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 > たきたて さんの口コミ一覧。42ページ目
たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2271
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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821.  ルイスと未来泥棒 《ネタバレ》 
 ルイスが母の姿を思い出したいという一心で、発明・研究に取り組むオープニング。このオープニングで心を鷲掴み。このシチュエーションに弱い私。ルイスのこの発明がルイスの未来へとつながり、ルイスが一番欲しかった家庭へとつながっていくわけですね。さすがハッピーエンドを作らせたら右に出る者のいないディズニーです。  幸運だけではない。研究、発明、勉強に没頭するルイス。一心不乱な姿。ひたむきな情熱。その姿を映すからこそ、ラストで幸運が感動へと昇華されるのでしょう。  未来に行ってからは、しばらくはちゃめちゃでどたばた。もちろん、この未来こそがこの映画の見所だと思います。ですが、個人的にはちょっと度が過ぎる感じが肌に合いません。  『未来を変えたらドリス(帽子ロボット)だって消滅するじゃん。』『未来を変えたはずなのに、なんでタイムマシンだけ残ってるんだよ。』とか、そんな野暮なつっこみを入れる気は毛頭ございません。  ただ一つだけ。ヘアスタイルを見るまでルイスと気付かないなんて、あんまり。特に奥さんと養父母!あんたたちはルイスを子供の頃から知っているんだからそこは気付けよ。あんたらのルイスのイメージは髪型だけかい。と、そこはつっこんでおきます。  小さい伏線も大きい伏線もラストに向けてきれいに回収していく鮮やかなプロット。自分のことばかり考えて周囲の迷惑を考えないことの怖さ。発明がもたらすのは恩恵ばかりではないという警鐘。そして失敗なくして成功はありえないという最高のメッセージ。視覚に頼り過ぎない完成度抜群のアニメーションムービー。ラストは不覚にも感動して目がうるんじゃいます。ルームメイトのグーヴに幸あれ。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2019-04-29 00:31:33)(良:1票)
822.  クローズZEROII 《ネタバレ》 
 昨日の敵は今日の友。これぞマンガ的黄金パターン。前作で死闘を繰り広げたGPSと芹沢軍団がタッグを組み、強大なライバル校と一大決戦。少年ジャ○プでいうところの『魁!○塾』的展開。昭和生まれの人間で、この展開にアツくならない人間がいるのだろうか。いや、いないでしょう。  とにかく層の厚い鈴蘭。生半可な相手では太刀打ちできません。そういった意味では、鳳仙高校は文句なしに合格。統率がとれた強大なライバル校鳳仙。頭の鳴海や漆原凌の存在感抜群。幹部クラス意外は全員ハゲにして、幹部の存在感を際立たせる嬉しい気遣い。更に鈴蘭の主要メンバーを各個撃破して病院送り。大ピンチ鈴蘭。鈴蘭は鳳仙との決戦に備えなんとか1つにまとまろうとするが、なにせ我が強い。なかなか1つにまとまらない。このもどかしさがたまらないです。さんざん焦らされたあとの最終決戦は否が応にも盛り上がります。  個人的には、リンダマンや1年メンバー、三浦春馬もバトルに参加して欲しかったのですが、仕方ない。  前作にあったヤクザとの友情ドラマ。黒木メイサとの恋愛。こういった不純物を極力そぎ落とし、純粋なヤンキーケンカバトルとして大分楽しめます。  『だったら一発やらせろよ』『いいよ、ここでやる?』黒木メイサはすっかりエロマスコットに成り下がったわけですが、そのエロマスコットぶりが前作よりかなり好きだったりします。
