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マイカルシネマさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 258
性別 男性
年齢 35歳
自己紹介 <尊敬するクリエイター>
ヴィム・ヴェンダース、ニック・パーク、藤子・F・不二雄、冨樫義博

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61.  X-メン
登場人物の能力を違和感無く映像化した点は賞賛できるのだが、いかんせん、単なるキャラ紹介に終わってしまった印象が強い。たしかに、これまでのヒーロー物(厳密には違うけど)で完結した映画が無かったとは思うが、どうも能力の説明に時間がかかりすぎてクライマックスが盛り上がりきれなかった感じだ。その分、長所、短所を生かした内容にはなっていたけれども。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-19 22:33:07)
62.  キング・コング(2005)
ブラキオサウルスの疾走シーンは本当に息が止まるかと思った。後半のアクションシーンに比べて不釣合いに感じるほどあのシーンの迫力と臨場感は並じゃなかった。ハリウッド映画が世界に誇ってきた大作アクション映画のダイナミズムをジャクソン監督は見事に自分のものにしたと思う。この映画の前ではもう「ブレインデッドの頃に戻って欲しい」などというボヤキは無用だろう。アドベンチャー映画の緊張感と興奮を十二分に再認識させてくれる映画である。船出シーンから見受けられるスティーブン・スピルバーグ風のぼやけた光はロマンチックな雰囲気を作り出し、ファンタジーだということをまず実感させる。その後、不気味なスカル島をカメラが執拗なまでに捉え、コング登場、ブラキオサウルス疾走シーンで一気に観客を画面に取り込むのだ。とにかく、スカル島の造形といい、3頭のV-REXとの格闘シーンといい、監督のオリジナルへの熱意は半端ではなく、小ネタに至るまで独特の味付けで再現している。フェイ・レイネタはもちろん、オリジナル版原住民もショーのシーンに顔を出し(音楽で判る)、中国人まで登場する徹底振り(原住民虐殺シーンと市電襲撃シーンはカットしてある)。味付けと言えば、アクションシーン並みの変化を見せたのは登場人物。ジャック・ドリスコルは最初は冴えないのにいざとなると勇敢なキャラ、に変わっているし、デナム監督は卑劣な部分が強調されている。個人的にはオリジナルのカリスマ性があって妙に憎めないキャラが好きだったのだが、人間のエゴを象徴するという意味ではこちらのほうが判りやすいのだろう。アンディ・サーキスもコング役ではもちろんのこと、コック役としてもなかなかカッコいい(一番得した俳優かも)。とにかく、この映画ほど大スクリーン、大音響で見ることの素晴らしさを実感した映画は無かった。今年は面白い映画が多いとは常々思ってはいたが、1年の終わりを正しく想像を絶する映画で締めくくることが出来て感激である。これまで見たことの無いものを見せてくれたピーター・ジャクソン監督には敬意を表して満点。 追記:おかげでナルニア~は完全な3日天下でしたね(笑)。
[映画館(字幕)] 10点(2005-12-19 21:25:00)(良:1票)
63.  イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
対照的なボルジャー姉妹とジャイモン・フンスーの演技は素晴らしく、見ているだけで癒される。とは言え、批判される理由もなんとなくわかる。最大の難点は家族が貧しそうに見えない脚本のまずさだろう。入国審査をごまかしたくせにあっさりと仕事を見つけていたり、入院費のシーンでハラハラさせるようなこともせずにあっさりと解決策を出したり。遊園地のシーンにしたってやりすぎの感が否めない。ファンタジックな雰囲気は結構好きなのだけれど、どうも設定自体に所々強引さを感じてしまう。監督自身の体験談を元にしているというが、どうせならもうちょっと自然な流れの映画に出来なかったのだろうか。役者が息の合った演技をしているだけにこれは勿体無い。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-19 16:24:19)
64.  X-MEN2
