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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 886
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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61.  AIR/エア 《ネタバレ》 
世界を変えたシューズの誕生秘話。 アーカイブ映像を使って1984年の空気に引き込む冒頭、 地味ながらもビジネス映画として堅実で小気味良いベン・アフレックの演出は今回も健在。 渦中の人物であるマイケル・ジョーダンが演者はいても顔を一切見せないことで、 本人のアーカイブ映像を引き立てる構成の巧さが心憎い。 あのときはまだ誰も知らない未知の青年だからこそ、エア・ジョーダンによって人格が与えられ、 ナイキの期待に応える大躍進なんて結末が分かっていても、未来が分からない故の大きな賭けにドキドキさせられた。 マイケル・ジョーダンやバスケットボールに精通していれば、より面白く見れただろうな。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-08-15 22:08:00)
62.  ALWAYS 三丁目の夕日
ずっと前にテレビで見たっきりのため、あまり覚えていない。 ただ、汚い言い方で申し訳ないがこれだけは言える。 「綺麗ごとばかりで反吐が出る」。  漫画が原作らしいが、実写にまんま置き換えればリアリティのない、嘘臭さ全開の理想郷が提示されるだけで、 こんなのでノスタルジーに浸れるわけもない。 公害や凶悪犯罪だって現在以上に酷く、隠喩すら含まれないのなら尚更。  一番酷かったのは、山崎監督特有の泣けと言わんばかりの病的なまでの過剰演出。 一度だけでもお腹一杯なのに、これだけ執拗にされると怒りすら湧いてくる。 この監督を邦画を引っ張る巨匠のように崇め立てる風潮はやめて欲しい。
[地上波(邦画)] 1点(2023-08-15 14:26:43)(良:3票)
63.  8 1/2
レジェンドの映画監督たちがマイベストに挙げているように、自分事として刺さるのだろう。 傲慢で繊細な映画監督の逃げたくても逃げられない立場の重さによる現実逃避。 本人の意思とは関係なく映画製作が進み、まずます混沌に拍車がかかるあたりとか、 「映画とは何か?」を問うた草分け的存在として今後の映画史に多大な影響を与えたのは事実。  普通はこんな奇をてらう映画は観客に受けるわけがないと思いつつも、 コントみたいな結末に名作たる理由はなんとなく分かる気がした。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-15 00:25:09)
64.  双生児 《ネタバレ》 
眉毛なしの登場人物だらけ。 塚本晋也による美術と撮影の抜かりの無さが乱歩の不気味でアングラな世界観と絶妙にマッチ。 邦画によく見られる、悪い意味での過剰演出が本作ではプラスに働き、どこかポップな趣がある。  あのラスト、貧民街に診察に行く雪雄は本当に"雪雄"なんだろうか… 人格を乗っ取られたようで最後まで安心できない雰囲気が良い。
[DVD(邦画)] 7点(2023-07-29 19:58:00)
65.  真夜中の弥次さん喜多さん
原作漫画がかなりぶっ飛んでいるので、未読の人間にはキツい内容。 メタ要素を用いた、ドラッギーでシュールな展開が続くも記憶に残らない。 リアルがどうとか、「あとは勝手にやってください」としか言いようがなく、 原作漫画や脚本家のファンでなければ無理に見なくても良いと感じます。
[DVD(邦画)] 3点(2023-07-29 11:38:18)
66.  宇宙人ポール 《ネタバレ》 