[DVD(邦画)] 8点(2019-04-28 04:09:16)
823.  マイアミ・バイス 《ネタバレ》 
 酒飲む。おどる。ボート乗る。身の上話する。いちゃいちゃする。本筋と関係ないやりとりがだらだらだらだら。あくびが出ます。  本編のストーリーは新しさがなくありきたり。でもそれでもいいんです。王道、正統派の『良さ』があれば、ありふれたプロット大歓迎です。ところがその『良さ』もない。  要所要所で目をひくシーンは確かにあります。イエロ達との交渉シーン。仲間の救出シーン。その緊迫感がなかなか良い。FBIの中でも、優秀なプロフェッショナル集団。それを窺わせる突入シーンは凄く良い。  でもそれくらいかな。野球に例えるなら、良いプレー、良いバッティングはあったけれど、単発ばかりで結局点に結びつかない感じなんです。  FBI、麻薬取締局、その他各機関にそれぞれ異なる曜日で情報を提供。内通者をあぶり出す、シンプルかつ合理的な機転の利かせ方が最高。結果FBIに内通者がいることが判明。これは面白くなってきたぞと思ったのに、そこはなぜか掘り下げません。なぜ?どうでも良いエピソードにはたっぷり時間を使ったくせに。  結局誰がどうやって何の目的で情報を流していたのかすべて不明。イエロは死んだけどモントーヤは放置。これだけの長尺を頑張って見た結果、なんだか全然すっきりしない終わり方。いまいちです。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-04-27 04:31:01)(良:1票)
824.  コールドプレイ 《ネタバレ》 
 雪山。山荘。若者。殺人鬼。定番。王道。定石を踏む安定感抜群のスラッシャーホラー。恐怖演出の数々。アメリカ産にはないノルウェー産の雰囲気◎。  殺人鬼は一人だけ。怪力だけど、蹴ったらひるむ。銃はある。スキー板もある。密室でもないし、出口はいっぱいある。どうとでもなりそうなのに、結局どうにもならないこの感じがもどかしくて良い感じ。人を怖がらせるのに一番大切なのは、『助かるかもしれない』という希望なのでしょう。これぞ正統派ホラー。  まずはミカルとイングが別行動。ちょっとしたことで諍い。ミカルが飛び出て、迷って、やっぱり一人みんなのところに戻っちゃう。この『やっぱり部屋に戻ろうか』と逡巡させるのがポイント。で、イングンは一人ぼっちに。最初の犠牲者。この流れが王道にして完璧。  私は個人的に、ホラー映画は『登場人物=犠牲者』が多いほうが好み。この映画は少なめ。ですが、この映画に関して言えば、少なめにしていることがプラスに働いています。まず瞬殺はされません。なにせ人数が少ないですから。あがくあがく。それがいい。エンタメホラーに過剰すぎないリアリティを添えます。  また、今回のメンバーが、若者特有のチャラさがありつつも、微妙に良い人たちってのが大事。感情移入しちゃうんですよね。だから悲劇、惨劇の衝撃が5割増し。一人でも生き残ってよかったと思う反面、殺人鬼と仲間たちの遺体がクレバスの底に横たわっているのが凄く悲しい。  忘れ物置き場のように並べられている、今までの被害者の戦利品。新聞の切り抜き。こういった小道具の使い方にも抜群のセンスが見え隠れ。掘り出し物とはまさにこうゆう映画を言うのでしょう。  なぜ少年は両親から虐待を受け殺されなければならなかったのか。そしてなぜ殺人鬼になってしまったのか。焼け焦げた部屋でいったい何があったのか。いくつかの謎が放置されたままなのが惜しい・・・!