これは確かに勿体無い映画。ミュータントを題材に人種問題を扱っているように見えながら、結局は単なる娯楽映画の域を出ない。全ては肝心のストライカーの心理描写不足が原因である。むしろ、製作者はストライカーよりパイロのドラマのほうに興味があったように見える。しかし、ブライアン・シンガー監督の作品を見ていると、イアン・マッケランの配役がつくづく玄人好みだなぁ、と感心させられてしまう。ロード・オブザ・リングのような正統派の映画をはさんでいるだけあって、一層その考えは強まる。グダグダ言ったけど、結局後半のアクションシーンの評価もかねて7点。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 22:07:03)
65.  ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
恥ずかしながら劇場版も含め今までコメントするのを忘れていた。やはり、この映画の魅力は原作の世界観を支える見事なデザインと映像技術、カメラワーク、そしてBGMだろう。一貫した光の幻想的な使い方に監督のこだわりが感じられる。1番気に入ったのは裂け谷のエルフ荘とダンジョンのようなモリアである。ただ、役者たちの演技はどれも素晴らしいが、ヴィゴ・モーテンセンとリブ・タイラーにはちょっと違和感が・・・
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-18 21:44:15)
66.  アルマゲドン(1998)
映像と豪華キャストだけ見てもどうしてもっと面白く作れなかったんだ、と思ってしまう。とにかく、自然現象を扱っているだけあって突っ込みどころが多すぎる。おまけに3時間もかけているわりにキャラクター描写も浅いし、逆に無駄なエピソードが多い。ただ、隕石落下シーンはマイケル・ベイだけあって迫力がある。さすがにあのシーンはハリウッドでしか作れないだろう。
[地上波(吹替)] 5点(2005-12-18 21:10:59)
67.  ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
評価高すぎ。ストーリーはともかく、アクションシーンで一気に白けてしまった。「燃えよドラゴン」のほうがまだ殺陣は上だろう。とにかく、集団が相手のときすらご丁寧に1人ずつしか襲ってこないのが興ざめ。あれでは、何人相手にしたって同じじゃないか。スピード感などまるで感じさせない。音楽の凡庸さも手伝ってどの敵も「襲い掛かる」というより、「やられにいく」ようなやる気の無さが伝わってくるのだ。そして最後にコロシアムを舞台にした時点でギャグじゃないかと思わされたが、チャック・ノリスとの対決がまたショボい。前半劣勢、後半優勢の図式がわざとらしいぐらい見え見えで緊張感ゼロだった。チャック・ノリスは前半の勢いで戦ってくれれば良かったものを、後半わざわざB・リーのために手加減して戦ってくれたんですなぁ。これほど敵が弱くてはB・リーの実力をかえって疑わせるというもの。個人的には絶対にお勧めしたくない一作。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-12-05 22:28:45)(良:1票)
68.  Mr.インクレディブル
傑作コミック「ウォッチメン」を髣髴とさせる設定、犯人の能力に加え、後半では「スパイダーマン2」を意識したシーンが見受けられるなど、監督は相当アメコミ好きなんだなぁ、と思わされる。脚本は能力の活かし方だけでなく、伏線が秀逸で、ダッシュの「じゃ、誰も特別じゃないんだ」というセリフが後のシンドロームの「スーパーヒーローは必要なくなる」というセリフにリンクしたり、公園でのロング・パスがラストに繋がったりと、非常に芸が細かい。個人的にはボブの怪力が、家族と戦う場面になると、より逞しく映るのが印象的だった。後半になってヘレンの活躍が顕著になっても彼の存在感が薄れないのは「家族で力を合わせて戦う」という設定を最後まで見失わないからだろう。そしてピクサーお馴染みの魅力的な脇役も健在。とくに監督自身が吹き替えを担当したエドナ・モードは無茶苦茶いい味を出している。「あなたはイラスティ・ガールでしょ!」とヘレンを励ますシーンが最高だ。「部外者」であるブラッド・バードが監督を務めたことで、ディズニーらしくないシーンが見受けられるのも好感が持てる(シンドロームに同情する人が多いのはオタクが多いから?)。デザインに関しては、パペットじゃないかと思わされるようなリアルな影と金属光沢に驚かされたものだ。しかし、80年代のコミックが元ネタにもかかわらず、エポック・メイキングと言われてしまうのはまだまだ映画がヒーローの概念に疑問を投げかけることも出来ずにいるということか(「バットマン・ビギンズ」は政府公認ヒーローではないのがミソ)。早いところ「ウォッチメン」を映画化してアメコミの世界観に追いついて欲しい。
