みんなのシネマレビュー

きょうのできごと a day on the planet

2004年【日】 上映時間:110分
ドラマ青春もの小説の映画化
[キョウノデキゴトアデイオンザプラネット]
新規登録(2004-03-06)【こじ老】さん
タイトル情報更新(2020-02-19)【イニシャルK】さん


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監督行定勲
キャスト妻夫木聡(男優)中沢
田中麗奈(女優)真紀
伊藤歩(女優)けいと
柏原収史(男優)正道
三浦誠己(男優)西山
石野敦士(男優)坂本
松尾敏伸(男優)かわち
池脇千鶴(女優)かわちの恋人=ちよ
山本太郎(男優)山田
しいなえいひ(女優)山田の恋人
大倉孝二(男優)川崎哲
津田寛治(男優)松本
派谷恵美(女優)女子高生=希
佐藤仁美(女優)キャスター
北村一輝(男優)サーファー
南方英二(男優)ヤクザ風中年男
山根伸介(男優)ヤクザ風中年男
原作柴崎友香「きょうのできごと」
脚本行定勲
益子昌一
音楽矢井田瞳
主題歌矢井田瞳「マーブル色の日」
挿入曲めいなCo.「a day on the planet」
矢井田瞳「一人ジェンガ」
撮影福本淳
製作読売テレビ
電通
プロデューサー古賀俊輔
美術山口修
編集今井剛
録音伊藤裕規
照明市川徳充
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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9.《ネタバレ》 嫌いではないです、こういう映画。そもそもが未だにモラトリアムから抜けきってない自分には、旅立ってしまった友人たちとの絡みを思い出しつつ、俺もこんな時間を作品にしてみたいと思っていました。妻夫木くんと麗奈ちゃんは九州出身のコンビなのに、関西弁を喋る二人にちょっと現実を感じて、寂しかったです。本物の関西人の池脇千鶴ちゃんの存在感を前に同じ九州人として哀しかったです。それにしても、この頃ってクジラがキーワードですよねぇ。とりみきの漫画にもクジラが出てくるのがあったし、社会全体がモラトリアムになる前の、まだまだいける日本経済の頃って感じの、寒くない頃の空気がよく出てたと思います。 トントさん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-26 14:15:44)

8.《ネタバレ》 行定監督といえば印象的なのが

沢尻エリカの「別に」問題でも話題になった「クローズド・ノート」や
本腰を入れて製作したものの映画ファンから総スカンをくらった「遠くの空に消えた」等で

「世界の中心で、愛をさけぶ」の商業的な成功以降、
迷走している感が否めない監督のような気がします。

しかし行定監督にしか描けない世界観というのも
存在するとも考えています。

それが本作を含むモラトリアム3部作で、
恐らく行定監督作家性を語る上で最も重要な作品群でしょう。

鑑賞後、こんなにもかつてを思い起こさせてくれる映画を私は他に知りません。

社会に出る手前で怠惰な日常を過ごしている若者の
幸福感、絶望感、そしてその日々が刹那であるという事。


日本映画において良く用いられるキーワード

「何もない系」

その何もないという事を
行定監督はこんなにも魅力的に描いてみせるのです。



本作「きょうのできごと」では、
そんな若者達のモラトリアム、他愛もない日常を彩る要素として

二つの出来事が同時進行で繰り広げられます。

一つは「鯨が砂浜にうち上げられ座礁した」という出来事。
一つは「人がビルに挟まり抜け出せなくなった」という出来事です。

一見関係のないような出来事ですが、
実はこの二つの出来事は若者のモラトリアム期を描いたメタファーであると考えます。

例えば、本作の鯨の出来事。
社会をいうものを「海」だと例えた場合、

座礁した鯨は
社会から切り離されたモラトリアム期の若者そのもののように見えるからです。

座礁した鯨にある選択肢は、

海に戻るか
このまま死ぬか

終盤、本作の鯨が辿った運命は正に
大学卒業期の私達そのもののように思えました。

またそこに主人公達が鯨になんとなく会いに行く。
しかしそこに鯨はいない。

という展開を加える事で、彼らの過ごすモラトリアム期もまた、永遠でない事を示唆しています。 吉祥寺駅54号さん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-12 21:09:03)

7.邦画ならではののほほんとしていて素敵な作品でした。自分もまだ大学生の身なのですごくリアリティがありました。でも日常を演技するのは難しいんだなぁとも思いました。動物園での池脇千鶴、かわいくてよかったですね~ キャラメルりんごさん [ビデオ(吹替)] 6点(2005-05-06 14:30:15)

6.「オタマジャクシの卵じゃなくてカエルの卵じゃないの?」っていっていた男を見て、「あ、オレだ」って思いました(笑)。「こいつら偽善っぽいやん」のセリフでますます・・・(^^; 映画全体としては、やりたいことは十分伝わってくるんだけど、こういう形でいいんだろうか、と思うところがありました。行定監督の作品(全部見たわけじゃないけど)って、他人を見下してる感じがたまにするんですよ。なんか、今回もキャラクターに対する愛情があんまり感じられませんでした。 ゆうろうさん 6点(2005-03-06 15:37:48)

