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1.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 《ネタバレ》 
 シリーズ3作目であるにもかかわらず、単独作品としてみても娯楽映画としての質は非常に高く、さらに前2作の内容を見事に伏線として利用して誰しもが納得するシリーズの完結となっているところが素晴しい。   また、アメリカ映画になくてはならない開拓時代という背景が前2作にない非常にいい雰囲気をかもし出しており、その中に、じゃまにならず、かといってしっかりと本筋を外さずにSFを混ぜ込んでいるところが絶妙である。   単独作品としての映画全体の雰囲気は、シリーズ3作で最も好ほんとに見事としか言いようがない。   そして、単独作品としては言うに及ばず、シリーズ物としても、これほど完成度の高い娯楽作品は、もう2度と現れないんじゃなかろうか。   とにかく、見たことのない人(映画ファンではかなり少ないだろうが)がいたら、首に縄をつけて無理やり見せても、絶対文句を言われない映画だと思う。そしてその人は、必ずシリーズ3作全部見るだろう。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2011-07-17 02:36:10)(良:1票)
2.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
 CSやBSで放送があるたびに見てしまう。多分トータルでは20回以上観てる気がする。   シナリオ、ストーリー展開、場面構成、役者の演技、音楽すべてが見事に一体となって、ここまでワクワク、ハラハラ、ドキドキしながら楽しめる映画は他にはない。   娯楽映画としてあまりにも完璧で、うんちくを語る必要は全く無く、誰に聞かれてもとにかく見て楽しんでくださいで充分な映画。   制作からすでに25年以上経つのに、この映画に匹敵する娯楽映画はシリーズ3作目以外には思いつかない。  いつまでも色褪せない不朽の名作だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2011-07-17 02:12:40)
3.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
30年前に映画館の大スクリーンで見て衝撃を受けた(当時入れ替え制ではなかったので2回見てしまった。)。それ以来何度も見ており、初回の衝撃はないが、何度見てもやはり凄さは褪せない。原始時代、月面、宇宙空間から幻想的な世界とそれぞれの完璧な映像、映像にぴったりシンクロした音楽、静寂、効果音、ストーリのみ提示しその意味、解釈の殆どを見るものに委ねる脚本、どれをとっても「映画」の枠を超えた感性への強烈な訴えかけを感じる。娯楽のために見る映画でも、感動するために見る映画でもなく、一応SFに分類されるんだろうが、他のどの映画とも異なる映画である。映像と音を利用する「映画」という手法で、見るものの内面、感性に訴えかけてくるという「芸術」的な表現を具現化しており、好き嫌いという価値判断からは超越し、他の映画のどれとも比較できるものではないということで10点。この映画は少なくとも初めて見る人は絶対映画館で見るべきだが、家で見る場合も出来る限り大画面で、部屋を暗くして視界に画面以外は入らないようにして、没頭して「感じ」てください。
[DVD(字幕)] 10点(2009-08-23 04:22:08)(良:1票)
4.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 
 シリーズ2作目はコケることが多い中、2作目も完成度の非常に高い娯楽作品となっている。   この作品のみで完結したラストさえあればさらに完璧だったのだが、3作目ありきで作られたラストのせいで、作品単独で見ると評価は低くならざるを得ない。   しかし、ラスト以外は1作目に劣らぬ出来であり、評価もマイナス1点だけ。 単独作品としても、シリーズ物の第2話としても、どちらも非常完成度の高い娯楽作品であることは間違いない。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-07-17 02:24:26)
