新選組(1969) の しってるねこのち さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > 新選組(1969)
 > しってるねこのちさんのレビュー
新選組(1969) の しってるねこのち さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 新選組(1969)
製作国
上映時間122分
劇場公開日 1969-12-05
ジャンル時代劇,歴史もの
レビュー情報
《ネタバレ》 馬上から切りつける殺陣のシーンや、伊東甲子太郎暗殺場面での一連の剣捌き等は流石に見ていて迫力を感じますが、動きが無くなり台詞メインになると三船敏郎さん演じる近藤勇は途端に硬くなります。
近藤勇の持っている素朴で愚直というイメージや、芹沢鴨が死んで新選組のトップになり、逆にその立場に縛られて苦悩している様な硬さではなく役者としての幅の無さを見せられている様でした。
三船敏郎さんの演技は体の動きと連動した時にその良さが発揮される様な気がします。

局長になった事をゴールと考えた芹沢とそれをスタートと考えた近藤の相反する様相を写した前半が私にとっては見所でした。
ガチガチな三船敏郎さんに対して、やりたい放題の芹沢を演じた三国連太郎さんのアウトローっぷりは見応えが有ります。
芹沢が暗殺されてからは個人的には可もなく不可もなくといった印象でした。
しかし、全体的には脚色を混じえながらも幕末日本の内戦と新選組の内ゲバをバランス良く描いていて見易い作品になっていたと思います。
埃まみれの着物で京の街に居を構えた時の結束力のあった新選組が、隊を纏めるために厳しい局中法度を設けて、着る物も良くなっていくのに隊内が最後までバラバラだったのは皮肉な事です。

最後に他のレビュアーの方も書いていた様に三船敏郎さんを近藤勇に据えた事で配役全体の年齢層が高くなってしまい、幕末という時代を駆け抜けたというよりも、時代とがっぷり四つを組んでしまっている位に風格を感じてしまう新選組には感情移入するのが難かったです。
しってるねこのちさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-06-07 21:08:38)
しってるねこのち さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2021-04-03南極料理人7レビュー6.88点
2016-06-24シェルブールの雨傘3レビュー7.57点
2016-06-20スケアクロウ9レビュー7.20点
2016-06-14第三の男5レビュー7.54点
2016-06-14鴛鴦歌合戦9レビュー8.13点
2016-01-07犬神家の一族(1976)6レビュー7.50点
2015-12-29思い出のマーニー7レビュー6.02点
2015-12-29桐島、部活やめるってよ7レビュー7.18点
2015-12-23ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON4レビュー6.02点
2015-12-13THE 有頂天ホテル4レビュー5.80点
新選組(1969)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS