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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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81.  昼下りの情事 《ネタバレ》 
 魅惑のワルツという音楽が実によくかかるのですが、  それを演奏しているバンドの入れ方がコミカルでもあるのでひつこく感じない。  G・クーパー演じる富豪はどこへ行くにも楽団をつれてゆきますが、  公園のボートからサウナまでバックグランドミュージックのごとく、  お供しますので楽しいのです。  いつも同じところで泣ける(まあ私の悪い癖かも)と言うあの有名な列車のシーン。  そこでもこの音楽は効果的に使われこういう演出には弱いなぁ・・  あと気に入ってるのがヘップバーンが妬かせるためにレコーダーに恋愛遍歴を録音。  それをクーパーが何度も何度も聞きながらお酒を浴びるほど飲むシーン。  そこでも楽団のおかしく効果的な演出・・  音楽もこういう品のいいかわいらしい使われ方をするという見本。  B・ワイルダーの他の作品は今のところ「アパートの鍵貸します」くらいなので、  もっと見てみようかなぁと思っています。  鏡の使い方が上手ですね。  ちょっと使いすぎかもしれないけれどこの範囲ならおしゃれかも。  奥行きがあって上品に感じました。  ヘップバーンは実は私は苦手なのですが、  この映画は初めてヘップバーンにめぐり合えた作品です。  これは何から何までかわいいです。  ファッションも私が大好きな感じでまるでお人形さんのようです。  特に好きなのがパンツスタイルにおさげ、10代に見えるくらい。  なかなか30前でこのスタイルが似合う女優さんはいないでしょう。  この役柄も私は好きですね。  一目ぼれしたプレイボーイの富豪と同等のように振舞う背伸びした少女。  多分こういう時期って誰にでもあると思うんですよ。  そして富豪も親子くらい年が離れたクーパーを見て、  共感を覚える中年男性もいらっしゃるかもしれません。  ヘップバーンの父に共感を覚える人も・・  つまりはどの年齢の人が観ても誰かに共感しやすい映画なのです。  監督の演出がステレオタイプなのかもしれませんが、  特に後半になると恋愛ドラマだけでなく、  色々な感動がゆっくりと味わえる映画だとも思います。  そういった恋愛コメディ映画はほとんどが熟年なのに、  この作品は珍しいキャスティングで微笑ましくもかわいらしく切ない。  恋愛々していないのが好きですが題名が品がないのが残念。 
[映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:18:05)
82.  ナバロンの要塞 《ネタバレ》 
   えっ?なぜギリシャ??と観てゆくと、召集されたのは山登りのプロ(苦笑)  最近気になって選んでいるグレゴリー・ベックが主役なのですが、  山登りのプロというより営業マンのようないでたち(そのギャップが狙いかも)  キース・マロリーという役名を他の映画の中でも聞いた覚えがあるのです。  いやぁ、今回も難しい役ですがこの人の役は善悪関係なく実直ですね。  ところがさらに食わせ物がたくさんいてて役者の演技を見るのも楽しいです。  あ、こりゃあうまいわと特に感心したのが、ミラー伍長役のデヴィッド・ニーヴン。  後半からの変わりようが本当にうまいです。とても自然です。  変わるきっかけ(ここら心理サスペンスで面白い)の原因が、  アンソニー・クエイルのケガなのですが・・  この人は「アラビアのロレンス」でロレンスの上司役(いい人)なのですぐわかる。  そして同じく同作品に出ていたかなり濃いアウダ・アブダイ役(盗賊)をやっていた、  アンソニー・クインは私はわかるのにちょっと時間がかかったなぁ(苦笑)  ロレンスでは付け鼻の特殊メイクでしたのと、藤田まこと似なんですよ~(いやほんと)  役者は揃っているし人間関係もきっちり描かれているし、  戦争映画なのにスパイ映画であり(彼らの任務はスパイそのもの)  娯楽冒険ものとして観ても満足できますよ。     インディジョーンズシリーズが大好きなのですが、  私はスピルバーグのあるアイディアに感心し真似をして8mm撮影で、  自作冒険映画を撮っていたものです。  それはインディが旅する映像に飛行機の地図上の線を重ねる手法。  これがえらく気に入ってて透明の下敷きにマジックで線を引いて、  重ねて編集して遊んでいました。  まさかこの映画でそのネタが出てくるとは!  映像に地図を重ねるアイディアはこちらが先だったんだ(なんか嬉しい)  こういう発見があるから昔の映画を観るのですよ。  昔の映画を観てる人はその逆なのでしょうね。  この方法はたぶん他の映画でも使われているかもしれないですね。  いやぁ今度は久々にインディジョーンズが観たくなった。    「将軍たちの夜」という戦争映画がほしくてボックスを買った中に、  この作品の続編でハリソン・フォード主演の「ナバロンの嵐」がありました。  続編とわかりまた観てみようかなと・・ 
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 13:03:35)
