121. ウォッチメン
《ネタバレ》 ヒーローの存在自体を全否定するような信じられないラスト。これほどフラストレーションがたまるヒーロー物もそうはないだろうが、脚本・キャラの書き分け等それなりによくできてはいる。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-20 14:54:42) |
122. ウォーターボーイズ
いわゆる「フツーに面白い」作品なわけだが、その後の邦画の一つのプロトタイプとなり、また邦画復活の流れを作った作品として歴史的な意義を持つ作品になりえると思う。実際、普遍的な面白さを充分に感じる。 [地上波(邦画)] 8点(2010-08-20 14:53:57) |
123. ウエストワールド
なんとクライトンの監督作品。緊張感は希薄だし展開遅いし、コンピューター社会への警鐘へのアプローチも普通過ぎるしで、かなり厳しいレベルだと言わざるをえない。ゆるゆる。ただし、当時の斬新性や技術を考えて観ると何だか愛着を持ってしまう、出来の悪い我が子のような不思議な作品。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-20 14:52:26) |
124. ウエスト・サイド物語(1961)
ダンスは格好よすぎでも、男尊女卑が眼につきすぎる展開が。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-20 14:51:58) |
125. ウインドトーカーズ
J・ウーのよさが消滅した駄作戦争映画。この人の演出は絶対集団戦には向かない。それ以前に脚本がどうしようもないわけだが。 [DVD(字幕)] 3点(2010-08-20 14:51:13) |
126. ウォーリー
《ネタバレ》 ウォーリーの表情や仕草ひとつで、こちらも楽しくなったり、悲しくなったりできる。このキャラクター造形の見事なこと…ピクサーは流石である。あまりにもデフォルメされた、未来のコロコロ人間達も観ていて楽しい。ただし私は、ウォーリーがあれだけ頑張って来た理由がワンピース的に明かされると勝手に思い込んでいたため、宇宙へ飛んで行ったあたりで若干の肩透かし感も…。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-20 14:50:35) |
127. 第9地区
ドキュメンタリー、SF、アクション、ホラー、感動という様々なジャンルをぶっ込み、現代社会の抱える人種差別問題等の社会性も取り込みつつも、なおかつ娯楽作の体裁を保っているという変態映画でした。しかし、残念ながら私には脳の容量が倍くらいないと消化しきれないみたい・・・。とはいえ、40年後にはこのくらいのごちゃまぜっぷりがスタンダードになってそうで恐ろしい。ともすれば、否定派は今でいう「時計仕掛けのオレンジ」を評価しなかった当時の観客のように扱われるのだろうか。。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-17 23:53:48) |
128. シャッター アイランド
オチにはそこそこ驚けたが、そこへの持ってき方がイマイチの脚本。しかし、そこはこのテのジャンルはお手の物のスコセッシ監督。「ケープ・フィアー」でも感じたことですが、この監督は豪雨の夜というのを演出するのが非常に上手い。サスペンスフルなカメラワークと照明技術が、やや引っ張りの弱い脚本の弱点を救ってます。 [映画館(字幕)] 6点(2010-08-17 23:48:03) |
129. マイレージ、マイライフ
役者陣の名演技に裏打ちされ、絶対に軸のぶれないキャラクター達が素晴らしい。それら濃いキャラクター達に触れながら、徐々に考えを変えさせられてゆく主人公。目新しさは無いが起承転結のしっかりした佳作。 [ビデオ(邦画)] 7点(2010-08-17 23:44:38) |
130. ハート・ロッカー
支持します。戦争の妙なジャンキー感を、そのゲーム性に少々のリアリティを配合することで絶妙に表現している。ここまで人間ドラマを排除した戦争ドラマも珍しい。そういう意味では「フルメタルジャケット」と同じレベルで評価を受けたのかも。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-17 23:41:33) |
131. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
目覚めると、体には生傷だらけ、部屋には赤ちゃんやトラが・・・。あまりにも荒唐無稽な設定を、妙にリアリティのある真相の数々が見事に救っていて、無理なく楽しめる良質コメディ映画。進むに連れてどんどんキャラクターに愛情が芽生えてゆくのが素晴らしい。ただし、東洋人のキャラは欧米ではウケるのだろうが……やりすぎな印象。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-17 23:38:19) |
