81. チャンプ(1979)
《ネタバレ》 いろいろと感動モノのエピソードが多い映画。 こういった作品の原型ともいえるような内容。子役には泣かされるので加点したくなる。 でも、あの試合がいきなり世界タイトルマッチだったとはちょっと出来過ぎか。 最後に身をもって自分の魂を子供に託すのがいいのか、家族として残ってやるのがいいのか、難しい選択だが、ビリーのような男には選択の余地は無かった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-12-05 18:42:31) |
82. 黄色い星の子供たち
いつも思うのは、過去に大量虐殺を実行したのも我々と同じ「人間」だということ。 現代の人々も状況によっては同じことを起さないと言えるのだろうか。組織の中で人はその組織に染まらずに「人間」の尊厳を保ち続けることが出来るのだろうか。 これまでの時代に無かったような新たな価値観を見いだしているのか、それが疑問だ。 映画は、哀しいが心が静まっていくような、そんな印象の作品。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-09 00:01:51) |
83. シービスケット
風景が綺麗だし、競馬のシーンも迫力がある。まさに優等生的な映画。 実話を基にしているが、多少の違いはあるようだ。若干の間延び感もある。それでも、時々はこういった作品が登場して欲しいし、観たいとも思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-17 19:28:21) |
84. ミシシッピー・バーニング
どこまでが事実か、という疑問は残るものの、衝撃的で胸に響く作品。 人種差別はもちろん、いろいろなことを考えさせられる。「人種差別の正当性が聖書にも書いてある、と子供の時に教わっている」という女性の言葉も気になった。それでも、生きている中で個々の良心に照らして不自然で苦しいことが生じる...未来に向かってそれが本当に拡大していくのだろうか、まだ分からない。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-22 00:50:39) |
85. ディア・ハンター
《ネタバレ》 長いが見応えはある。 ベトナム戦争体験を挟んだ前後の物語が中心だが、全体的に重苦しい雰囲気が漂っている。 若き日の騒いでいた時、ベトナムでの体験、トラウマを引きずるその後、どの時間が真実なのか夢なのか。そんなことをちょっと思いながら、それでも結局はベトナム後の重さの中で暮らし続ける、そういう物語。 象徴的な人物として描かれるニックがもしアメリカに帰ってきても、そして感覚が普通に戻ったとしても、逆にそれがとてもツラいことになっただろう、と思う。 疑問はいくつも残るものの「映画」としてプラス評価出来る作品。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-08-30 01:16:16) |
86. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 久し振りに、興味深くて面白くて、そして頭を使って観られた映画。 列車でのシーンがむしろ現実的で、建物の中の方が非現実的という逆のイメージで作られている。途中で飽きることが全く無くて、展開も適度に速い。 理屈上は理解し難い最後で、本来は静止画の中で終わる方が(スッキリしないけど)あきらめがつくのかもしれない。それでも、量子論的に言えば、また別の世界が出来上がったということで無理矢理自分自身を納得させることも出来る。 希望が持てるハッピー・エンドで良かったと思うが、結末はいくつかのパターンが考えられる作品だと感じた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-27 11:47:57) |
87. 横道世之介
後から思い返す「あの時代」を等身大で上手く描いている。 現実において、こういった物語を自分自身が持っていたわけではないけど、それでも何故か懐かしい感じがする。 これ程長くても、まだもっと観ていたい...多くの人がそう思ってしまう優しい映画だと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-03-15 23:36:57)(良:1票) |
88. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
凄い分かりやすいブラック・コメディ。そして世の中への警鐘。 何度も観たいとは思わないけど、誰もが一度は観てもいいと思う映画。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-28 14:46:17) |
89. 風と共に去りぬ
まさに超大作。1939年当時に観た人は驚いたことだろう。今観るとさすがに(特に後半は)冗長なところはあるが、作品の完成度は高い。 人生はすれ違いの連続でもあり、それが物語になる。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-21 15:31:48) |
90. スタンド・バイ・ミー
おそらく3度目の鑑賞になると思う。 最初に観た時は、あまりドラマティックな映画でもないしまあごく普通、とか思ったけど、今回観たことで、高評価側に傾いた。もしかすると、観る度に評価が変わるかもしれない(でももう観ないかな)。 少年から大人になってあの時代はもう戻らない、というテーマはもうありふれているかもしれないが、この作品はそれを本当にうまく表現している。 大人はそれぞれの別世界の中で生きているが、子供時代はそういったものは意識せずに、どの相手とも「仲間」として繋がっている。それが一体どういうことだったのか思い出せないし、気にすることもない。それでも何か郷愁のようなもの以外のことがあったのかも...という気持ちをちょっと突かれる。 [映画館(字幕)] 8点(2015-01-02 00:09:31) |
