みんなのシネマレビュー

ミュンヘン

Munich
2005年【米】 上映時間:164分
ドラマサスペンススポーツもの犯罪もの歴史もの実話もの小説の映画化スパイもの
[ミュンヘン]
新規登録(2005-08-05)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2019-06-21)【Olias】さん
公開開始日(2006-02-04)


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監督スティーヴン・スピルバーグ
キャストエリック・バナ(男優)アヴナー
ダニエル・クレイグ(男優)スティーヴ
キアラン・ハインズ(男優)カール
マチュー・カソヴィッツ(男優)ロバート
ハンス・ジシュラー(男優)ハンス
ジェフリー・ラッシュ(男優)エフレイム
アイェレット・ゾラー(女優)ダフナ
ギラ・アルマゴール(女優)アヴナーの母
マイケル・ロンズデール(男優)パパ
マチュー・アマルリック(男優)ルイ
モーリッツ・ブライプトロイ(男優)アンドレアス
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(女優)シルヴィー
イヴァン・アタル(男優)トニー
マリ=ジョゼ・クローズ(女優)ジャネット
リン・コーエン(女優)ゴルダ・メイア首相
ダニエル・ベス(男優)アメリカ人の選手
マイケル・カーン(男優)
ヒアム・アッバス(女優)
森川智之アヴナー(日本語吹き替え版)
土田大スティーヴ(日本語吹き替え版)
水野龍司カール(日本語吹き替え版)
岡寛恵ダフナ(日本語吹き替え版)
佐々木梅治エフレイム(日本語吹き替え版)
坂口芳貞ハンス(日本語吹き替え版)
藤原啓治ルイ(日本語吹き替え版)
田中敦子〔声優〕ジャネット(日本語吹き替え版)
仲野裕パパ(日本語吹き替え版)
京田尚子ゴルダ・メイア首相(日本語吹き替え版)
村治学ロバート(日本語吹き替え版)
伊井篤史(日本語吹き替え版)
原作ジョージ・ジョナス「標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録」(新潮文庫刊)
脚本トニー・クシュナー
エリック・ロス
音楽ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]
編曲コンラッド・ポープ
撮影ヤヌス・カミンスキー
製作スティーヴン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ
バリー・メンデル
コリン・ウィルソン
ユニバーサル・ピクチャーズ
ドリームワークス
配給アスミック・エース
特殊メイクニール・スキャンラン
アンディ・ガーナー
特撮ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
美術リック・カーター(プロダクション・デザイン)
トニー・ファニング
アンドリュー・メンジース
ヤーノシュ・サボルチ
ジョン・ブッシュ[美術](セット装飾)
ジョージ・デ・ティッタ・Jr
衣装ジョアンナ・ジョンストン
編集マイケル・カーン
録音アンディ・ネルソン[録音]
字幕翻訳松浦美奈
その他ジョン・ウェイン(スペシャル・サンクス)
あらすじ
パレスチナのゲリラが、ミュンヘン・オリンピック中の選手宿舎内に潜入し、イスラエル選手を全員射殺した。この事件を機に、イスラエルは、報復のために、密かに暗殺チームを編成して、首謀者全員の殺害を計画する。 実際に起きたあのテロ事件をもとに事実を脚色して映画化。

花守湖】さん(2006-12-31)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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43.この映画は、ミュンヘン事件への報復のために組織された暗殺団のリーダーとなった男の物語。ミュンヘン事件自体もその前の事件に対する報復行為であり、決して始まりではない。報復がまた次の報復を喚起し、決して終わりを遂げることはない。9・11の報復を正義を掲げて行なったアメリカ。そしてその報復を受けた側の更なる報復は今後も続くであろう。映画の時間軸はあくまでもミュンヘン事件への報復までですが、それから30年以上経った今でさえ一向に解決の糸口さえ見えない(むしろ険悪化している)状況に、何とも虚しい気持ちになります。映画自体は、こういった重いテーマを持ちながらも、娯楽性も備えたサスペンス映画として万人が楽しめるように出来ています。 (^o^)y-~~~さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-13 23:12:42)