83.  タイム・アフター・タイム 《ネタバレ》 
    H・G・ウェルズはSF作家として有名ですが実は本当にタイムマシンを作っちゃった。  しかもそのタイムマシンのおかげで切り裂きジャックを未来に逃がすことになる。  消えたジャックを追いかけて未来に旅するウェルズ。  そこで出会う女性がまた面白いことに、  のちのバック・トゥ・ザ・フューチャー3でドクの恋人役だった、  M・スティーンバージェンなのですから!  未来で上映中の映画がエクソシスト4というのも面白い。  私は偶然にもこの作品のすぐ前にエクソシストビギニングを観たのですが(4ですよ)  おお~!なんたる偶然な観賞とびっくりでした(笑)  しかもビギニングでユダヤの手首に数字の場面が出てきたのですが、  この作品でも出てきたので(質屋のおやじの手首です)面白かった。  ウェルズは社会主義者でユートピアを夢みていました。  だから第一次や第二次世界大戦も信じられません。  女性とのやりとりで戦争のことが話題になり、  覚えたての「第二次のころかい?」と聞くのですが、  「そんなに年いってないわよ、ベトナム戦争よ」  ここおかしいです。そりゃ知らない設定なんだから当たり前なんだけど。  他の役者も演技がおもしろいけどM・マクダウェル(時計じかけのオレンジ)が、  普通にお堅い真面目な役なのがかえって面白い。  ここまでコメディが面白い時代錯誤ネタで笑えるのはお得。  コメディだけじゃなくサスペンスも楽しめます。  切り裂きジャックに彼女が殺されることは未来の新聞でわかってしまう。  さてどうやってそれを変えるか?  後半はちょっとセンチな気分にさせてくれてホロリとしますよ。   音楽がまた壮大で派手で気になったのですが、  音楽製作がミクロス・ローザがキング・オブ・キングスやベン・ハーの人とわかり、  これまた壮大なSFで万人受けはしないなぁと感心(爆)  しかし観れば観るほどバック・トゥ・ザ・フューチャーに激似な作品ですが、  こちらのほうが6年も前なのです。  向こうの方が売れたのはおそらく誰にでもが感情移入できる、  普遍的で大衆的なテーマだからなのとCG演出の素晴らしさや映画の完璧さでしょう。  タイム・アフター・タイムは大人のそれもSFの(原作者とか)ファンに受ける、  とてもマニアックでいてよく練られた夢物語なのです。    
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 12:57:20)
84.  サスペリアPART2 《ネタバレ》 
犯人探しのサスペンスで、これはホラーではありません。  サスペリアのほうがヒットしてしまい、こちらのほうが古いのに2と名がついてしまいました。  サスペリアのほうは全く怖くはない魔女ネタでがっくりでしたが、  この2のほうは周到に練られた脚本と心理描写がすばらしい。  ホラーのコーナーにあっても仕方ないホラー殺人の始まり。  ネタをばらすとこの映画は面白くないので・・でもちょっとだけ。  カメラワークに力を入れて観る私は(苦笑)もう終始感心しどおしでした。  ただし正統派のようで、古典的なホラー描写が多く、  今のサスペンスやホラーのように奇をてらったようなことはしませんから、  ある程度予測はつきます。(襲われる役が上を見ると前から来るとかはない)  それでも十分緩やかでいて力強いカメラの緩急。  こういう撮りかたは観てて疲れないし臨場感があります。  映像で説明してくれセリフで惑わせてくれます。  預言者が殺される現場を見たピアニストの主人公はその屋敷の廊下にあった絵が、  いつの間にかなくなっているのに気がつく。  階下で泥酔状態でいる同じくピアニストの友達も走り去る犯人を見たが・・  殺人をした相手をなぜか憧れの目で見た主人公は友達に告げるが、  「絵がないと思ったのは君の記憶のすりかえだ」と当たり前のように咎められる。  犯人探しを始める主人公に新聞記者の女性が近づく。  絵のことが頭から離れない男はやがてその絵が幽霊屋敷にあったという事実に直面する。  主人公が警察顔負けの犯人探しを続けるうちに、  次々と後をつけるように主人公に関係ある人間が殺されてゆく。  絵は屋敷の壁に埋められ隠されていた。  挑戦状を叩きつけるように証拠は隠蔽され主人公以外の人間は惨殺されてゆく。  その殺され方も異常で必ず子供の歌声が流れ人形が現れる。  前に1回しか観賞できなかった怖いトラウマになった「セブン」を思い出した。  必ず1度は犯人は普通に登場しているはずだ!そう思いながら見ていたのだが・・  ああ、外れてしまった!  あまりに面白かったので即、オークションで買いました。  人気なのはサスペリアなんだろうけれど、  2のほうが面白いということ知らない人多そうです(ちょっと嬉しい)  
[DVD(字幕)] 8点(2005-08-20 12:32:03)
85.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