エドガー・ライトが監督でないことを除けば、いつものサイモンとニックのコンビに ステレオタイプな姿の宇宙人ポールが加わったドタバタ珍道中。  好評な割にあまり乗れなかった。 クセが少なく、見やすく、ただストーリーがダレ気味であまり印象に残らない。 ポールがスピルバーグ本人に電話で『E.T.』のアドバイスをしたり、 ラスボスが『エイリアン』で死闘を繰り広げたシガニー・ウィーバーだったりと、 面白そうな小ネタはあったんだけどね(すごく贅沢な使い方だ)。  遠い昔に見たままだったので、機会があればもう一度見たいと思った。
[DVD(字幕)] 4点(2023-07-29 11:29:07)
67.  ノスタルジア 《ネタバレ》 
下宿先の部屋の陰影、 廃墟に広がる雨音、 滴り落ちて広がる波紋、 霧と雪で覆われた故郷、 焼身自殺を図った男を纏う炎…  ただならぬ雰囲気はある。 しかし、世界の終わりを待つ宗教狂いの男が民衆に精神主義を訴えて殉教しようが、 彼の代わりに余命いくばくもない詩人がロウソクを持って世界を救おうが、誰にも理解できないし、 ただの自慰行為で世界が良い方向に変われたらどれだけ幸せだろうか。 そう思えてしまう自分は、物質社会に逆らえない常識に染まった凡人なんだな、と再確認。  作りものの故郷に沈んでいく『惑星ソラリス』に似た結末に、 祖国に戻れないタルコフスキーの心情と覚悟が重なる。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-21 10:40:19)
68.  アビゲイル・ハーム 《ネタバレ》 
視覚障害者と繋がりはあっても、容姿が認識されない以上、ふわふわ漂うような孤独を感じる。 "名前"という存在意義が頼り。 そんな日々を過ごす女性がある廃墟で謎の青年の浴衣を隠し、まるで猫を拾うかのように衣食住の面倒を見る。  彼女の好意に青年も愛情を感じるようになるが、どこか分かり合えない、自分でも何をしたいのか分からない。 なぜなら彼には名前がなく、どこにでもいる対等で普通の存在ではないから。 どこかへ行きたい青年と離れたくないと思いつつ、彼女は彼の想いを尊重するように浴衣を渡し、試そうとする。  そして彼は彼女の元を去る。 もしかしたら一連の物語は彼女の妄想なのかもしれない。 だから一旦は事が上手くいったのであり、厳格な父の死によって現実と向き合わないといけなくなったのか。  どう解釈するかは見る人の自由で実験的な作り。 抒情的で寂しげな空気を捉えた、透明感あふれる映像が印象的だった。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-24 02:16:50)
69.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 《ネタバレ》 
ハリソン・フォードの魅力とスピルバーグによる畳みかけるアクションが黄金期のハリウッドを象徴していて今見ても面白い。  ただし、ストーリーは穴だらけ。 序盤の上海でのドタバタが終盤の展開で伏線回収するわけでもなく、ヒロインは偶然連れてきちゃった感じに。 相棒のショーティーとの出会いも口頭で少し説明するだけで、 ただのコメディリリーフ的な役割でしかなく、それ以上の存在意義はない。 採掘場の警備ザル過ぎだったり、火を当てれば洗脳が解けるとか、時系列では『レイダース』前の話なので、 ハッピーエンドに合わせなければならないご都合主義が垣間見える。  粗はあるかもしれないが、ストーリー上の欠点を上記で補っているので、 細かいことは気にしないで、時代劇のお約束みたいに楽しむのが一番だろうね。
[地上波(字幕)] 7点(2023-06-16 23:57:42)
70.  スパイダーマン:スパイダーバース 《ネタバレ》 