5.  スティング 《ネタバレ》 
 高校の頃、映画館で初めて見て以来、いったい何度見たことか。   敵を欺く過程を見せつつ観客も騙して最後に大どんでん返し、という簡単そうで難しい設定を、楽しくスマートにやってのけた、シナリオ、演技は、見事というほかはない。   敵の欺き方は相当に手が込んで細部まで練りこまれたものだし、最後に観ているこっちが騙されたと感じてエンドクレジットの余韻にひたってる時、すべてのシーンを思い浮かべても、それらが全く破綻することなく見事に繋がっている。   そして、ストーリを熟知した上で何度見返しても、ごくわずかに映画的なご都合主義がある程度で、不自然な演出がほとんど見当たらない。   シナリオが素晴しいのはもちろんのこと、役者陣の演技も素晴らしく、映像や音楽も雰囲気を盛り上げて娯楽要素を高めるのにドンピシャだし、すべてが上手く行った映画である。   感動、芸術性、メッセージ性、迫力、スピード感等はほぼ無縁なのだが、そんな物がなくても娯楽性を充分に追求できるお手本のような名作。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-06-11 16:26:19)
6.  ブレードランナー
 昔、何度観たか分からないくらい何回も観たのだが、最近CSでやってたので久しぶりにじっくり観てみた。   素晴らしい未来像を描くのが普通だったSF映画で、これだけ猥雑な未来社会を映像化したのが素晴らしい。脚本も演出もその映像にドンピシャはまっている。   脚本もじっくり追ってみたが、哲学的でもありかなり深い。これが素晴らしい映像と相まって何度も見たくなる深さを醸し出している。   まさに、映像の魔術とも言うべき作品。人によっては、この映像、このストーリーを全く受け付けない人もいるだろうが、これほどまでにインパクトのある映像は、数多くの「映画」の中でも歴史に残していいものだと思う。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-04-21 00:28:50)
7.  もののけ姫
 世界に誇る宮崎アニメを十分堪能させてくれる作品。アニメであることをここまで活かした映像で世界観を表現できるのは、ジブリの右に出るものなしと言う感じ。   映像、展開、カット割り、キャラクターの演技?は、アニメであっても実写映画と同様に論じることができる質の高さを持っている。そして、アニメでしか表現できない部分で、実写映画を完全に超えており、さすがとしか言いようがない。   実写映画では表現に限界があり、特撮、光学合成、CG等でこれを補っているが、アニメでは自由に表現できる。その自由さが、幼稚であったり、ご都合主義過ぎたりすることが多く、かえって「映画」としての質をスポイルして、実写映画より一段低い、どちらかと言えば子供向けの娯楽作品と評価されてしまう。   このため、例えば古いディズニーのアニメは、キャラクターの動きを現実に近づけることで、むしろアニメの自由さをやや抑えて「映画」の質を高めてきた。   しかし、この映画では、アニメの表現の自由さを最大限利用して、なお高い完成度で「映画」の質を高めることに成功している。   シナリオへの賛否両論はあるだろうが、そのメッセージ、世界観は充分に伝わってくる。充分伝わってくるがゆえに好き嫌いで評価しやすく、嫌いの部類の人は極端に低い評価になるかもしれないが、名作であることは間違いない。
[地上波(邦画)] 8点(2011-07-03 18:00:47)
8.  ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 