まず脚本(原作)がおもしろいんです。  そして今見直すと俳優が豪華です。  アウシュビッツにいた博士を頭にナチの残党がある計画を実行してゆく。  世界各国にいる65歳になる普通の男を94人殺害する・・  G・ペック扮する博士以外はそれがなんなのかは知らされず。  なぜ65歳の男がなぜ94人なのか??  普通ナチの残党とか言ったらそりゃあユダヤ人だろうと思いますが、  あまり関係ないのです。  人種を超えてある計画を実行するためにその選ばれた94人を殺害しなければならない。    未見の方で(未読の方で)ここまででわかった人はかなり戦争通ですね!  映画が進んでゆくにつれホラーよりも怖い話にびっくりします。  そしてニヤニヤするかも・・よくできていますよ。  この博士を追い詰める役がローレンス・オリヴィエ。  彼はユダヤ人の役ですが・・こちらはかなり関係あります。  なかなか深いものがありますね・・  エンディングにいたるまで完成度の高い作品ですが、  娯楽に頼らず原作に忠実に製作された(未読ですが)ようで、  知る人ぞ知る作品になってしまいましたが、  SF&サスペンス好きならぜひ観てほしいです。  今リメイクしても十分そのメッセージは伝わると思います。  上映されるヒットラーの映画と合わせて見るのも面白いかも・・  ヒットラー映画はR・カーライル主演のを前に見てるのでもういいです。  でも本質はこちらのほうが怖くて残ると思いますよ。  もしかしたら優秀な戦争映画よりずっと・・  早速DVDを注文しました。 
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-20 12:28:01)(良:2票)
86.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
これから行かれる方は大画面の劇場をお勧めします。 ルーカス映画にある中だるみが全くなくさすがに最終章なんだと感心し、 2番目に好きな作品となりました。 1番はやはり大逆転の帝国の逆襲です。 オープニングから面白く飽きることはありません。 特にR2D2のかわいらしくもマヌケな活躍(エレベーターでの)は見事。 一番好きなシーンは後半の皇帝VSヨーダ。 舞台の見せ所がまるで歌舞伎のせり上がりのようで面白い。 詳しくは書きませんがあんなものを投げるパルパティーンはいったい(爆) シリーズ中最古参のキャラですが(ロボ&CG&かぶりものは除いて) 独特な位置づけが面白く気に入っていたので大活躍?な本作は満足です。 エピ4では皇帝は違う役者さんだったんでしょうか?? クワィ=ガンジンのことにも最後にふれていましたし、 シスの歴史の悲劇が語られていましたが、 師匠を倒した裏切り者の正体はやはりこいつですかぁ・・??? (それならば歴史はジェダイの復讐(帰還)で繰り返されるということ) 展開が速いのでまた観に行って確かめようかと思いました。 CG映像美は全作の中でもちろん1番で前作より数段違和感なしです。 ほとんどのキャラが登場しますのでファンにはたまらないと思います。 大事な終わり方なんですが品よく大人向け。 救いのないストーリーですが最後の〆はジェダイの帰還(復讐)を超えています。 「天地創造」みたいな雰囲気です。 ああその前がもったいないかな・・ 実は自分の中で帝国の逆襲を超えるまでにはいたらなかったのが、 ベイダーの心の葛藤なのです。 エピ2から続けてジェダイの中で浮いていたアナキン。 愛のためとはいえ暗黒面に落ちるまではよく伝わります。 が・・救えなかった瞬間の怒りがあっさりしすぎ。 ああ、無情のように行き場のない怒りを感じさせてほしかったです。 ただしこの映画には特別な魅力があります。 やはり歴史を逆行させるという妙味です。 すでに知っている未来と辿ってゆく過去。 観終わった後にエピ4がすぐに観たくなりました。 でももう少し置いてから・・ エピ3のラストとエピ4のオープニングでは、 少し年月がたちすぎて違和感があると思いますので・・ ロードオブザリングもそうでしたが、 続き物は終わってみると寂しいものです。 SF大河ドラマを見終えたような後味があります。
[映画館(字幕)] 8点(2005-07-17 06:27:04)(良:1票)
87.  ニューヨーク東8番街の奇跡 《ネタバレ》 
なかなかかわいい、そして暖かい作品じゃないでしょうか。  この作品たぶん前に見たような気がしたのにまったく筋が思い出せず、  また確認しようと借りました。  実は覚えていたのはかわいいUFO親子だけだったりするのです。  ここらのスピルバーグ総指揮映画によくあるパターンで、  内容は忘れているのにファンタジーのところだけ覚えていて、  見返せばああいい映画だったと思い出せるのですが・・  正直前半は自分の感性がついてゆけるのか疑問でした。  過去の感性と違いますからね・・  多くの作品を見るとその代償に新鮮さや感動は失われてゆきます。  この作品も子供向きですからどうなんだろうと。  最近私が見ている子供向きのようでいて毒のあるファンタジーとは違い、  スピルバーグのSFファンタジーの世界なのですが、  M・ロビンス監督は知らないなぁ・・  こういう大人のファンタジーを作れる人なんですね。  子供向けだと思っていたら主役は老夫婦だし、  粋な音楽も他の作品とちょっと違い古風でおしゃれかもしれない。  ラストも趣味がいい。  こういう風景は本当に癒されます。  もしかしたらこの世界のどこかの都会にあるかもしれない。  ・・と思いたいです。  タンディおばさんはまさにハマリ役なのですが、  特に私が気にいったのは黒人の元ボクサーと地上げ屋のチンピラ。  UFOがどこから来たのか何のために来てどこへ帰るのかが最大の謎ですが、  おじいさんが言うように「奇跡は疑うと消える」ものなのだからヨシとしましょう。  サスペンスドラマじゃあないんだからね。  でもこのミニUFOよくできててかわいいんですよ。  かなり気の強いUFOをパパと思っていたんですが、  ママだったのね・・  チビUFOを獅子の子を落とすように突き落とすわ、  コンセントに体をつけて自分を充電してるわ、おかしすぎ。  じいさんも「こいつは充電しに来たのか」って、そのとうりかも(笑)  