42.ネタ的には、テロリストをやっつけるという、勧善懲悪的な娯楽作品として始まるこの映画。実は「人狩り」という、極めて残酷でありながら極めて普遍的な「楽しみ」、であります。しかしその先に待っているものは、先の見えない泥沼であり、果てしない徒労感。主人公にとって最後に残された拠り所は、家庭、なのですね。この「家に帰る」、ということが、個人レベルでも、民族レベルでも、本作のテーマの一つであるように思います。イスラエル建国という、一種の帰郷。しかし、その結果生み出されたものは、際限の無い争いと憎しみ。世界中に散ったユダヤ人にとって心の拠り所となってしかるべきイスラエルという国家は、彼らの想いをよそに、暴走を続ける。この「失われた故郷」という哀しみ・・・。いや。この映画に託されたものは、さらに普遍的なもの、もっと個人的なものなのかもしれない。かつてはスピルバーグも希望も野望も持った一人の映画青年だったはず。そんな彼も、もはやハリウッドの中枢に取り込まれ、彼の映画製作自体が大きな経済活動となり、その一方で、映画の中での「発言」もまた、とてつもなく大きな反響・批判にさらされることになり、不本意な闘争にも巻き込まれてしまうことになる。そういう「失われた無邪気さ」、あまりにも社会的な存在になってしまった自分の、「個」へと帰ることのできなくなった哀しみ、すらも、この映画にこめられているのかもしれません。 鱗歌さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 14:00:47)

41.メジャーな俳優ではなく、主人公含め、割と地味な俳優群だったのもこの映画にマッチしていてよかった。俳優選びもうまいなと思う。この事件の知識が全然なしで観たからよくわからない細かい所のあったけど、別に知識があってもなくてもあまり関係ないじゃないかなと思う。「やられたらやり返しても良いのか」特に言いたかったのはそこだけだと思うから。「シンドラーのリスト」に通じる重さがあってよかった。 Syuheiさん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-05 23:58:00)

40.製作決定とのアナウンスが出たときから観るのを楽しみにしていましたがやはり期待通りの作品でした。普通に家庭を持つ素人に近い男が暗殺要員になり、任務を遂行していくうちに玄人になるもののそれに伴って発生する苦悩。時折、主人公の中でフラッシュバックされるオリンピックテロの様子。彼は直接見たわけではないのに何故このような光景が脳裏を過ぎったのか。それは彼がこの任務で人を殺し続けることで自分もあの事件を起こしたテロリストと何ら変わらない存在になってしまったと気づいたからだと俺は思います。正義の名の下に報復を行う政府の裏にもこのように傷つき、自分を失ってしまう人が現れる。テロ攻撃も報復攻撃もどちらも同じようなもので同様の結果しか生まないことを改めて気づかされました。特にラストシーンで遠くに見える世界貿易センタービルが正にそのことを暗示しているかのように思えました。攻撃されたら報復する。今なお世界で現在進行形で起こり続けているこの負の連鎖の存在を切実にストレートに描いたスピルバーグ。この作品は正に彼しか作れなかったでしょう。 エージェント スミスさん [DVD(吹替)] 9点(2007-01-05 00:50:32)(良:1票)

39.重たい内容だが、そこに娯楽性を持たせるスピルバーグは、やはり切れ者だと思う。しかしまぁ、こうまでも限りなく中立かつイスラエル・パレスチナ双方を批判してくれるとは思ってもみなかった(本人は特典で否定していたが)。それにしても、あの連中は、こんなことをいつまで続けるのだろうか。どこまでいっても出口は見えないし、暗闇の中でひたすら暴力と殺戮と血が流れるだけだと個人的には思うのだが・・・。 ローリング@ストーンさん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-28 20:02:16)