 久しぶりに何回目かの鑑賞。   やっぱりアメリカの映画産業全盛期の大作はすごい。1:2.76の超横長の70mmパナビジョンで繰り広げられるその映像は圧巻。  CGなしでこのスケール感はすごい。ただ単にセットにお金をかけるだけじゃなく、それを、ちゃんと迫力ある映像としてこの超横長な画面内にしっかりと展開できてこそのものだと思う。   ストーリーは、あらすじだけ聞くと全然見る気も起こらないものだが、映像の迫力と展開で、4時間を一気に見せてしまう。  チャールトン・ヘストンの存在感もすごい。他の役者もすごい。しかし、金のかけ方と、それを生かし切った監督の才能のなせる技だと思う。  それと、こんなに派手なことできる、当時のアメリカ映画界の凄さを感じる。   圧倒的な映像の印象で、見終わった後に、シナリオがどうこうという事を考えさせない。これもまた、娯楽としての映画の一つの形で、その超大作である。   CSハイビジョンでやってたのをテレビで見たのだが、縦横比が大きく横方向の全部を画面に入れるためには縦方向が画面の半分ちょっと超えたくらいにいしかならない。なんかもったいないが、下のスペースに字幕が全部入り、映像内に字幕が入ってこないのがちょっと新鮮だった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-07-03 00:08:11)
9.  七人の侍
 ストーリーは単純なのに、しっかりと心情描写されたシナリオ、モノクロスタンダードサイズなのに、迫力とリアル感たっぷりの映像、うまいだけでは言い表せない、シナリオと映像にぴったりマッチした各役者の演技、それらすべてをシンクロさせる監督・スタッフの技量と、どれをとっても一級品である。   日本映画史に残る名画、という世間の評価を意識せずに見ることはもう不可能ではあるが、今回もう5回以上の鑑賞となるのに、これだけの尺のものを最後までしっかりと見てしまうだけでも、名作という証拠か。   台詞も、色々考えさせる名台詞が揃っているが、「そっ首落とされようとする時にひげの心配するだか?」が何回見ても一番印象に残る。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-04 00:30:30)
10.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
 誰しもが通ってきて感じるであろう人間の成長とおもちゃの関係性を軸において、おもちゃに意思を持たせてその悲哀を背負い込ませて万人に感情移入させ、おもちゃたちの世界の冒険活劇に仕立て上げて最後は納得のいく感動のハッピーエンド。    1、2で築き上げたこの世界観をさらに進化させており、この世界観は、もはや実写でもアニメでも絶対に表現不可能、CGじゃなきゃ出来ない領域に達している。   お子様向けながら大人の鑑賞にも充分に堪えうる練られた脚本、ご都合主義満載なのにハラハラドキドキと感情移入の連続で違和感を全く感じさせない展開、相変わらず秀逸なCG、どれをとっても大人も子供も楽しめる娯楽映画の王道を行っている。   さすがに、ディズニーの企画力とピクサーの技術力の成せる技としか言いようがない。映画ってこんなに楽しい娯楽だって誰もが思えるこのような作品を、これからもどんどん作ってもらいたい。   なんて堅苦しい感想を書いたが、実は、大人気なく声を出して笑って、涙流して感動する2時間でした。
[DVD(吹替)] 8点(2010-12-12 22:20:39)
11.  醜聞(1950) 《ネタバレ》 
実にいい。説教臭いというか、いかにも作りもののベタなヒューマンストーリーなのに、実にいい。    決してスマートなシナリオじゃなく、ダイナミックで斬新な映像を使っているわけでもない、役者の演技や設定もあざとかったりオーバーだったり、途中のワンシーンワンシーンや使われる音楽もそれぞれ切りだしてしまうと粗があるように思えるのに、観終わると映像と音楽と演技が見事に調和してつながっていたように感じる。    編集の妙、展開の妙であり、実にうまい演技の志村喬を実質の主役に据え、三船敏郎の個性をスポイルすることなく完全に志村の引き立て役にしたキャスティングなど、監督の手腕に脱帽です。    志村喬の演技では、この後の作品「生きる」が有名だけど、こっちの方が人間臭くてもっといいかも。
[DVD(邦画)] 8点(2010-07-07 03:05:04)
12.  悪い奴ほどよく眠る 《ネタバレ》 