[DVD(字幕)] 8点(2019-04-25 07:10:20)
825.  デスバーガー 《ネタバレ》 
 冒頭のドライブスルーでのやりとり。厨房に入ったら真っ暗で誰もいない。注文の品を作っている様子もない。オープニングのこの演出が最高です。期待に胸が高鳴ります。  でもそこから先は何もかもが期待はずれ。  ジャンルは『不死身系殺人鬼もの』。ぶっ飛んだバカピエロのスラッシャー。だったら無差別にしてほしいです。もっと理不尽な暴力を希望します。  過去との因縁めいたものにするなら、ミステリー仕立てにしてほしい。『実はフィッシャー(彼氏)が犯人だった。』『店長が犯人だった』何でも良いのです。先読みされてもいい。ベタでもいい。サプライズあってこその因縁。  ホラー演出がチープ。『何かが起こったとき』ではなく、『何かが起こる前』の雰囲気づくりが大事。学校でのピエロ襲撃は本当にひどい。  全編通してシーンがぶつぎり。淡白な登場人物たちのなか、母親の迫真の演技だけが妙に浮く。ちぐはぐで、クソ面白くないC級作品です。
[DVD(字幕)] 1点(2019-04-23 14:28:39)(良:1票)
826.  ローラーガールズ・ダイアリー 《ネタバレ》 
 スポーツ映画ならではのカタルシス・・・なし。青春映画ならではの爽快感・・・なし。恋愛映画ならではのドキドキ感・・・なし。ないない尽くし。可も無く不可もなく。退屈はしません。ただこの映画ならではの取り柄がないだけです。  こーゆージャンルはベタで良い。ストレートなストーリーのほうが個人的に好ましい。この映画はやや変化球気味。このスポーツ自体が白昼の爽やかなものではなく、夜のアンダーグラウンドな世界。これがそもそも思っていたイメージとなんか違うのです。爽やかで可愛らしいパッケージとなんか合致しないのです。  そしてルールがいまいちピンとこない。メジャーなスポーツではないのかもしれない。だからこそ誰が見ても盛り上がれるような工夫が欲しいです。  映画という限られた時間。だから主人公は最初から才能がある。それはいいよ。よくある話だし。天才系は嫌いじゃないし。でもだったらもっと盛り上げてください。周囲の人間がもっと驚くような演出なりパフォーマンスを入れてください。中途半端な才能は期待はずれになっちゃいます。  それは家族も同様。父親が突然娘の擁護にまわっちゃう不自然さ。ここを不自然に感じさせないのが大事。母親までもがラストは感動しちゃって娘を応援するような、そんなスーパープレイやドラマチックな演出が欲しいです。  彼氏の存在は、今作ではブリスの好感度を下げる効果しかないので要りません。  友人がパクられた原因をブリスのせいにするのは逆恨み。しかもそれに対しブリスが謝っても許さないシークエンスが不愉快です。こーゆーエピソードって必要だったのでしょうか。  エレン・ペイジをはじめとした主要人物の魅力、個性はよく描けていると思います。  ドリュー・バリモアとジュリエット・ルイスの二人が完全に脇に徹していて、なんだか世代交代の波を感じますね。
[DVD(字幕)] 5点(2019-04-23 01:53:49)(良:2票)
827.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 
 実話。でも映画としての味付けにより、エンターテイメント性のある物語へと昇華されています。『実話』という大義名分におんぶに抱っこではなく、ちゃんと娯楽作品にしてくれているのが嬉しい。  感動を促す音楽が好き。ベタだけど良い。愉快なシーンで笑い、感動的なシーンでじーんとなる。映画としてのバランス、見せ方がじつに良い。  あまりにも出来すぎた家族。強く優しい母リーアン。冷静に温かく見守る父ショーン。美人で優しい娘コリンズ。元気で明るいS・J。コリンズが図書室でマイケルのところにやってくるシーン。S・Jとマイケルがアメフトのトレーニングをするシーン。父ショーンがマイケルの緊急連絡先を自宅にしちゃうシーン。リーアンは言わずもがな。家族の温かさ。人の善なる部分。そういったものをさりげなく感じさせてくれる演出がとても良い。  序盤はマイケルが心を開かずほとんどしゃべりません。親切にしてもらいながらちょっと失礼じゃないかと思っちゃう心の狭い私。でもそれが後になって効いてくる。相変わらず口数は少ないものの、テューイ一家と普通に会話するシーンが、日常の1コマにすぎないのに感動を呼び起こす。  派手ではない。毒気も無い。でも笑って感動して、家族で見るのにベストな映画だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-04-20 13:30:00)(良:1票)
