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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

Hedwig and the Angry Inch
2001年【米】 上映時間:92分
ドラマミュージカル音楽もの同性愛もの戯曲(舞台劇)の映画化
[ヘドウィグアンドアングリーインチ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-07-02)【Olias】さん
公開開始日(2002-02-23)


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監督ジョン・キャメロン・ミッチェル
キャストジョン・キャメロン・ミッチェル(男優)ヘドウィグ
マイケル・ピット〔男優〕(男優)トミー・ノーシス
アンドレア・マーティン(女優)フィリス・ステイン
アルバータ・ワトソン(女優)ハンセルの母
ロブ・キャンベル[男優](男優)クシシュトフ
原作ジョン・キャメロン・ミッチェル(原作戯曲)
脚本ジョン・キャメロン・ミッチェル
撮影フランク・G・デマルコ
製作クリスティーン・ヴェイコン
製作総指揮マイケル・デ・ルカ
配給ギャガ・コミュニケーションズ
字幕翻訳石田泰子
あらすじ
性転換して女性なったヘドウイグはアメリカ各地を転々と旅してまわるロックバンドのボーカル。ある日、ヘドウィッグは少年トミーに出会い恋に落ちる。幸福もつかの間、あることがきっかけで恋は突然終わる。さらにトミーはヘドウィグから彼の曲を盗んで去っていく─。哀しきゲイの怒りと悲しみをすべて歌にしたミュージカル映画の最高峰。

花守湖】さん(2006-05-29)
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【クチコミ・感想】

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165.《ネタバレ》 これは究極の「幸せの青い鳥探し」映画。心の一番奥に存在する泉から湧き出る純粋な感情を垂れ流し続ける、痛々しいまでの愛の物語。その感情はあまりにも純粋なゆえに、猛毒でもあり、凶器でもある。触れる者の心に深く突き刺さり、えぐる。濾過されない剥き出しの感情は、観客に愛の根源について考えさせる。ラスト、文字通り「裸一貫」で出直すヘドウィグの後ろ姿。純粋な思いで世界に向きあうその姿に、喪失感も焦燥感も全て昇華した、魂レベルの諦観と達観とそれゆえの希望を見る。喪失と挫折を知る者だけが前に進むことが出来る。それがきっと真理なのだろう。演劇の見事な映像化を成し遂げた才人、ジョン・キャメロン・ミッチェルに賛辞を呈したい。素晴らしい作品です。 ひのとさん 10点(2004-01-09 16:17:27)(良:2票)

164.音楽、というか歌詞が全部良かったです。ヘドウィグの、心を開放するまでの過程が音楽に乗せてこちら側に放出されて来て、気付けば真摯に聞き入っている自分がいました。切々と歌い上げる姿はまさに‘魂の叫び’。「愛の起源」も最高ですが、全てを脱ぎ捨てて歌った「Midnight Radio」には泣かされました。 Tweetyさん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-09 23:02:09)(良:1票)

163.表面上の涙は出なかったんですが”心”が泣いた作品です。正直観るのが辛かった・・・。 tetsu78さん 10点(2004-06-02 23:44:14)(良:1票)

162.《ネタバレ》 ロックミュージカル。いぇ~い。しかし全編楽しくて踊れるっていう訳じゃない。主人公ヘドウィグが自身の半生を、魂を震わせながらパワー全開で歌い伝える映画だった。「あんたも大変だったのね」というしんみりとした空気を、時折流れるロックがかき回し、熱く仕上げていくという感じだ。この主人公、ツライことが多いのに絶対泣かない。涙はごってりメイクの下に隠し、自分の不可思議だった人生と愛を、それこそありったけの力を込めて叫んでまき散らす。で、失敗して何かを失っても前に突き進んで行くのだ。主人公に共感というより、俄然応援したくなる。でもヘドウィグ本人に「頑張って!」なんて言ったら皮肉のひとつも返されそうだな。カッコ悪いようでカッコいい、何か教わったような気になる人間ドラマ。ちなみに、私はこれとアメリを一緒に借りた。こちらの方が強く印象に残り、歌がいつまでも頭の中を流れていた。
のはらさん 8点(2004-03-17 20:09:21)(良:1票)

161.《ネタバレ》 男でも女でもなく、かつて住んでいた東ドイツも崩壊した。ヘドウィグという名前すらも自分のものではない。自己喪失感を抱え、愛と歌に自分の存在価値を見出そうと、ひたすらもがくヘドウィグの姿にせつなさ、ほろ苦さを感じて胸が痛む。彼女は「アングリー・インチ」で身に降りかかった理不尽に対して怒り叫び、「シュガー・ダディ」で現在の自分を喜び楽しんでるさまを語り、「ヘドウィグの嘆き」で身の不幸を嘆き、「愛の起源」で自らの喜怒哀楽を昇華しようとする。最初にこの歌が流れたとき、そこには憂いがあった。しかし、ついにラストでイツハクとともに「ありのままの自分」を肯定して生きることを選択する時、この歌のメッセージは、一切合財を取り込んだ、愛の賛歌の高みにまで昇るのだ。姿は奇妙だが、純粋で純粋で純粋な彼女の歌声に心を動かされずにはいられない。演技、衣装も素晴らしいが、個人的にはやはりアイデンティティと愛への賛歌を素朴に語った「愛の起源」だ。自分の価値観が変わるほどショックだった。 veryautumnさん 9点(2004-02-11 22:28:29)(良:1票)

