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カニさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 178
性別 男性

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121.  ドラゴン・イン 新龍門客棧 《ネタバレ》 
名作武侠映画のリメイクは何故かハチャメチャなものが多い気がしますが、やはり本作も例外ではなかったですね。 主要人物の四人はオリジナルのイメージをそのまま受け継いだ感じで良かったですが、龍門宿の駆け引きの面子が善悪ハッキリするような風貌のお方ばかりで緊迫感に欠けル気がします。 せっかくラウ・シュンやローレンス・ウンという性格俳優がいるのだから、一見敵か味方か分からないようにしても良かったのでは? 何よりマギー・チャン演じる宿主の“実は反乱分子の一人”というオリジナルの設定を、せっかく仲裁的立場の盗賊に変更したのに、ただただ画面を右往左往するばかりであまり生かせていないのが残念。 彼女の使い方次第で幾らでも話に深みを持たせる事は出来ただろうし、駆け引きも中途半端なところで終わってアクションに移ってしまうので、もう少し盛り上げてもらいたかったです。 アクションの方もチン・シウトンらしく豪快なのはいいけど、気迫溢れる戦いというより舞踊みたいでイマイチ血湧き肉踊らないしなぁ…。 悪役のドニーは三人を相手取って苦戦に追いやるからには相当強いのかと思いきや、地味~な顔の料理人にあっさりやられているし、ヤウ・モーインの強い側近二人も兵にやられていつの間にか退場していたり、強さの度合いもなんかチグハグ。 厳しい事を言ってしまいましたが、オリジナルよりも傑作に成り得る可能性を持った作品なだけに残念。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-02-02 20:11:48)
122.  史上最大の作戦
セミ・ドキュメンタリーの体裁を取っている事は明らかなので、単純に“ノルマンディー上陸作戦の再現”として観るのが、正しい鑑賞法なのでしょうね。 ですが、市内の真ん中に降下してしまったパラシュート部隊とか、ライフルのボルトアクション音の勘違い等、細かく挿入されるエピソードが映画の中にストーリー性や緊迫感を持たせていると思います。 錚々たる豪華出演者の面子を拝むだけでも楽しく、三時間全く飽きずに観る事が出来ました。  一番好きな場面は、ドイツ軍の沿岸監視要塞に連合軍が迫り来るシーン。 水平線にズラリと並ぶ大船隊のあのド迫力! モノクロ画面も相まって、自分も逃げ出したくなる焦燥感に駆られました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-29 03:39:09)
123.  嵐を呼ぶドラゴン
映画にはどのようなジャンルにも“古典”と呼ばれるものがありますが、クンフー映画というジャンルにおいてはこれがそれだと思います。  話自体は実にオーソドックスでシンプルな勧善懲悪ものですし、アクションは後の映画のようなスピード感や派手な演出はありませんが、キメ細かく迫力は充分でして、型の一挙一足が格好良くバシバシと決まっております。  また、ラマ僧や彼らに武術を習ったというチェ将軍の拳法も、少林派が使うそれとは少々個性付けしてあるのも特筆すべき点です。 普通のクンフー映画ならば、空手の衣装なのに格闘スタイルはクンフーというように格好だけというのが定石パターンですから、この演出センスは貴重です。 特に剛健なチェン・カンタイと柔軟なフー・シェンといった対照的な個性の立て方は見事。 武術指導の唐佳、劉家良の技量や監督の演出力の高さが見て取れますね。  とにかく気軽に見るのにうってつけなクンフー映画の良作です。 マカロニウエスタン調のテーマ曲も燃えます!
