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霊的ボリシェヴィキ

2017年【日】 上映時間:72分
ホラー
[レイテキボリシェヴィキ]
新規登録(2023-08-21)【かっぱ堰】さん
公開開始日(2018-02-10)


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監督高橋洋〔脚本〕
キャスト韓英恵(女優)由紀子
長宗我部陽子(女優)宮路
伊藤洋三郎(男優)三田
脚本高橋洋〔脚本〕
音楽長嶌寛幸
あらすじ
集音マイクで微弱な音声の録音を可能とした施設に、心霊実験に参加すべく集められた7人の男女。彼らは今までの人生において、死の現場に立ち会ったことがあるという共通の経験を有しており、主催者が進行する中、順にそれぞれの経験を語って行く。参加者のひとりで幼少時に神隠しを経験したことがある由紀子は、無事帰還して以来の違和感の正体を知りたくその実験に参加していたが、やがて訪れる異変を徐々に感じて行くのだった。「リング」「女優霊」など数多くのホラー作品の脚本家・高橋洋がメガホンを取り、氏が宗教研究家の武田崇元氏のインタビュー記事で出会った「霊的ボリシェヴィキ」という概念をテーマに描いたホラー作品。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2024-01-28)
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2.《ネタバレ》 あらかた、言いたいコトを『ザ・ミソジニー』の方で語り尽くしてしまったのですが、私自身は今作の方もまあまあ嫌いじゃない…的な感じではありますよね。思い返せば『女優霊』もこの方の脚本だったのですよね⇒『ザ・ミソジニー』に比べれば、あの頃位の和ホラーの「奥ゆかしい」感じが好ましく残ってる(+ワリとまだしっかりホラーの範疇に居残ってる)みたいな感覚もあったりして。特に、語られる「5つの話」のソレ自体については、その語り口・実際の演技も含めて全然雰囲気好く醸せてたと思うのですよ⇒それこそ舞台で暗くして車座でやったら(+ソコに後ろから音とか鳴らしたりしたら)結構怖かったりもするんじゃねーか…的に思えたりもして、ですね。

でも、コレは映画であって舞台じゃない…ので、まあ映画でやられても(コレだと)正直怖くはないかな…と思ってしまうのも事実っすね。あと、コレも『ザ・ミソジニー』の方でも書きましたケドも、他方で今作でもチョイチョイ添加されてくる(怖がらせる為の)音響・映像効果なんかは、率直にレベルとしては全然高くない…とも思ってしまいます(⇒特に音響のソレってのがどーにも全部安っぽくてゲンナリ…)。加えてもう一つ、前述の「5つの話」は別としても、ストーリーの全体構造自体もまた少し安っぽい・(ホラー的にはごく)月並なヤツだとも思ってしまいますかね⇒それこそ『マーターズ』みたいなのもワリと直近でつくられてた時期だと思いますし。結論的には今回再見しても、どーせならもっとその方面に「尖っちゃえば」みたいな感覚で観終わった、と⇒だから重ね重ね、私は『ザ・ミソジニー』の方がちょっと好みではあった、てコトっすかね。 Yuki2Invyさん [DVD(邦画)] 5点(2024-05-24 00:12:35)

1.《ネタバレ》 序盤で「禁句」を言った奴がいきなり殴られたのは笑った。世間的にはそれほど評判が悪くない映画らしい。
同じ監督の「恐怖」(2009)と似たようなものかと想像していたら姉妹編だそうで、これの方が本来の姿とのことだった。題名は昭和(戦後)に流行した革命志向との関係を予想させるが、この映画自体に回顧趣味はなかったようで、どちらかというと皮肉・揶揄の姿勢と思われる。
題名の意味として、一つは宗教の否定ということが考えられる。劇中集団の基本認識として、「あの世」はないが「化け物」のいる霊界のような場所はあるということのようで、両者の何が違うのかはわからないが、例えば「あの世」というのがキリスト教などの天国、仏教の浄土、あるいはご先祖様のいる場所など民間信仰的なものを含めた安楽の地のことだとすれば、これを宗教的な観念として否定した上でなお「化け物」のいる霊界は存在すると言っていたのかも知れない。いわば天国はないが地獄はあるという考え方のようでもある。
題名の意味としてはもう一つ、「恐怖」に関わることもあったかも知れない。例えば、水害や火災など非業の死の間際に恐怖を感じると、安らかに死ぬことができずに「化け物」のいる霊界(地獄)に行ってしまうということなら、わざと恐怖を感じさせて地獄に送ることもありうるわけで、この点を全体主義下の恐怖政治に関連づけているということか。
ほか登場人物が心霊の正体を「思念」と断じる場面もあったが、これは口調からすると思想統制の一環であってそのまま信ずべきものではないかも知れない。あくまでこの連中の思想はこうだというだけである。

映画の構成としては、廃工場のような場所(業務用大鍋あり)で人々が順に体験談を語る百物語のような趣向になっている。個人的には霊媒師の話が、見た瞬間に後悔するという点でネット発祥の著名な都市伝説を思わせて印象的だった。そこからまた別方向につながっていったのは話を逸らされた感があったが、二次元的に見えるというのは確かにそういう話はある。
物語的には、主人公に何が起こったかをめぐるミステリーのようだったがよくわからない(すり替えられたこと自体はわかる)。登場人物では小柄な運営スタッフの人が何をするかと思ってずっと見ていた。こういう人も昔なら革命の闘士をやっていたかも知れない。
前記「恐怖」と同じく面倒臭くてつき合いきれない印象もあるが、見る所が全くないわけでもなかった。 かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-10-07 14:25:06)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 5.75点
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