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:42:20)
88.  クリエイター 《ネタバレ》 
よくあるSFファンタジーかなぁと見ていたのですが、  この青年の恋と科学者の妻への愛は関係はなくとも繋がっていました。  悲壮感さえ感じさせない信念の科学者はとうとう卵子提供者と会えます。  この女学生役がヘミングウェイの孫娘なのですが・・(どうも外見が合わなかった)  演技的には良い役者なんですが作品がファンタジーなだけに・・  科学者の研究はさらに進み細胞は卵子を受けて育っていきます。  頭の中は妻以外考えられないし目はいっちゃってる。  あまりに幸せそうでかわいそうな人だなぁとも思えなかった。  でも妻の幻影を何度か見ちゃうんですね。  すごいリアルなうれしそうでさびしそうな表情で、  でも暗い映画では決してないのです。  コメディが半分入ってるしまあその点ではヘミングウェイは役が合っています。  科学者を好きになって告白しても相手にされず家出をしますが、  科学者も栄転になり助手も離れて行ってしまいます。  ひとりぼっちになったんだけれど妻の再生の夢がある。  助手の恋人がきれいな人なんですが彼女は脳梗塞で意識が戻らなくなります。  ここで助手と科学者の気持ちがリンクするような感じです。  呼び出された科学者は自分のある賭けをします。  これが医学の力ではないところが品がよくて好感が持てました。  海岸で決意した旅立ちはちょっぴりさびしくも優しくて感動しました。  誰もが一度は持っていた持っていた心の迷いがよく描かれている。  自分をそこに留めさせるものは妻ではあるんですが実は自分なのです。  失くしたものは帰らないから共有した自分も帰らない。  失くした=亡くしたと葬れるまで科学者は旅を続ける。  君がいた夏のようなちょっとほろ苦く爽やかな恋愛。  どうもオトゥール氏は史劇やサスペンス系が多く恋愛は珍しいので、  全く期待はしていなかったのでこれはびっくりしました。  こういったドラマは湿っぽいとかひつこくなるんですが、  メロドラマのようにならず逆にあっさりと品よくなっています。  そのときのセリフはないけれど5分くらいの哀しく幸せな表情はよかったなぁ・・  見たあとにちょっぴりさびしいけれど暖かくなれます。  たぶんもう少し整理して時間も長くしたらこれ以上の作品になっていたでしょう。 
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:34:01)(良:1票)
89.  ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 
ちょうど保存版でうちに置いてあったビデオを思い出し、  ものすごく久しぶりに見ました。  ラストや犯人は覚えていたのですが、  もうほとんど忘れていて楽しめました。  他の作品へのオマージュとこの作品から影響されたものもありますね。  ターミネーター2とかエイリアンとかブレードランナーが浮かんでくるんですが、  うまいこと融合させて一本の新しい作品にさせてるなぁ・・  まず久々に見た若かりし日のカイル・マクラクランの美しいこと。  ブルーベルベットから合わないと見るのをやめたのですが、  今彼を見直してみるとなんとも(オーランド・ブルーム)似なのですよ。  もっとはかなげですが・・  ただしこの作品の私的には唯一の気にいらないところ、  (王子様は王子様)で観賞者を裏切らなかったのがマイナス。  まあここがホラー作品にはなりきれなかったところなんですが、  裏切ってほしかったりするわけで・・  見た人にはわかるネタですが。  まるでグリーンマイルでしたね。  SFファンタジーにも入るジャンルになってしまいました。 作品自体はテレビドラマのようにわかりやすくテンポもいい。  それでいて冒頭からのアクションは映画という感じで全然B級ではない。  どこかで見たような感覚は常にあるけれども、  うまく劇場映画として成り立っています。必見。  
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:21:41)
90.  スタントマン(1980) 《ネタバレ》 
