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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  デス・レース2000年 《ネタバレ》 
 もちろんチープだし演技とかカメラポジションとか繋ぎとかダメダメなのですが(意外に出番の多いスタローンの大根っぷりときたら!)、にしても見るべきところは沢山あって。   知識の浅い私には「近未来、人々が残虐なゲームを喜んで見る」という映画はこれと同年の『ローラーボール』あたりまでしか遡れませんが、ここら辺が元祖なのでしょうか。後年のリチャード・バックマン(スティーブン・キング)の『ランニングマン』『死のロングウォーク』と前者の映画化『バトルランナー』、『バトルロワイアル』、リメイク版、そして『ハンガーゲーム』と実のところ、ちっとも進化してません。やってる事は基本、このコーマン製B級映画と同じ。  命を賭して戦う人々は独裁的な政治によって抑圧された人民の象徴。解放への抵抗の物語。   レース参加がたったの5台(その上ハリボテ)というのが安さ爆発、でもレーサーとナビゲーター一人一人を描くのはこのくらいが適当かもしれません。それにレースシーンは主観映像が存分に使われていて、リメイク版よりもスピード感があります。   「流血!オッパイ!インモラル!」というしょーもない(中学生臭い)皮を被ってる映画ではありますが(それでも子供や老人を殺しそうに見せつつ殺さないあたりがこの映画の良心でしょうか)、70年代独特の混沌とした空気が充満していて、チープさの中から死の匂いと闘争の意志が滲みだしているような感じがしました。  この映画もまた一つの時代を映す鏡。   それにしても作り物丸出しの安っぽい残酷シーンの方がリアルなものよりかえってグロに思えるのは何故でしょうねぇ? その色彩や造形の毒々しさゆえかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-07 21:33:08)
2.  エイリアン 《ネタバレ》 
ジョーンズかわいいわぁ。スクリーンで見るのは今回が初めて。『2』以降は全て公開時に見てるのですが。って言うか、これだけは、ちゃんとしたものを見る事自体が初めて。ビデオやDVDでも見てなくて、テレビ放映のカットされたバージョンを何度か、って。戸田恵子の声で「おふくろさん!」ってヤツ。テレビで見ただけの状態では、ただのSFホラーって印象が強かったのですが、こうしてスクリーンで見ると、美術の素晴らしさに目を見張ります。さすがにコンピュータやディスプレイ周りのセットには時代を感じるものの(ブラウン管に出力された映像関係は特に)、エイリアンを始め、宇宙船、工場のようなノストロモ号内部、巨大なエイリアンの化石、宇宙服等々、画面の隅々まで意匠を埋め尽くしているような感じでホレボレします。『2』以降も美術的には凝って魅力的なカラーを見せていますが、『1』は別格。なんで宇宙船の中があんなにも蒸気だらけ?って思いはしますけど、そういうものだ、っていう確固たる主義の元にデザインされている感じ。リプリーの言動が実のところアッシュ以上に不可解だったり(3人になった時点で残りの2人と何故わざわざ別行動するかねぇ?)して、人のドラマの部分はそんなには印象に残らないのが難点ではありますが。ジョーンズ探しを繰り返すのもねぇ。リプリーにとっては2人よりもジョーンズの方が大切でした、ってのはネコ飼いとしては判らんでもないですけど。エンディングに流れるジェリー・ゴールドスミスの美しいメロディも印象的でした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-10-02 14:32:12)(良:1票)
3.  宇宙からのメッセージ 《ネタバレ》 