828.  ピアノの森 《ネタバレ》 
 天才系の映画って面白い。作品の出来不出来に関わらず、単純に自分はこのジャンルが好きなんだろうと思います。  雨宮修平と一ノ瀬海というW主役の設定も好き。秀才タイプの人間が、何の努力もしてこなかった天才に嫉妬する。何も知らない天才に、『元天才』が師としてめぐり合う。もう何もかもがベタすぎて、でもベタだからこその味わいもある作品。  更にはコンクールでの女の子の登場が、エンターテイメント性をより強くしましたね。  雨宮君が弾いた後、女の子が弾きます。演奏の描写とピアノの音が凄く良くて、ざわつく会場。審査員が身を乗り出して、『今年はレベルが高いですね。』の一言。そしてここで海君の登場。このシークエンスが全部好き。否が応にもテンションがあがります。  海くんだけ予選落ちになるのは予想通り。阿字野先生が海をより広い世界へ連れて行こうとうするラストも予想通り。すべてが予想の範囲を出ないステレオタイプの作品と言えそうですが、安心して楽しめます。  海くんは天賦の才があります。でも楽譜が読めません。曲は聴いたら1回で覚えちゃいます。これって、まんま『の○め』と同じキャラ。どうしても既視感はついてきます。それをふまえても魅力的。雨宮君も女の子も先生も、登場人物それぞれの魅力が描けている作品。  子供同士の殴り合いに若干引いてしまう部分はありますが、それ以外に嫌なシーンは一つもありません。毒気は足りませんが、ささやかな高揚感につつまれて、なんか頑張ろうと気持ちにさせてくれる良作です。
[DVD(邦画)] 7点(2019-04-17 14:08:43)
829.  16ブロック 《ネタバレ》 
 巻き込まれ型サスペンス。好きなジャンル。ブルース・ウィリスも好き。でもなぜかノレない。なぜか。  まず第一にエディがうるさすぎる。見つかったらやばいっていうシチュエーションで、ずっとしゃべり続ける無神経。このキャラがうっとおしすぎます。話し方もなんか嫌い。理屈ではありません。舌ったらずな話し方が好きになれないのです。  そしてストーリー。無理がありすぎます。検事に電話を入れて事情を説明したタイミングで、この案件は解決になるはず。すくなくとも、ここからバスジャック犯にされるなんて無理矢理すぎます。  ブルース・ウィリスの『くたびれたおっさん』『でもここぞというところでめっちゃ頑張る』というスタイルが好きなんですが、さすがにジャックはくたびれすぎですね。最初誰だかわからなかったんですけど。  ラストはジャックが撃たれて、テープレコーダーで真実が明るみに出るという展開だと思い込んでいたので、こんなハッピーエンドになるなんて意外です。おかげで万事めでたし、のどごし爽やかな味わいです。キレとコクは足りんけどね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-04-17 03:36:16)(良:1票)
830.  クローズZERO 《ネタバレ》 
 原作未読。でもヤンキー漫画は好き。少年漫画系のノリも好き。だから単純にこの映画は自分の好みに合います。  本来登場人物の多い映画は苦手です。でもこのタイプの映画は別。強い人がいっぱい出てきて楽しい。性格。闘い方。ビジュアル。ファッション。ポジション。みんな個性爆発で最高。この辺が漫画原作の良さでしょうね。  ただし、漫画原作だけあって、リアリティのかけらもない。ヤクザをやたらリアルに演じる遠藤憲一と岸谷五朗が浮いちゃうくらい。でも良いんです。これで。  きっとヤンキー漫画に興味ない人には一切受け入れてもらえないんだろーなー。でもこーゆー作品を作ってくれる寛容さがあることが嬉しいです。だってあまりにいろいろつめこみすぎて、ストーリーとしては散漫な印象を受けちゃいます。ですから、映画として完成されているとは言い難い。更には黒木メイサのパートが個人的に要らない。ラストで歌いだしたときには寒いったらなかったです。そーゆーの求めてない。武装連合や阪東や、1年3人組もこんな中途半端な扱いにするくらいなら、入れないほうが良かったかも。そうすれば30分くらい短縮できて、よりスピード感のあるストーリーにできたんじゃないかな。  ラストの大乱闘が雨ということもあって非常に見づらかったのは残念です。
