41. オール・アバウト・マイ・マザー
《ネタバレ》 観終わって「はあ、疲れた」という感じ。いろんな人がいろんな事抱えて生きていて、それらを見せるには時間が足りていない印象、結果少し消化不良気味。監督の視点がやはり同性愛者といこともあってか、「ふーんなるほどね」という感じであまり感情移入できるところがない映画でした。エイズ、性転換、臓器移植、痴呆、それらが愛に包まれているような映画。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-02 17:23:11)(良:1票) |
42. 四月物語
《ネタバレ》 オープニングのリアル一家(松本幸四郎、市川染五郎、母)での見送りシーンはクスリとさせた。東京に出た女の子の、期待や不安が良く描かれていた。初めての街を新しい自転車で走る、懐かしくて切ない疾走感を思い出させてくれました。この役者たちの自然な空気感が岩井監督の力なのでしょう。単調な脚本も、映像と空気感で見せちゃうのは、しっかりしたお芝居と計算あってのものなのでしょう。 [DVD(邦画)] 6点(2008-09-16 17:32:36) |
43. 包帯クラブ
《ネタバレ》 シュガー&スパイスでの痛々しい柳楽くんのお芝居が気になって観てみましたが、おせっかいな心配は無用でした。柳楽優弥は見事に殻を破っていて、ツッコミとの再会シーンの涙には、思わずうるうるしてしまいました。 所々過剰と思える演出(前半での挿入歌の多用や新しいマンションに咲くお花、包帯を巻いた若者に対する警察の反応など)が気になり感情移入し辛い映画ですが、堤監督の作風なのでしょう。エンドロール後のいかにもな紛争地帯(?)でのディノのカメラマンっぷりも必要だったのでしょうか?それらがなければ7点ですが。。若い人にオススメの映画です。 [DVD(邦画)] 6点(2008-09-12 14:28:11) |
44. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
《ネタバレ》 空中戦の映像や、スカイウォーカー・サウンドの効果音は素晴しかったと思う。狙いなのでしょうが、それに対してのっぺりとした人物のトーンにちょっと違和感があった。声優陣も良かったと思います。ただ、空中戦以外のシーンでの長廻し多用はちょっときつい。セリフの間も。。監督の創りたい世界は分かるんだけど、アニメーションでは画がもたないと感じた。予備知識なしで観賞したが、計算され整理された内容でした。殺し合いなしで成立しない人類の戦争ショーという皮肉な世界を真剣に描いた映画。 [映画館(邦画)] 6点(2008-09-03 12:23:49) |
45. ラストキング・オブ・スコットランド
《ネタバレ》 ウィッテカーの迫力は最後まで飽きさせなかった。たまにインサートされる手ブレ映像も、この国の異常な 雰囲気が表現されていたと思う。ただ、全編を通してニコラスの短絡的な行動は感情移入できなかった。 最終的には衝撃的な惨殺カットばかり印象に残ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-30 16:55:47) |
46. ハッピーフライト(2008)
《ネタバレ》 全体的には楽しかったが、もう少し雰囲気というかディテールをしっかり描いて欲しかった。コメディだから成立するのだろうが、なんか全体的に安っぽい。。乗客や空港職員などもっとしっかりした演出で、緊張と緩和みたいな楽しさがあっても良いのでは。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-15 18:57:47) |
47. ワルキューレ
《ネタバレ》 史実の映画化ということで、クーデターの展開の甘さはしょうがないとして、シュタウフェンベルク大佐の決起にいたる心理的な描写がもう少し欲しかった。全体的にいまいち盛り上がりに欠けた印象。全体的には美術、衣装など空気感もよく最後まで飽きる事なく観れました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-10 16:39:38) |
48. ヒトラーの贋札