当時リアルタイムで見ていたら、どう思ったか判ったモンじゃありませんが、今となっては逆にかなり楽しめるステキな作品。「『スター・ウォーズ』を東映&深作監督でやろうとしたら、時代劇とやくざ映画とJACのエキスが大量に混入してカオスになっちゃいました」っていう、「そりゃそうでしょうよ!」と楽しくツッコめる作品です。リアベの実がそこら辺の連中をてっとり早くテキトーに選んだみたいなお手軽な脚本とか、宇宙カンカン帽や宇宙ちゃぶ台や宇宙関西人の味わいとか、そこだけは映画史から抹殺した方がいいんじゃないかってくらいの宇宙ホタルのシーンとか、チバちゃんやタンバや成田三樹夫の定番ポジションっぷりとか、お姫様まで血が騒いだのかクライマックスで大暴れとか、あれこれ計画したワリに最後は勢いだけで勝利とか、色々とお楽しみツッコミポイントに溢れております。私と違ってまだ汚れていないキレイな瞳には悪夢に映るかもしれませんけど・・・。でも、操演を駆使したミニチュア特撮はなかなかに素晴らしくて、ラストのガバナス戦艦が炎上しながら落ちてくる画などは特撮屋の気概を感じさせてくれました。ミニチュア特撮部分に関しては神格化されてる本家の方も実はショボい画が多かったりしますしね。リアベの実が映されるたびに流れるテーマ曲とスターデストロイヤーを意識し過ぎなガバナス戦艦の底面ゴーッっていうのがクドいのが難点ですが、今となっては貴重な東映オールスター超大作っぷりを堪能させて頂きました。ありがとう、iTunes Store(コレ、近くのレンタルDVD屋に置いてなくて)。でも、せっかくHDの方をダウンロードしたのに画質荒いぞ。
[インターネット(字幕)] 7点(2010-11-17 15:34:09)
4.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 
パピヨンの自由への渇望、脱獄に賭ける執念は、無実の罪であるという事(それが実際にはどうだったのかは語られませんが)から生じていると言うよりも、中盤の独房での、一切の自由を奪われ、生きていながら死んだも同然の状態を味わったからなのかな、と思いました。自分は生きているという存在証明のための脱獄、みたいな。最後の地など楽園のようで、もはや彼を苦しめる存在もなく、だけどそこからすら脱出しなければならない、生存が困難な道をあえて選ぶ、それは彼の名前、刺青に象徴される蝶のように、自ら羽を広げてこそのパピヨンだったのでしょう。ジェリー・ゴールドスミスの美しいテーマ曲と共に、マックイーンとダスティン・ホフマンの存在感が強烈な印象を残す映画です。ただ、全編陰鬱なムードが漂い、結構キツい映像が続出する映画ゆえ(ギロチンとか虫食べたりとか)、何度でも見たいとは言えない映画ではありました。海や空は綺麗なんですけどね。
[映画館(字幕)] 7点(2010-06-02 13:37:49)
5.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 
駄菓子屋で売っていたビニール&ひも製のヌンチャクは空気の抵抗を受けてフニャラカとそよぎましたな。かと言って木&チェーン製の本格的なヤツはちょっとミスると自分を攻撃して脳天コーン!って。痛いのなんの。さて、ですが当時、周囲を席巻していたドラゴンブームに乗れなかった私、やっとこさちゃんと本編を見たものの、今見るとただのB級アクション映画。シーンの繋がりとか構成とかヘンだし。舟に揺られる参加者がいちいちモヤモヤ~ンと回想に入るのですが、リーと白人は武術大会に出場する動機が描かれるけれど、アフロの人は他の二人と違って出発時にアクシデントに遭いましたって。なんやそれ。リーの回想にしても回想の中に更に回想入ってるし。アクションシーンも振り付けみたいだし。鏡の部屋なんかドリフみたいだし。「リー、後ろ後ろ!」って。でも、この映画が当時の小僧どもに凄まじい影響力を与えた、その背景ってのも考慮せねばなりますまい。安っぽいB級アクション映画が1つの時代を作った、それはやっぱりブルース・リー独自の個性に大きな魅力があったからでしょうね。上半身裸で己の肉体を見せつけ、更にその肉体が運動する様を見せつけて。ハリウッドではスーツ姿の刑事達が銃をぶっ放していた時代、体一つで勝負する彼にアジア人としてのスピリッツを共感と共に見出していたのでしょう。合理主義に立ち向かう美徳としての精神主義を見いだして。いや、さすがにそりゃ大袈裟か・・・。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-04-29 00:11:53)(良:1票)
