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1.  ソーシャル・ネットワーク
裁判のシーンとザッカーバーグの成功譚を交互に展開し後者を回想として描く演出、静謐ながらも美しいトレント・レズナーとアッティカス・ロスの音楽、そしてジェフ・クローネンウェスの冬の寂寥感漂う映像等、素晴らしい点は数あれど、やはり一番秀逸なのはジェシー・アイゼンバーグの演技だろう。彼のマシンガンの如き長広舌や垢抜けない印象はマーク・ザッカーバーグのインドア的性質を見事に体現しており、彼のオタク演技の集大成とも言える素晴らしいものだった。このジェシー・アイゼンバーグの一世一代の演技が見られただけでも、この映画を見てよかったと思えるほどだ。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-22 10:01:02)(良:1票)
2.  インセプション
これはダークナイトを見たときも思ったことだが、クリストファー・ノーラン監督の映画はただの娯楽映画に止まらず、その中にメッセージ性を含んでいたり問題提起をしたりと一般の娯楽映画とは一線を画すものとなっている。そして今回のテーマは現実と夢、そしてその夢を作り出す過去の記憶がメインテーマとなっており(記憶がテーマとなっている点で監督の出世作であるメメントと通じる部分があるように思える)、夢の中でのアクションをメインとしつつも登場人物の心理描写も同時に手掛ける力量は流石と言わざるを得ない。しかもあの大作ダークナイトの成功というプレッシャーを撥ね退けこれほどの意欲作を作り上げてしまうのだから、彼の次回作にも否応無く期待してしまう。
[DVD(字幕)] 10点(2011-02-22 09:26:18)
3.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
これほど優しさに包まれた、心温まる映画を久しぶり見た。 心優しい性格だが母親と早くに死別し男しかいない家庭環境で育ったためか女性とうまく接することができない、いわば内向的で根暗な青年の主人公ラースは、リアルドールのビアンカを恋人にすることで少しながらも外向的になっていく。そんなラースの心理描写や、リアルドールを連れる彼の姿に心配しながらも、彼の優しい人柄のためにビアンカを生きてるものとして接しようとする兄夫婦をはじめとした町の人々、そしてラースと彼の抱える問題を解決しようとする医師との交流を描いたのがこの映画だ。 前半部分はコメディ要素が強い仕上がりとなっており、内向的なラースを心配していた兄夫婦が、彼の僅かな変化に最初は喜ぶもののリアルドールを見て絶句し戸惑う様子やラースとビアンカのデートシーン等、面白おかしい描写が多々見られる。しかし後半はラースの抱える精神的問題や心情の変化、そして恋人であるビアンカとの訣別の過程を主に描いていて、そこに感動的なシーンも多く挿入され、非常に見ごたえのあるものとなっていた印象がある。特にリアルドールであるビアンカが町のさまざまな施設に赴く場面は、非現実的でおかしさのあるものながらも心温まるもので、見ていて非常に心地よかった。 そしてこの映画の魅力を最も引き出しているのが、ラースを演じたライアン・ゴズリングの演技力である。彼の演技は奇妙ながらも優しげなラースの魅力を十二分に発揮しており、とても前年に彼の演じた生徒と関係を持つふしだらな教師と同じ人物とは思えなかった。そのライアン・ゴズリングの真に迫る演技があったからこそラースに過分なほど感情移入が出来、ラースが悩んだり泣いたりする場面でも大いに感動させられる。それほど素晴らしい演技を見せたにもかかわらず、その年のアカデミー賞にノミネートされなかったという事実が未だに信じられないくらいである。
[DVD(字幕)] 9点(2011-02-22 07:34:01)(良:1票)
4.  いとこ同志 《ネタバレ》 