[DVD(邦画)] 7点(2019-04-15 00:29:40)
831.  ヒルズ・ハブ・アイズ2 《ネタバレ》 
 前作ほどではないにしろ、今作もドキドキを堪能できる良作ホラー。正直、ホラーとして楽しめるかどうか不安でしたが、十分すぎるほどのクオリティ。前作と違って『武装した兵士』では戦力がある分、怖さが半減すると思ったのですが、『頼りないひよっこ新兵』という絶妙なバランス。更には『岩陰』と『洞穴』がいたるところにあるため、いつ何が飛び出してくるかわからない恐怖。前作が得体の知れないものへの恐怖心を喚起させるものとしたら、こちらは『お化け屋敷的びっくり箱』といったところ。  兵士達にとっては迷路でも、クリーチャー達にとっては『庭』。地の利が圧倒的に不利な状況が怖さを引き立てます。  いつの間にか消えるロープやライフル。精神的な追い詰め方、プレッシャーのかけ方が良い感じですね。  知らん俳優さんばかりで、『誰が生き残るのか』『それとも全滅パターンか』それさえも読めないから面白い。  こーゆータイプのホラーでは、犠牲者達のアホな行動にイライラさせられることもしばしば。特に『単独行動』は愚の骨頂なんですが、この作品ではその辺結構うまくて、自然に部隊が分断するような流れを構築。『本部への連絡係を2人残す』『ケガした隊員を引き返させる』など自然に危険なシチュエーションを作り出しています。  一番頼り無さそうだった人が一番活躍。女の子に1人すごくかわいい娘がいる。などなど、そーゆーところも自分好みでした。  
[DVD(字幕)] 7点(2019-04-13 04:19:57)
832.  ファイヤーウォール 《ネタバレ》 
 わかりやすい。テンポ良い。手に汗握る優良サスペンス。完全な商業用エンターテイメントですが、こーゆーのが好き。ハッキングも誘拐も使い古されたネタですが、それが良い。このストーリーだったらネットとかハッキングとかよくわからなくても全然楽しめます。  ひたすらやられっぱなしだとストレスがたまります。ですが、ジャック(ハリソン・フォード)もその家族もやられっぱなしではありません。現状を打開しようと悪戦苦闘。一度は地下室からの脱出に成功したかのように見えましたが、結局失敗。でもこーゆー流れは悪くないです。  そんで敵のボス、ポール・ベタニー。素晴らしい悪役顔。男の子のひざを砕こうとしたり、ピーナッツ食わせてアレルギー引き起こさせたり、脅迫の手段が容赦ない。やはりこーゆーエンタメ色の強い映画ではなかなか子供を殺せません。実際人質家族はだれも殺されません。でも誘拐犯としての恐ろしさは演出する。それって結構難しいことだと思います。で、なかなかどうして、その辺の恐ろしさってのはよく描けていたのではないでしょうか。  犯人グループがちょっと間抜けな見張りや優しいハッカー、クールなイケメンなどバラエティに富んでいたのも良い。脇は秘書のジャネットや合併企業のゲイリーが良いスパイスを効かせています。人材配置に無駄がないと思います。  好きなシーンやネタも多い。本来は敵同士。でも共通の目的のために一時共闘。そーゆーシチュエーションが好き。主に銀行から金を取るシークエンスが最高。  いろいろと個人的嗜好に合う作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-04-11 15:24:25)(良:1票)
833.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
 とても良い映画なんだってのは伝わってきます。しかし私はラグビーになじみがない。アパルトヘイトは義務教育で習った程度のことしか知らない。こーゆー映画を楽しもうと思ったら、最低限の予備知識というものが必要みたいですね。自身の勉強不足、知識不足により、物語に入り込めきれず。  この映画はきっと政治ドラマ。そしてスポーツもの。サクセスストーリの様相を呈しながら、伝記的意味合いも強い。そのどれもに均等に力を入れています。良く言えばバランスがとれていると言えます。めっちゃ悪く言っちゃうと、散漫。  映画が始まってすぐ、ネルソン・マンデラが全職員の前で演説をします。それを聞いただけで知りたくなる。『ネルソン・マンデラは祖国を変えるため、どんなことをやったのか。』