サム・ライミ版とマーク・ウェブ版を少し見た程度で、 ピーター・パーカーがスパイダーマンになっていく過程もヒロインも違うのだが、 こんなに派生作品があるとは知らなかったし、 「誰もがスパイダーマンになれる」というテーマとして本作はうってつけと言える。  マイルス・モラレスが彼の遺志を継いで本物のスパイダーマンになっていく王道的な物語ながら、 ダメな方のピーター・パーカーを初めとする並行世界のスパイダーマンたちとの邂逅とチームプレイが本作の見どころ。 各々のバックグラウンドは簡潔な説明で済ませて見せ場が少ないながらもキャラが立っており、 物足りなさがある故、個人個人のスピンオフを作って欲しいくらい。 シリアスな物語の中に挟み込まれるユーモアも絶妙で、互いに家族を失った経験を持ち、 譲れないプライドをかけて挑むマイルスと悪党キングピンが激突する展開が熱い。 立体と平面を駆使したアニメーション表現が頭一つどころか頭二つも抜けており、色彩と映像の洪水に圧倒される。 アトラクション映画としてもスパイダーマン映画としても一つの到達点だろう。
[3D(吹替)] 8点(2023-06-16 23:05:24)
71.  blue(2018) 《ネタバレ》 
屋外なのか室内なのか分からない夜の静寂の中、虫の音、犬の遠吠えが遠くに聴こえ、 景色の描かれた垂れ幕が巻き上げと巻き戻しを繰り返す。 やがて女性の眠るベッドには燃え盛る炎が重なるように映し出され、映像と環境音がレイヤーのように連なって映画は完成される。  いつまでも眠れない熱帯夜に見る白昼夢を表現しているようだった。 この緩慢さが眠りに誘い、映画と同化していくことが監督の狙いかもしれない。 アピチャッポン・ウィーラセタクンの長編を覗きたければ、この短編を見て自らふるいにかければいい。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-12 23:25:01)
72.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 
完結作を控えるシリーズながら一作目は今から42年前の製作で、もはや冒険活劇の"古典"の仲間入りと言ったところ。 ハリソン・フォードの魅力に、見せたいものを惜しげもなく見せてくれるスピルバーグの演出にワクワク。 特殊効果の数々は当時はアナログながら、画面の粗さと相まって味のあるものに感じられるし、 アークの呪いで敵の顔が溶けるクライマックスは、子供にトラウマを刻み付けるほどの強烈なインパクトを放つ。 宝探しのロマンとユーモアを掛け合わせた見事なエンターテイメント性は『ハムナプトラ』に影響を与えるほど、 コンテンツとして完璧としか言いようがない。
[地上波(字幕)] 7点(2023-06-08 22:49:34)
73.  すずめの戸締まり 《ネタバレ》 
最後の戸締まりと銘打って特別上映だったのでようやく初鑑賞した。 新海誠の通例である「ボーイ・ミーツ・ガール」+「描き込まれた映像美」=「セカイ系」には食傷気味だったものの、 『天気の子』よりはモヤモヤとフラストレーションは少なくて見やすかった。 それでもダイジンの立ち位置が不明瞭で、風呂敷を畳め切れていない点はなくはないけれど。  今回はロードムービーとしての面白さがあった。 青年の身体を取り戻すために西から東へ戸締りしながら行く先々での人々との交流。 『君の名は。』や『天気の子』でもぼかした形で描かれていたが、 やがて東日本大震災の記憶と向き合うことになる。  当事者には思い出したくない記憶と恐怖があり、奪われてしまった故郷と人生がある。 叔母の葛藤と吐露がそうだ。 それでも一人で生きていくことは不可能で、旅先を含めた誰かの支えによってヒロインの現在があり、 青年と自分自身の救済に繋がっていく。  無理に向き合わなくても希望に向けて歩くことはできる。 ただ、災いからはいつかどこかで起きて避けられないし、 そこにはかつて人の営みや時間があったことを風化しないで欲しい。 そういうメッセージを感じ取れた。
[映画館(邦画)] 8点(2023-06-08 22:44:33)
74.  シン・仮面ライダー