6.  実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン 《ネタバレ》 
ああ、タイトルはただの『ウルトラマン』だと思っていたので気付きませんでした。30年前、従姉の息子を連れてパンテオンで見たのですが、再編集ものなこの映画、テレビで見た時はひと味違う面白さのエピソード達だったものの、既出な映像を映画館で再度見るのは結構シンドかったというのが正直なところ。子供の頃、テレビシリーズは本当に大好きでしたが、ではと思い出してみると、特定のエピソードだけがハッキリと思い出されて、意外と内容を忘れているものが多く。グビラとかケロニアとかネロンガとかのエピソードって、どんな話だったかなぁ?みたいな。その点、実相寺昭雄監督作の諸作は、その特異さで子供心に強く印象に残るものでした。特にジャミラの悲劇とスカイドン、シーボーズでのドタバタは。ただ、ウルトラマンの王道から外れたエピソード達でもあったがゆえ(ジャミラ、シーボーズには殺戮者としてのウルトラマンという視点があり、ガバドンに至ってはウルトラマンは子供達の夢を奪う存在として描かれ)、そこだけでまとめてしまうと『ウルトラマン』としては違和感を抱いてしまうのも確かで。テレビの、児童合唱団の歌と共にシルエットが流れてゆくアレこそが自分にとっての『ウルトラマン』なんだよなぁ、と思うのでした。
[映画館(邦画)] 5点(2009-12-29 01:03:21)(良:1票)
7.  事件 《ネタバレ》 
この映画のカナメはなんてったってラストシーンの大竹しのぶの歩きにあるワケで、その生命の力に至るまでの物語として見ると、人の強さ弱さが浮かび上がってきますね。事後に物事をトレースしていく手法の中にあっては、ジミな大竹よりも松坂慶子の死へと至るまでの激しい生き様の演技が目立ちますが。一方、法廷映画としては、意外性をポイントにしている訳ではないので扱う事件のドラマ性が弱いと言わざるを得ないのですが、長尺を飽きさせないだけでも十分なウデで見せたと言えますか。今じゃ松坂慶子と大竹しのぶが姉妹役なんて、とても信じられるモンじゃございませんが、当時はそれが通用したんざんす。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-03 23:52:33)
8.  アニー・ホール
テクニックは大変に面白く、だけどアレンのキャラがもうウザくて生理的に気持ち悪いとしか言い様がなく。理屈っぽく、小うるさく、極端に神経質で、自己主張ばかりしていて、物事をシニカルに眺めていて、ニューヨーカーって生き物に特別な意識を持っていて、っていうのは本人そのものを表していて、そしてそれを自分で笑ってみせてる映画なんでしょうけれど、笑えねーよ、というのが正直なところで。映画のウンチクをタレる男にゲンナリするアレン、こちらはアレンからあれを映画一本分やられてるワケですからタチ悪いです。「自分の人生にとって最大の幸運、それは近くにウディ・アレンが存在していない事である。」byあにやん
[DVD(字幕)] 3点(2009-04-27 23:26:44)(良:1票)
9.  愛の嵐 《ネタバレ》 
実は復讐でしたとか罠にハメられたのでしたとかいう裏のあるハナシか、それとも違うのか、最後までずーっと考えながら見続けて、結局最後の最後でウラなんてありませんでした、って。こういうのってなかなか自分の心の中で納得して消化できなくて。起点が恐怖による支配であるならば、これも戦争が巻き起こした悲劇の物語なのか、あるいは戦後にまで及んだナチスの狂気の物語なのか、って言えば、どちらもどう見ても違いますしね。鉛色の闇の中で静かに進行する、光の下で生きられなかった二人の話は、そういう生き方に堕ちるコトにキモチ良さを感じる人もいるんだ、と自分に言い聞かせるしかないのですなぁ。この映画の闇の空気や静寂は独特な雰囲気があって好きですが。それにしてもDVDタイトルに「無修正ノーカット完全版」とか入れるの、やめてくれませんかねぇ。コレが入ると途端に下衆なイメージになっちゃう。『シンドラーのリスト』に入れたりしないでしょ?
