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リバティ・バランスを射った男

The Man Who Shot Liberty Valance
1962年【米】 上映時間:123分
ドラマウエスタンモノクロ映画ロマンス小説の映画化
[リバティバランスヲウッタオトコ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-04-24)【イニシャルK】さん
公開開始日(1962-08-04)


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監督ジョン・フォード
キャストジョン・ウェイン(男優)トム・ドニファン
ジェームズ・スチュワート(男優)ランス・ストッダード
ヴェラ・マイルズ(女優)ハリー
リー・マーヴィン(男優)リバティ・バランス
エドモンド・オブライエン(男優)「シンボーン・スター」紙社主 ダットン・ピーボディ
アンディ・デヴァイン(男優)保安官 リンク・アップルヤード
ジョン・キャラダイン(男優)カシウス・スターバックル
ジャネット・ノーラン(女優)ノラ・エリクソン
カールトン・ヤング(男優)「シンボーン・スター」紙編集長 マックスウェル・スコット
ウディ・ストロード(男優)トムの使用人 ポンペイ
ストローザー・マーティン(男優)リバティ・バランスの手下 フロイド
リー・ヴァン・クリーフ(男優)リバティ・バランスの手下 リース
アンナ・リー(女優)駅馬車の未亡人(ノンクレジット)
石塚運昇トム・ドニファン(日本語吹き替え版【VOD】)
青山穣リバティ・バランス(日本語吹き替え版【VOD】)
辻親八「シンボーン・スター」紙社主 ダットン・ピーボディ(日本語吹き替え版【VOD】)
小林昭二トム・ドニファン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
家弓家正ランス・ストッダード(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
武藤礼子ハリー(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
小林清志リバティ・バランス(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
千葉順二「シンボーン・スター」紙社主 ダットン・ピーボディ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
相模太郎保安官 リンク・アップルヤード(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
大木民夫カシウス・スターバックル(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
上田敏也(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
納谷六朗(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
永井一郎(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
嶋俊介(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
脚本ウィリス・ゴールドベック
音楽シリル・J・モックリッジ
撮影ウィリアム・H・クローシア
製作パラマウント・ピクチャーズ
ウィリス・ゴールドベック
ジョン・フォード(ノンクレジット)
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術ハル・ペレイラ(美術監督)
ダレル・シルヴェラ(セット装飾)
サム・カマー(セット装飾)
衣装イーディス・ヘッド
ロン・タルスキー(ノンクレジット)
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア(メイクアップ・スーパーバイザー)
編集ステュー・リンダー(編集補佐〔ノンクレジット〕)
スタントハル・ニーダム(ノンクレジット)
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【クチコミ・感想】

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26.《ネタバレ》 ●町の女性に恋して、彼女(ヴェラ・マイルズ)とのしあわせな生活を夢見ているジョン・ウェイン。しかし、東部から弁護士志望のヤサ男(ジェームズ・スチュアート)がやって来て、ジョン・ウェインは彼をなにかと助けているうちに、彼女のこころはそのジェームズ・スチュアートの方に行ってしまうんだね。●ジョン・ウェインがそのままヴェラ・マイルズと結ばれるならば、それは同じジョン・フォード監督の「静かなる男」になるんだろうけれど、つまり、この「リバティ・バランスを射った男」では、つまりは「静かなる男」の主人公ショーンがジョン・ウェインとジェームズ・スチュアートのふたりに分裂してしまっている。というか、ジョン・ウェインはまさしくジェームズ・スチュアートの陰の存在という立場になってしまう。そういう運命なのである。肝心のところで表面には出ず、陰からジェームズ・スチュアートを助けるべく定められている。運命を受け入れられないジョンはみずからを消滅させようとさえするけれど、つまりは運命を受け入れる。そういう物語が、いわゆる西部のガンマンの時代の終焉とかさねられて描かれるから泣けるわけである。●無法者のリバティ・バランスを演じるのがリー・マーヴィンで、この無法者は西部の自立を押さえ込もうとする北部の牧畜家らに雇われているらしい。そういう背景も、もう「西部劇」の時代ではないのだということになるのだろう。リー・マーヴィンの手下のひとりをリー・ヴァン・クリーフが演じていて、これがいつもリー・マーヴィンのやりすぎにブレーキをかけるあたりがおもしろい。なさけないちゅう房のエプロン姿で決闘に向かうジェームズ・スチュアートも、もちろんいい。

keijiさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-12 12:43:05)(良:1票)

25.むう、皆さんのコメントが素晴らしいので、改めて付け加える事はあんましないのですが・・・トムとハリー、そしてランスの三角関係の変化と、アメリカの歴史の変化を結びつけて語るなんざぁ、さすがっす。第一役者が良いっすよ。トム役はもうジョン・ウェインしか考えられないし(てか、これはジョン・ウェインのために作られた映画でしょう)、ジェームス・スチュアートもハマり役、リバティ・バランス役のリー・マーヴィンも良い「ワル味」出してますねー。それとジョン・フォードの映画を観てていつも思うのは(といっても大して観てないけど)、脇役がとっても魅力的だということ。あのツケをためっ放しなビビりの保安官や酒好きでいつも演説口調になる新聞社主のピーボディ氏、それにリバティ・バランスの手下までもが生き生きと描かれていて、ちょっとした仕草の中にその人の性格やそれまでの人生を感じさせるってぇのは(きっとそういう所がマキノとかにも影響を与えてるんだろうな)、やっぱ「巨匠」ジョン・フォードの力量なんだなーと思いましたです。余談ですが代表者選びのシーンで酒好きのピーボディ氏が「nominate(推薦する)」という言葉を発するたびに「飲まねぇと」って聞こえてしまったのはワタクシだけでしょうか? ぐるぐるさん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-28 19:11:08)(良:1票)

24.《ネタバレ》 最早この時点でのフォードのストーリーテリングの上手さは枯淡の域に達している。回想を巧みに用いながら、或る西部の伝説を解き明かしていく中で細部への演出にも抜かりが無い。フォード自らがこよなく愛し描いてきた西部劇そのものへの挽歌ともいうべき本作でのMVPはJ・ウェインでもJ・スチュワートでもなく、伝説の礎ともいうべき無法者リバティ・バランスを絶妙に演じたリー・マーヴィンだろう。彼の憎々しいまでの好演がなかったら作劇全てが”おじゃん”になっていただけに余計にそう思えてくる。難点は‥回想場面でのジミー扮するランスが全然若くないので「彼は…若いんだっ!!」と脳内補完しながらでないと今イチ回想話にのめりこめないコト。いっそ若い実力派男優を立ててダブルキャストで臨んで欲しかったかなぁ~。遺憾ながら2点マイナス。 へちょちょさん 8点(2004-08-14 17:41:43)(良:1票)

23.このタイトル、「ウッタオトコ」と読むのか「イッタオトコ」と読むのか。どうでもいいっての。トム・ドニフォンの葬儀にフラリと現れた名士ランサム・ストッダード、彼の回想録として映画は語られます。その昔、若かりし彼がやってきたその町は、悪漢リバティ・バランスに脅かされており、彼自身もバランスにリンチを受ける。このバランスという男・・・他人のステーキを奪ったり、ランスに足ひっかけて倒したりと、やる事成す事薄っぺらでスケールが小さい! バランスの手下に至っては、甚だ頼り無く、こんな連中じゃ、せいぜい成人式で大暴れ小暴れするのが関の山だろう。そんな彼らは、いわば西部の無法の象徴であって、一方弁護士たるランスは法と理性の象徴。そんなランスがついに武器を手にした時、もはやエリートとしての地位は完全に無意味、一個の人間と人間との戦いに身を曝さざるを得ない。弱い人間が強いものに立ち向かう姿には、心打たれるもんです、少なくとも私はね。さらに、ここの戦いに関わってくる、唯一バランスに対抗できそうな町のガンマン、トム・ドニフォン、演ずるは勿論ジョン・ウェインで、やっぱこの人、こういう影のある役が似合いますなあ。対決シーンはややあっさり描いて、クライマックスに持ってこないあたり、ちょっと変わった構成ですが、決して肩すかしという印象ではありません。映画冒頭で、廃屋等、ストーリーに関わるモノを説明無く見せておいて、後からそれを解きあかしていく描き方など、なかなかスリリングであります。 鱗歌さん 8点(2004-02-15 00:02:20)(良:1票)