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-11 17:47:38)(良:1票)
124.  カンフーハッスル 《ネタバレ》 
男なら誰でも一度はヒーローに憧れたことはあると思いますが、中でも功夫映画で活躍するドラゴンたちの勇姿は少年たちの“強くなりたい心”を活性化させてくれるものでした。 彼らに憧れ、努力に努力を重ねプロの格闘家として大成した人がいる一方、努力が嫌なボンクラ少年たちは本を読めば強くなれるという手軽な通販グッズに飛びつきましたが、彼らは達人となることは出来ませんでした。 チャウ・シンチーという男は映画の中でドラゴンになろうとしましたが、俳優養成所の試験に落第し、デビュー後も鳴かず飛ばず。 ようやく成功を掴んだ作品がコメディであったが故に、彼はドラゴンならぬ喜劇王への道を歩まざるを得なくなってしまったのです。 そんな失敗続きの人生を歩んできたからか、彼の映画は“社会的弱者の成功”という一貫したテーマを描くことに終始しているのですが、そんな彼の念願の功夫映画である本作で彼はかつての自分、そしてボンクラ少年たちの夢をシンという一人のボンクラの物語に注ぐのです。  不幸にも功夫を会得できず、力無き正義に失望してチンピラに身を落としたこの男は、達人たちの活躍を「ちきしょう」と指を銜えて見ていることしか出来ずにいますが、彼も最後の最後で正義の心を取り戻し、とある力で最強の達人となります。 そうです。彼は体を鍛えずに気の力で達人となってしまうのです。 そんな反則業で達人と化したシンが活躍する姿はドラゴンに憧れ続けたボンクラ少年たちが求めてやまなかった姿であり夢なのです。 夢をかなえたシンチーの彼らに対するプレゼントなのだと思います。 やっぱりこれはコメディではなく、彼流の功夫映画です。 その後“大いなる責任”が伴う達人の道を歩むことなく、自分の人生を変えたあの日の少女とささやかな幸せに着地する最後も実にシンチーらしいと思います。  最後に。 強くなるのが唐突で強引という批判をよく耳にしますが、ごもっともです。 シンをいじめた不良少年が言うように、本を読んで気の力で達人になることなど不可能ですからね。 だからこそ、ドラゴンになり損ねたかつてのボンクラ少年たちはこの甘美な筋立てで達人と化したシンの勇姿に頬を感動の涙で濡らすのです。 浮浪者から買った胡散臭い通販グッズが実は伝説の技の教則本で、夢を諦めかけた大人になった今達人として覚醒するなんて、なんとも夢のある素敵なお話じゃありませんか。
[映画館(字幕)] 10点(2006-01-11 17:46:06)(良:7票)
125.  検事Mr.ハー/俺が法律だ 《ネタバレ》 
う~ん、香港映画にありがちな早回しを一切使用しないアクロバティックなアクションは確かに圧巻ではありますが、どうも釈然としない部分が多々あって個人的にはあまり好きではない。 そもそも何故署長が悪に手を染めることになってしまったのか? そのいきさつが全く描かれていないためドラマは全然盛り上がらないし、主人公であるハーのキャラクター描写にも問題有り。 こやつは法を絶対的な正義と信ずる熱血漢であると思っていた矢先、被告人が雇った殺し屋に証人が殺害されてしまうやいなや、なんと被告人を自らの手を下し殺害するというとんでもない行動に出る。 もちろん、実際に殺し屋が証人一家を殺したのですが、被告人が殺し屋を雇って証人一家を殺害したという、その確信たる証拠は劇中では一切露にされていないわけなので、証拠も無しに被告人を殺害してしまうハーのこの行動は自己中心的です。 そのため終盤になってハーが口にする「我々の法は正義を守るものに味方していない。冷血な殺人鬼を守っているんだ!」というもっともな台詞も完全に浮いてしまっています。 法を執る者であるハーが己の正義感の赴くままにやる事成すこと全てが筒抜けになってしまうという展開を描くことに徹すれば、法という正義の無力さをもっとうまく演出できただろうし、ハーのキャラクター描写にも一層深みが増しただろうに…。 ということで私的には惜しくも5点。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-29 03:10:05)