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-28 23:18:59)
10.  惑星大戦争
行き当たりばったりな地球侵略作戦を組んだ宇宙人に対抗すべく、行き当たりばったりな人々の思考と行動によって、行き当たりばったりに発進した轟天号。お互い行き当たりばったりな攻防を繰り広げつつ、行き当たりばったりな勝利を得る。そんな物語を行き当たりばったりな演出と演技と音楽で盛り下げる、紛う事なき行き当たりばったり超駄作。ツッコミ出したらキリがない、映画の頭から終わりまでボケ倒すという困ったちゃん。今となってはダサカッコいいかな?と思って見たけれど、やっぱりダサいだけ。『スター・ウォーズ』人気にあやかって急造された映画だけど、そこにあるのは昭和ゴジラ終焉後の東宝特撮の悲しいショボさの集大成。しかし、ピッチピチな17歳の浅野ゆう子をフィルムに焼き付けたという事だけで、この映画の価値はゼロではないなぁ、と思うのでした。あと、しつこく流れて耳に残るダサいテーマ曲が困ったモンだ。思わず口ずさんじゃうじゃないか。
[DVD(邦画)] 1点(2008-01-21 15:32:52)
11.  虹をわたる風船 《ネタバレ》 
この映画を語る時に、もう一本の映画を引き合いに出さないワケにはいかないのですが、タイトル出した時点でネタバレになるというジレンマにうーむむと苦悩。えーとつまりこの頃のイタリア映画界は節操がなかったなぁ、と。で、この映画は不幸な可哀想な少年の物語で、最後の最後にああ、なんて可哀想なんでしょう、とピークまで到達する・・・かと思いきや、いきなりサッと避けてみせます。うお?何故そこで盛り上げないで突如ファンタジーになる?って感じなんですが、それは少年に対するせめてもの救いとしての描写、という風に解釈しておきましょう。さあ、来るぞ来るぞ、と思ってたこちら側はスカーッと空振り状態になるカンジではあるのですが・・・。もっとも、名画座でこれを見た当時はまだ映画ファンになりたてな中学生だったワケで、今だったら確実に激しくツッコミ入れてますな。
[映画館(字幕)] 6点(2006-08-26 00:50:16)
12.  ゴジラ対メガロ
うわ~ん、メガロがかっこ悪いよう。フィルムの使いまわし多すぎだよう。音楽も使いまわしだよう。ジェットジャガーは・・・一体どこからツッコんだらいいんだ?むう・・・。えーと、ちゃんと脚本を書くヒマも編集するヒマもなかったんだと思います。だって、東京を攻撃だ!って空飛んだメガロさん、何故かダムで水遊び。そのあと、飛ばずに跳ねて移動、突然東京攻撃。と思ったら怪獣映画お得意の平原に登場。主人公達を脅かしたかと思うと突如港を攻撃。で、何故かまた平原に戻ってくる。ワケわかんないよ、メガロさん。主人公達も「ここは危ない、避難だ!」って研究所を逃げ出したと思ったらさっさと戻ってるし。正義も悪もメガロさんもアイ~ン顔のジェットジャガーさんも、てんでバラバラ行き当たりばったりに行動するんで、映画、大混乱。ガイガンさんは呼ばれて飛び出てピカピカ~ンってなる前にチラッと東京壊してたりするし(前作のフィルム使いまわすから・・・)。でもね、ダムのオープンミニチュアセットの出来がとってもいいんですよ。あんな見事なミニチュアはなかなかお目にかかれません。メガロさんが面白そうに流れてくためだけに作られてるんですけどね・・・。だけどヌルさダメさが楽しい映画でした。狙ってないバカ映画、って感じで。って、ゴジラの事、全く書いてないや・・・。
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-21 01:03:15)(笑:1票)
13.  メカゴジラの逆襲 《ネタバレ》 
「ゴジラ対メカゴジラ」の直接の続編だけど、一部キャストが重複していながら違う役だったり、ブラックホール第三惑星人の真の姿が違っていたりと、結構いい加減です(ボスがグラス片手の成金親父風、って点では一貫してますが)。前作はマトモに見るとツライ映画でしたが、今回は微妙にマトモな映画なので、真面目に見ようという姿勢になってしまって、それはそれでまたツラい、と。暗いドラマを背負っているものの、いかんせんそれをドラマティックに見せられるだけの役者がおらず、シンドいなぁ、もっと気持ちのこもった演技ができないかなぁ、と。全体的に陳腐でありながら、シネスコの構図は綺麗だし、伊福部サウンドは聴かせてくれます。でも、それが逆に哀しいですね。第一作と同じ監督、同じ音楽、同じ俳優による科学者。でも第一作からは遠く遠く離れた、全く違った存在になってしまったゴジラに対して、なす術なく最早ゴジラを突き放すしかなかったような感じ。この映画ではゴジラ、活躍らしい活躍をしていません。唐突に現われた二人の無謀な少年を救うくらいで、あとはメカゴジラを破壊し、チタノザウルスを倒すものの、二体を操っていた、サイボーグとなったヒロインが自殺した時点で戦う意味は喪失しています。人間同士の争いに、ゴジラは傍観者となるしかなく、セピアの海に帰ってゆくゴジラの姿は居場所を失ったようにも見えて、本多監督がこの遺作をどんな思いで撮ったのか考えると、なんだかとっても切ない映画でした。その後復活したゴジラは果たして本当の居場所を見つける事ができたのでしょうか?