38.期待して観たけどそれほどでもなかった。だんだん追い詰められていくアヴナーを演じたエリックバナや、ジェフリーラッシュ、新ジェームズボンドのダニエルクレイグらの演技は良かったし、ストーリーも史実のものなので興味深かったが、いかんせん知識不足もあったせいかのめりこめなかった。 おっちょさん [DVD(字幕)] 4点(2006-12-17 23:55:59)

37.イスラエルとパレスチナの泥沼の報復合戦という重々しい題材をここまで見事に娯楽映画に押し上げた手腕は絶賛に値すると思う。時代を表現する褪せた色、殺しのたびにターゲット以外の犠牲者が増えてゆく展開、美女は危険というありふれた、そして正当な刺客の登場に甘い残り香というこれまたありふれた、しかし心にくい展開を次々と見せてゆく。しかし何かひっかかるものがある。この作品はミュンヘン事件を発端とする暴力の連鎖をスリルとサスペンスを盛り上げながら見せてゆく娯楽映画なのに、この問題を真摯に描こうとする、そして政治的な物言いを感じる。だから最後にアレを見せて今に続くこの問題の大きさを表現している。でもそれだったら、そもそもこの問題はミュンヘンが発端ではないと言いたくなる。イスラエル側を悪く描いているように見せても、この問題の根源がパレスチナ側の起こしたミュンヘン人質事件のようになっている。戦車や戦闘機でパレスチナの民間人が大量に殺されるシーンはない。電話爆弾で殺される男のセリフにちょこっと出てくるだけだ。土地の問題。水の問題、宗教の問題、米英の利益目的の介入を描けと言っているのではない。ただ、この映画は中途半端にこの問題に介入しすぎていると思う。 R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2006-11-21 10:49:44)(良:1票)

36.確かに狂気に向っていく主人公とかの描写はよく出来てるとは思うけど、なんだか心に響かない…。この素材だったら、身震いするほど衝撃を受ける作品にして欲しいと望むのは到底無理な話なのかな…? さらさん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-13 10:07:25)

35.久々に観る怪作です。この一連の事件を映画として取り上げた時点で、もう脱帽。グーの音も出ません。事件当時、子供心に感じた激しい戦慄が、にわかに蘇ってきました。ラストのWTCビルが印象的ですが、たしかに昔から今日まで、報復の応酬の図式はまったく変わっていないんですよね。それに映画としても、どこぞの国のお涙頂戴映画とも、かの国のドンパチ礼賛映画とも一線を画し、血なまぐさい話にも関わらず格調の高さを感じさせてくれました。途中、“同宿”を余技なくされたパレスチナ人青年と、ラジオの選局を競って最終的に折り合うシーンがあります。全編にわたって絶望的なストーリーではありますが、ただ唯一、このシーンにだけは、かすかな希望が込められていた気がします。 眉山さん [DVD(字幕)] 8点(2006-11-06 03:15:35)

34.ものすごく重たかった。画面は暗く、すべてに死の灰がかぶっているかのようなクスんだ印象を受けたので、止めどなく溢れる血液も濁っているように見えた。このような事件に対して、ちゃんと学ばなければいけない。多角的に見ないといけない、と感じた。 ロウルさん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-01 21:37:13)