126.  極道香港/復讐の狼 《ネタバレ》 
剛柔流空手の達人の名悪役ワン・ロンウェイ監督、『プロジェクトA』の海賊役でお馴染みの名悪役ディック・ウェイ主演のコラボレーションで送るノワールモノ。邦題からしてヤクザや抗争がどうのこうのといった黒社会モノを連想しがちですが、中国大陸本土からの密入国犯罪者を示し差別的なニュアンスを含む造語“大圏仔(たいひんちゃい)”が何度か登場。当時の香港の社会情勢を的確に反映した意外に社会的な内容でした。 主人公は大陸人で行方不明の妹を探すため、香港の警察に捜索依頼をするのですが、この警官が案の定大陸人にはろくな奴がいないという偏見持ち。 このように映画は単なる警察と犯罪組織の対立に終わらず、結構様々な要素が存在している内容ではあります。 ですけどエピソードの積み重ねが悪いのか、その要素がうまく噛み合っていないというかさらりと描かれすぎ。 最後は主人公が組織を壊滅させ、大陸人にもいい人がいるという結末で終わりますが、妹を殺された主人公にとって組織の壊滅はごくごく当たり前の成り行きなので、あまりにも軽すぎです。 銃撃戦もそこそこ派手ではありますけど、いささか単調気味でスリリングさは殆ど皆無に等しい。 最後まで飽きずに見られたし、決して悪くはない出来ですがが、さしたる面白さも感じられなかった。 じゃやっぱ駄目か?…駄目なんだろうなぁ…。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-29 02:01:03)
127.  霊幻百鬼・人嚇鬼 《ネタバレ》 
前作のつまらなさにゲンナリし、サモ・ハンも出演していないこともあってか期待しないで見たクチなんですけど、良かった。 ストーリーは幽霊騒ぎが起こって骨を埋めて成仏させようとするが、間違えて悪霊の骨を埋めてしまい襲撃に遭うと云う、まあ前二作と違って妖術も絡んでこない地味なものですし、アクションシーンの派手な見せ場はありませんが、随所に挿入されるワイヤーを駆使した京劇シーンなんかは京劇学校出身のサモ・ハンのスタントチームが指導しただけあってだけあってなかなか面白いものに仕上がっていると思います。  ただ、クライマックスの悪霊との対決は以外にあっさり気味でやや残念。 観音様(?)の助けを借りて退治するってのもちょっとなぁ…。 恐ろしい悪霊を劇団員の連中だけでどう退治するのか興味津々だっただけに肩透かしを喰らってしまいましたね。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-29 01:49:44)
128.  プロテクター
なかなか面白いと思うのですが、評価低いですな…。 確かにコミカル要素は殆ど皆無だし、話も薄っぺらいですが、それを繋ぐアクションに次ぐアクションの連続。 所謂ノンストップアクションムービーとしての作りが作品のテンポの良さに貢献していて飽きることなく見終わることが出来ました。 寧ろ中だるみが多いジャッキー自身が監督した作品よりも完成度は上であると思います。(個人的に)  前半のNYを舞台にしたパートはアメリカンアクションムービー調なんですが、後半、香港に舞台が移ると急にジャッキーアクション映画の雰囲気になるのが凄い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-29 01:47:52)
129.  ドランクマスター 酒仙拳
この映画のビデオは『酔拳』『蛇拳』の師匠でお馴染みのユエン・シャオティエン師匠(実は実在した蘇化子という結構有名な武術家)がパッケージにでかでかと載っていて、いかにもユエン・シャオティエン主演映画のように仕立てているんですけど、実はシャオティエンは冒頭一分程度ゲスト出演するだけという「なんじゃそりゃ!」な映画。 詐欺じゃないかって? いや違うんだな。 だってパッケージには「実在の武術の達人蘇化子の若き日の姿を描いた作品」ってしっかりかいてあるんですから、これはもう勘違いしたヤツが悪いってこと。…とはいえ物語は蘇化子とその友人の范大杯が若い頃を振り返るという回想形式なので、爺さん蘇化子が登場する場面が多く用意されています。にも関わらず、シャオティエンではなく別の俳優が演じているというのはどうにかならなかったのかな。 で、本作の武術指導はユエン・チュンヤンですから、アクションシーンは結構なものに仕上がっています。 ですけど、同じシチュエーションばっかで飽きてしまうのが玉に傷。 そもそもストーリーは悪さばっかりしているしがない青年が師匠にカンフー習って悪い奴と対決する、というありきたりのパターンなので、この話の一体どこにわざわざ描くべき伝記的な事実があるのさ? もうそこからしてからっきし駄目な感じですね。