91. 三十四丁目の奇蹟(1947)
《ネタバレ》 クリスマスらしい映画。 サンタクロースは本当にいるのか、という問いかけに現実的かつちょっとのファンタジーで応えている。 サンタがいるかどうかの裁判は、もしかすると個々人の信仰の問題にもなるんだろうな、と思った。万人向けのオススメ作品なので、気持ち1点加点。 [地上波(字幕)] 8点(2014-12-21 22:06:46) |
92. サウンド・オブ・ミュージック
前半と後半ではちょっと趣きが違う。また、実話に基づいているが実話とちょっと(かなり?)違う。 ...ということを差し引いても、単純にこの「映画」としての出来が素晴らしいのは間違いない。 この長さで、最初は作品世界に入り込めるか不安だったが、一度入ってしまえば全然長く感じない。今まで避けていたいのは食わず嫌いだった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-13 22:13:51) |
93. リンカーン
リンカーンの生涯を追ったものではなく、憲法の「修正法案」を通すことにほぼ特化した映画だった。 物語に入り込んでしまえば、とても素晴らしい作品だと思う。現実的な自由への意思をとても強く感じるし、何度も行われる主張や演説は心に響く。 評価が分かれるかもしれないが、かなり考えさせられる出来栄え。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-11 23:52:20) |
94. クラウド アトラス
壮大な物語。 それぞれの時代において未来につながる革命的なことをしていく、それをうまくつないで全く飽きること無く観させる。 「死は扉である。そして新しい世界が開いていく」というモチーフに向かって物語も進む。実験的な要素もあるが、とても評価出来る映画なので内容以上に加点したくなる。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-05 21:52:34) |
95. ショーシャンクの空に
スティーブン・キングは好きで、原作も出てすぐ読んで面白かった記憶はある。ただし短編か中編かというぐらいの長さだったので映画化でこれだけ長めに作ったのは意外だった。映画もかなり面白かった。 その後この映画が凄い高い評価を受け続けていたのは知っていたが、逆に敬遠して...今回20年振りぐらいで観た。 映画として素晴らしい出来だが、それは全て最後の瞬間に集約されている。そこまでの流れもなかなか良いが、おそらくそこまでなら他にも同レベルのものはあるだろう。 これだけ不条理の状況を描いてきて、最後に開放される爽快感がいい。物語が表現している以上の深い意味を見出すことはなかなか難しいが、名作ではある。 [映画館(字幕)] 8点(2014-07-13 15:13:45) |
96. Dear フランキー
最後の余韻が素晴らしい映画。 比較的平凡な始まりだと思ったし、ありそうな展開や結末に向かっている気がしたがどうにも引きつけられる。エミリー・モーティマーがとても可愛く見える時もあり、おとなしめな作品なのにとてもいい。 エンドロールでこれからのことを考えていたい、そういう思いが強く残る。 [地上波(字幕)] 8点(2014-05-18 23:22:22) |
97. ライムライト
チャップリンの晩年の名作。それに違わない出来。 作品の中の主人公の言葉はチャップリン本人の思いが詰まっていると思わざるをえない。ただし、最後の流れには多少違和感が残る。もう少しひねりがあるかと思っていたがそういうものか。 主演の女性がとてもキレイだったという印章も強い。 (もう一度観た...チャップリンの本当の死を見ている、そんな気持ちになった) [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-10 00:39:25) |
98. 東京家族
《ネタバレ》 「東京物語」は実は観ていないので、この作品を純粋に観たがとても良かった。今観るべき映画だった。 人は、安心して誰かに託せると亡くなるのだろうか。そんなことは無いのだけど、そうあって欲しいような、そんな気持ちが共感したのだろうと思う。 [地上波(邦画)] 8点(2014-02-09 00:02:42) |
99. 風立ちぬ(2013)
・絵が素晴らしい、田舎の風景とかドイツの風景とか。アニメーションでここまで描けるんだと感心する ・この時代って面白い、そう思えるのは構成がいいからだと思う ・菜穂子はおそらく男性から見た理想の女性像。でも女性から見るとどうなんだろう ・意外に涙腺が緩むが、その理由を後から思いつかないのが不思議 ・観ている間中「ひこうき雲」が頭の隅で鳴っていたが、実際に流れてきた時にはちょっと気合抜けた いろいろと賛否の議論が出るのも分かる気がする。そういった意見が出やすいのも良い映画の要件だと思う。 フィクションとして、多くの要素を上手く消化して、それでも出来はいい。 [映画館(邦画)] 8点(2014-01-03 22:28:40) |
100. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 時代が時代なだけに、最初は物語に入りにくいかも。 ただし、この作品は最後にくる怒涛の感動が圧倒的に素晴らしい。その最後の感動のために(比較的普通な?)本編を観ているとも言える。 クリスマスの定番作品。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-21 13:55:15) |