贋札を作るということが、戦争にとってどれだけの効果があるのか、不勉強なわたしにはぼんやりとしか分かりませんが、虫けらのように殺されいくユダヤ人たちのなかで、厚遇されている彼らの葛藤はよく伝わってきたし、ディテールも良く描いていたと思う。ただ、オープニングで高級ホテルで女を抱き、金銭的にも苦労はしない主人公にはあまり感情移入できなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-24 15:21:13) |
49. ミスト
《ネタバレ》 単なるモンスターパニックものに留まらず、集団心理の恐ろしさの表現はよく描けていた。ただキャーキャー逃げ回るのではなく、呆然と立ちすくんでしまったり、慌てて転げてしまって自爆なんていうのは緊迫感があった。残念なのはクリーチャーがいまいち迫力不足だった。異次元から侵入者ということで、デザイン的には悩みどころなのだろうが、霧という物が持つ無機質な怖さと、タコ脚的な生き物や蜘蛛や蠅のような怪物の落差にちょっと肩すかしでした。また、ラストはあっけなさ過ぎでしょう。無情なバッドエンディングにしたかったのでしょうが、あそこまでクレバーに、脱出劇を生き抜いて来た大人四人が、怪物に囲まれでもしない限り、ガス欠くらいで諦めるかなー? [DVD(字幕)] 5点(2008-12-22 15:55:20) |
50. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
《ネタバレ》 セットや衣装などビジュアル的には、監督の目指していた世界観は伝わってきました。しかしながら、英語が分からない人から見ても分かる英語力の低さ、英語をしゃべる事に一生懸命な役者達を見ても楽しめません。よって伊勢谷の存在感が際立ってしまうのは必然でしょう。豪華キャストもいいけど皆に見せ場を作ろうとするから、話が希薄になるばかり。それぞれ俳優の見せ場と見せ場を無理矢理繋げたようなストーリー、後半はちょっとお腹いっぱいでした。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2008-12-12 16:56:28) |
51. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 卓越した映像センスで映像技術を駆使するこの監督が、今回はアナログ映画愛を描いていて意外でした。磁気を帯びたジャックがレンタルビデオ店のテープを全部消してしまい、自分たちで映画をリメイクしていく。前半のリメイクシーンはテンポよくとても楽しく見る事ができました。さすがにバカバカしい手作りリメイク映画でこんなに大反響はないわな、でどうなるんだろう?と思っていたら、なんと映画を通して様々な人たちが一つになる感動ものに発展、残念ながら計算が見え過ぎてしまって後半は醒めてしまった。 ラストの上映シーンのアイデアにいたっては「ああこれがやりたかったんだ」という感じ。うまくまとめたというよりは、このラストを撮りたいが為の映画に思えてしまいました。 [映画館(字幕)] 5点(2008-11-17 10:23:07) |
52. イーグル・アイ
《ネタバレ》 見ていて「2001年...」HAL9000を思い出した。声のトーン、ビジュアル的にも。まあ、緊迫感、閉塞感ともに及びませんが。とはいえコンピュータによって支配された日常世界は、ありそうでなさそうでいやいやあるかもー、ってなことでそこそこ楽しめました。それにしてもあれだけ完璧に、社会をコントロールして操ってきたコンピュータが鉄パイプみたいなのでポカッで終わんないでよって感じ。椅子からずり落ちました。アップアップの連続でどーなってんだか分からないカーアクションシーンも疲れました。 [映画館(字幕)] 5点(2008-10-26 23:29:25) |
53. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 印象的なのは、デンゼルとラッセルが初めて対峙する教会前のシーン。バックには教会から流れる聖歌が聞こえ、二人は無言の会話、なかなか良いシーンでした。実話ということで、あまり派手な展開は期待してませんでしたが、それなりに楽しめました。ただ、二人を丁寧に描こうとするあまり、周囲の人物が希薄で深みに欠けた印象。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-26 12:08:27) |