でもそれは描かれません。マンデラがひたすらラグビーにのめりこむ人にしか映らないのです。アパルトヘイトの象徴であった白人主体のラグビーチームを国民全員で応援することで、黒人と白人の気持ちを一つに統一しようとする。それはそれで悪くない。でも他にどんな改革をしたのか。それが知りたくなっちゃうのです。  そしてラグビー。弱小国でスタート。となれば、当然強くなっていく過程が見たいじゃないですか。ありきたりな展開でも良いんです。サクセスはベタで良い。それが見たいのです。で、まずは大統領から激励。ふむふむ、それで。あれ?もう試合?しかも勝利。そこから先は全勝。そしてエンドロール。なぜそんなに強くなったのか。それが見たいのに。それが描かれていれば、もっと感動できたかもしれないのに。これでは精神論だけでワールドカップを制覇したように見えちゃいます。この作品ではラグビーが民族融和の媒体としてしか描かれていないのが物足りなかったですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-04-10 08:27:20)
834.  EX MACHINA/エクスマキナ(2007) 《ネタバレ》 
 最初はもうとにかくかっこいいです。画面に釘付け。映像の美しさ。キャラクターのビジュアル。アニメーションが生み出す躍動感。そのどれもが芸術の域。すばらしすぎます。日本のアニメもここまできたかと、誇らしくなります。  サイボーグによるテロ活動から物語がスタートするのも大変グッド。アニメーションがこれだけイケているのだから、ストーリーはむしろ単純なほうが良い。オープニングのテロ鎮圧のシークエンスが一番好きです。デュナンが一番かっこいいのもこのシークエンスでしょう。  で、美人が3日で飽きるように、素晴らしい映像もずっと見ていれば次第に慣れてきます。やはり最後にものを言うのはストーリーの面白さ。キャラクターの魅力。で、個人的には『バイオロイド』の設定が蛇足。『人間』と『サイボーグ』、これだけで十分です。バイオロイドの設定が、物語の面白さに結びついているとは思えません。テレウスじゃなくとも良い。負傷したブリアレオスの代わりに配属されたイケメンルーキーがいれば、同じプロットでいけたはずです。  そして後半のメインストーリー。陰謀系でいくのであればそれもいいでしょう。ただその陰謀がふわっとしすぎです。『皆一つになれば、争いは起こらない。』は観念であり、そこから導きだされるテログループの目的はもっと具体的なものにしていただきたい。『人間もサイボーグもバイオロイドもみんな洗脳』、それはわかります。で、洗脳した人たちに結局何をさせたかったのでしょう。そこが大事なのに、そこが明らかにされないまま、みんながゾンビみたいになって、突然走り出します。みんな、いったい何を目指しているのでしょう。それがよくわからないので、どーゆー危機が迫っているのがピンときません。だから緊張感も半減。『1つになる』をバカみたいに連呼されてもねえ。
[DVD(邦画)] 7点(2019-04-07 22:28:28)
835.  サイレントヒル 《ネタバレ》 
 どうやら『現実世界』と『異世界』と『異世界の裏の世界』の3つがフィールドになっているようですね。  『異世界』が『死後の世界』なのか、それとも『生と死の境界』なのか、その辺がはっきりしません。ローズとベネット巡査が、交通事故により死んだのか、それとも生きたまま連れてこられた世界なのか、それさえもあやふや。冒頭『サイレントヒルでは大規模な火災事故があった。大勢の住民が死に、大勢の人間が行方不明のまま』と説明があります。とすると、アレッサが復讐のため、自分を焼いた人間たちを異世界に生きたまま閉じ込めた。そして異世界ではなぜか教会がアレッサも手を出せない聖域として存在し、住人達はそこへ逃げ込んだと考えるのが妥当かもしれません。教会はシャロンと同じように、アレッサの良心が具現化したものかも。  映像すばらしいです。クリーチャーも怖い怖い。冒頭の焼けた子供たち(おそらくアリッサをいじめた報いでしょう)。元用務員のクリーチャー。看護婦の格好した悪魔みたいなの。そのどれもが凄い迫力。特に序盤はわけがわからずひたすら怖かったですね。なのでホラー映画としては、もうかなりの完成度で満足です。  ストーリーに関しては、アレッサが自分勝手にローズとベネットを巻き込んだのがちょっと不満。ローズもベネットもあんなに頑張ったのに。なにより善人です。なのにベネットは殺されて、ローズは結局もとの世界に戻れないなんて可哀想じゃないですか。パパだって可哀想。バッドエンディングでも構わないと思うときももちろんあるのですが、この作品はハッピーエンドで良かったんじゃないでしょうか。アレッサはシャロンとなって、もう一度ローズ一家の娘となって幸せな人生をやり直すでいいと思うんですけど。後味悪いです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-04-06 14:10:05)(良:2票)
