みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 織田起用はさておきリメークの必要があったのか本当に疑問を感じてしまう。素浪人には程遠い爽やかな三十郎と声のトーンが高く凄みを感じぬ半兵衛、それはそれで許容範囲としても、オリジナルでの目的のためには躊躇なく敵を叩き斬る三十郎や半兵衛とは同じ脚本であっても全くの別人であるとしか思えない。それは鞘に収まる良い刀ではなく「抜身」と評されることへの整合性の有無ではないか。「抜身」ゆえに最後の血闘があり、惜しまれても去り行く三十郎がいるのである。森田監督は三十郎を織田でしか考えられなかったという。しかし、ギラつく抜身を表現できないのなら絶対に脚本を変え「織田版」を作るべきだったと思う。単純にこの作品は三船敏郎には似合わない。 【monteprince】さん [映画館(邦画)] 5点(2007-12-09 01:33:34)(良:1票) 8.《ネタバレ》 織田ちゃんとても頑張ってる。織田三十郎は違和感全然ない。ただ中村玉緒親子が出てくると、そこまでの流れがブッツリ切れてしまう。この2人素晴らしい女優さんだとは思うが、この作品に関してはミスキャストでは・・・ またR指定回避の為だろうが、血があまり出ないのはリアル感にかける。世相的には仕方ないんだろうけどね。しかしそれを差し引いても期待していなかっただけに面白かった。 【キャラハン】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-12-08 18:46:48) 7.《ネタバレ》 織田裕二の椿三十郎、悪くない。無論、三船と比べるのは可哀相だが、リメイクとしては上出来の部類。そもそもオリジナルの脚本が面白いのだから、当たり前。時代劇なのに血が一滴も流れないという演出は、タケシの某時代劇のようなCG処理に比べればよっぽどマシ(血は流れないが、人を斬ることの痛みは伝わってくる)。 ただ、ラストの決闘はやや拍子抜け。スローモーションのリプレイ、必要か? 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-06 21:36:06) 6.《ネタバレ》 黒澤信者で三船ファンであり良くなっている可能性などあるはずがないと先入観バリバリの私が観に行くのは、もはやオリジナルの評価を高めるためや血眼になって粗を探しケチョンケチョンにけなすためという不純な動機からではないかと思い、最も気になる一場面を除いては楽しむ気分満万で鑑賞したのですが…、残念ながらその場面がこういう風に撮られていたら面白くないだろうなぁと想像していた通りのシーンになっていました。それは人質となった若侍を助けるために三十郎が斬りまくる一連のシーンなのですが、黒澤版では三十郎が三人を追いかけ一瞬のうちに斬り伏せた後、走って屋敷に戻る一連の動作を長回しで撮り、さらに屋敷内で皆殺しにしてしまう場面では電光石火の早業で逃げ惑う門番すらもバッンバッンと(この効果音も凄い)たたっ斬ってしまいます。この迅速さに容赦の無さが化物三十郎の抜き身たる所以だと思っていたのですが、本作ではまるでスピード感に欠けるのです。もちろん同じ方向で勝負しても勝ち目はないわけですし、時代劇の現在の枯れた土壌を考慮すればもはや殺陣ができないのは仕方なく工夫した結果だと思いますが、血糊で斬れなくなる面白味の無い妙なリアリティや斬り合いの最中にすっ転ぶ必要性がどこにあるのかとツッコみたくなるのです。それとは逆に、最後の決闘の場面は一瞬で終わってしまうのでこれは練習すれば現在の役者さんでもイケルと思っていたのですが、スロー再生で見せ意味深に刀を鞘にしまわせるとは…。転ぶのと同じでそんなことする必要性がどこにあるのかと思ってしまうのです。まぁこれは最も有名なシーンですのでそこで独自色を出したいという作り手の心情があるのでしょうが。 それでも私のようなノスタルジーに浸る者のツッコみ覚悟でリメイクした勇気は賞賛に値しますし、個人的には?だった小林桂樹さんの押入れの捕虜がそれらしくなっていたのは良かったですね。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-12-04 18:09:12)(良:2票) 5.《ネタバレ》 面白かったです。オリジナルの脚本は素晴らしいと思いました。 オリジナルの三船敏郎はお父さんという感じ。対する織田三十郎はさすがに深みという点で及ばないですが、頼りになる番長的な存在で、アリなんじゃないかと思います。殺陣に関しては、編集に助けられてる感もありますが思ったほど悪くなかったです。 ただ、最後の有名な決闘シーンですが、一太刀でなかったのはいいのですが、繰り返し見せたのは興醒めでした。