先日亡くなられたクロード・シャブロル監督に哀悼の意を表して、この名作の感想を書きたく思います。 勉強熱心だが何事もうまく進まない主人公と、その原因を作った張本人である自由奔放で不真面目な、しかし親戚の主人公を大事に思ういとこ。この男とその仲間の自堕落な生活に影響されて主人公の勉強も捗らなくなるが、そこで描かれる退廃っぷりは見事の一言。この一年後にイタリアで製作されるフェリーニの「甘い生活」やその翌年のアントニオーニの「夜」と似たようなものがあり、当時の富裕層がどのような暮らしをしていたのかが見てとれる。そして遂に試験に落ちてしまう主人公とは裏腹に、カンニングをしてなんとか試験に受かるいとこの対比。ここに表される不条理さ。これまたカミュの名作「異邦人」を髣髴とさせるものがあり、見ていてなんともいえない思いにさせられる。果ては突然訪れる衝撃のラスト。不意の事故でいとこに殺される主人公。これにはとてつもなく重い気分にさせられる。しかしながらも忘れられない驚きのイメージの数々を見せてくれたこの映画は、珠玉の逸品と言わざるを得ない代物である。
[DVD(字幕)] 9点(2010-09-14 09:27:56)
5.  修道女 《ネタバレ》 
はっきり言ってあまり映画的に面白いとは思わなかった。序盤のシュザンヌと母親が会話するシーンでの鐘を有効的に用いた演出は中々良かったものの、それ以降目を引くような演出が見られず、ただ映像を撮っているだけのような味気ない印象で、同じ修道女を描いた映画ならロベール・ブレッソンの罪なき天使やイェジー・カヴァレロヴィッチの尼僧ヨアンナ、アラン・カヴァリエのテレーズの方がそういう点では上回っていたと思う。加えて修道院自体の描写の少なさにも物足りなさを覚え、ただシュザンヌと周りの人間の交流を描くだけならディドロの原作だけでも十分なのではと感じた。しかしながら主役のアンナ・カリーナの演技力は目を見張るものがあり、その点だけは良かった。
[ビデオ(字幕)] 3点(2010-09-01 11:59:16)
6.  アルフィー(1966)
初々しいマイケル・ケインがいろんな意味で魅力的で、カメラに話しかけるスタイルも当時としては斬新だったし、ラストを飾るテーマソングも映画史に残る名曲だと思う。しかし元が女たらしのどうしようもない日々を綴る、言ってしまえばどうでもいいストーリーで、最後まで見終わった後も「だから何?」という感想しか浮かばなかった。
[DVD(字幕)] 4点(2010-08-26 23:11:44)
7.  愛の亡霊 《ネタバレ》 
かの淀川長治氏が唯一気に入ってベタ褒めした大島渚監督作品らしいが、その理由もわかる気がする。何故なら彼の映画で一番映像がいい作品だからだ。藤達也と吉行和子が遺体を井戸に隠すシーンやその井戸に藤達也が落ち葉をパラパラ落とすシーンは特に美しくドラマチックで、大島監督もいい映像を撮ったものだと感心した。しかしそれだけにキャラが発するヘンテコな訛りがなんともマヌケで、なんでこんな設定してしまったのかと本当に残念に思う。その変な田舎設定さえなければ百点満点の映画だった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-08-26 22:47:18)
8.  ペレ 《ネタバレ》 
同じスウェーデンの巨匠であるイングマル・ベルイマン監督の映画を髣髴とさせるような閉鎖的な牧場の風景とそこで展開される陰惨な人間関係、そしてそれを美しく映し出した荘厳な映像(特にラストシーンで映された雪に覆われた海辺のシーンの美しさには息を呑み、思わず涙がこぼれたほどだった)、これらの合わさったこの芸術的な作品はパルム・ドールとアカデミー賞をダブルで受賞するのも納得の素晴らしいものであり、ベルイマン監督が後に自分の両親のことを綴った自伝的作品である「愛の風景」をこの監督のビレ・アウグストにまかせた理由もわかる世紀の逸品である。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-08-26 22:31:33)
9.  ぼくのエリ/200歳の少女 《ネタバレ》 