5.最初は退屈だったが観方が判ってからは引き込まれていった。何でもない日常が描かれていて非常に好きなタイプの映画のはずなんだけど、個人の描写だけで他人に対する感情がわからない。全体的な人間関係にリアリティがないからイマイチ共感できないまま終わってしまった。伝わってきたのは男に対する感情の田中麗奈と池脇千鶴ぐらい。なんつーか、ありがちな会話をしてるだけの映画。友情も絆も見えないし、全然仲良くなさそうなのにコイツら一緒に集まって何が楽しいのだろうか?そんなに暇か?でもこの年代の奴らって人に対しての相互理解が希薄でもすんなり友達になれたりするんだよな。俺にそういった社交性がないからつまらなく感じてしまったのか?何か複雑な感情になってしまいました。とりあえず出会い系サイトで女子高生と交流でもしよおかなあ? カワサキロックさん 6点(2005-01-24 06:37:31)

4.ほんわかしてていい気持ちにさせてくれるんだけど、最終的には何か物足りない感じ。
で何なのって言うか、落ちがないって言うか…。
でも、伊藤歩が最高に可愛かったから+1点! なおてぃーさん [DVD(字幕)] 6点(2004-10-20 00:54:26)

3.田中麗奈さんと伊藤歩さんがとってもかわいかったです。。。矢井田瞳さんの歌もとってもいいメロディで、ものすごくあってたと思います☆ でも普通すぎでした。私は単純にしか映画を見れないので、裏側で伝えたいこととか全然わからないので・・・。でも単調だったからこそあの矢井田瞳さんの『マーブル色の日』はものすごくあってて、ものすごくいい歌でした。 makoさん 6点(2004-09-11 11:16:14)

2.淡々とした展開に潜む日常の危うさ。人々の心のさざめき。そういうものが一切感じられないという、僕にとっては非常に不幸な映画であった。ある種のニュアンス的世界といってもいいか。微妙なニュアンス、ちょっとした感覚のズレ。まさに現代的感性の映画かもしれない。時代的モチーフとしてはよく分かるが、正直いって僕にはついていけないところがある。モチーフの切実さが感じられないのは、僕にとって致命的なのだ。確かに僕にも日常というものへの絶対的帰依の気持ちは十分にあるが、その信頼性に関しては無自覚、無感覚に受け入れることがどうしてもできない。根底にはいつでも日常に対するアンビバレンツな感情があるはずなのだ。なんというか、そんなことを思ってしまう限り、この映画のツボは永遠に理解できないのかもしれない。 onomichiさん 6点(2004-08-12 20:37:08)

1.《ネタバレ》 普通が嫌とか、生活にドラマが欲しいとか言う人がいるけれども、僕はむしろ普通の生活からドラマが生まれると思っていたので、感慨深かったです。ただ、どこまでも普通なのかと思ったら、鯨のところで全員集合したり(他に野次馬はいない・・・)、壁に挟まれた男が同級生だったり、「普通じゃないジャン!」と突っ込みを入れたくなりました(笑)。

と、それはさておきこの映画、見えないところにドラマがある、ということを改めて教えてくれました。ブラウン管はその象徴ではないでしょうか。はじめ、壁に挟まれた男を深刻に取り上げていたレポーターが、収録が終わると結構冷酷。鯨の事件が起きるとさっさと移動。でも鯨の方も進展がないと、これまた結構冷徹に撤収。TVって結構そんなとこありますね。ま、人間の欲望の象徴ですから、そんなもんかもしれないが。逆に見えていても気づけないこともあります。たとえば、鯨の現場になぜ裸足の高校生がいたのか?自力で海に戻った鯨を見て自殺を思いとどまった高校生のドラマは、視聴者には伝わりません。僕的にには結構ここがグッときました。

一方、7人に目を転じると、西山には過去にドラマがあったわけだが、西山は西山自身だけが深刻だと勘違いしています。ところが、人のよさそうな正道にもドラマがあり、なよなよ君のかわちにもドラマがありました。誰もがそのドラマを知りません。そのかわちは、けいとに詰め寄られるが、けいとのそれが作戦であることを、かわちは知りません。真紀はけいとほどに中沢を知らないがゆえに、過去を知りたがっています(←これは普通の行動ですね)

映画自体は、僕はもういい年ですが、学生時代を思い出すようなダラダラさ加減で、懐かしかったです。また、ちーちゃんファンの僕としては、相変わらずちよがかわいくて好きです。かわちは、あれだからちよちゃんが付いてくれているんでしょう。うらやましい奴です。なんかこの映画見てると、誰か一人ぐらいには、「あ、なんか似てるかも~」って人がいますね。僕はどちらかというと、坂本みたいな、一歩引いた奴でした。だからあまりドラマとは無縁の人生でした・・・。(笑) こじ老さん 6点(2004-04-18 13:03:05)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 64人
平均点数 6.08点
011.56% line
111.56% line
234.69% line
346.25% line
446.25% line
5914.06% line
6914.06% line
71726.56% line
81015.62% line
946.25% line
1023.12% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.85点 Review7人
2 ストーリー評価 7.22点 Review9人
3 鑑賞後の後味 7.70点 Review10人
4 音楽評価 6.87点 Review8人
5 感泣評価 3.33点 Review3人

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