これは面白い!  ちょっと探すのに苦労しますが、古いレンタルビデオを探せばなんとか・・  私の好きなタイプの作品です。  P・オトゥール関連では作品としては娯楽もあり、とても楽しい映画です(史劇が多いので)  映画好きなら一度は見たほうがいいですよ。  映画の中で映画を撮るというよく使われる手法ですが、  この脚本はすばらしくどこまでが映画の中なのかわからなくなる。  撮影現場の裏も見せてくれ、飽きることがありません。    スタントマンをやることになってしまう青年は、警察に手錠をかけられる逃亡の身。  映画撮影中の(橋を渡る車のシーン)車を発見して停めるも乗車拒否に。  本番ですから当たり前なのですが、スピードを出して橋から転落してしまう。  このスタントマンの代わり(川に落ち行方不明に)にと、  鬼監督(というのが最初わからなかった)の支持でスタントマンになるのです。  彼は監督は川に落ちた車を助けるより撮影に夢中でした・・  と・・お話を思い出してゆくと(ああネタバレしたくない)と、ここらでひかえておきますね。    アクション好きな人も楽しめるし、サスペンス好きの人も頭使いますから十分楽しめますよ。  ほんと、掘り出し物を見つけたというか、これだから俳優繋がり&監督繋がりは楽しい。  ラストも言うことなしで保存版にして何度も見たいくらいです。  オトゥールの演技も、アカデミー賞にノミネートされてるくらい不思議。  どう見ても優しい物分りのよさそうな線の細い監督で、  終わったあとも狐につままれたみたいに監督は悪くないと庇護していました。  ところがどっこい、メリル・ストリーブがこの演技を褒めていたのはそうなんですね。  何を考えているかがわからない人。  一言で言えば胡散臭いやつ・・でも普通の人にも見えて困ってしまう。  私の見解では、そんなに悪いやつとは思えないのです(こういう人はたちが悪いですねぇ)    
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-20 04:52:27)
91.  白鯨 《ネタバレ》 
古い映画ですが、これもまた掘り出し物でした。  退屈で固いんじゃないかと思っていただけに、予想を裏切る面白さでした。  笑えるところもきちんとあるし、見せ所のパニックアクションは、ジョーズをしのぐと・・  ジョーズは何度も見ていて評価をまだつけていないので、もう少しお待ちくださいね。  そのジョーズに匹敵する、いや時代からしたらしのぐんじゃないかと思いました。  まじめな文芸作品、でも単純でそして深いドラマです。  ただ単に仕返しの鯨退治じゃあないのです。  私はこの船長はもしかしたら白鯨、そして白鯨もまた船長と思います。  同じ敵同士でその時を待っていたかのように・・  この映画もまた他の洋画の例にもれず、キリスト教の教えがあります。  単純なストーリーですが深い深いものがあります。  途中に出てくる船員の言葉、「鯨を捕って油を売るのは人様のためになり神も喜ぶ」  「けれども復讐のために鯨を殺すのは神にそむく行為だ」こんなような言葉・・  うまいこと言ったものだと納得しました。  あの白鯨は守り神なのかもしれないし、殺された鯨の怨念かもしれない。  船長の言葉も「この船では私が神だ」のような言葉を言いますが、  あの驕りは前者の言葉とリンクしているような・・  最初に主人公が出会う預言者の言葉が怖いです。  ひとりを残してみんな死ぬ、船長は手招きして呼ぶ・・そんな風な言葉。  見終わるともう一度すぐ見たくなる。  すべて登場人物から言葉からつながっています。  あまり古い役者は知らないのですが、教会の牧師がオーソン・ウェルズだった。     とにかく暴れまくる白鯨のすごい迫力に圧倒されます。  たまに海が船と色があってなくて合成技術の甘さは感じるものの、  それでもこれだけの無駄のない面白い作品が作れるんですね。  今の映画のアラは気になりますが古い良質の映画のアラは気にならない。  ラストのあるモノが浮かび上がりたったひとり生き残った人物は・・  そのあるモノにも深い意味があるんですよ。  後味は普通悪いものなんですが救われました。  私はどの人間になれるのだろうかと少し怖かった。  ある意味宗教がかっていて、ホラー感覚も味わえます。  小説で読んだ人にも映像が迫力あるのでおすすめ!  
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-20 04:38:07)(良:3票)
92.  冬のライオン 《ネタバレ》 
はっきり言って面白い面白くないが分かれる作品です。  私はこの作品が終わったすぐに言いました。  「なんだったんだ!と・・  そして何が言いたかったんだこの夫婦はと悩みました。  ヘンリー2世の物語なんですが、  妻でありながら幽閉されているキャサリン・ヘップバーンの弁舌と、  この映画の主人公ヘンリー2世(いよいよ大詰めP・オトゥール)の、  これもまた感心するくらいのしたたかさ。  そして3人の子供(アントニー・ホプキンズが長男役、ふけてるって!)  のあと継ぎ問題という大変わかりやすいドラマなんです。  それが歴史の例に習い、策略陰謀そして夫婦でありながらの知恵比べ。  これがものすごい銃撃戦のように楽しめます。  悪くこっけいに言えば漫才、正当に評価すれば舞台劇の醍醐味。  あまりに歯切れよくこの夫婦の演技合戦が続くので、  見飽きることなく見ほれていました。  ところがあのラストはおかしいくらい明るい。  テレビ画面に向かって突っ込みを入れてしまう。  「おいヘンリー、またそんな調子のいいこといって来年はないぞ!」  腑に落ちず気がついた。    そうか、何もこの夫婦のその後なんて心配したりするものではない。  これは映画だ、舞台劇だ・・だまされていたのは私のほうでした。  真剣にこの夫婦のドラマに見入ってた。  いったいどこまでが陰謀(嘘)なんだとまじめに考えるくらい、  このふたりはうまいですねぇ・・(って当たり前か)  ちなみにキャサリンのほうが賞を受賞しています。  取っておかしくない、いい演技で見ごたえありました。  ただピーターのほうが比べて地味でしたね。  なんといってもヘンリー2世ですよ。普段着の一着だけでは貧相だ。  演技が五分でも衣装が地味ですから、やはり史劇は女性のほうが有利。  そのポイントは高いと、キャサリンの衣装変えと美しい品のよさに納得。    舞台劇やセリフを楽しみたい人にはもう最高の作品ですね。  ちなみに作品中にベケット司祭が出てくるのですが(チョイ役)  まだ未見の(ベケット)のことなのですよ。  ベケットとヘンリー2世の愛(困った映画ですね)を描いた史劇ですが、  その作品の中でのヘンリー2世もピーターなのです。  合わせて見てみたいと思いました。 