22.《ネタバレ》 東部で法科大学を卒業し、西部にやってきた弁護士ランスと、西部の屈強な牧場主トム、折り紙付きの悪党リバティ・バランスの西部劇。拳銃が法に勝つ西部に法律書を持ち込み、正論と理念のみに駆られてやってきたランスに、言葉足らずではあるが(というより明らかに喧嘩を売っているような感じ)西部の生き方を教えるトム。ランスは理解しながらも反論。情熱を理解し応援するけれど、生き方を変えるわけじゃあないんだな、トムは。言葉には出さないけれどランスもそれが解っている。まったく、男の友情って素直じゃないねぇ~。対するワルのL・バランス、これが本当に憎たらしい。こいつを成敗することが、町の人々の望みなんです。でまぁ~ランスとL・バランスが決闘。悪者を倒してメデタシメデタシ……でもなぜ銃がヘタっぴな彼が早撃ち名人のワルに勝てたか?ちゃんとカラクリがありますが、それは後の話。とにかくランスが一躍有名になる。“リバティ・バランスを射った男”として。それで議員に当選。名士としての人生を歩むわけですが、本当のところワルを倒したのはトムなんですね。一人の無名の男が。しかも恋人(候補?)の美女はランスになびくし……。いいことないんですが、トムはランスの立候補を影ながら後押し。ランスの複雑な心境はラストの車掌の言葉「あなたはリバティ・バランスを撃った方ですから」に集約されています。正義感の塊のようなランスは複雑だったでしょう。でもトムのことを胸に刻んでいたからこそ、30年もの長い間、健全な心で政治活動を行えたのかもしれません。また、トムの死を機に本当のことを新聞社に話すランスに対して、記者は「伝説は伝説のまま残しましょう。これが西部です」と言ってメモを破り捨てる。西部の男たちの男気というものを堪能できました。ところで、L・バランスの手下の一人って、もしかして彼の悪行を少なくするために手下になっているんじゃないのか?と思う場面がありました。ランスや新聞社のピーボティをムチで打つ時、「もう死んでいる」(←実際は死んでいない)と言って、彼を止めていましたから。考えすぎだとは思いますが。付け足しでささやかなお笑いシーンを一つ。議員選出会場にトムは両開きの扉(酒場にあるような扉)を開けて、勢いよく閉めるんです。普通のドアならバタンと音がなってかっこいいんですが、前後にゆれるだけ。かすかに慌てた感じのトムが愛らしかったです。 元みかんさん 8点(2003-11-02 08:54:11)(良:1票)

21.《ネタバレ》 弁護士とならず者が銃で決闘。保安官も頼りない。頼りになりそうなカウボーイは知らん顔。
筋だけでも最高なのに、ジョンフォード、相棒のジョンウェインと組んで、
見事な西部劇の終焉を見事、描いてる。

時代は、リンカーンの後、そして大陸鉄道の引かれる前。1860年代。日本では明治維新の頃。

もうクライマックスは、民主主義の危機みたいな展開で、手に汗握る。
その後のジョンウェインは、酒に乱れて、こんなウェイン、観たことないと思わせておいて、
ラスト、ズドンと決めてくれる男の美学。

スチュアートは、「スミス」でもそうだが、やはり東部の人って感じだよね。
だけど、ならず者に立ち向かうとこは、さながらケーリーグラントの「真昼の決闘」。
そういえば、スチュアートもどこかケーリーグラントの哀愁に似てるとこあんネ♪ トントさん [DVD(邦画)] 8点(2023-04-23 00:21:03)

20.最初に後日談を持ってくると、ああこの人 生き残るんだって分かっちゃうから、この見せ方はどうなんだろうって思う。普通に、本編→後日談 って流れで良かったような。時系列をいじること そのものが面白いと勘違いしちゃって、逆効果になってるパターンのように思う。
「圧倒的な暴力の前に、法や政治は意味を成すのか」ってテーマは、特にアメリカでは大事だろうから この映画の評価が高いのも うなづける。
ヴェラ・マイルズって女優さんの美貌にはクラっときたけど、「サイコ」にも出てたんですね。他にそこまで出演作が多くないのが不思議なぐらいの美人。 くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-29 14:40:52)