54. キサラギ
《ネタバレ》 そこそこ楽しめましたが、伏線としてはちょっと浅い感じがしました。演出、設定ともに舞台を観ているよう。サラダ油に引火ってちょっと無理がないか??ラスト如月の登場はぶち壊しだし、宍戸錠の針金も??って感じ後味悪く残念。 [DVD(邦画)] 5点(2008-10-18 12:06:25) |
55. ジェシー・ジェームズの暗殺
《ネタバレ》 主にジェシーの晩年に焦点を当てていて、彼について予備知識なしで観てしまったので、中で止めて思わずジェシーについてググってしまった。最終的には、ジェシーを殺したあと、たくましくも自分たちで暗殺場面を舞台上演し、嫌われ、兄は自殺、弟は殺される、悲しいフォード兄弟の生き様の方が興味深かった。時々挿入される回想シーンでの、画面周辺がぼやけた映像は印象的だった。やはり全体的には長過ぎです。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-10 14:43:10) |
56. 花よりもなほ
是枝監督の時代劇ということで期待してみましたが、割と普通な映画でした。美術や衣装などディテールはかなりいい味出してます。しかし、岡田くんのお芝居は心に響くものがなく、長屋の住人に上島、木村、千原とお笑いを多用した配役は、一人一人の雰囲気はいいものの、集まってしまうとコントに見えていきます。加瀬と夏川のお芝居は良かったですが。そういった意味では期待していた通りの作品ではありませんでした。 [DVD(邦画)] 5点(2008-09-15 10:49:51) |
57. クローズド・ノート
早々に展開は読めてしまいますが、きれいなロケーションと魅力的な女優さん達で最後まで押し切ったという感じ。特に竹内結子の存在感は素晴しく、そこだけは映画に惹き込まれました。沢尻は完全に喰われてました。舞台挨拶でエリカ様がぶーたれちゃったのもその辺があるのでしょうかね。作品としては可もなく不可もなくといった印象です。 [DVD(邦画)] 5点(2008-09-05 12:47:44) |
58. 人のセックスを笑うな
《ネタバレ》 いわゆる「いい感じ」にまとまっている映画です。誰かに感情移入するわけでも、観終わったあとに何か感じる訳でもなく、ただぼけーっと眺めて終わってしまった。映画館で観ていたらちょっと退屈過ぎかも。永作の童顔のおかげで、19歳と39歳の年の差がほとんど感じられなかったのは、狙いなんでしょうか?原作未読のため分かりませんが、映画としてはもう少し年の差が感じられる配役が良かったのでは、と思いました。残念なのは、この手の映画によくある「台詞の聞き取り辛さ」です。DVDに仕上げるとき調整し直してないのでしょうかね?劇場の様にガンガン音量上げてられない環境を少しは意識して創ってほしいです。全体的に良い雰囲気なのに。音声-1点で、5点です。 [DVD(邦画)] 5点(2008-09-03 16:38:19) |
59. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 何も考えずに楽しめるのかと思ったが、いろいろ引っかかってしまいました。ポニョが誰の目にも違和感なく、かわいい生き物として映ってるのかと思いきや、トキさんの「人面魚!!」というセリフ。ポニョの行動で人工衛星までも落ちるという大事件。ヘタウマを狙ったのか、すごく気になる所ジョージの声優っぷり。どこかで、聞いたことあるクラシックのような音楽。そんなちょっとした引っかかりに、完全に置いてけぼりにされてしまい、最後まで観終わってしまいました。まあ、こんなひねくれた大人が見る映画じゃないのでしょうね。トトロの時はこんな大人も引っぱり込んでくれただけに残念でした。 [映画館(邦画)] 5点(2008-09-03 11:20:49) |
60. 蛇にピアス
《ネタバレ》 ちょっと期待はずれ。唯一ARATAだけは存在感あったけど、吉高由里子の棒読み芝居も冷めたし、伝わったところで自分には理解出来ないだろうが、心情も伝わってこない。高良健吾もテンポも悪いし。アマの葬式でルイが刑事に食ってかかるところなどは、おざなりな感じで苦笑いでした。ストーリーをなぞっているだけの様な印象。蜷川監督は「青の炎」が好きだっただけに残念。 [DVD(邦画)] 4点(2009-10-14 11:29:23) |