61. 世界の中心で、愛をさけぶ
大人になったサクの回想という形で物語を見せるのはいいとおもうが、そっちがメインになるのは絶対違うでしょ。大沢たかおは「スタンドバイミー」のリチャード・ドレイファスのポジションであってほしかった。勿論柴咲コウはなしで。この手の映画は無理に大作にしちゃいけないよ。若い二人はすごくよかったし、実際この映画がこれほど人々の心を打ったのは二人の力だと思うよ。いっそ再編集して高校時代をメインに7~80分くらいの映画に作り直してくれたらもっと良くなると思う。いっそ再編集を岩井俊二さんにやってもらいますか。きっとすごい作品に仕上がりますよ。 [地上波(字幕)] 6点(2005-10-03 23:33:43) |
62. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
いちおうテレビ版をすべてみていることが前提としての評価です。でもやっぱりこの作品自体が暴走しちゃったって感じだなあ。テレビシリーズのなかには傑作のエピソードが結構あったんだけど・・・。ただ、この映画にはひとつ感心させられたところがあります。実写で映画館の客席が映し出されるシーンがあるんだけど、これを映画館で見ると、そこに描かれたメッセージとこの映画の本当の目的が実にリアルに感じられました。庵野監督、あんたやっぱり確信犯だよ。そんなオタク殺しのこのシリーズに敬意を表して、甘めにこの点で。 6点(2005-03-22 23:28:15) |
63. マトリックス リローデッド
前作の発想の面白さが生かされていない、そんな印象が残った。特にザイオンのシーンになると、ネオとトリニティのラブラブぶりもふくめてなんともしらけてしまった。人類の危機なんじゃないのあんたらってつっこみのひとつもいれたくなる。でも、前作よりも多くなってパワーアップしたアクションシーンの見せ場の数々はやっぱりすごい。前作同様に、DVDのチャプターで好きなところだけ見ることになってしまった。でもこれって映画としてはいただけないかも。肝心のネオがCGになっちゃうと「キアヌがスタントなしでカンフーやってる」ありがたみもとんでっちゃった。完結編に少しの期待と多くの不安を抱きつつこの点を。 6点(2004-02-02 22:48:48) |
64. きょうのできごと a day on the planet
このキャスティングの豪華さにしてはどうなんだろうって感じの盛り上がりのなさで、正直退屈だった。特に女性三人の使い方、これは本当にもったいないでしょう。といってもこのキャストで「男女7人」やられてもまたそれも痛いことになってたんだろうけど。別にストーリーを盛り上げて欲しいのじゃなくて(私はもともとお話重視で映画を見ていない)それぞれのキャラを立たせた見せ方をして欲しいってこと。そういう意味で、同じく群像劇としての「パルプフィクション」はホントすごい映画だなと再確認した。このキャストでいっそテレビドラマを作ったらどうだろう、これだけそろえばキムタクにも負けないぞ、なんてかってな提案をTBSあたりに向けつつこの点で。でも恋愛ごたごたチックなのはやっぱやだな。 5点(2004-09-20 23:43:04) |
65. CASSHERN
まず感じたのはキャシャーンと敵の一味との関係が「ブレードランナー」にかなり似通っているということ。唐沢ふんするボスがルドガーハウアーのポジションなのだろうが、いかんせんストーリーが弱すぎて彼の苦悩がなかなか伝わってこない。彼らの生まれたいきさつが衝撃の事実みたいな感じで明かされるけど、だから何?って思ってしまった。彼らにとって重要なのは「生まれたいきさつ」なんかじゃなくて「生きる意味」なんだと思うし、彼らのアイデンティティの探求こそ、この作品の求めた「戦う理由」の答えになるんじゃないのか。原作の設定をいかすためのテーマは間違っていないと思うが、その描き方に何か疑問を持ってしまった。話題になった映像に関しても、確かにすごいとは思うが映画としての見せ方とはチョット違う感じがした。ただ、これ1本で紀里谷監督を全否定してしまうのはチョットどうかとも思う。デビットフィンチャー監督の「エイリアン3」の例もあることだし。彼にはこれが1ステップに過ぎないと腹をくくってがんばって欲しいとあえてエールを送りつつこの点で。 5点(2004-05-06 00:21:32) |
66. 着信アリ
「リング」を見ていないので、皆さんのように比較は出来ませんが、ホラー映画ってどうしてもこういう風にしなきゃならないの?って聞きたくなる出来でした。後ろから伸びてきた手が逆にぐにゃって曲がるところで大笑いしてから、この映画は私的にお笑いパロディ映画になっちゃいました。その昔、「あなたの知らない世界」というテレビ番組があったが、あのチープな映像の中にも、照明やカメラワークを駆使した演出は見る人を怖がらせるに足るパワーがあふれていた。映画、特にホラーってアイデアと演出の力が本当に大切なんだなと、この映画を反面教師にして学んでくださいと、映画関係者の方々に変なアドバイスをしつつ、今回はこのへんで。 [地上波(字幕)] 4点(2005-08-06 00:31:19) |
67. 箪笥
ラストのどんでん返し、「リング」以降何も変わってない怖がらせ方、魅力のないミステリーなどなど、残念な要素満載の映画でした。これならデヴィット・リンチの映画のほうがよほど怖面白い。韓国映画はやっぱり恋愛ものにつきる。あ、でも「ブラザーフット」は良かったなあ。役者が結構魅力的だった分、チョット甘くつけてるのですがそれでもこの点です。 4点(2005-03-16 22:32:22) |
68. マトリックス レボリューションズ
衝撃のラストなんていわれたら期待もしますよそりゃ。といってもあんまり説明じみた終わりかたされてもなんだし、これはこれでいいのかも。内容に関してはもはや言うことなし。「リローデット」まではアイデア勝負でいけたところもあったけど、物語に決着をつけるために作られたストーリーが見せ場を作ることすら許さなくなってしまった。今回ばかりはチャプターで見たいシーンすら浮かばない。あ、セラフのかっこよさはかなりいけてたか。映像のすごさがイコールエンタテイメントとはならないことが証明されたという意味で、今後の映画に影響を与えて欲しいと願いつつこの点で。 4点(2004-04-11 23:26:15) |