19.《ネタバレ》 序盤では、若い弁護士が法律を武器に西部の無法者と渡り合う……と思いきや、あっさり銃の練習に乗り換えて肩すかし。結局そうなるわけですか。とはいえ、教室を開くなど秩序を取り入れようというところが見られて安心しました。バランスが撃たれた事件の顛末は予想通りでしたが、これって考えると『カサブランカ』のリックと同じ立場ですね。惚れた女のために、彼女が愛した男を助ける。本作ではそこで終わらず、図らずも英雄になってしまった男の悲哀も取り入れていて、さらに一歩踏み込んだ感じです。社会性にロマンス・男の友情物語をからめ、さらにジョン・フォードらしく適度にユーモアを交えてうまくまとめあげた、洗練された作品だと思います。 アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-10 15:58:52)

18.《ネタバレ》 ○形は違えど、時代の正義の象徴であった二人の共演は非常に興味深いものであった。○銃を持たないと言っていた男がその銃でやっつける、と思いきややったのはジョン・ウェインでした、なんて結局ジョン・ウェインがいいとこ持っていくんだな。 TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-29 23:15:49)

17.《ネタバレ》 脅しに屈しない正義感の強いインテリ法律家のジェームズ・スチュアートはいつも通り安定感のある演技。銃が幅を利かす社会では彼は無力で、とても勝ち目のないリバティ・バランスとの対決で、驚いたことにこの無法者を撃ち殺してしまう。このインテリをさりげなく助けていた西部劇のヒーロー、ジョン・ウェインは、自分が思いを寄せている女の心がインテリ法律家に移ってしまったのを悟ると、やけ酒の揚句彼女と暮らす予定だった建てたばかりの新居を燃やしてしまう。最後にリバティ・バランスを射ったのは西部劇のヒーローだった事が明かされるが、今まで観たジョン・ウェインの作品の中では切なくも一番かっこよかった。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-25 21:32:39)

16.《ネタバレ》 何と、ウエスタンの皮を被った堂々たる政治ドラマだったのに驚き。教室のシーンを中盤の山場に持ってくるところでその意志が見えてくるわけですが、さらに、選挙選出のシークエンスも時間をとってしっかり描き、さらには、バランス撃退でめでたしめでたし、かと思いきや、本当に打倒しないといけない敵はその後に待ち構えていた、という徹底した構成(その間に、銃撃シーンの多視点描写という美味しいネタもあり)。他方で、意外に出番の時間は少ないのですが、そこに迫力を凝縮しているからこそ、悪役のリバティ・バランスのインパクトも際立っています。そういったもろもろも含めて、タイトルがすべてを一言で表しているのも優れています。 Oliasさん [映画館(字幕)] 8点(2016-08-21 01:57:55)

15.西部劇は苦手だが、この作品はちょっと違う雰囲気だ。現代に移り変わる時代を表現しているので、単純な勧善懲悪とも言い難い。それがこの映画の魅力になっているんだと思う。
それでも、やはりちょっと苦手感は残る。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-19 10:31:57)

14.《ネタバレ》 いや~、なんといってもリバティ・バランス一味の非道っぷりですよね。もうね、見ててムカムカムカ~!ってしてくる。なんちゅう奴らやと。決闘とか言わずに、とっとと捕まえてブタ箱ぶちこんでくれやと思っちゃうんだけど、それじゃ映画にならないか。いや正直、このタイトルとランスの銃のダメダメ感を見てだいだいラストは予想がついたんですけどね。でもキャラクターがとても魅力的で、ランスの筋を通す精神とか責任感とか、怒りの感情とかそういうのがとても共感出来るので、彼のキャラクターにすんなり感情移入出来ます。新聞記者のおっちゃんもまたしかり。暴力を前にすると、どんな正論も無力なんだ、という台詞が印象的でした。 あろえりーなさん [DVD(字幕)] 7点(2014-03-05 00:48:46)

13.《ネタバレ》 ジョン・フォードとジョン・ウェインが組んだ最後の西部劇にして最高傑作。

冒頭14分間の「現代」、そしておよそ1時間46分にかけて「過去」の出来事を紐解いてゆく形式、ジョン・フォードの豊かな人間ドラマ、白黒だからこそ出せる映像の美しさ。
「捜索者」や「駅馬車」が広大な大地を馬で駆け抜け続ける激しさならば、本作は回想形式で中盤の決闘に至る経緯をサスペンスフルに紐解く。

しかし、最初この冒頭のシーンを見た者は少し退屈に感じるかも知れない。
それを最初から最後の幕切れまで通して見ると、もう一度冒頭の語りを見たくなる。そしてもう一度冒頭に触れれば、そこに退屈さは無い。
あるのは過ぎ去りし日への追憶と寂しさ。一角の大物議員が何故名も無き男の葬儀に訪れたのか・・・。