132. アイアンマン2
《ネタバレ》 見せ場が三つしか無いということにびっくり。何だか余計な要素ばかりが増え、かつ掘り下げもされてない印象。ただし、S・ヨハンソンの大活躍シーンで+1点。 [映画館(字幕)] 5点(2010-08-17 23:35:09) |
133. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 前半の描き出しこそ悪くは無いものの、原作にあった気持ち悪くなるほどのシュールさは物語が進むにつれて陰を潜め、終わってみればアドベンチャラスな印象ばかりが残る期待はずれな作品。 [映画館(字幕)] 5点(2010-08-17 23:33:27) |
134. しあわせの隠れ場所
個人的にサンドラ・ブロックの魅力的な表情の一つだと思うのが「してやったり顔」。本作はその使いどころが非常に上手く、爽快なシーン、溜飲が下がるシーンであたたかい気持ちにさせてくれる。それは、苦悩する部分のドラマがしっかり描かれていることにも裏打ちされている。総じて、非常にクオリティの高い作品だと印象づけられた。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 23:31:24)(良:1票) |
135. 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
いかりやの不在、そして柳葉やユースケが実質不在でも、踊るは成立するのだなと変に感心した一本。織田裕二の強さを逆説的に思い知らされる結果に。 [映画館(字幕)] 5点(2010-08-17 23:28:35) |
136. 借りぐらしのアリエッティ
皆さん仰せの通り、世界観の描写にのみ突出しており、人間ドラマの深みは足りず、特にこれという見せ場無く終了するかなり淋しい作品。そんな反応をジブリ側も想定しているであろうことがまた気に障る。また数年後に大作を発表して、「アリエッティが俺達の本気だと思ったか?」などと鼻高々になるのだろうか。なんかブリーチみたいでやだな... [映画館(邦画)] 4点(2010-08-17 23:26:09) |
137. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 最高の娯楽作に必要な三要素……笑い、スリル、感動。常にそれを実践してきたという土壌のあるピクサーが、本気を出すとどうなるかが証明された。特に斬新な試みがあるわけでもない、どちらかといえば予定調和なラスト。しかし、三要素をブレずに描ききり、最大限に伸ばすことができればこれほどのクオリティになるのかと改めて思い知らされる。聞きしに勝る完璧な作品。 [DVD(吹替)] 9点(2010-08-17 23:22:25)(良:1票) |
138. インセプション
なんという入り組んだ映画だろう。他人の夢に侵入できるという設定が、既に前提に過ぎないというすさまじさ。インセプションというアイディアを人間ドラマと絡ませたC・ノーランの手腕に脱帽。但し、それでもまだアイディアが先にいきすぎて物語が追いつききれてないという印象も否めない。しかし、個人的にはまさにあれしかないという終わり方だった。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-17 23:17:32)(良:1票) |
139. 殺しのドレス
まさにデパルマのフルコース状態! 陰の最高傑作と呼んで差し支えないでしょう。彼の映画からは、ヒッチコック映画への半端ない愛情を感じられるのが素晴らしいです。『サイコ』の“パクり”ではなく“オマージュ”映画として、個人的にはもう少し評価されて欲しい作品。縦横無尽に動きまくるカメラには、ひたすらに圧倒されてしまうし、美術館のシーンとエレベーターでの殺人シーンのみで名作と呼んでも差し支えないのではとさえ感じる。名カメラワークの嵐。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 22:35:35) |
140. エスター
不穏な導入、適度なグロ、戦慄の走る展開、あっと驚く真相、鬼気迫る演技、怒涛の終盤……。傑作サスペンス・ホラーとしての要素を余すことなく詰め込んだ一本。強いて欠点を挙げるなら、前半どことなく観疲れしたあたりか。しかし、中盤以降の“ここまでやるか”と思わせるエスターの凶行の連続と、阻止しようとする母親の戦いにはただただ見入るのみ。とにかく見せ場を畳み掛けるように用意し、これで終わりかと思わせてもまだまだ盛り込んでゆく見せ場の連続が圧巻。アメリカらしいサービス精神に裏付けされている。これにサイコサスペンス的どんでん返しの要素まであるのだから、もはや文句のつけようもない。名作だと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-17 22:28:08)(良:1票) |