劇場公開最終日に見てきました。  「仮面ライダーファンのための映画」というより、「仮面ライダーファンが作った映画」という表現がピッタリ。 それも筋金入りの。  原典へのリスペクトを散りばめるように、古臭さを残す特撮やアクションのカット割りといい、郷愁へ誘うこだわりを感じた。 反面、令和だからこその現代的解釈が空回りしており、政府関係者を出す意味が感じられず、 基本人気のいないところでの撮影ばかりでスケールがこじんまりとした印象を受けてしまった。 これでは令和の時代に甦らせる意義が弱い。  あとは庵野監督の悪い部分が終盤はもう剝き出しで、内省的な展開がひたすら続く最終決戦はもういいやと思ってしまう。 全編説明不足で新規の仮面ライダーファンでも終始置いてけぼりではないか。 これは彼のサポートを務めていた樋口真嗣が不在で、誰も止められない暴走状態であったことが目に浮かぶ。  「熱量は感じられるが、思い入れが強すぎて客観視できず、明後日の方向へ全力で走っていった二次創作」というイメージ。 シン・シリーズ完結後、庵野監督はどこへ走っていくのだろう。
[映画館(邦画)] 5点(2023-06-04 22:48:19)(良:2票)
75.  わたしは最悪。 《ネタバレ》 
何者にもなれない30歳女性の惑い。 自分がどうしたいのか分からず、やりたいことも付き合っている男もとっかえひっかえで長続きしない。 確かに原題通り、リアルに付き合ったら面倒臭い"最悪な人"なのだろう。 とは言え、昔と違って女性の自由も選択肢も広がり、 元カノの風刺漫画家に「女を侮蔑している」と意識高い系のフェミニストが発言できるくらい、 ヒロインの悩みがあまりにも贅沢になってしまったように感じる。 清潔感たっぷりなオスロの街ではなく、発展途上国が舞台だったらこうも行かないだろう。  元カノの漫画家が別れる際に「君はいつか後悔する」と発言し、事実、彼はガンに侵され死ぬことになった。 自分はこのまま何者になれず母親に落ち着いてしまって良いのだろうかと悩んでいるうちに、 足に地をつけなかった不安定な心を救ってくれる人がいることに気付いていれば、 きっとガンの早期発見はあったかもしれない。 その一方で新しい恋人との妊娠にすぐ向き合っていれば、たとえ流産でも破局はなかったかもしれない。  人生とは後悔の連続で、選択の積み重ねでもある。 主役にもなれない取り留めのない人生だとしても、何かを掴んだ彼女の人生は今日も続いていく。 レナーテ・レインスヴェが多彩な表情で痛々しくも呆れながらも好演していたのが性的シーンの下品さを和らげていた。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-06-04 02:02:53)
76.  エレファント 《ネタバレ》 
主観で答えありきの『ボウリング・フォー・コロンバイン』とは違い、 こちらは客観的に高校生のあやふやな精神状態を切り取る。  盲人が象の一部分を蛇や木の幹と表現するように、 答えは人それぞれである意味で答えはない。  時系列を交錯させながら同じシーンが別の視点で映し出され、 平凡なはずの日常に潜むノイズが積み重なる。 だからこそ、移ろいゆく秋の風景が、流れるようなカメラワークが繊細な美しさと儚さを一層醸し出す。 誰もが悩んでいるのに周りを汲み取れない、高校が世界の全てといった視野の狭さが、 惨劇も日常として描かれる不条理を許しているようだ。
[DVD(字幕)] 6点(2023-05-29 21:18:03)
77.  ファウスト(1994) 《ネタバレ》 
人間の顔をした"悪魔"に気を付けろ。 そこには奇跡も魔法もないんだよ。  怪しげなビラに記された地図に導かれ、満たされない日々を送る男が体験する悪夢。 欲しいものと引き換えに悪魔に魂を売り渡す契約をしたが最後、 台本通り動く操り人形の如く、地獄へと一直線。  現実と虚構が曖昧になっていく中、道化師の呪文に右往左往される悪魔が笑いのツボに入った。 どこか既視感があると思ったら、過去作の『ドン・ファン』の要素も多少入っているのだろう。  もう一度言うが、人間の顔をした"悪魔"に気を付けろ。 心の隙間に入り込み、魂を食い物にする。 序盤に主人公とすれ違って逃げた男、新聞紙に包めた身体の欠片を見るに、 奈落への入り口に我々は立っている。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-05-24 21:45:17)