 テーマは現実的な社会問題だがストーリーや演出が非現実的な展開という、あらすじを説明すると見たいとは思わなくなるかもしれず、平凡な監督が平凡な脚本で作るとメチャクチャ駄作になりそうなのに、この見応えはさすが世界のクロサワとしか言いようがない。    2時間半の長尺も、最初のシーンでぐっと引き込み、途中の無理やり説明調シーンもダレる一歩手前で展開を変え、コミカルなテイストも織り交ぜつつ最後まで一気に見せてしまう。    他の同時代のクロサワ映画に比べると一歩劣るかもしれないが、それでもこのレベルの高さは驚き。50年前の映画で歴史的な価値があるという観点を一切排除しても、これはA級作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2010-07-01 01:47:20)
13.  血と砂(1965) 《ネタバレ》 
軽いテンポで重いテーマ。日本軍にジャズというミスマッチ、コミカルで軽妙なストーリー展開と三船、仲代の重厚な演技のミスマッチ、岡本喜八監督独特の軽妙でコミカルで派手でテンポの良い展開が、かえって重いだけの戦争映画よりも何倍も戦争の重さと悲しさを伝えている。ラストシーンは、単純に悲しいとか、感動とかではない変な感覚に引き込まれてしまった。こんな映画をさらっと撮ってしまうところが、この監督の凄いところなんだろう。名画という言葉は当てはまらないような気もするが、なんか凄い映画です。 
[DVD(邦画)] 8点(2009-12-14 01:36:55)
14.  赤ひげ 《ネタバレ》 
人情もので3時間はキツイかなぁと思ったが、冒頭から見るものの興味を強く引く見せ方で始まり、一つ一つでも一本の映画ができてしまいそうなエピソードをうまく絡ませながら、若い医者の成長物語という太い幹を完結させるという、見事なシナリオ、展開、演出と得意の映像マジック、役者の演技に全く長さを感じなかった。主役の三船敏郎、加山雄三は演技云々ではなくその存在感でしっかり見るものを魅了し、脇役もすべて名演技でそれぞれの役を完璧にこなし、特に子役の仁木てるみ、頭師佳孝の眼、動きのうまさには舌を巻いてしまった。役者の個性、うまさと黒澤監督の完ぺきな演出、映像作りのなせる業だろう。この時代にシネマスコープなのに白黒にこだわったのも、江戸時代の貧乏な町民の世界の雰囲気を陰影のみで巧みに表現するため、と頷けてしまう。
[DVD(邦画)] 8点(2009-08-23 03:36:36)
15.  ロッキー 《ネタバレ》 
何度見ても感動してしまう名作です。前半の貧しく非合法すれすれで生きている人達の背景描写が非常にうまく、また、それぞれの心理描写も絶妙、なにより、悪人が一人もいないのと、アメリカンドリームの「夢」と大金に依存しない幸せと達成感が中心で、「大儲け」の側面をうまく消してあるのがスーッと入り込める要因か。ストーリー自体は、いかにもアメリカンなご都合主義なのだが、前半の描写のうまさと、中盤から後半にかけての畳み掛けるような盛り上げ方と、最後の試合シーンのちょうど良い長さとが見事に見るものを引き込んで、感動させてやろうという意図がわかっていながら、まんまとはめられてしまう。監督、脚本、演出がドンピシャ決まった傑作だと思う。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-16 18:00:19)
16.  助太刀屋助六 《ネタバレ》 
サクっと見られる軽妙時代劇。尺も短く、堅いこと考えずに気軽に楽しめるのがいい。ご都合主義や、オーバーアクションも全然気にならないのは、役者にのびのびと演じさせて、それが見ているものに心地よさを与えている監督の手腕なのかな。出演している役者が、みんな、私の好みだから余計そう見えるのかも。特に仲代達矢の存在感は抜群。音楽もすごく乗りが良くて、時代劇なのに全編ジャズっぽく、それが全く違和感なく場面の展開と見ているものの気持ちとをシンクロさせてくれる。岡本喜八監督の作品は、楽しい映画を楽しく作って楽しく見てもらおうという感じが伝わって来て、娯楽に徹してて、凄い映画だろう、いい画だろうという押し付けがましさがないのがいい。
[DVD(邦画)] 8点(2009-07-27 01:35:59)(良:1票)
17.  穴(1957)