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-05 22:14:50)(良:1票)
69.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット
とりあえず話のまとめ方はなかなか上手かったと思う。ダーズリー一家のシーンが無くなったのも個人的には嬉しい。原作のメインテーマと見せ場だけを見ていてむしろスッキリするぐらい抜き出して、ラストの真相判明のシーンも伏線を減らしておくことで短めに切り詰めることに成功している。未だに見せ場を連続で繋げていたり、直前呪文の説明など、もう少し丁寧に作るべきシーンもあったのだが、とくに濃いドラマがあるわけではないのでアズカバン~のような失敗までは犯していない。映像に関しては冒頭のポートキーとクィディッチ会場のデザインには参ったものの、魔法生物のリアルさや、広大な風景、ラストの直前呪文シーンなどのビジュアルはシリーズ屈指の出来でしょう。音楽が変わったのも映画自体の雰囲気が変わっているので全然OK。ただ、ダークな色彩が強くなった分、エマ・ワトソンの演技がくどく思えてしまうようになったのは残念。ブレンダン・グリーソンとレイフ・ファインズにはもうちょっと気高さを見せて欲しかった(ゲイリー・オールドマンは完全に特別出演ですね)。それでも、シリーズ中では1番好きな作品かも。まぁ、前作が嫌いだからそう思うのかもしれないけど。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-02 16:16:59)
70.  クマのプーさん(1965)
やはりこの手のほのぼのした童話はアニメにはあまり向かないという事がわかった。動きのあるキャラクター達はよくもわるくもどんくさく、共感できるキャラクターがあまりいない。原作の持ち味を生かす、という意味では「ピーター・ラビット」や「パディントン・ベア」に負けているといっても過言ではない(後者は地元イギリスのアニメだから当然と言えば当然だが)。もちろん原作を知っていてもそれなりなアニメではあるのだが、「大嵐」でロビンが勘違いするシーンなど釈然としないシーンも多い。とにかく、幼い頃から既に「くどさ」を感じてしまったことだけは確かだ。
[ビデオ(吹替)] 6点(2005-11-24 23:14:34)
71.  フェアリーテイル(1997)
この映画はいったい何をやりたかったんだろう。「信じる事が大切」ということがテーマのようだが、それなら妖精を実写化せず、妖精が存在したかは観客の想像に任せるのが普通だろう(「34丁目の奇蹟」を見習え)。テーマがないにしてもこれは1種の伝記物なのか、本当に「フェアリー・テイル」なのかそれ自体も曖昧。素直におとぎ話にするならば、記者のエピソードは蛇足だろう。妖精というよりは新種の動物を見つけた子どもたちを取り巻く事件という見方もできると思うのだが、それではあのラストをどう解釈すればよいのか。美しい風景とアール・ヌーボーのガラス細工を思わせるような妖精はとても気に入ったのだが、ストーリーがどうにも中途半端。登場人物の行動は結構筋が通っている。母親が妖精を信じたがるのはなくなった息子の亡霊のようなものを信じているからだろう。フーディーニはこの時代の風潮を示す役割も果たしているのだろうが(ハーヴェイ・カイテルの存在感がすごい)、テーマが曖昧なのでイマイチキャラが活きていないのが残念。脚本だけでなく演出にも問題があるだろう。童話のように幼い子どもにもわかりやすいメルヘンチックな作風にすればもっといい作品になったと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-23 01:50:46)
72.  フランダースの犬(1998)