ですんで、この点数です。 でも、最近の時代劇では良作の部類に入ると思います。 【osaosa】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2007-12-03 00:25:25) 4.ほぼ同一の脚本が方や95分、一方は119分。 芝居のスピード感・テンポの差は歴然だ。 オリジナル版は比較的長回しのショットが多いが、 その1ショット内での役者の台詞廻しやアクションの動作(特に走り)がまず素早い。 そして場面転換のカッティングもまた大変スピーディで小気味よい。 それを基準としてしまうと、蛇足というべきスローリプレイなどを含め リメイク版は役者の芝居の勿体ぶりからして冗長と云う以外ない。 全体が締まっていればこそ、中盤でのおっとり母娘のユーモアが活きてくる はずなのに。 それとも現代の「大作」は100分で十分語り切れる作品でもとにかく2時間に 無理やり水増しさせねば気が済まぬらしい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-12-02 18:47:53) 3.《ネタバレ》 本作一番の難は織田裕二。「もうすぐ四十郎」にはとても見えないし、食い詰め浪人にも見えない。着物は綺麗だし肌はつやつや、歯並びの良い真白な歯だ。ぼさぼさの髷もカットの声がかかる度にメイクさんが丁寧に整えたのだなあと思える人工的な乱れ髪。 森田芳光は黒澤がこだわりにこだわったこういうリアリティには興味がないのだろうか。 そもそも彼のキャラクターづくりがオリジナル台本とずれているので、三十郎の行動全てが嘘くさくなってしまうのだ。 殺陣は頑張ってはいるが到底三船には及ばない。ハリウッド風の細かいカット割りでお茶を濁す。まあ仕方ないだろう。 そして最大の見せ場、最後の決闘。 これは新解釈で立ち会いそのものは評価できる。しかし・・・なぜ再現VTRよろしくスローで繰り返したりするのか。がっかりだ・・・。 スタッフロールをバックに三十郎が去っていくが、そんな歩き方侍じゃないよ。緊張感が足りない。 その他、技術面でも雑なドリーショットや信じられないフォーカスの甘いカットを発見した。これでOKを出してしまうのか? 役者は頑張ったと思うが、総合的にみて、とてもオリジナルには及ばない出来だった。これなら森田流にオリジナル脚本で、新しい椿三十郎をつくればよかったのだ。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-12-02 11:29:47)(良:1票) 2.オリジナルと比べてしまうと脚本が同じだけあってどうしても比べてしまうが、脚本の出来がいいのでやっぱり面白い。三十郎のキャラクターは若干現代風に変えたということだが、同じ調子のせりふの言い方がどうも気になった。 【HK】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-12-01 21:42:37) 1.いや、何よりもまず黒澤作品をリメイクしようという森田芳光監督らを評価したいですね。ただでさえリメイクはオリジナルに絶対に適わないうえに、時代劇なんか誰も見向きもしない今の時代に(公開初日だというのにガラガラ、案の定観客の平均年齢は高かったです)黒澤作品をリメイクしようと言うのですから評価してあげたいですよ。叩かれることうけあいですしね。 で、問題の織田裕二ですが・・・思ったより悪くなかったと思います。三十郎が織田裕二と聞いたときは、ねーよと思いましたが観てみれば、そんなに酷くはありません。そりゃあやっぱり三十郎=三船というイメージが頭の中にあるので多少の違和感は感じずにはいられませんでしたが・・・。他にも2,3言いたいことはありますがこの辺にしておきましょう、この後は批判の嵐が続く予感がしますし・・。 まあ、何ですか、小難しい話は一切無い娯楽作品なんです。殺陣かっけええ!室戸との対決すげえ!押入れ侍おもしれえ!とかそんな簡単な感想でも抱ければそれで良いんじゃないでしょうか。 それとせっかくリメイクされたのですから、もっと多くの人に観て欲しいですね。日本人に生まれて「ラストサムライは知ってるけど黒澤時代劇は知らないよ」・・・そんなのはちょっと悲しいじゃないですか。モノクロは受け付けないって人もせめてこのリメイクぐらいは観てみてください。 【ケ66軍曹】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-12-01 18:53:41)(良:2票)
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