駅馬車強盗とともに始まる回想、法律とともにやって来た男がもたらす時代の終焉と始まり、街中で銃を乱射する無法者、ユニークな選挙活動、投げ縄、射撃訓練と怒りの鉄拳、抜き打ちには拳で返答、暗殺、燃え盛る家、サボテンの花。
保安官でもガンマンでもない普通の人間が、無謀と解っていても恩人の仇を討つべく決闘の場に向かっていく姿、立場や人種を超えた一撃!
白黒ウェインの風格とカッコ良さ。レストランにおけるガンマンたちと対峙するウェインの頼もしさ!
ただの優等生では終わらない強さを持つジェームズ・ステュアート、調理場の元気な娘ヴェラ・マイルズ。ウェイン、ステュアート、ヴェラの奇妙な三角関係も注目だ。
太ったビビリの保安官アンディ・ディヴァインは「駅馬車」でもウェインと共演。ユーモア溢れるキャラを演じていた。他にもジョン・キャラダインといったウェインの相棒的俳優も脇を固める。
リー・マーヴィンの強烈な悪役振りも良い。
無法者だが牧場主の手先として暴力を振るう鉄砲玉。元々老け顔のウェインと堂々と渡り合える老け振り。一体どんな修羅場潜って来たんだ・・・。酒場でブッ飛ばされるリー・ヴァン・クリーフの存在も面白い。

州に昇格しようと躍起になっている町での政権争い。
食堂での軽妙なやりとり、派手な選挙戦や事務所の襲撃事件、酒場近くの決闘と見所も多い。何といってもその決闘こそ本作最大の山場!黒のコントラストが最高。

かくしてストーリーは再び現代へと戻ってくる。

棺桶に咲いたサボテンの花。
死者の鎮魂を祈る花をドア越しに見つめる一人の男、その後ろにたたずむ背を向けた女性。

列車が駅に入る瞬間から始まり、その疾走によってすべてが終わる光景はフォードを敬愛したセルジオ・レオーネ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト(ウエスタン)」でも繰り返される。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 11:05:13)

12.《ネタバレ》 ジョン・フォードの切り取る風景は、大地が草木が青空が一丸となったような深く穏やかな息吹を感じさせる。この映画においては冒頭と最後の鉄道を走る列車のショットがそれだ。おそらく静止画であればこれほどまでの感動は得られないであろう構図だが、モーションピクチャになった途端に命が吹き込まれ、その有機的なエネルギーが画面から溢れ出すのだ。映画の内容としてはジョン・フォードの他作品同様、心地よく観続けていられる滑らかなショット繋ぎと安定した物語により、安心して楽しめる内容となっている。この監督の思想、視点の高貴さは疑いがなく、一見どんなに凡庸または偏見に満ちた物語に思えたとしても、よくよく観ていけばそれらの疑念は霧散してしまうのだ。ゆえに安心して観ていられるし、二度目以降の観賞においても飽きることなく楽しめてしまう。……リバティ・バランスの撃たれ方が格好良い。 吉田善作さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-03 02:25:11)

11.《ネタバレ》 「シェーン」と同じテーマですね。西部の、無法の終焉とガンマンの終焉。西部の時代は、伝説として存在すると、ラストは語る。Jimmy は Jimmy らしく、「誠実」な男、the Duke は the Duke らしく、「強い」男、二大俳優を楽しむ。その他の登場人物も細かな性格分けがしてあって、酒ありギャンブルあり馬あり鉄火肌の女性あり拳銃の早抜きあり投げ縄ありと西部劇アイテムをも並べる、そして、白黒映画の美しさを引き出す、「サボテンの花」、フォード監督の余裕のさばき。モニュメントバレーがないだけですね。 K-Youngさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2011-01-03 14:36:41)

10.フォード監督の作品の中でも好きな映画の一つです。ウッディ・ストロードがお気に入りでした。三大俳優が上手く各々の個性が発揮されていた。4~5回鑑賞。2017.05/25 6回目鑑賞。リバティ・バランスの手下 リースがリー・ヴァン・クリーフと初めて気付いた。遅過ぎ!! ご自由さんさん [映画館(字幕)] 8点(2006-10-19 20:53:43)

