良すぎる?)、全体に明るい雰囲気もイイ感じ。親父も格好良かったぞ。デーブ・スペクター、褒めてあげよう。しかしこの邦題はねぇ・・・自分も邦題でひいちゃったクチなんで。
8点(2004-04-20 15:31:00)(笑:1票)
58.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
ウォシャウスキー兄弟に大きな影響を与えただけあって、思わず「ほぉ」と言ってしまう精緻な映像美には目を見張ります。原作を読んだことがない(というか原作があるのも知らなかったので)、世界観がさっぱり分かりませんでしたが、大雑把にふたつ「自己とは何か」「何をもって生命と定義するのか」という、飲みながら議論するにピッタリのテーマを提供してくれただけでも充分です。原作を読んで、もういっぺん観てみよう。
8点(2004-03-21 20:30:29)
59.  裸足の1500マイル
オーストラリアの内陸部。行った事あるけど、とてもじゃないけど少女達が2400kmも歩ける場所じゃないです。それは画面に映しだされる広大かつ不毛な大地を見れば分かります。そこを実際に歩いて、家族と再会したというんだから驚く。アボリジニの同化政策というオーストラリアの汚点をえぐり取った、骨太な作品です。しかしねえ・・・恐らくこのネビルという監督官は、悪人ではなかったんだろう。劇中の「アボリジニを救う」という台詞を、多分本気で口にしていたんだと思う。でも、妙に上の立場から「~してやる」という風に発生した善意は、色んな歴史を紐解いてみても、ロクな結果にならないもんです。しかし、この歴史をしっかりと反省して、白豪主義から他文化主義にシフトしたオーストラリアという国は、偉い国でもあるのですね。
8点(2004-01-19 08:51:20)
60.  東京物語
自分にとって初の小津作品。「・・・何も起こらない」とか思いながら観ていたら、いつのまにか引き込まれていた。これが小津マジックか・・・。美しい話し方、所作。奥ゆかしい女性。こんな時代があったんだねえ・・・さすが美輪明宏の御推薦。話に聞いていたカメラ目線で喋る役者、部屋の奥のほうから映す「小津ショット」、カメラの位置がやたら低いとか、そうした所も新鮮だった、と同時にハリウッドに全く影響を与えなかった理由も何となく分かった。まさに「動の黒澤、静の小津」。笠智衆が三船敏郎だったらどんなだろうと考えたら、笑けてきた。原節子は綺麗だなあ・・・。
8点(2003-12-12 23:11:51)(良:1票)
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