836.  レベル・サーティーン 《ネタバレ》 
 アイデアが凄く面白い。個人的にはかなり好き。エンターテイメント型サスペンス。テンポ良い。しっかり過程を見せるゲームもあれば、結果だけをさくっと見せるゲームもあり、その緩急のつけ方がグッド。ゲーム内容がバラエティに富んでいるのも高評価。他者を攻撃するもの。自分がダメージを負うもの。謎解き系。時間制限付きボランティア。さまざまです。  スヌーピーの監視カメラや、警察にもゲーム関係者がいるシーンを挿入し、かなり大きな組織であることを示唆する演出がすばらしい。細かい部分が丁寧です。  同僚の女の子の存在が良かったですね。もし彼女がいなかったら、陰湿なイメージが強くなりすぎていたかもしれません。プチットを思う彼女の気持ちが、劇中唯一の救いであり希望の光。程よい緩衝材となっています。  13個のゲームが何かわからないうえ、途中リタイアは全額没収というシビアすぎる縛りも良い。ただし、1ゲームクリアするたびに銀行に入金されているようなので、ATMでさっさと引き出しちゃえば途中リタイアも出来そうな気はします。それに、これだけバイタリティのある人間だったら、もっと営業で良い成績を出せるくらい頑張れたんじゃないかとも思っちゃいますね。
[DVD(吹替)] 8点(2019-04-05 03:56:17)(良:1票)
837.  HOUSE OF BLOOD ハウス・オブ・ブラッド 《ネタバレ》 
 B級要素がこれでもかっていうくらいぎっしりつまっている愛すべきB級映画。棒読みのセリフ。無駄が多くテンポの悪いストーリー。意味の無い会話劇。そのどれもが愛おしい。それでいて『深みのある人間ドラマ』みたいなものを頑張って盛り込もうとしたりして、健気にA級作品っぽくみせようと努力が見えちゃうのが物悲しい。  何と言っても凄いのが、1本の映画の中に、全く同じパターンを2度使うというストーリー構成。2度目はじゃあ何か違うオチになるのかと思いきや、オチまで同じとは恐れ入ります。こーゆー映画を作る人たちがいるとは世界は広いです。  グロ描写は結構力を入れていますが、なにしろ怖くないのですんなり見れます。『見てみたいホラー映画があるけれど、グロいの苦手でふみきれない。』なーんて方には、練習台にちょうどいいかもしんないです。
[DVD(字幕)] 5点(2019-04-04 03:33:29)
838.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 
 『クライモリ』の砂漠バージョンみたいな映画。パクリかと思いきや、『サランドラ』という映画のリメイクのようですね。知らんかった。  クリーチャーのキャラでいけば、『クライモリ』のほうに分があるでしょう。本作品に出てくるのは、イカれてはいますが人間寄り。言葉は話すし銃も使う。普通の人間より生命力はあるし腕力も強いが、ちゃんと死ぬ。知性を感じさせてしまうので、クリーチャーとしての怖さは半減します。だから付け入るスキがあります。戦えます。すると希望が生まれます。『助かるかも』『勝てるかも』『何とかなるかも』。希望があるから、余計にハラハラします。希望が恐怖や焦燥感をさらに煽ってくれるのです。こーゆーストーリー構成は好きです。  この映画は完全なるバッドエンディングではありません。反撃のカタルシスを得られるのです。武闘派の元刑事ではなく、反撃するのは犬を殺されて泣く少年と、文句ばかり言う都会っ子のダグ。早々に死亡フラグが立っていたこの二人が最後まで生き残り、少年は姉を守るため、ダグは娘を救うため必死に闘う姿がもはやかっこいい。  両親や長女といった『良い人』が犠牲になり、ダグやブレンダといった文句ばかりのちょっとヤな人たちが生き残るってのは意外性があります。ホラーの定石を踏みながらも、犠牲者についてはホラーの定石から微妙にずらし、予測不能なドキドキ感を演出。全滅でもおかしくなかったプロットだからこそ、起死回生の反撃に胸躍ります。こーゆーホラーはかなり良いです。