78.  TAR/ター 《ネタバレ》 
天才指揮者の罪と罰。 カリスマの皮を被ったモンスターなのか、はたまた男性社会に矯正された哀れなモンスターなのか。 毅然さの裏側で脆く孤独なリディア・ターの重層的なキャラクター性をケイト・ブランシェットが的確に表現。 架空の人物とは思えない立体的な人物像で迫ってくる凄みに、3個目のオスカーを取っても誰も文句は言わないだろう。  遠い昔とは違い、カリスマだから暴挙が許される時代ではなく、ネットで拡散され一気に名声を失ってしまう恐怖。 彼女は弟子の死に向き合うことなく、その傲慢さが仇になって自滅してしまった。 歴史に残るアーティストでも人格破綻者なのは珍しくないが、その功績を重罪によってかき消す権利はあるのか。 誰もが正義という刃物を持っている自覚を持たないといけないはずだ。  彼女は東南アジアで再起を図る。 その仕事内容は人気ゲーム『モンスターハンター』のオーケストラ演奏会で、観客は皆そのコスプレをしている。 落ちぶれてもなお権力の残骸に縋り付いているのか、原点に立ち返って新たな"発見"をするかは分からないが。 しがらみから解放され、タダでは起きない芸術家としての揺るぎない自信と探求心に、 趣味で絵を描いている私にとって、その矜持に共感してしまうラストだった。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-20 13:15:37)
79.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
原作既読済みだが、上下に分かれるほどの大長編で読むのが苦行だった気が… ヴォルデモートの復活、セドリックの死、ムーディが偽者くらいしか覚えていない。  それから10数年経って映画を見る機会があり、視覚と聴覚に物語が入ってくることの有難みを感じる。  思春期に入ったので少年少女共々面倒臭いに尽きる。 それを集中して描けば良いのに心理描写が唐突すぎて、四面楚歌からのいきなりな手のひら返しと、 ただただ話をまとめるためにローテーションをこなしているように感じた。  見ている間は退屈しないかもしれないが、全体を俯瞰すると悪い意味でゴチャゴチャしていて、 原作を読んでいた頃は気にならなくても、生徒一人殺されてダンブルドアが責任取らないのは確かにモヤモヤする。 やはり原作トレースしたダイジェスト感が否めず、TVシリーズ向きな作品だろう。
[地上波(字幕)] 5点(2023-05-18 23:21:52)
80.  サクラメント 死の楽園
タイトルの『サクラメント』は、"キリスト教における神の恩恵を信徒に授ける儀式"のこと。 その名に因んだカリフォルニア州の都市が舞台というわけでもなく、もちろん桜とも関係ない。  かつて実在したカルト教団の凶行をモチーフに、 某国奥地の教区を訪れた取材班が体験する恐怖の20時間をPOVで描く。 予告編通りの内容でそれ以上の衝撃展開があるわけでもなく、実録よりショボく感じる。 グロは控えめでクライマックスもあっさりなので、ホラーが苦手でも見れるのではないか(退屈だけど)。  信者が教祖に惹かれる理由に説得力が足りないのでもっと踏み込んで欲しかった気がする。 ただ、元ネタになった教団が大きくなった背景に、 貧困と差別と家庭問題でどこにも居場所がない人で溢れていたというのもある。 孤立したその人の弱みに付けこんで、食い物にしてきたのはいつの時代も変わらない。 "貧困ビジネス"の雛形であるが、本作に求める内容ではないのでここまでにしておく。  【5/18追記】 取材したデジタルメディア・VICEは実在するが、2023年5月16日に破産申請した。 本作が製作されて10年、メディアをめぐる需要の変化を感じる。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-05-18 22:49:58)
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