テンポ良く、シナリオも非常に練りこまれていて、何より京マチ子の絶妙の演技、表情、仕草が軽快なテンポと完全にシンクロして、最初から最後まで画面に釘付け。今まで見た日本映画で最高のサスペンスコメディーかもしれない。サスペンスに必要な論理的展開と、コメディーに必要な有り得ない行動とを、これほどうまくバランスさせるのは至難の業のように思う。かなり複雑なストーリーなのに、スピード感あふれるテンポで見せつつ、コメディータッチのドタバタを入れつつ、破綻することなくしっかり伝わって来て、突飛なシナリオをスピードだけ押し通してしまうようなハチャメチャコメディになっていないのがお見事。白黒のスタンダードサイズだし、題名も地味だけど、日本映画侮りがたし。  
[DVD(邦画)] 8点(2009-07-26 01:50:10)
18.  ゴジラ(1954)
すごくまじめな映画だ。日本映画史にのこる作品といわれるだけのことはある。特撮はチャチだが、脚本、カメラアングルなど、完全に大人向けの映画。演技、台詞回しなどにやや時代は感じるが、当時の映画は名作でもこんな感じだろう。特撮部分以外の自衛隊の映像に本物を使ってる部分もあるし、海上保安庁の協力も得ているし、災害の恐怖を真っ向から描いてるし、と、ドラマとして大作を作ろうという製作者の熱意が感じられる。この初代ゴジラを見る限り、怪獣=娯楽、B級という図式では決してない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-23 01:38:11)
19.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
これは文句なく面白い映画。公開前にテレビでやたらに宣伝しまくってて、ちょっと鼻についていたけど、これだけ面白ければ許してもいい気になる。しっかりした脚本に昔の名画の様々なテイストが詰め込まれてて、監督はじめスタッフの映画愛がたっぷりと感じられる。セットや小道具にも大変凝っていて見事なもので、どれもこれも映画が好きで好きでたまらない、映画のためなら手抜きはしない、という意気込みが感じられて、単なるコメディーではなく素晴らしいコメディー「映画」でした。リアルと非現実の中間みたいなセットやモデルガンなどの小道具が、劇中劇、騙す騙されるという展開の中でうまく使われていて、見ているこっちもその世界観の中に完全に引きずり込まれてしまった。コメディーの中の銃撃戦で、こんなに「危ない」とハラハラしたのは初めて、、、というか、むしろ普通の「映画」の銃撃戦よりハラハラしたかも。普通のコメディーではガンアクションも爆破シーンも多少ショボくても味として成立させることは可能だが、この映画ではストーリー上、現実以上に派手でなければ成立せず、それを見事に見せ切っているこだわりが、この映画の面白さを倍増させている。
[DVD(邦画)] 8点(2009-07-23 01:24:02)
20.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 
ジャパニーズファンタジーを、アニメの特性を存分に生かして大胆な構図、ダイナミックな動き、印象的な色彩とタッチで見せ付けるこの企画力や手法は、日本が誇る映画分野の完成品という他はない。脚本や演出?的にはところどころ練れてないなと感じる部分もあるし、背景が日本のとある港町というリアル感と生活感をベースとしているだけに、ファンタジー部分の中に垣間見えるリアルの描き方に誇張しすぎの違和感がある場面もなかったわけではないが、圧倒的なファンタジー部分の映像としての存在感があることで、ほとんど欠点ではないと思う。(ファンタジーとリアルの配分加減が絶妙だったのが「トトロ」かな。)お子様向けではあるのだが、ディズニーや他のアニメにはない独特の世界観を維持し続けてくれているのは、日本映画の発展のためにもうれしい限り。町が水没してしまうシーンは、昔、ニュース映像で洪水で家が水没してボートで住民を救助するのを見て、被害のこととか生活困るとか考えずに、不謹慎にも楽しそうだと思っていた子供の頃のわくわくする感覚がよみがえった(^^; 。宮崎アニメの初期作品「パンダコパンダ 雨降りサーカス」でも、同じようなシーンがあり、監督も、きっとあのわくわく感が好きで、現在のアニメ技術で再現したかったんだなあ、と勝手に解釈。あ、そういえば、千と千尋・・にも、水没シーンがあった。 
[DVD(邦画)] 8点(2009-07-22 18:28:00)(良:2票)
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