[DVD(字幕)] 9点(2019-04-02 12:12:25)(良:1票)
839.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
 ポップで明るいゾンビムービー。主要キャラが誰も死なない稀有なストーリー。それでいてゾンビ映画としての終末感やドキドキ感もちゃんと味わえます。コメディ色が強すぎないのが良いバランス。  主要4人のキャラクターが非常に良い。姉妹の存在が、ゾンビムービーにまさかの青春的な味わいを添えます。  ゾンビ映画特有の『サバイバル感』も、割としっかり感じられます。車を調達したり、武器を調達したり。こーゆーささいだけど大事なところをきちんと押さえている丁寧さに好感がもてます。  コメディタッチでライトに仕上げつつも、ゾンビ映画特有の不安定な日常を感じられるのが良い。だからビル・マーレイの豪邸でのひとときで、心やすらぎます。ゾンビ映画のこーゆーインターバルのシークエンスが何気にお気に入りです。  ビル・マーレイを撃っちゃうシーンは評判良いようですが、個人的には悪ノリが過ぎた感じがします。撃たれたあとしばらくしゃべっちゃってるし。ぎりぎりのバランスだったのがここだけ壊れちゃってて、ちょっと気分が冷めます。  『遊園地を稼動させて、ゾンビを呼び寄せてしまう。』『あえて逃げ場の無いアトラクションに乗り込んで、自ら危機的状況を作っちゃう』など、終盤の姉妹の行動にイライラ。この4人は、したたかにこの世界を生き延びているわけだから、こんなミスするはずありません。無理矢理危機的状況を作っちゃうような安易なプロットにがっかり。  主人公が決めたルールもごく一部しか紹介されなかったのが物足りないです。主人公のルールにゾンビ映画あるあるをもっとぶち込んで、それが劇中機能するような痛快な演出を期待しちゃいましたね。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-31 02:24:54)(良:2票)
840.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 
 あおいと智也のキャラが良い。ストーリーそのものはなんちゃないんですが、映画は面白い。蒼井優、酒井若菜、小日向、佐々木蔵之介、脇を固める面々もはまり役。邦画特有の淡々としたドラマ。これといった山場なし。智也とあおいの心の交流を静かに、でもときに情熱的に描きます。その描き方が純粋で楽しくて、見ていて飽きることはありません。  大学生時代にあおいから、『人を外見で判断するやつは最低だ』とののしられる岸田君。岸田君が最初に好きになったレンタルショップの女の子も、今日子も千鶴も、皆女の子女の子している。ボーイッシュなあおいは対照的な存在。当然岸田君の恋愛対象からはずされるあおいさん。で、女の子の外見ばかり見てきた結果、レンタルショップの女の子にはあっさり捨てられ、今日子の彼氏から殴られ、千鶴のエピソードで痛い目を見る岸田君。痛い目をみたとき、いつもそばにいたのはあおいさんでした。いつも岸田君に厳しいあおいさんも、岸田くんが痛いめをみたときはとても優しいのです。まさに雨が上がった後の虹のような存在のあおいさん。虹の女神というタイトルにぴったり。そんなあおいさんは、劇中唯一内面の美しさを岸田君に見せていました。岸田君は、あおいさんの気持ちには薄々気付くものの、あおいさんの心の美しさ、自分の本当の気持ちには気付きません。岸田君がその美しさに気付いたのは、手紙に書かれたあおいの気持ちを読んだとき。そして1万円札の指輪を、今でもあおいが大切に持っていたとき。はじめて岸田君はあおいの心の美しさを感じ、あおいを好きになります。そして好きになったときにはもうあおいさんには二度と会えないという、あまりにも切ない恋愛。  これが岩井俊二テイスト。正直ちょっと苦手です。もっとわかりやすいハッピーのほうが好みです。
[DVD(邦画)] 6点(2019-03-29 12:59:31)(良:1票)
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