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-29 01:39:42)
130.  燃えよデブゴン/カエル拳対カニ拳
サモ・ハン主演のデブゴンシリーズ(と言っても日本で独自にそう呼ばれているだけで繋がりはありませんが)のなかで最も新しく再リリースされたため、比較的レンタル店で見つけやすい本作。 ストーリーは殴っても斬っても全くダメージを受けないと言うマンガのような無敵の鎧「鐵布衫」を巡ってサモ・ハンを初めとするこれまたマンガのようにおバカな登場人物が展開する争奪戦を描いた正にマンガのように楽しいカンフーコメディ映画です。 主人公はデブゴンことサモ・ハン・キンポー。そしてもうひとりの主人公をカンフー映画の巨匠ラウ・カーリョンの実弟であるラウ・カーウィンが好演。物語は専らこの二人に焦点が当てられており、この二人が「鐵布衫」を手に入れるため時には騙し合い、時には協力しあうという、マカロニウエスタンの傑作『続夕陽のガンマン』におけるイーストウッドとウォラックのような敵とも味方ともつかない絶妙な関係がなかなかオモシロオカシイ。 その他のキャストも『酔拳』『蛇拳』の意地悪な師範代でお馴染みで自分を賢いと信じ込んでいるバカな悪党をディーン・セキが演じていたり、敵のボスををデブゴンシリーズの悪役常連者リー・ホイサン、ラム・キンミンがお色気担当で花を添えたり脇もしっかり固めております。 もちろんアクションも見ごたえがあってクライマックスのサモ・ハンとラウ・カーウィンの三節棍対決は三節棍ファンには必見。 コミックカンフー映画好きにお勧めの一本。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-29 01:35:52)
131.  デモンズ
ゾンビの設定は秀逸ですが、にしてもなんて雑な映画なんだ! 映画と同じことが現実に起きるというせっかくのアイディアも仲間の一人がフィルムをメチャクチャにするという暴挙によって台無しだし、劇場で映画が始まってからからお互い自己紹介し合うなんて、起承転結良く練られてないなぁ~。 他にもあからさまに変な描写&展開満載なので、何故にヘリコプター?とかアキロンの大王どこいった~!とか。突っ込みいれて見るのが正しい鑑賞方です。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-28 21:10:55)
132.  イースタン・コンドル 《ネタバレ》 
中国戯劇七小福トリオ作品のなかでも、とりわけ出血量・死体の数・残酷シーンが多い作品を作るサモ・ハンがゲリラ戦に題材を採ったということもあってか、ナンセンスギャグは少なめで、結構陰惨なシーンも多いです。  しかし、迫力の爆発シーンやユエン・ウーピンの非常に珍しい熱演(コーリー・ユンとのツーショットは貴重)。名優ハイン・S・ニョールの知的障害役というかなりアブナイ役どころや自分の妻の腕を豪快にぶった切るサモ・ハン等々…チト違うようなものも混じっているような気がしますが(笑)、とにかく見所満載です。  忘れてはならないのが、本作で敵の親玉という大役を得たユン・ワーの存在感。 激闘を傍から見ているだけで、挙句倒れた仲間の顔を足で踏み「ヒヒヒヒヒ」と笑い(なんと腹の立つ奴!)、常にハンカチで顔を拭いている、このいかにも弱っちそうな細身の男。 しかし、いざ戦ってみるとこれが強い強い! 怪しげな拳法でユン・ピョウを絶体絶命にまで追い込み、加勢に駆けつけたサモ・ハンまでも苦戦に追いやるそのキャラクターの凄まじさは一度見たら忘れられません。 見た目の貧相さゆえに、それまで大した役をもらえなかったと嘆くユン・ワーの風貌を逆手に取ったサモ・ハンの目論みは見事で、自身の代表的役柄というのも頷けます。  自分の足をわざと相手に打たせて注意をそらし、瞬時に相手に打撃を食らわすという目にも止まらぬ早業が見もののサモ・ハンVSビリー・チョウも短いながらなかなかの完成度。 唯一、倉田師匠の扱いが勿体無かったかな?  全体的にテンポ良く見れる良作です。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-28 21:01:07)