細かいところは結構原作に忠実。逆に日本のアニメのほうがいかに子供向けに原作を脚色していたかわかる作品にもなっている。そういった意味では主役のキャスティングも無難。だけど、それで出来がいいかって言うとそうでもない。なによりも、パトラッシュとのエピソードがほとんど無く、非常にパトラッシュの存在感が薄いのはどうにかならなかったのだろうか。どちらかといえば、ジョン・ボイトを登場させる事でネロの絵画にかける夢をテーマにしたかったみたいだが、その割にはジョン・ボイトとの別れも少し中途半端。ハッピーエンドの方のラストは作品の雰囲気から言うとあまりふさわしくなかった。しかし、さすがにここまで評価が低いのは日本だけだろう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-23 01:45:21)
73.  ウィズ・ユー
女優以外はなんとも中途半端な映画でしたね。この映画を微妙にしている要因の一つはハットン監督の単調すぎる演出。音楽の使い方もいいかげんなので、ストーリーのほうは完全に役者だけで進めている印象が強く、見ていて退屈してしまいます。ハリエット役のエヴァン・レイチェル・ウッドは自分ひとりの世界に生きる少女を上手く演じていました。普通、自分の殻にこもる少女、という役柄は「キャメロット・ガーデンの少女」みたいに妙に大人っぽくなっちゃうんですが、彼女はしっかり「女の子らしさ」を残しつつ演技しているところがすごい。グウェン役のマスターソンも好演です。一方、ケビン・ベーコンの演技は少しやりすぎの感じが否めず、ラストで泣くシーンも少々わざとらしかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-23 01:38:57)
74.  ドア・イン・ザ・フロア
原作の上巻だけを映画化した作品。ストーリーだけ抜き出せば、家族崩壊がテーマの映画としてみることが出来る。夫婦仲が冷え切るきっかけは「普通の人々」と似通っているが、失われた息子の代わりとして雇われた青年、息子の代わりになれなかった娘の存在が本作のキーポイントである。エディを得たことでルースを娘と認められたマリアン、そんなマリアンにテッドは危機感を覚えるようになる。そして肝心のルースは写真に兄の面影を見出そうとしている(エディを幽霊と思い込むシーンが笑える)。やや、エピソード間の繋がりが弱く、散漫な印象を受けるが、原作の伏線やユーモアを違和感無く織り込んだ手腕は見事。主要キャスト4人の演技はどれも素晴らしい。とくに、キム・ベイシンガーの表情だけで語る演技はさすがである。エル・ファニングも冒頭のシーンだけで知的な雰囲気が伝わってくる好演ぶり。それでいて他の役者を食ってしまっていないところがいい。作家の娘という難しい役どころを説得力を持って演じ切れているのである(もうダコタ・ファニングと比較するのはやめよう)。
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-23 01:06:35)
75.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
映像美は間違いなくシリーズ随一なのだが、ストーリーが駆け足的すぎて手放しに賞賛できないきらいがある。原作未読者には非常に不親切な映画だろう。原作の見せ場のシーンをぶつ切りにして、雑に編集しているような印象すら受けてしまう。そもそも、キュアロン監督はドラマよりも映像美のほうを尊重するのだろうか?ラストの叫びの屋敷のシーンが単なる説明だけで終わってしまい、ドラマになっていないのは全然納得いかない。あのシーンが全体で1番重要なシーンのはずなのだが。さらに導入部の風船騒動とナイトバスはシリアスな雰囲気からあまりに浮きすぎているし、ラストの静止画像はロイ・ヒルの下手な真似事にしか見えなかった。ダークな雰囲気はいいが、全体的に中途半端な出来栄えなのがなんとも残念。
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-19 23:37:13)
76.  美女ありき
冒頭のいかにも人生の転落を歩んだ感じのスリから始まり、彼女がどのように絶頂期から落ちていったか、という展開になるのではなく、彼女のむなしく終わった不倫の恋が物語の全てでした。二人のラブシーンはたしかに洗練されていますが・・・、不倫の恋に自己嫌悪の気持ちを微塵も抱かず、むしろ堂々としているビビアン・リー特有の身勝手なキャラがどうしても気に入らず、前半部から早くも食傷気味でした(二人の美を理由に高評価をつける人も多いので私も主観的に評価をつけさせていただきます)。彼女のせいで夫に「愛のない」なんて突っぱねたところで逆に夫に同情してしまいます。「あなたのいるときはすばらしかった」なんてロマンチックなセリフもむしろうっとうしいわけで、やや控えめなオリビエのお影で何とか見ていられました(死の直前に有名な「私は使命を果たした」と名言を言うシーンも印象的です)。結局、ラストで彼女が没落して言ったのはネルソンを失ったから、と知ったときには冒頭での興味関心はすっかりなくなってしまっていました。もともと、世界史でネルソン将軍が死の直前まで気にしていたハミルトン婦人って一体どんな人だったのだろう、と思っていたのですが、そういった面でもとんでもない肩透かしを食らってしまった映画となりました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-14 18:40:55)