33.本作製作当時、アメリカは対テロ戦争の着地点を見失いつつありました。フセインとタリバンを政権から引きずり下ろしたことで911の弔い合戦が一区切りできるかと思いきや、根本的なことは何ひとつ解決していない。それどころか、事態はより悪化しているのではないかという不安を抱え始めていたのです。同年にはリドリー・スコットが『キングダム・オブ・ヘブン』を発表し、「一度はじめてしまった戦争をこちらの都合でやめることはできない。好むと好まざるとに関わらず、アメリカは戦いきるしかない」という辛辣なメッセージを発していましたが、本作もこれと同じく、アメリカの厳しい現実を描いた作品となっています。面白いのは、そのどちらもが現代アメリカを描くためのモチーフとしてイスラエルをチョイスしていることであり、修羅の道に落ちてしまった国としてイスラエルを否定的に描いています。。。
本編は意外なはじまり方をします。選手村を襲撃しようとする黒い九月のメンバー達が、閉まっている門の前で困り果てています。どうやらこいつらは、明け方には門が閉められていることすら想定していなかったらしい。いよいよ襲撃を開始してもいちいち手際が悪く、何人かの選手を取り逃がしてしまいます。この時点では、黒い九月は洗練された組織ではなかったのです。これはイスラエル側も同様。事件への報復を開始した時点では主人公達は殺しに慣れておらず、銃を突き付けている相手が丸腰の民間人であってもビクビクしています。しかし、報復合戦が続くうちに両者とも洗練されていき、死体の数は増える一方。こちらの攻撃によって相手がより先鋭化し、さらに厄介な敵が生み出されるという負の連鎖に突入したのです。。。
そのうち、匿名の殺し屋だった主人公達にも死の影が迫ってきます。すっかり精神をやられた主人公は戦線を離脱するものの、いつか殺されるのではないかという恐怖は消えません。これは前半、文化人やビジネスマンにしか見えない相手をテロリストとして殺してきたことの裏返し。殺しの現場から離れても、職業を変えても、一度血で染まった者を敵は忘れてくれないのです。。。
本作公開から9年、スコットやスピルバーグの心配は現実化しました。アメリカはいまだに対テロ戦争をやめられないどころか、従来のイスラム諸国すら恐れをなすほどの危険勢力・イスラム国までが誕生する始末。今こそ見返すべき作品だと思います。 ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 7点(2006-10-30 02:21:58)

32.これだけのテーマを、エンタメたっぷりに見せられるスピルバーグってやっぱりすごいよ。 kさん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-13 17:46:22)

31.必死で内容に付いて行こうとすれば行くだけ「しょせん僕は日本人なんだ」と思わされました。悔しいですが、その辺で点が上がらなかったところです。イスラエルやアラブ諸国やPLO、ユダヤ人やパレスチナ人やアラブ人達の血で血を洗う宗教的、民族的な歴史をDNAレベルで刷り込まれ、教育され、テロで子供の頃から目の前で肉親や親友が殺され、血のニオイ、火薬のニオイを嗅いで育ってきた人々の暗くて深い背景や思いなんか、しょせん日本人にはワカラナイですよ。メディアや机上で知ってる”ふり”じゃ実の体験としてワカラナイですよ。スピルバーグは映画化に際しては、おそらく興業的に成功するとは思ってなかったでしょうね。ユダヤ系アメリカ人だから自分のアイデンティティに対する思いからなのではないでしょうか・・。実話を映画として記録しておく、ということで「シンドラーのリスト」とダブりました。比較的無名な役者を使うととても面白いですね、スピルバーグの映画は。 ★ピカリン★さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-07 23:04:30)

30.作品賞ノミネートというだけあって見ごたえは十分。でも何か足りない気がしないでもない・・・ ゆきむらさん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-07 14:42:36)

29.一つ一つのエピソードは面白いのだが、展開にメリハリがなく、クライマックスに向けて盛り上がっていく流れもなし、グズグズ感は否めない。『キャッチ・ミー…』のときも思ったけれど、たぶん原作に魅力的な要素が多すぎて欲張りすぎてしまうのだろう。娯楽性の強さも重いテーマにそぐわないように感じた。

それにスピルバーグは残虐描写が上手になった分、人間ドラマを描くのは下手になったと思う。強く心を揺り動かされることは少なく、一方でショッキングな映像に何度もおえっとさせられる。でも悲劇を描くための表現が血まみれの死体を転がすことだとしたら、スプラッター・ホラーと同レベルじゃないだろうか?

