101. 上海から来た女
この作品はこのサイトで初めて知って見たのですが、掘り出し物を見つけたって感じです。 オーソン・ウェルズの名作「第三の男」にも引けをとらない面白さ。 「燃えよドラゴン」の鏡間のシーンの原型も含めて、「隠れた名作」と呼ぶにふさわしい作品。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-17 13:41:43) |
102. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 従来のキートンの体を張ったアクション+本物の機関車を使ったスペクタクル。 50年以上前の「戦場にかける橋」での機関車落下シーンも凄かったけど、それからさらに30年以上前に機関車を落下させていたなんて凄すぎる。 煙草の火で焦げたテーブルクロスの穴からのぞくシーンなど、アイデアにも関心させられる。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-17 13:37:14) |
103. 二十日鼠と人間(1992)
《ネタバレ》 ようやく爺さんと3人でささやかな夢が現実味を帯びてきた矢先に、ふいに訪れた悲劇があまりにも哀しい。「フォレスト・ガンプ」の中隊長役で名をあげたゲイリー・シニーズは、それ以前に監督と主演をこなしてこんな名作を残していたんですね。スタインベックの原作で、タイトルはわりと知られている割には、この映画の知名度が低い気がしますが、多くの人に見てもらいたい作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-17 11:53:04) |
104. 心の旅路
《ネタバレ》 来たことのないはずの街のタバコ屋を知っていたところから、記憶の糸をたどって、たどり着いた家のドアが開き、そこにいた妻の名を口にするまでのシーン(早い話、ラストシーン)は、何度も見てしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-17 11:39:21) |
105. タワーリング・インフェルノ
パニック映画全盛期の代表作といえる傑作。豪華キャストの中に、後に「将軍」でブレイクするリチャード・チェンバレンが憎まれ役で出演していたのが、個人的に興味深いです。 その前後に公開された「ポセイドン・アドベンチャー」、「新幹線大爆破」と並んで個人的には3大パニック大作だと思います。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-17 11:06:24) |
106. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 岩井俊二ってハマる作品とつまらないと感じる作品と両極端なんだけど、この作品はハマった。 花のウソにだまされる先輩はバカっぽいけど、花とアリスの台詞のやりとりはほのぼのとしていて時に笑わせてくれる。アリスが父親から聞いた言葉を先輩に言うシーンとか、伏線もうまく張られている。どちらかというと友情のため身をひいたり、紙コップで得意のバレイを披露する蒼井優がおいしい役どころとは思うが、「ヒマラヤ杉に降る雪」や「リターナー」等個性的な役を演じてきた鈴木杏の「普通の女子高生」も引けをとっていない。リラックスして見れる良作。 [DVD(邦画)] 8点(2010-07-17 10:54:27) |
107. エイリアン
《ネタバレ》 奇怪で恐ろしい造形にネバネバの体液、強酸の血液。よくもこんなとんでもないモンスターを考えたものです。口の中から口が出てくるなんて・・・ ドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男をモンスターの古典とするなら、エイリアンはまちがいなく近代モンスターの傑作でしょう。ただ、当時はここまで後世に影響を与えるキャラだとは思っていなかったけど。 後にエイリアンはぞろぞろと大量発生するのに比べて、この一作目はひかえ目ですが、狭い宇宙船という密室に加えて、乗組員にも反逆者が出るなど心理面でグイグイ迫ってくる作風は真に怖いです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-17 00:01:49)(良:1票) |
108. 海底王キートン
《ネタバレ》 前半の船内でのコメディーも良いが、なんといっても漂着してからのドタバタ活劇が面白い。水中での鋸鮫ネタ、水中服に驚き逃げ惑う土人たち、土人たちの逆襲・・・キートンのみならず、土人たちのスタントも楽しめます。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-28 19:29:37) |
109. ジャガーノート
《ネタバレ》 パニック映画と言うより爆弾処理と犯人探しによる息詰まる緊迫感が見どころ。豪華客船に仕掛けられた爆弾は7カ所で、1個や2個爆発しても船が沈没するような致命傷にはならないようで、乗客が騒ぎ出すほどのパニックには陥っていない。それによって作品としては地味な感じにはなっているが、爆弾処理の描写の緻密さによって緊迫感はより盛り上がるものとなっている。犯人の人物像がやや希薄なのと、最後の決断をにおわす伏線がなかったのが残念。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-27 00:00:13) |
110. あなただけ今晩は
《ネタバレ》 「アパートの鍵貸します」と同じスタッフ、キャストだが、コメディー度はアップしており、「一人二役」ということも含めて「お熱いのがお好き」並みである。刑務所からは簡単に脱走できるし、部屋の中の捜査などはもはやコント。途中しつこいシーンがあってもう少し短くできそうだが、脚本が練られているので退屈するほどではない。結末はもう少しスマートに出来そうなのが残念。ラストはちょっとしたお遊びもあって、すっきりした後味となっている。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-26 23:58:47) |