133.  霊幻少林拳
どうもこの『霊幻道士』の二番煎じみたいな邦題のせいで、世間ではあまり食指が動かない向きがあるみたいですけど、鑑賞してみるとこれがなかなか面白い。  カンフー映画一筋のラウ・カーリョンの作品だけあって、やはり妖術よりもカンフーに重点が置かれたアクション映画に仕上がっております。 本作の最大の見所は矢張り、本作の主役であるワン・ユーが披露するキョンシー拳でしょう。 読んで字の如くお札に書かれた呪文(キョンシー出発!キョンシー納棺!キョンシー拝礼!等)を唱えると、しばらくの間キョンシーの動きを模した武術が使えるという奇っ怪な拳法で、札を読みながらピョンピョン飛び回るその様はハッキリ言って滑稽そのもの。 どう考えても普通に戦ったほうが強いと思われるのですが、誰も彼にかなわないところを見るとやっぱ強いんでしょうなぁ…。  アクションシーンは少なめで、しかも他のカーリョンの作品に比べてややアクションのトーンが違う気もするし、彼の監督作作品にしてはちょっとケレンミが足りないかなと思うところがあるんですけど、チャーフィ演じるチャンチェが小便を我慢できなくなってこっそり放尿したり、腹を減らして食べ物を盗んだ結果、番犬に追われて無表情で爆走したりと随所にちりばめられた笑いはそこそこ可笑しい。 ヒロインのセシリア・ウォンとワン・ユーの夫婦漫才みたいな掛け合いもダレを感じさせません。 特にチャーフィ(今回は準主役級で出番少なめ)が鷹爪拳を駆使してくれてからは巨匠の面目躍如という出来栄えで流石に魅せてくれます。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-28 14:31:04)
134.  ドラキュラ'72
へちょちょ様、何やら謝らせてしまったようで申し訳ございません。 そして、レビューしてから実に9ヶ月経ってこうしてコメントするなんて重ね重ねのご無礼お許し下さい。  さて、肝心の映画ですが…確かにへちょちょ様ご指摘のようにこの作品ホラーとして、そしてハマー伝統のドラキュラ映画として多大な欠陥・粗だらけでございます。 ドラキュラの餌食になったというのに何故か吸血鬼にはならないキャロライン・マンローやシャワーを浴びただけで何故か昇天する下僕アルカード(さぞかし異臭に満ちていることでしょう。w)。ヘルシングの娘にしては魅力薄!なヒロイン。 せっかく現代に復活したというのに、教会から一歩も出られないドラキュラ伯爵に至っては「何のために現代に復活したんじゃゴルァ!」と、夜のロンドンを徘徊するドラキュラ伯爵を期待した方にとっては怒り心頭なことでしょう。  しかし、これだけの欠点を指摘しておきながら、本作に7点という点数を献上するのはこの映画が私をハマーホラーに、そしてホラーというジャンル自体に興味を持たせてくれた作品であるからに他なりません。  客観的に評価するとやはり5点くらいが妥当な気もしますが、そんな特別な思い入れがある本作はいくら否定しても否定しきれない映画なのです。 一作目以降、久々にリーとカッシングが対決する作品(意外にも本作を含め三作品しかない!)ということもあって私は結構好きですね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-28 14:27:58)
135.  ドラゴン覇王拳 《ネタバレ》 