[DVD(邦画)] 4点(2006-07-23 01:06:12)
14.  ゴジラ対メカゴジラ 《ネタバレ》 
このあたりのゴジラは映画としてマトモに見るのはかなりツラくなってますね。人間が出てる部分はドラマなどなくて、ただ物語を追いかけるばかり、だけどそれがとってもマヌケ(敵を出し抜くとか言いながら出し抜けてない・・・だったら最初から飛行機で行ってよ!博士達がピンチだよ!)で真剣に見ようとする行為がとっても大変。なので楽しみ方を探しての観賞、ってカタチになりました。宇宙人のボスが8:2分けでブランデーグラス片手の成金親父状態でイヤですぅ。おいおい、宇宙人の基地にたった2人で乗り込むなよ、つーか宇宙人は易々と侵入許すなよ。なんで宇宙人の正体、猿やねん!「猿の軍団」1974年、この映画も74年・・・そっか。キングシーサーを目覚めさせる歌がムード歌謡って、どんな伝統芸能なん? 岩陰にこそこそ隠れるキングシーサーがキュート。メカゴジラの曲が今となっては時代ひと回りしてオシャレ。子供向け映画でスプラッタ描写するな~!グロ~。メカゴジラの猛攻、カット割り細かくてすげー。ゴジラとキングシーサーのピンチ描写、結構エキサイティング!・・・と思ったらゴジラのハンドパワー(何故か磁力)で萎えるぅ。爺さん、さんざん悪態吐いてたクセにめでたしめでたしでいいのかよ!って、なんの余韻もなく終わっちゃったぁ!・・・・・・まあ、そこそこ楽しめたんで良しとしますか。
[DVD(邦画)] 5点(2006-07-19 01:33:31)(笑:1票)
15.  ゴジラ対ヘドラ
「ぷわあんぷわあん」って脱力系サウンドをBGMに現われるゴジラはボディランゲージも豊かで吉本芸人みたいだし、登場人物もゴジラもヘドラも、何考えてんだか意味ない行動が多いし、ヘンな映画ではあります。後年評価されもしましたが、ひたすらダラけた展開でそんなにいいデキではないと思います。そもそも核の申し子であるゴジラが、公害怪獣ヘドラを放射能でやっつけるのってどーよ?とも思いますが、この頃のヒーロー扱いされてたゴジラの口から出るアレは放射能ではなくって、正義の光線みたいなモノなのでしょうね。ミラー状の板で延々反射したりするし。おサイケだったり突如アニメだったりポエムだったりゴーゴーだったり、もう色々やってて、でもそれが映画として単にひたすらヘンなだけ、ってのも困りもの。ただし。この時代の公害をリアルに体験した身としては、この映画の雰囲気がひどく痛いです。この映画の舞台の近く、吉原の知り合いの家に行って、みんなで田子の浦の花火大会にでかけ、おじさんの背中に揺られながら帰ってきました。その田子の浦がヘドロで汚れてしまったと聞いた時のイヤな感じ。千葉の海に泳ぎに行った時、海に浮かんだ黒い油が体中にこびりついて、水着や浮き輪がダメになった思い出。光化学スモッグ警報が出るたび、体育の授業が中止になり、外での遊びが禁止になった事。それらの記憶がまざまざと甦ってきます。この映画の持つ暗く澱んだ雰囲気は、当時のあの汚れた苦しい世界を伝えています。人々の努力によって、今はかなり環境が改善されましたが、当時、公害問題をハッキリ訴えかけた映画が果たしてどれだけあったのやら。そういう意味では時代を映す鏡としての価値だけは相当に高い映画であると思います。
[DVD(邦画)] 6点(2006-07-10 01:16:26)(良:1票)
16.  アルプスの少女ハイジ(1979)
テレビの再編集ものですが、オープニングとエンディングはまんまテレビと同じなので映画らしい感覚は薄いかな。長いテレビシリーズを1本の、そう長くない映画にまとめているために、あれよあれよという間に物語が進み、おじいさんとの山の暮らしも、ゼーゼマンさんの家での暮らしもそんなに長くない印象のまま(ナレーションですっ飛ばしつつ)エンディングまで突っ走ります。それでも元の映像素材の良さゆえに、ハイジの世界を堪能できるのも事実なのです。
[映画館(邦画)] 6点(2006-05-23 22:45:20)