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-20 04:28:36)
93.  SF巨大生物の島 《ネタバレ》 
好きですねぇこの映画! ちょっと真面目な映画ばかり続いたので、 たまにはSFと思いパッケージを見て即借りました。 もしまだ未見の方で目新しいものを探してらしたらお勧めですよ。 私は特に日本の特撮モノが苦手でこのたぐいのは見る機会がありませんでした。 これはファンタジー冒険モノに特撮を使ってるので面白い。 レイ・ハリーハウゼン のシリーズを全部見たくなりました。 特典にある中でも特に見たくなったのが、 シンドバッドシリーズとUFO(ビルに突っ込んでくる暴力的さが大笑い) この人の作品はこれが初めてですが、いろんな映画の中で使われてます。 家族や子供がテレビを見ててその画面の中で怪しい動きをする生き物・・ それと予告編を見るだけで、後々の映画にどれほどぱくられているかわかる。 真面目な映画を見続けた頭はこの映画も真面目に捉えてしまい、 これは共産主義の風刺だと自分で感心しました・・自給自足=共産主義って。 すごいこじつけですが(笑) ニモ船長が(ネモとも発音する)出てきたいでたちは大笑いでしたが、 この姿も日本のバラエテイでお見かけしたことがある・・ 巻貝を背中と頭につけて登場。 映画自体は特撮のばかでかい生き物が目立つのでメッセージは感じにくいですが、 いいこと後半に言ってましたよ~。 確かに食べ物が大きくなれば人類は戦争などおこさないであろう? んん~違うよ、今の人類は食べ物も大切だがそれ以上に名誉や地位がほしいんだ。 それらはお金があればある程度は手に入れれるけれど、 まず国王や大統領になるにはお金だけではなれないし・・ これはやはり共産主義の考えだよ船長、とまた勘違いをしてみる。 この映画の売りは特撮なんですが、この手作業の動きが実におかしい。 一番よかったのは蜂の動きで、一番大笑いしたのが鳥です。 あの鳥はなんなんでしょう?? コンビニでそういえば見た記憶があります。 フィギュアにお菓子がついてるの。 変なデザインだなぁと気になったんですが(悪趣味ということ) 映画で見たらほしくなりましたよ。 こういうの現在の映画では無理なんでしょうね・・ 
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-20 04:16:34)
94.  ラストエンペラー 《ネタバレ》 
当事者でありながらも客観的に描かれている、  それはまるで「太陽の帝国」のイギリスの少年のように。  自分は生まれながらにして皇帝(3歳時から!)一番と思い込み、  それが徐々に幽閉されたお城のごとく世間から離れ、  それでも出たくてたまらなかったお城から出らざるをえなくなる。  昔からそういうことはありますし(国取りものとか)  感情移入もないはずでしたが、イギリス(スコットランド)教師の  オトゥールが自立を教えだしてから、天皇のようなお城の王は目覚めた。  ここらがとてもいいんです。ともすれば暗い客観的な映画が、  主人公は溥儀だと思わずにいられないような、教師役の明るい品の良さ  と引き立て役に徹する引きのうまさ。  まさにアジアの人から見た外人なのです。  最初から現代の溥儀役を重なる役でやっていた主役、ジョン・ローンの登場。  3歳の過去から現代までを描いているのですが、この俳優もうまいです。  私が気になったのは、坂本龍一氏の登場&アヘン女。  これは事実なんだろうか。唯一の娯楽とも取れるんだけど面白くない。  ここらとお家騒動のあたりがたいくつで安っぽく感じてしまった。  坂本氏は音楽ではとても良いのですが・・  身が引き締まるような戦争の映像やドラマや人とのふれあい、  それらはよかったのになんか娯楽を入れてしまったようでしらけた。  高得点のわけは、やはり最初と最後の同じ宮廷の場面です。  あれを観ると全体につまらなくとも許してしまう感動できました。  拝観料を支払い自分の城に入る溥儀、  その見えない姿はあまりにも哀れで歴史の目まぐるしさを感じる。  どこかへ旅行して遺跡やお城を見つけたらこんな物語があったと、  また感慨深く思うでしょう。  こおろぎでしたか、あれもいいです。  すごいおちだなぁと感心。  なんか自分も生きているというより生かされてるんだと。  本当は暗く重い映画なのかもしれないけれど、  妙に勇気さえ沸いてくるのはなんでだろうか・・  この主人公がつまらない人間だったとは思えないし、  高貴な人間だったとも思わない。  歴史を変えようとして勇敢に死んだ方が後世から観れば面白いんだけど。  それだけじゃあないような気もしますね。  朕、皇帝側から情勢を描くことに成功した映画は珍しいと思います。 