馬永貞とは1800年代末期に実在したヤクザで、善悪両方の顔を持ち、武術の腕前もすごぶる強かった彼は上海でシマを広げたが、敵対する斧頭党に卑劣な手段で惨殺されてしまったという伝説の英雄の事であります。  ゴールデン・ハーベスト社のブルース・リーというカリスマに対抗すべく、ライバルであるショウ・ブラザース社が発表した大作がこの人物を題材にした『馬永貞』(邦題:『上海ドラゴン英雄拳』)ですが、そこに台湾のジミー・ウォングが同時期に同じ企画をぶつけるという暴挙に出たのが本作『ドラゴン覇王拳』であります。  さて、いつもは奇抜さで作品をてらうジミーさんですが、この作品はどうしたことか”奇抜”を封印したかのような手堅い演出。…いや、若干変なところもあるっちゃーあるんですが(ヒロインがいつの間にか一人消えていたりとか)、並みのクンフースターでは到底持ち得ないジミーさんの圧倒的な凄みも手伝って、全体としては素晴らしい出来栄えの一大ハードボイルド大作に仕上がっていると思います。  その実態はもっとも馬永貞に近い(笑)ジミーさんですが、彼の馬永貞は善悪二つの顔を持ったヤクザを、ここでは徹底して”正義の味方”として描いておりまして、フラリと上海に現れたジミー版馬永貞は、他人が困っていると、それがどんなに些細なことであっても放ってはおけないらしく、女性を食い物にする組織と闘い、世捨て人や子供を守って悪辣な武術家と戦うという、正に真の英雄を颯爽と演じております。 最後は子供への優しさが仇となって罠に嵌り、義理兄弟の契りを結んだ配達人のホーと共に、無数の斧を体中に浴びて壮絶に朽ち果てという最期を遂げてしまいますが、これこそまさに英雄像ですな。  なんとも劇画的でリアリティの無い話ですが、この“リアリティ”の無さこそがジミーさんならではの“リアリティ”だと私は思う。 この奇妙なリアリティを引っさげ、ショウ・ブラザースとブルース・リーというツワモノと真っ向から勝負して見せたこの気概。 この気概こそがジミーさんの人気の秘訣なのではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-28 14:14:43)
136.  超アブない激辛刑事(デカ) カリー&ペッパー
話は軽いノリの刑事モノにありがちなパターン。 「どこが激辛やねん。」と突っ込みを入れたくなる、ベタで大甘なギャグの連続でコメディとしては「しょうもない」という評価が妥当です。  しかしどうしたことかこの映画、アクションシーンになると急にテンションが上がる。 カーアクションや銃撃戦はどれも本格的で比較的丁寧作られているし迫力満点。 特筆すべきは密輸団のボスを演じたブラッキー・コー(本作の監督・アクション指導兼)の凄まじい威圧感で、カリー&ペッパーを見つけると些かの躊躇も無しにショットガンをブッ放す様はマジで恐いです。 クライマックスの船上を舞台にしてのカリー&ペッパーVSコーの一騎打ちは“痛さ”がストレートに伝わってくる壮絶さで見ごたえあり。 しょーもない刑事コメディものだと舐めてかかると痛い目見るかもしれんです。(結局どっち?)
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-28 14:03:07)
137.  ツイ・ハークの 霊戦英雄伝
一時期、日本で一大ムーブメントを巻き起こしたキョンシー映画久々の新作…ということで、いやがおうにも期待が高まりましたが、残念ながらイマイチでしたね。 キョンシーを新趣向で現代に復活させようとした目の付け所は素晴らしいとは思うけれど、作りようによっては面白くなったであろうプロットやアイディアがあまり良く練られていない。 特にお札もピョンピョン飛び跳ねるキョンシーも登場しないというのは寂しい。 結果としては時代錯誤なキョンシー映画の要素がただ単にアク抜きが成されただけの中途半端なものになってしまっているように感じてしまいました。  寧ろ、この映画で一番楽しんだのは、出演者たちの顔触れかもしれない。 チェン・カンタイや『少林寺』シリーズのコワモテスキンへッド計春華(なんと主役級!)といった”あの人は今?”的な人が出ているのは涙モノで、『少林サッカー』でブルース・リーそっくりのゴールキーパーを演じたのチャン・クォックワンが主役の一人で出演しているのが妙に嬉しかったり。(但し、ブルース・リーの物真似はやりません。)
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-28 13:59:57)
138.  トランスポーター