17.  シャレード'79
映画としてはどうでもいいですよー、な内容なんですよね。「シャレード」の名を冠しちゃいかんでしょ、オードリーとファラを同列に扱うなんてどういう神経してんの?と文句のひとつも言いたくなりますが、まあ、日本で勝手に付けたタイトルみたいだし。正直、ヌルめのラブサスペンス。ただ、映画好きとしてはどうしても許せない、許しちゃいけないネタがひとつあるんですよ。ファラがジェフからプレゼントされるイモムシのぬいぐるみ。これ、節ごとに鈴が付いてて、足にはクルマが付いてて紐で引っ張るとゆー、相当凄いセンスのモノなのですが、映画館に入ったファラとジェフ、うるさくて周りの観客に注意され、逆ギレちゅーか腹いせとばかりにこのぬいぐるみを、映画館の段差をがこがこ、鈴の音ジャラジャラと高らかに引っ張って楽しそうに出てゆくんですね。こんな二人は「最終絶叫計画」の映画館に送り込んでしまうべきでしょう。
[映画館(字幕)] 5点(2006-05-23 22:43:54)(笑:1票)
18.  モンティ・パイソン・アンド・ナウ
「ホーリーグレイル」と二本立てで見ましたが、こちらはテレビのギャグを集めて再編集しただけのもので、殆ど既にテレビで見た記憶があって、ちょっと今更だなぁ、って印象がありました。殺人ジョークやグレバッパ族なんかは好きなんですけどね・・・って、これ、映画用に全部新たに撮影してたんですねぇ。テレビとどこが違うの?ってくらいに同じだったような気がしますが。
[映画館(吹替)] 4点(2006-05-23 22:42:25)
19.  龍の子太郎 《ネタバレ》 
子供で溢れた映画館で、うっわー、お仲間いないのかぁ、オタク(当時はまだオタクという形容はありませんでしたが)はこういうのは見ないのかぁ、と肩身の狭い思いをしながら見ました(併映が「闘将ダイモス」「SF西遊記スタージンガー」「キャプテン・フューチャー」それに「ピンクレディーと夏休み」ですよ)。小品ですが、とっても丁寧に作られたアニメで、今思えば東映動画の良質な童話アニメはここまでだったのかなぁ、と(その後童話系が萎んでしまい、作られなくなったのは、需要の低下よりも作品の質の問題だったように思います)。美しい背景と綺麗なアニメート、物語の広がりはあまりありませんが、1つ1つのエピソードが本当にキッチリと心に響いてくるように作られています(鬼の756号ホームランはご愛嬌ですが)。息絶えた龍の剥き出しになった骨と、そこから出てくる裸のお母さんの生々しいムッチリさ加減にはドッキリさせられますが、それは『子供に毒』ではなく血の通った絵として印象に残るものでした。宮崎アニメだけでなく、こういう、かつて東映動画が送り出した数々の名作童話アニメもみんなに見て貰いたいものです(宮崎監督が参加している作品もいっぱいありますし)。
[映画館(字幕)] 8点(2005-12-08 01:29:01)
20.  セント・アイブス
シブい映画がいっぱい上映された70年代の渋谷東急。私はどんな映画かも知らないままここに入る、という事を繰り返しておりましたが、そんな中の一本、ブロンソンのこの映画はワケ判らん、という状態でした。とにかく見せ場らしい見せ場、メリハリがあまりなくて、とりあえず儲け話がゴチャゴチャしてイヤな事に巻き込まれたのだなぁ、ジャクリーン・ビセット綺麗だなぁ、そして、めちゃくちゃジミで退屈な映画だなぁ!という記憶が甦ってきます。全体的にとってももっさりとした映画だったと記憶しているんですよ。やたらややこしい物語なのに淡々。死人がぼろぼろ出るのに淡々。この頃の私はいろんな映画見ようと、そして理解しようと背伸びしてたけれど、いかんせん当時のお子ちゃまには70年代のシブさは苦い雰囲気ばかりを与えたのでした。
[映画館(字幕)] 4点(2005-12-08 00:57:50)
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