160.典型的なジャケ引きタイプの映画ですね、そういう戦略なのかは分かりませんがあれではあんまりな気が・・・(あくまで私見ですが)とはいえ印象には残るからそれはそれでいいのかも。まぁそんな事は置いといて、深い映画でした。若干設定に分かりづらい部分があった事が残念ですが、元々がミュージカルなんですよね。映像・音楽的にもイイ感じでした。さすがにそのケのない男にはややツラい描写も無くはないですが、まぁそれは少女マンガを読んでるようなものですからね、良かったです。ただジャケットが(まだ言うか)やりすぎ!井筒監督が「手術に失敗したなら再手術しろよっ!」って言いながらかなり評価してたのにも納得の作品。(評価・意見ともに)
HLB傭兵さん 8点(2003-12-25 11:42:48)(良:1票)

159.《ネタバレ》 極上のキャストと音楽に紡ぎだされる、美しい「運命の赤い糸」物語。全体を通してすごく哲学的なのだが、堅苦しくないのは、作り手が知的でセンスがいいからだろう。最初から最後まで否応ナシに惹き付けられる。見所は、『饗宴』のアリストファネスを引用した「愛の起源」の物語。現代の多様な愛の形を考えると、とても説得力のある仮説に思える。同タイトルの曲も最高に美しい。(音楽担当のスティーブン・トラスクという人物のセンスと才能には感服した。主演・監督のジョン・キャメロン・ミッチェルほどには注目されていないという印象なのが不思議だ。)前半に比べ、ストーリー後半(ラスト含む)が曖昧なのが惜しいといえば惜しいが、そこは、ヘドウィグとトミー、イツハクの三者間の関係に対し、一通り以上の解釈を可能にしたということだろう。いずれにせよ文句なしに満点! 黒蜥蜴さん 10点(2003-11-29 02:18:50)(良:1票)

158.言葉にできない程、とても深い話だった。カタワレを探し求めては裏切られて傷つきっぱなしだったけど、彼女は強くあろうとした。だからこそ痛々しかったし、かわいらしく見えた。最後は愛する人に自分の事を理解してもらえて、初めて弱さを見せて泣いていた時にはこっちもジンとした。そしてありのままの自分が完全体なんだと気付いて一人で歩き出す終わり方も前向きで良かったし、もうサイコー!!モチロン、音楽はスバラシイ。 もりしげひさやさん 10点(2003-05-24 02:14:09)(良:1票)

157.凄い映画だった。これはかなりキリスト教的な話なのかな、と思った。ヘドウィグが客席にダイヴするシーンはキリストの磔。とするとトミーはユダ?といろいろ考えてみるものの、そこんところはイマイチ判らず。ベルリンの壁は崩壊しても、人間の前には性別、性差という高い壁が今も厳然と聳えているのか…なんて考えるも、難しくてよく判らず。そんな何も判らんアホな私にも、判ることがある…「これは凄い映画だ!」 そしていうまでもなく音楽が最高に素晴らしい。ヘドウィグの繰り出す名曲の数々に、小生の怒りの数インチ(泣)も大興奮!!すんません。 愚物さん 9点(2003-05-11 23:57:52)(笑:1票)

156.ウ~ン感情移入できませんでしたね。愛というものの苦しさを見出せませんでした。そりゃあなたの性格によってそうなるのだろうという感じです。雰囲気は大好きなんですが。音楽と物語の交互の演出良いですね。私は手術していなくても怒りの?インチです。失礼。 チューンさん [映画館(字幕)] 6点(2002-12-18 03:49:56)(笑:1票)

155.男女は互いに失われた半身、だから男女は互いを求めてやむことがない。では男でも女でもない者は自らの半身として誰を求めればよいのか? そして未だ半身を見つけられない者(私か…)は? 永久に満たされぬ存在達は、だからこそ永久に愛を求め続けることができる、それを歌い続けることができる、ヘドウィグ&ジ・アングリー・インチと共に…。ゲイのロック歌手の映画だと思ったら、これは不完全な愛の迷い子達へ捧げたロック・ミュージカル。この勢いで私の好きなこの分野も、もっともっと製作されて欲しいと思います、7点献上。 sayzinさん 7点(2002-04-07 17:50:19)(良:1票)