111. ピアノ・レッスン
入植時代のニュージーランドを舞台にした独特な雰囲気を持つ愛憎劇。マイケル・ナイマンの音楽が素晴らしい。始まってからすぐ浜辺から家に行く間に道が悪く立ち往生しているシーン、マリオ族が言う台詞が日本語で「待て待て、あんなとこは生きて通れねえ」に聞こえることでも記憶に残る。驚くべきはその言葉があまりにもそのシーンにあっていたということ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-26 11:12:29)(良:1票) |
112. 變臉~この櫂に手をそえて~
クーワーがおじいさんを助けるためにとった決死の行動にビックリ。二人の芸の凄さと自然な演技に深い感銘を受ける、中国映画では最も好きな一作。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 22:12:08) |
113. 転校生(1982)
新人の小林聡美の体当たり演技が印象的。尾道を旅した時、私もあの階段で転がってみた、ひとりで。 [地上波(吹替)] 7点(2010-09-23 22:10:05) |
114. 真昼の決闘
《ネタバレ》 人間ドラマとして見ごたえのある西部劇。上映時間とストーリーがほぼ同時進行する緊迫感と揺れ動く元保安官の心理描写が見事です。逃げるのが自分たちにも町のためにも良いかもしれないが、「逃げ通せる相手ではない、ここで決着を付けておかないと将来の安心はない」という思いがあったろう。しかし最後は男の意地としか言いようがない。町の人間は最初から誰も協力的でなかった訳ではなく、孤立無援になった過程もよく描かれている。とりわけ教会での意見のやりとりは見どころのひとつ。妻は父と兄を殺されたことにより信仰に篤くなり、決闘を選ぶ夫に反発するが、最後にとる行動も心憎い。決闘シーンも派手さはないがリアリティーと緊迫感があり好感がもてる。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 22:03:25) |
115. サイコ(1960)
その後、多数の映画で取り上げられたミステリアスな精神病をいち早く扱った古典的名作。サスペンスのみでなく、ホラー的要素も加わり、揺れる電球が照らす○○は絶品ともいえる。わざわざモノクロ作品にしたのはヒッチコックの品の良さで、それが後の「メル・ブルックス 新サイコ」ではパロディーとして見事に生かされている。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 02:04:58) |
116. ぼくは怖くない
内容はそれほど衝撃的でもないが、子供の視線で描かれていることで衝撃度が倍増で、親たちが犯している犯罪がやるせなく哀しい。ミステリアスで独特の雰囲気の犯罪ドラマ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 02:12:05) |
117. 死刑執行人もまた死す
ナチ占領下のプラハを舞台に、ゲシュタポとプラハ市民のレジスタンスの息詰まる攻防を描いたサスペンスの傑作。プラハ市民のナチに屈しない不屈の精神が力強く描かれているとともに、緊迫感張りつめた上質のサスペンスとなっている。ラストは「まだこの戦いは終わっていない」ことをにおわしている通り、この作品は大戦中に製作されている。「チャップリンの独裁者」がラストの演説でナチを痛烈に批判しているのに対して、この作品ではナチに屈しない精神を詩によって高らかに詠っている。プラハは中世の街並みが残るヨーロッパ随一の大都市として知られていて、空襲の被害は極めて少ないイメージがあったが、こういう哀しい歴史もあったんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 01:59:22) |
118. パピヨン(1973)
《ネタバレ》 「自由」への限りなき執念を情け容赦ないストレートな描写で綴った力作。ただ一度だけ原住民に保護され、パラダイスの様な村でひとときを過ごしますが、なぜか一晩で忽然と住人たちが消えてしまいます。まるで夢のような謎の一場面。最後に送られた絶海の孤島は、それまでの独房や強制労働と比べるとまだ自由があったが、主人公はあくまで本当の自由を求めて大海原へ泳ぎだします。「人生を無駄に過ごす」ことこそ有罪だと信じていたからだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 16:37:11) |
119. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 完全犯罪をもくろんだ犯人が別の殺人事件の容疑をかけられるって、フランスって意外と物騒な国なの?まあ、設定にちょっと無理を感じるもののサスペンスとしては楽しめる独特の雰囲気をもつ作品。難解な作品が多いヌーベルバーグの代表的作品の中では最も見やすい作品ではと思う。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-15 23:17:16) |
120. Mr.インクレディブル
予告編にBGMで「女王陛下の007」が流れていただけで、「これは見なくては」と直感した。正義のヒーローが以外と肩身の狭い思いをしているところがユニーク。アニメーションで見せるアクションなんて・・・と思っていたが、なかなかのスピード感と躍動感でした。ラストは飛躍し過ぎている感はあるものの、単純に楽しめる作品。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-14 21:57:54) |