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 08:15:04)
95.  未知への飛行 《ネタバレ》 
私がシドニー・ルメットのファンだということを差し引いても、こんな映画を悪くは書けない。  でもまあ悪いところも書きます。  最初のシーンからパーティのシーンそこまでを除く、  軍事会議までがいやにだるいのです。映画的ではない。  つまり面白くない。ただし、悪いところはその中半だけであとは満点に近い。  キューブリックの博士と私情抜きで比べるためどちらも2回見ました。  いやなんでそこまでといっても・・ほとんど良く似た映画だからです。  似てる・・もちろん捉え方はまるで違うのだけれども・・  さらにまたよく似せてしまったのが訴訟問題後、コロムビア映画が両方の上映権を持った。  同じ会社から配給されてたなんて・・(なんか怪しいコロムビア)  題材が題材なだけにこちらを8点にしました。満点にはできません。  好きな題材ではないから。  この映画はすごいです。ラストの衝撃がすごいということは調べていたのですが、  どういう衝撃か知ってしまうと面白くないのでそこまでは調べなかった。  けど2回目見てもまだ衝撃でした・・  よく私ネタバレしますが、コレはふせておきますね。  ちょっとマニアックな映画なので見てない人も多いと思うので・・  ヒントは、昔の映画は最初と最後がつながっている・・  最初に出てくるのはニューヨークシティの闘牛場です。  う~んまた見たくなってきた・・でも売ってない。     十二人の怒れる男でも有名な、ヘンリー・フォンダが大統領をやっています。  うまいです。でもその隣に座っていた通訳の俳優が気になりました。  あの役は難しい。座ったまま感情を示して同時通訳しないといけない。  俳優の鬼気迫る演技もすごかったけれど、緊迫感が怖くて  1回目に鑑賞した途中でもういやになったほど・・  うわ、じわじわと絞められてるようなキツイ映画だと。  割り切ってホラーやサスペンスと思って見たらなんてことないのだけれど、  実は本物の戦闘機に乗って演技している俳優や、  事務仕事のように冷静に分析する政治家役。  リアルすぎて演技かどうかわからないくらいでした。  で、終わった結果「戦争はよくない!」と思うしかなかった。  こういう真面目な作りの映画を観るとしばらく戦争娯楽映画が観れない。  ので・・キューブリックの映画でまた平和ボケに戻ろう・・!? 
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 08:03:56)(良:1票)
96.  フィッシャー・キング 《ネタバレ》 
この映画もDVDを持っております。  テリー・ギリアムの作品はくせがあり好き嫌いが分かれます。  でも実はこれ、12モンキーズ、バンデッドQ、未来世紀ブラジル(ビデオ)と、  4本も持っているのです。  そんなに好きなのでしょうか・・・  このフィッシャー・キングはしかしこの監督にしてはまともな??  まだ大衆受けする作品だと思います。  この監督の作品で泣いたのはめずらしいことです。  幻想の世界は例によってここでも出ますが・・  ラストが宗教落ちで終わるのが、いかにも向こうの映画なんですが、  やはりこういう使い方がうまいんですね。  テリーはそういえばイギリス人ではなかったっけ?  よくわからないコメディ映画にも出てて見たけど笑えなかった。     本作は私の好きなジェフ・ブリッジズが出ております。  鍵を握るのが名優ロビン・ウィリアムス。  確かこの作品で女優さんの方がアカデミー賞を取ったと思うのですが・・  俳優がいいし脚本も秀悦です。  ただしこの監督のアクのある映像に慣れていない方は最初とまどうかも。  かなりゲロいシーンもあるので・・  ホラー好きでよかった・・  大人の冒険、ファンタジー、両方味わえます。    
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 08:00:31)
97.  天地創造 《ネタバレ》 
長さは感じませんでした。観てよかったです。  ただ前半のアダムとイブの章に使いすぎている。  それがたいくつで正直眠くなった。  語りも長い。  もっとも面白そうだった「ケインとアベル」「バベルの塔」を、  もっと詳しく時間をかけてくれてたら、もう1時間増えても我慢できる。  だってこのふたつは面白いし興味ありませんか?  小説や漫画にもネタとして取り上げられるいわば見せ所なのに。  実はこのふたつの本を持っているのです。  聖書は読んだこともないけれど、「バベルの塔」の秘密にはとても興味がある。  漫画バビル二世のネタですよね。  神に近づくために作った、言葉を統一させるために作った、UFOの発着場として建てた・・  いろんな面白い話ができていますが、結局普通の解釈でした。まともな聖書。  「ケインとアベル」これも、カインとアベルとも読みますが、  現代小説として有名です。ここの章があっという間・・  「ノアの箱舟」のノアにつながる話なのにもったいない。  ノアの章は面白いです。  CGを使わずにあの箱舟を撮影したのはすごいこと。  つがいで動物を乗せるのですが、ワクワクしますよ。   で最後の章があまり知らないところなのですが、  それはやはり私が聖書を知らないからでしょう。     イスラエルの父祖アブラハムの章がこのDVDの表紙になっています。  神が授けたひとり息子を神にいけにえとしてささげるのですが・・  年老いたアブラハム婦人サライとアブラハムの元に現れたエンジェル。  SFっぽくて面白いですよ。P・オトゥールがみっつめの天使役なのですが、  怒って罪をさばくためにあの碧眼で村を焼き尽くします。  おかしくも真面目なSFだ・・ 