154.抽象的な作品ですね。
グラムロックやパンクロックが好きな人には受けると思う。
私もこの手の音楽は大好きです。
男にも女にもなれない主人公の葛藤がよく表現されていると思います。
でも結局何を言いたいのかよくわかりませんでした。
でも、きっとそんな映画なんでしょうね。
主役はどことなくYOSHIKIに似ています。 クロエさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-31 01:23:01)

153.《ネタバレ》 何の予備知識もなく、従って何の心の準備もなく鑑賞。
待て待て、何だこのぶっ飛んだオッサンは?全編歌う気?
と思う間も無く音楽とヘドウィグの魅力にどっぷりハマっていた。
ジャンルはよくわかんない。
わかんないが、面白くて切なかった。
トミーと出会うシーンのヘドウィグに完全にノックアウトされて、加点。
これは性別を超えて惚れるな。 roadster316さん [DVD(字幕)] 8点(2019-12-27 00:27:59)

152.魂の叫びのようなものが伝わってきます。ここでの楽曲やLGBTの話とは別に、内に押し込められたものを吐き出し共感させる音楽のパワーを改めて実感しました。 ProPaceさん [地上波(字幕)] 8点(2018-06-29 22:23:41)

151.評価が高かったので、相当に期待して鑑賞。
最初はダレる感じだったが、途中から曲の良さに引き込まれる。でも、物語自体に曲ほどの深みは無い...当然そういう映画だから。 simpleさん [地上波(字幕)] 6点(2018-06-24 21:57:59)

150.《ネタバレ》 ヘドウィグの歌が心につきささるのも、自分が異質であった哀しさをストレートに歌うからだろう。アダムとイブの話は、イブが善悪を知るリンゴを食べたことで始まる。リンゴを食べる前に異質なものになってしまったヘドウィグは、もはやエデンの園ではないこの世で、何度裏切られても、愛を信じ続ける存在になっていくのだろう。 トントさん [ビデオ(字幕)] 8点(2017-03-05 20:24:03)

149.この時代のミニシアターブームの代表的なひとつ。見たらサントラを欲しくならずにはいられない。 aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 10点(2014-08-08 01:19:31)

148.ミュージカル映画苦手な私が最高だと感じた映画です

この映画は一応ジャンル的にはミュージカルになるみたいですね
ですが急に歌って踊るような映画ではありません。
ミュージカル苦手な人でも問題なく視聴できます。

まず。この映画で際立っているのは楽曲の素晴らしさ。
これが本当に素晴らしく、このバンドが本当に存在しているように感じてくるし
存在していたならば間違いなくCDを買っていたでしょう

もちろん音楽もさることながら、
ストーリーもツボにハマりました。
ただ説明しずらいんですよね、主人公のヘドウィグの性に対する葛藤と言えばそうなんでしょうけど。

あとは映像ですね、主人公のヘドウィグですが最初こそ色物扱いで見てましたが
見ているうちに本当に綺麗に見えてくるんですよ、これはきっと皆そう思うと思います

今はDVDのみで、BDになってないのが残念です。
はやくBDになってくれればすぐに買うのに・・・期待してていいのだろうか 非映画人さん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-01 01:27:10)

147.個人的には久々に好みのミュージカルを観たなぁ、という感じでした。ミュージカルで和らげてありますが毒があって好きです。サントラも買っちゃった。 movie海馬さん [映画館(字幕)] 8点(2013-09-26 15:56:22)

146.《ネタバレ》 物語の合間合間に、ヘドヴィクの心境を吐露するかのような

曲たちとイメージビデオがとかく印象的。



特にプラトンの思想を反映させた「愛の起源」は

これだけでヒットチャートに上れるほどの名曲。



いまでも口ずさめるほど強く印象に残る。



性同一性障害・貧困・冷戦の後遺症など

社会的な問題提起を多く孕んでいるような作品に感じられるが

実は一貫しているのは「ヘドヴィクはどう生きていくか」という

とてもシンプルな問題。

何も難しく見る必要はない。

男性でも女性でもなく「ヘドヴィク」という人間が

どのような人生を歩み、そしてこれからどのように生きていくのか



思うことはそれだけでいい。

夜野比瑪さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-21 01:50:56)

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【点数情報】

Review人数 165人
平均点数 7.56点
000.00% line
110.61% line
200.00% line
331.82% line
463.64% line
5116.67% line
62414.55% line
72716.36% line
84225.45% line
92112.73% line
103018.18% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review7人
2 ストーリー評価 7.54点 Review11人
3 鑑賞後の後味 8.63点 Review11人
4 音楽評価 8.94点 Review19人
5 感泣評価 5.83点 Review6人

【ゴールデングローブ賞 情報】

2001年 59回
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ジョン・キャメロン・ミッチェル候補(ノミネート) 

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