まず思ったのが、カメラワークを駆使して巧みにヴァンパイアの超人性を表しており、そこに感心した。そして中盤でエリの付き人である中年男性の自己犠牲的な末路を描くことで、オスカーが数十年後に辿るであろうその行く末も暗示していたことにも唸った。しかしながらヴァンパイアなのに鏡に写っていたり(確かヴァンパイアは鏡にその姿が写らなかったはず)と、突っ込みどころも少々目に付き、残虐なシーンの過剰な演出(特にいじめられっこたちが惨殺されるシーンはスカッとするとともに気分が悪くなった)にも多少見ていて気が滅入り、あまり後味がいいものではなく、その点が残念だった。 それにしても同じスウェーデン映画の「子供たちの城」や「ペレ」を見たときも思ったけど、スウェーデンのいじめってのはこんなにえげつないものなのかと思った。あれが演出過多でなくリアルなものだったら、スウェーデンのいじめられっこがあまりに可哀そうだ…。
[映画館(字幕)] 6点(2010-08-26 22:14:48)
10.  シテール島への船出
旅芸人の記録や狩人といった叙事詩的な作品から霧の中の風景や永遠と一日ら後期の詩的な、より視覚的な印象の強い作品へのちょうど転換期に位置する作品。事実この映画で初めてBGMとしてエレニ・カラインドローの曲を劇中で使用しているが、彼女のセンチメンタルな曲と合わさった叙情精神溢れる映像群が、感情をこの上なく揺さぶる。そんな深い感動を与えるこの作品を、賞賛せずにはいられない。
[映画館(字幕)] 9点(2010-08-24 11:17:35)
11.  狼の時刻 《ネタバレ》 
惑星ソラリスやノスタルジアで知られるアンドレイ・タルコフスキー監督は、この映画の監督であるイングマル・ベルイマンを尊敬していたことで知られ、遺作のサクリファイスではベルイマン作品常連のスタッフやキャストを多く起用した。そんなタルコフスキー監督が最も影響を受けたのではないかと思えるくらい、幻想的で芸術的な作品である。マックス・フォン・シドーが演じる画家が一分の長さを測るシーンでの長回しやその画家が海辺で少年を殺すシーン、屋敷で裸の元恋人と逢引きするシーン、そして終盤の画家が殺害されるシーンはその最たるもので、見入るあまりに体が硬直したかのような感覚に襲われた。他にも超現実的で美しいシーンが数多くあり、この映画で表されたベルイマン監督の芸術性が、タルコフスキー監督に影響を与えたのではないか、そう思わざるを得ない。
[DVD(字幕)] 10点(2010-08-21 18:13:57)
12.  
イングマル・ベルイマン監督の作品で最もスケールの大きい映画のひとつかと思われる今作(この映画以上のスケールを持ったベルイマン映画は第七の封印くらいだろう)。その感じたのは戦争を描いた映画だから、というのもあるだろうがそれ以上に他者との関係を主に描いているからであろう。代表作である「野いちご」や「鏡の中にある如く」、同じ年に撮られた「狼の時刻」のような内省的な作品の多いベルイマン映画の中で、この映画は異質な作品と言えるだろう。 そしてこの映画は爆音が鳴り響き生命が次々死んでいくおぞましい戦場と化した村、そしてその状況下における一組の夫婦の人間性と人間関係の崩壊を描いており、見ていて非常に気分が沈んでしまう。これほど残酷で冷たく、そして哀しい戦争映画はこの映画くらいだと思うくらいに重苦しい内容の映画だが、ベルイマンの描くおぞましい人間描写はやはり見ごたえのあるものだった。
[DVD(字幕)] 9点(2010-08-21 17:37:19)(良:1票)
13.  怪談(1964)
小林正樹監督の作品としてはもちろんのこと、日本映画全体としても最も芸術的で美しい映画であるように思われる。武満徹の幽玄な音楽、日本絵画のように色鮮やかな映像、美しい衣装、そして静謐ながらも芯のある役者陣の演技、それらすべてがホントに素晴らしく、思わずため息が出てしまう。とても小泉八雲の怪談が原作とは思えないほどに芸術性のあるこの作品は、まさしく日本の宝である。
[ビデオ(邦画)] 10点(2010-08-13 11:29:11)
14.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
前半の第一の試練をクリアするまでの展開は良かったと思う。しかし後半の展開には非常にガッカリ。特に第二の試練で、化け物がすぐそばにいるにもかかわらず余裕ぶっこいてテーブルに並ぶ料理のひとつをつまみ食いするシーンはあまりにひどい。あんなクリーチャーが陣取る食卓には普通近づきすらしねえだろ、と。ラストの展開もご都合主義過ぎて心底ガッカリした。映像や作品の空気は悪くないだけに、脚本のひどさが残念でならない。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-08-13 10:38:46)(良:1票)