9.ジョン・ウェインとジェームズ・スチュアートの競演作は昨日も観ました。観たのは「ラスト・シューティスト」です。この作品、まずは監督がジョン・フォード監督というだけあって、流石に上手い!俳優の使い方、キャスティングの妙とでも言うのか、どの俳優にしてもこの役はこの人でこそと言うべき見事な配役!ジョン・ウェインのトムのかっこ良さとジェームズ・スチュアートの弁護士といい、この映画のタイトルにもなっているリバティ・バランス役の俳優といい、どの俳優にしても描き方から何から本当に上手い!オープニングの音楽もいかにも西部劇て感じで良いし、これまたジョン・フォード監督て感じの西部劇でした。 青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-04 21:56:11)

8.《ネタバレ》 西部劇苦手な私がはじめて全体的に面白いと思った作品です。

脚本もさることながら先が読めるのにそれでもまた面白い。

この時代の作品として白黒ではどうなのかは疑問ですが、

見てゆく途中で違和感もなく見られたのは画質も向上しているからか。

西部劇というよりも人間ドラマ西部劇風とでもいえましょうか。

見終えたあとにまた冒頭を観てみたいなぁと思える作品です。

この作品の面白さは(誰がリバティ・バランスを殺したのか)ということなのですが、

正直見ていてオチがわかったのにそのオチの切り出しがうまいのです。

だからあとに考えるものがあり単純な西部劇ではないと。

J・ウェイン演じるトムの気持ちがよくわかります。

この役は役得というかいい役ですよ~

でもJ・ウェインだからこそとも思います。

無骨で不器用な硬派・・日本では高倉健さんのような。

トムにしてみれば急に現れたような、J・スチュワート演じるランスの存在とは・・

両方適役といっていいでしょう。

無骨なトムはハリーを愛しているのに、ハリーは知的なランスに一目ぼれ状態。

リバティ・バランスに襲われてランスは運ばれて来ましたが、

またこの街にバランスが現れるのは間違いはない。

銃社会を非難し法で悪を裁こうとするランス。

しかし脅迫のような成り行きで決闘という形で銃を使うことに・・

銃を練習しているランスをからかうトムに伏線が見られます。

なぜそんなに腕が立つのに自分で撃とうとしないのか・・

決闘の日にランスの選択眼はふたつしかありません。

つまり素人同然のランスが銃で決闘するかこの街から去るか・・

トムが助けてくれるんじゃないか?

ところが素人のランスは奇跡的にバランスとの決闘に勝つのです。

しかし彼は弁護士の立場であります。

映画の演出もなかなかいい。

冒頭からトムの棺とサボテンの謎、

街に帰ってきたというランスは上院議員・・

そこから回想シーンとなり本編の始まりです。

キスも抱擁もないのに恋愛ドラマとして切ない味わいがあるし、

銃社会に対する批判もそれだけではない描き方。

愛する女性が一番幸せな道を選んだトム。

それは西部では名誉なのかトムにはどうでもいいこと。

単純明快なようでいて複雑な人間ドラマでもあります。
アルメイダさん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 23:05:33)

7.《ネタバレ》 『リバティ・バランスを射った男』それは、ジョン・ウェインである・・・。などと安直なコメントで終了しようと思ったが、
やめます。僕にとって本当は西部劇ってあまり好きじゃないんですけど、本作は違いました。
通常の勧善懲悪ものであれば、
リバティ・バランス対トムの決闘になって、それをトムが勝利してメデタシ・メデタシでエンディングなんでしょうが、
本作はリバティ・バランス対ランスの決闘といったところがポイントなんでしょう。
そんな絶妙な回想シーンのなか、ドラマ性・サスペンス性が秀逸で、
傑作の雰囲気はあまり感じられませんでしたが、個人的にはかなりのスマッシュ・ヒットでした。
結局、本作の主題はズバリ、‘ペンは剣に勝る’でしょう。
最後に、ランスのへッピリ腰ののキャラクターですが、憎めなくて好きだったし、ほとんど気になりませんでしたよ。
Fatmanさん 8点(2004-08-31 11:47:05)

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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 7.42点
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100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
513.85% line
6311.54% line
7726.92% line
81453.85% line
913.85% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1962年 35回
衣装デザイン賞(白黒)イーディス・ヘッド候補(ノミネート) 

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