1521. バリー・リンドン
キューブリックは、やはり初期のモノクロ作品の方が良いですね。 本作は、『アマデウス』に似た作風である様な気がします。 音楽、映像は素晴らしいのですが、どうも役者陣に魅力を感じないのです。 個人的に、一代記モノがあまり好みではないというのも関係していますが、期待していたほどには満足できませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-09 02:21:26) |
1522. プライベート・ライアン
ノルマンディー上陸作戦は無謀である。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-03-08 00:04:15) |
1523. ステキな彼女
ホウ・シャオシェン監督のデビュー作らしく、非常に素直で観やすい作品となっている。 後のホウ監督の作風とは全く違うので、「これが本当にホウ監督の作品なのか?!」と思ってしまった程だ。 ただし、あまり良いとは言えなかった。 とにかく古臭いし、野暮ったい。 特に音楽センスが抜群に悪い。 ヒロインの女性も可愛いとは言いがたい。 話も奇をてらったものが一切なく、面白味に欠ける。 しかし、全体的に爽やかな風が吹いており、不快感は全くない。 そこが唯一の救いか。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-03-01 19:20:00) |
1524. 緑色の部屋
《ネタバレ》 とても残酷な内容。 愛すべき人を失った場合、その亡くなった人を一生忘れない。 それはとても大切なことだが、それをずっと続けることが果たして幸せを生むのか?? それとも、時間が経つにつれ少しずつ亡くなった人を忘れていき、いずれ新たな人と新たな幸せをみつける。 こちらの方が幸せだが、果たしてそれでいいのだろうか? そんな問いかけをトリュフォーはしたかったのだろうが、どうも散漫な印象。 個人的には、その答えがどうなのかトリュフォーに示してほしかった。 それにしてもネストール・アルメンドロスによる映像美は見事というほかない。 幻想的なまでに美しい。 いかにもフランス映画的な美しさに満ち溢れた作品だ。 やはりネストール・アルメンドロスというカメラマンは、美しいフランス映画に欠くことのできないない存在である。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-25 00:18:15) |
1525. 電化生活
ベタな内容だが、ほのぼのとした雰囲気は味わうことができた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-22 20:55:26) |
1526. 長屋紳士録
飯田蝶子と吉川満子の二人が中心という時点で、少しテンションが落ちた。 笠智衆が珍しく歳相応の役をしていて新鮮味アリ。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-02-16 08:22:56) |
1527. 17歳のカルテ
アンジェリーナ・ジョリーがスレンダーで金髪で素晴らしい。 あの二の腕は、セクシーだ。 あれで唇が割れてなければ完璧。 予想していたよりウィノナ・ライダーに魅力を感じず。 『ナイト・オン・ザ・プラネット』の彼女が印象良すぎか。 あと少し長い。 もう少し過激シーンを増やし、コンパクトにまとめ上げてくれたなら、もっと満足できたかも。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-09 00:01:13) |
1528. 三十三間堂・通し矢物語
《ネタバレ》 東京は御茶ノ水「アテネ・フランセ文化センター」にて鑑賞。 相変わらず奇妙なビルディングだった。 本作は成瀬監督初の「時代劇」らしい。 そして全く成瀬作品らしくない。 だけど普通に面白い。 キャスティングにも成瀬らしさが見当たらない。 そしてストレートに娯楽作品でもあったりする。 全てが異質な成瀬作品ということになるだろう。 そういう意味でも観るべき価値のある作品だ。 しかし、長谷川一夫が良い役すぎる! 笑っちゃう程「良い人」なのだ。 田中絹代が最後に一言。 「なんて良い人なんだろう・・・」 そう、あり得ないくらいの「良い人」設定。 顔がデカイのと腕が貧弱なのがタマに傷だが、目はキリっとしているし、チャンバラは強いし、気はきくし、弓は上手いし、女性には優しいし、まさに完璧。 ここまで完璧だと、まあ、やり過ぎでしょう。 ラストの去り方も最高。 あそこまで敵方にしてあげたら、褒美を請求したり、田中絹代を口説いたりするのが人間ってものだろうが、そんな欲求は一切見せず、哀愁の後姿を見せながら一人歩き去っていく。 うーん、長谷川一夫、色んな意味で凄すぎ! [映画館(邦画)] 6点(2008-02-02 22:14:58) |
1529. 赤い風船
例えれば、「少年と赤い風船のプチ・ロードムーヴィ」か。 何とも切ないお話である。 30分ちょっとの間に雄弁に語られる少年と赤い風船の物語。 時に哀しく、時にユーモラスに。 テクニカラーの独特なカラー映像、街に映える風船の鮮やかな赤。 いかにも映画といった映画で、音楽と映像、そしてストーリーが、赤い風船の摩訶不思議な動きと相まって、不思議な感動を呼び起こす。 メルヘンな雰囲気が好きな人なら気に入るはず。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-30 22:44:05) |
1530. 暗殺のオペラ
これまでに観たこともない様な森林の緑。 あまりに美しい映像だ。 ゴダール作品にも通ずる様な雰囲気が漂う。 ただし、ゴダール作品ほど難解ではない分良い。 ストーリーで観る作品というよりも、映像美を固唾をのんで堪能すべき作品の様に感じた。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-26 23:56:05) |