77.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ 《ネタバレ》 
ラストまできわめて現実的な内容なのにそれをやさしく包み込むような美しいピュアな画面作りがよかったです。ストーリーは家庭に問題を抱えた少年が自分なりの哲学や周りの人々によって、悲しみから解放されて故郷での生活に見切りをつけるまでの話、と考えながら見ていました。火事のシーンは「火遊び」と火事の対比になっている?母親が病気になったとき「お母さんを元気付けないとだめだ」と考えてしまった事が少年の最大の悲劇だったのでしょう。少年の時折見せるどうしようもない失敗がちょっと痛々しかったけれども、それでもすぐに立ち直るところがほほえましいです。ラストの少年の哀しそうな表情が徐々に笑顔に変わっていく演技もとてもいいです。街の人々が喜び合う中、そういった喧騒に見向きもせずにサガと仲良く眠る様子が街に完全に溶け込んだことを意味しているような終わり方(?)で印象的でした。ただ、子供嫌いの人はやっぱりイングマルをうっとおしく思うでしょうね。スウェーデンに子供が主役の映画が多いのはリンドグレーンの存在が大きいのでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-14 18:38:28)(良:1票)
78.  マーキュリー・ライジング
ずっと前に金曜ロードショーで見たのだが、吹き替え版だと障害者の演技はどれもマトモに評価できない。この映画でも「あなたは~しらないひと~」などとつぶやくマイコ・ヒューズの演技のよさがまるでわからなかった。おまけにブルース・ウィリスはまったくいつもと変わらない単調演技。吹き替えのべらんめえ口調も手伝って見ていてクドくなってくる。ストーリーの凡庸さに至ってはどうしようもない。そもそも、国家機密をクイズ雑誌に載せるという点から話がむちゃくちゃ。(仮に)マイコ・ヒューズの演技が天才的でもこうもストーリーがつまらなくては勿体無く感じられてしかたがない。結局のところ、このようにして多くの俳優が努力の甲斐なく、あっさりと忘れ去られていくのだろうか。
[地上波(吹替)] 4点(2005-11-07 17:30:41)
79.  デトロイト・ロック・シティ
う~ん、時間を作ってまで見るほど面白くはなかった。このテの青春映画にありがちな下品さも今回は許容範囲。でも、なにも童貞を失ったからって成長するとは思わないし、なによりバカなトリップがうっとおしい(ラストで取り戻すが)。デトロイトを魅力的に撮った点は評価できるけど・・・そもそも、海外でも標準以下の評価なのになぜ日本ではここまで人気なんだろう。男性よりも女性に受けがいいわけは?そっちの理由を知りたい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-07 16:50:38)
80.  ミツバチのささやき
ネガティブな見方をしてしまえば、アナはあの後精神的に引き篭もってしまうのかもしれない。もしくは、ミツバチのように巣から脱出していくのかもしれない。内戦直後で両親はあてのない手紙と蜂の生態に現実逃避している。アナは最後まで死の意味が判らない。彼女とは対照的に姉のイザベルは猫の首を絞めたり、死んだふりをすることで死に近づき、大人になっていく。アナが受け入れられるのはもはや社会から疎外される怪物だけ。前半で2人がはしゃぐシーンがあっただけに、アナが最後にイザベルに心を閉ざすシーンは少し悲しかった。ちなみに好きなショットは母親が小道を自転車で進むシーン。ヨーロッパの道には弱い(あれでもうちょっと天気が良ければ・・・)。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-07 16:46:20)
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