スティサムが披露するカンフーアクションがジャッキー映画のそれと似ているのは、コーリー・ユンが振付けたアクションだから仕方が無い。 しかし、前半のカースタントや銃撃戦を主体としたアクションから、後半、急にカンフーアクションにシフトチェンジする様は見ていて辛いものがあった。 全く持ってブツ切りであり、有機的な効果を挙げておりません。 いや、カンフーアクションを持ち出したこと自体が失敗でしょう。 製作陣が「ブルース・リー風のアクションを振付けてくれ」とアクション監督に要請したものなのかどうかは知らんが、香港の武術指導理論を異国・フランスまでまんま持ち出してどうしようというのですか? そのお国柄風にアレンジしたアクションをきちんと設計してこそ、プロの仕事と言えるのではないの? これがアジア系の男なら絵になりますが、体格良い白人のおっさんが上半身裸になって、オイルまみれになりながらザコ薙ぎ倒してもらっても、見ている側としてはギャグにしか見えてこないが辛い。
[地上波(吹替)] 5点(2005-12-28 13:58:21)
139.  電撃フリント・アタック作戦
礎のストーリーは前作とあまり変わりないんですが、敢えて違いを挙げるとすれば、敵の正体が分からないという所でしょうか。 “気象をコントロールして科学者を脅す”という敵の明確な狙いが冒頭から明かされ、それに立ち向かうという前作に対し、今回は“女性だらけの組織”という、それ以外殆ど詳細が分からない敵を相手するという構成になっておりまして、更に組織の取る行動自体にも意図が分からないものが多くなかなか興味を掻きたててくれます。 で、その女だらけの組織の目的はなんだったのかというと…「無能な男どもを一掃し女中心の社会を形成せよ!!」。…え~と、とどのつまりはこの組織、極端な女権論者の集まりだったんですな。  しかし、今回のフリントは宇宙に行ったりもするんですが、如何せんスケール感に乏しい気がするのは一体何故なんでしょうかね?
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-28 13:53:48)
140.  水滸伝(1972) 《ネタバレ》 
ごくごく当たり前のことを言うようですが、元となった物語が膨大な原作の一部なので、原作未見者としてはどうもシックリ来ないというのが正直な感想です。  冒頭は酒飲みシーンは梁山泊の英雄たちに扮したおなじみのスターがズラリ。その顔ぶれの豪華さを眺めるだけでも嬉しくなったり。 続いて首領が殺され、話し合いの結果、盧俊義の助けを請うということに…と、ここまでは結構ワクワクして見ていたんですが。物語はその後、盧俊義が下男・李固の裏切りによって捕まり、梁山泊の連中が盧俊義を助けようという話に突入。こっからは「危ういところで救出→結局捕まる→危ういところで救出」の繰り返しで単調さを生んでしまっております。  結局のところこの映画は“盧俊義救出作戦”。 ただそれだけに終始しており、原作未見者としてはこの部分だけ見せられても「?」になってしまい、中途半端な印象を持ってしまってもそれはしょうがない。(そもそも原作見ていない私が悪い)  となれば、ここはひとつ思い切って見方を変えるしかない。 黒沢氏曰く「感心するどころか逆に呆れた」というくらい贅沢にしっかり作ってある(作りすぎている?)セット・衣装。ズラリと並ぶ豪華なスターの顔ぶれ。流麗な剣戟アクション。豪華な作りの映画なので、とにかく純粋にそれを堪能したいところ。  クライマックスには“梁山泊の英雄VS史文恭率いる軍隊”という見せ場を持って行き、しっかり盛り上げてくれる上、丹波哲郎と黒沢年男が剣を交えるという何やら奇怪な見せ場がメインとして用意されており、“やらされている感”が見え隠れするんですけど、日本人としてはなんか嬉しくなったり。  また、全体的にウエスタンを意識した画作りをしているらしいので、今の目で見てもユニークで斬新な演出が多いのも、この作品の捨てがたい魅力のひとつであります。 特に真剣なシーンに、エレキギターや女性ボーカルのハミングが飛び交うという奇抜な選曲センスは必見でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-28 13:36:33)
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