1531. かげろう笠
“CS・衛星”として初レビュー! 万歳!! やっと、CSで本作の様な貴重な邦画を観ることができた。 それが、まず嬉しい。 香川京子を目当てで本作を鑑賞。 とても静かな女性を演じており、香川京子の可憐な魅力には欠ける作品である。 逆に長谷川一夫は、なかなかの男気を見せていて良かった。 今まではナヨナヨした女形のイメージが強く、あまり好きな俳優ではなかったが、本作でそのイメージが消え去った。 長谷川一夫という役者は、どんな役柄でもこなせる役者なんだと感心した。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-21 21:09:38) |
1532. まぼろしの市街戦
シリアス・コメディ・ラブロマンス・戦争モノ・アクション・風刺劇。 色んな要素を併せ持つ作品。 しかし、どうもコメディセンスが自分に合わない。 楽しさより苛立ちが先に立った。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-20 17:29:34) |
1533. 東京の宿
まあ、内容としては小津サイレントの中でも平凡なレベルでしたね。 しかし、本作が小津最後のサイレント作品とは! つまり、これで視聴可能な小津サイレント作品のほとんどを観たというわけです。(まだ数本、未見のものがありますが) これには感慨無量です。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-12 17:23:42) |
1534. フレンチ・カンカン
《ネタバレ》 すごい躍動感! 画面が踊り出すかの様だ。 ラストの怒濤の盛り上がり。 特に「運動会のマーチ」がかかり始めた時には鳥肌が立った。 ミュージカルは苦手だったが、本作は全く苦にならなかった。 ただし、ジャン・ギャバンは役柄に合ってない。 ミスキャスト。 最後、「女性よりも仕事を優先する」みたいな発言をするところで、少し悪い男風に。 これでこそ、ジャン・ギャバン。 やはり彼には悪い男がよく似合う。 これでジャン・ルノワールは6本目。 まだまだ観てみたい監督だ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-06 16:27:46) |
1535. 暗くなるまでこの恋を
《ネタバレ》 サスペンス仕立てなのは『隣の女』に通ずるものがある。 後半はこういう破滅路線のフランス映画にありがちな収束をみせる。 『隣の女』よりは多少良かったものの、不満も感じた。 ベルモンドは相変わらずマッチョで、ドヌーヴは相変わらず足がキレイだった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-04 01:15:36) |
1536. 20.30.40の恋
20代と30代と40代の女性の3人のラブストーリーが平行して描かれる。 前半はあまりにめまぐるしく三者の話が入れ替わるので、散漫な印象を受けた。 しかし、だんだんと一人一人の話がじっくりと描かれる形に移行していき、途中からそれなりにハマることができた。 特別に傑作とは思えないが、それぞれの話はなかなかにしっかりしていて、それなりに楽しめる佳作である。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-03 01:39:54) |
1537. 浮草物語
活弁トーキー版を鑑賞。 無音より活弁ありの方が集中力を要さずに済むという長所がある反面、サイレントならではの微妙なニュアンスや雰囲気がぶち壊されかねないという短所があるように思う。 無音の方が後味は良いが、活弁ありの気安さも捨てがたい。 いずれにしても、現代においてサイレント作品を観るということは、エネルギーを少なからず使わなければならないらしい。 さて、本作であるが、出来としてはまあまあ。 小津のサイレント作品の中では並なのではないだろうか。 しかし、本作でも八雲恵美子(理恵子)は綺麗だったなぁ・・・ おしとやかなのに艶っぽい。 真面目そうなのに、何故だか男を惑わす色気がある。 古風な女性の感じなのに、現代においても現代的であると感じることのできる外見。 あらゆる部分で多面性(両面性)を持った不思議な魅力と色気を持つ女優さんである。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-12-24 21:52:11) |
1538. 第3逃亡者
《ネタバレ》 邦題『第3逃亡者』に違和感あり。 しかし手軽に観られるヒッチサスペンス。 意外と楽しめた。 特にラストの真犯人を追い込むクダリ。 真犯人をじっくりアップにしていき、ドアップになったところで、「目をパチクリ」。 この演出には、さすがヒッチコックだと感じた。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-12-16 21:58:13) |
1539. 徳川女刑罰史
東京は池袋の「新文芸坐」で鑑賞しました。 吉田輝雄と橘ますみが兄弟愛の末に近親相姦の罪を犯し、残酷で異常な刑に処されるという過激で非常な興味をソソる内容となっています。 橘ますみですが、本作ではことのほか美しいです。 着物姿で、実の兄を演ずる吉田輝雄と情事を交わしますが、これが何とも淫靡で魅力満点。 橘ますみが、石井輝男監督作品以外にはあまり出演していないというのが、非常に残念でなりません。 [映画館(邦画)] 6点(2007-11-30 09:56:35) |
1540. 東京行進曲
1920年代の溝口作品としては、結構しっかりとした形でフィルムが残存しており、とても貴重なる本作。 それでも途中で欠落している箇所があるので、ストーリーを追うのは少し厳しい。 だが、なかなか雰囲気のある作品だ。 東京の風景が、成瀬巳喜男作品のごとくリアルに切り出されている。 “ミルクホール”などの暖簾も出てきたりして興味深い。 [映画館(邦画)] 6点(2007-11-30 09:53:10) |