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 07:59:27)
98.  靴をなくした天使 《ネタバレ》 
この映画はオススメですよ。  隠れた名作とでも言いましょうか。  ご都合主義なストーリーなのですがとても後味もよく、  勇気や元気ももらえて感動できます。  私はこういう勢いに乗ったパニック感動作が好きで、  泣けちゃいましたよ。  ちなみにDVDも持っております。  ダスティン・ホフマンがコミカルでいいです。  恋愛恋愛していないのがいい。  コメディとも取れるし、わりと起伏もあるので退屈しないと思います。  
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 07:57:40)
99.  君がいた夏 《ネタバレ》 
こういう自分探しの旅みたいなストーリー好きですね。   ジョディ・フォスターが主人公の男の子の初恋の人だったのね。   彼女はどんな役(汚れ役でさえ)でさえ、理知的で清いイメージがあるのですが・・   男の子から見た初恋の年上の人、ぴったりです。     主人公の青年がスランプに陥り立ち直るきっかけとなったのが、   初恋の年上の女性の存在なんですが、彼女はもういない。   彼に最期の希望をたくして。 あの夏の思い出をたよりに過去に心の旅に出ます。   彼女の秘密と共に、自分の心の鍵がそこに見つかった。 でも時は流れてしまった。   そこにあったものは・・ まるでこのくだりは、「ニューシネマパラダイス」のようでもあり、   比べるのはまた違うけれど「マディソン郡の橋」のよう。   男って勝手だなあと次にまた見たときに思いましたが、 何回見ても感動できる場所があるのです。      邦題が「君がいた夏」ということで、ミスチルファンの私はにやり。   自分探しの好きな、センチな少年から抜け切れない大人の男。   そういうのもよいなぁ。男の人なら共感できる人も多いと思う。   ちょっとかわいらしいストーリーですが、冒険ものっぽいしファンタジーだし、   なにより大好きなジョディ・フォスターがいいのでDVD持ってます。  
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 07:54:21)
100.  Shall we ダンス?(1995) 《ネタバレ》 
 この映画の中にも子供がこぼしていた言葉、日本人なのに社交ダンス?  やってた私も思いましたもの。ここがイギリスならって、自分が日本人でなければいいって。  でもそういうことは趣味がたまたま英国発祥の娯楽であって、  もし自分が英国人で日本のたとえば歌舞伎とかに夢中になったとしたら?  同じようなもんです。どこに生まれても住んでもないものねだりで・・  なりきりたくて踊ってる当人たちは夢を見ますが、回り特に世界を知らない人は異質に思います。  この社交ダンスとやらはめちゃくちゃお金がかかる娯楽であります。  入会金やチケットなどはもちろん、コンテストやパーティ発表会などには、  衣装がいるのですがその衣装もレンタルできません。  当時の私はこの主人公と同じように汽車(うちは田舎、映画では電車)で教室に通ってました。  仕事が終わるとふたつの教室をかけもちで習いに行き、小遣いのほとんどは教習料と衣装代に。  はじめて教室に行ったときのことや、窓から見えるビルの教室、レッスン風景、コンテスト・・       お金が続かなくてやめてしまった社交ダンス。  教室に行きだすともう踊りが違うのでセンターとかでやってるパーティに行けない・・  でももう姿勢も元に戻ってしまい、別に大会に出るわけでもなくどう踊ったってかまわない。  年をとって(想像でいえば70代くらいが素敵)夫婦で踊るのっていいなぁと思う。  すごくロマンチックだしね。体と頭を使うのでボケ防止にもなるだろうし健康にいい。  考えながら相手と合わせ数分間に酔う。とても素敵な贅沢ですね。  この主人公は自分を知ってて趣味の範囲で夢をこっそり楽しむ。  そしてもうひとりの主人公のプロダンサーは、  初心に帰ってまた自分の夢を求めて踊り続ける。  何かに夢中になることは結果がどうあれ時がたてばかけがえのない宝ものになる。  教室の窓を見上げる主人公が憧れから始めた世界でも、  いつのまにかプライドが芽生えそしてそれが挫折となるのです。  ほろ苦い現実ですが、教室の仲間がとても素敵ですよね。  挫折してもまた趣味の延長で続ければいいんですよね。  
[ビデオ(吹替)] 8点(2005-05-07 07:31:10)
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