15.  未知への飛行
博士の異常な愛情でキューブリックがブラックユーモアたっぷりにコミカルに表現したものを、この映画ではクソ真面目にやっており、その様に乾いた笑いが出てしまった。しかし大統領役のヘンリー・フォンダの切迫した演技は素晴らしかったので彼に3点献上。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-08-13 10:22:55)
16.  レベッカ(1940) 《ネタバレ》 
ダフネ・デュ・モーリアの小説が原作だけに、全体としてはあまりヒッチコックらしさが感じられないが、レベッカの存在感を表すかのごとき大きな部屋を主人公が見渡すシーンは「めまい」でキム・ノヴァク演じるジュディが絵画を眺めるシーンをどこか髣髴とさせ(部屋に絵が飾られているせいかもしれないけど)、主人公の心理描写は同じジョーン・フォンテインが主役の「断崖」を思い出させたりと、部分的ながらもヒッチコックらしい箇所が見られて思わずにやりとした。 そしてジョーン・フォンテインもさることながら、厳格で不安定な夫を演じたローレンス・オリヴィエ等他のキャスト陣も素晴らしく、特にダンバース夫人役のジュディス・アンダーソンの冷淡な演技は凄まじいものがあり、なぜアカデミー賞を受賞できなかったのかと不思議でたまらない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-13 10:03:29)
17.  ベルエポック(1992)
この映画自体のせいではないのだが、なぜ「さらばわが愛/覇王別姫」や「ウェディング・バンケット」、「青いパパイヤの香り」のような力作を差し置いて、言ってしまえば毒にも薬にもならないような映画がアカデミー賞に輝いたのかと、見終わった後に激しい怒りを覚えた。アカデミー会員ちゃんと仕事しろ。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-08-01 07:01:38)
18.  12人の怒れる男(2007) 《ネタバレ》 
アカデミー外国語映画賞にノミネートされたということで、アカデミー賞の季節に借りて見たのが最初だけど、そのときの感想は「なぜノミネートされたのだろうか?」だった。 多くの方が言ってるように、陪審員がいちいち自分のこと語りすぎで終始グダグダだし、挿入部として描かれる少年の回想もワンパターンで芸がなく、何より監督演じる陪審員がおいしいところ持っていきすぎで、そのナルチシズムが気持ち悪い。 この映画にウルガやシベリアの理髪師を手掛けたミハルコフ監督の面影はなく、彼の才能は枯れてしまったのだろうかと、見終わった後に少し悲しくなった。
[DVD(字幕)] 2点(2010-08-01 06:52:43)
19.  大地のうた
サタジット・レイ監督が、会社に勤めながら約三年かけて完成させた初監督作品。 しかしながらそのような制約があったとは思えないほどに洗練されたその映像は、かの溝口健二の作品を髣髴させるものがあり、思わず見とれてしまう。特に今でも語り草となっている有名な列車のシーンの美しさは圧巻で、映画という芸術の生み出す映像美の極と言えよう。 そんな完成度の高い作品を、デビューしたてながら手掛けたサタジット・レイ監督は、名実共に世界有数の名監督だと改めて感じる。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-26 14:26:57)
20.  溝の中の月
内容はわかるようでわからないというじれったいものだったが、ベネックス監督の作り出す幻想的な映像とガブリエル・ヤレドのどこか原始的な音楽に心地よい陶酔感を味わえる、何とも不思議な映画だった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-23 10:14:13)
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