さりげなくきれいな映像などを観るにつけ、スピルバーグは技術的には円熟期にあるのだと思われる。熟練すれば手癖だけで撮ってもそれなりに形になるし、面白いには面白い。しかし実のところ、大傑作という程の出来ではないのでは? 主張もご立派だが凡庸で、文句のつけようのない正論ではあるものの、だからどうしたという感じもある。 no oneさん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-01 17:22:06)

28.難しくてよく意味がわかりませんでした。 ぽじっこさん [DVD(字幕)] 4点(2006-08-31 17:12:23)

27.ノンフィクションということで、リアルに描かれていました..ノンフィクションであるが故に、淡々と物語りは進み、派手なクライマックスシーンがあるわけでもなく、淡々と終わる..良くあるパターンとも言えます..秀作ではあるが、10点ではないです... コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-28 12:13:44)

26.スピスバーグ監督の才能のひとつに人が死ぬシーンのリアルさがあると思います。この作品もそこかしこに、そう感じる場面が多々あります。女暗殺者が殺されるシーンは本当に凄いとさえ感じてしまう。この重いテーマの作品に対してはなかなかコメントが思いつかない自分がありますが、スピルバーグ嫌いの自分にしては心に残る作品です。誰にでも薦められる映画ではありませんが、こういう映画を観て何かしらの感想を自分で考えて、自分の感想を持つべきだと感じました。 はむじんさん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-27 01:01:12)

25.黒の「9」月に「11」人の暗殺ターゲット。そしてラストに浮かび上がるあの建造物。1972年のミュンヘン事件から始まった物語の終着点がWTCだった事が象徴するように、これは単なる34年前の事件の一断片ではない。まさに現在進行形の物語なのである。根深い民族の対立、見えない妥協点、その解決策としての暴力。それらの止むことのないうねりがやがては「○○のための報復」から「報復のための報復」へと変化していく。そして悲しいことに、ミュンヘン事件も9.11もまた、出発点でもなければ終着点でもない。いつ終わるとも知れない報復の連鎖の通過点に過ぎないのである。 とかげ12号さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-26 08:13:41)

24.長く重たい作品でした。風光明媚なヨーロッパの風景を背景にこれほど暗い作品が成立するとはいやはや・・・。スピールバーグ監督の説明つきのDVDで見たのですが、監督によると原作はめちゃくちゃ酷評を受けたものの作品の構想自体は良いし評価されるべきだから映画化に踏みきったんだそうで、実話ではないもののミュンヘン・オリンピックでの人質事件を画策した「黒い九月」の複数の幹部が実際に殺害されているとも言っていました。実話だったら怖い話です。イスラエルの法律では死刑がないので政府のシークレット・サービスのアヴナー(エリック・バナ)にスイスの隠し口座経由で大金を与えて人質事件の首謀者を殺害させるというストーリーに思わず「ありえない!」と叫びたくなってしまいました。当時イスラエルの首相だったゴルダ・メイヤー女史をメチャクチャな悪役に描いていているのも「一国の首相でこんなのってありなの?」と思わせますが、ふと思うのはイスラエルとパレスチナの報復合戦て悪いのは結局どちらなのか、ということです。どっちもどっちながらスピールバーグ監督自身がユダヤ系なのでメイヤー首相をワルに仕立てたことも含めて全ての責任を自分で引き受けて身内であるイスラエルを悪く描いたのかもしれません。ブッシュ大統領だってイラクに派兵することによって千人以上のアメリカ人の若者と数え切れないイラク人を殺したわけですし、戦争なんて一旦始まってドンパチやっている間は大義名分なんか関係ない殺すか殺されるかのゲームです。点数の評価は9点と2点の間を揺れ動いています。真中を取って5点にしておきます。 かわまりさん [DVD(字幕)] 5点(2006-08-19 09:36:43)

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【点数情報】

Review人数 141人
平均点数 6.91点
000.00% line
100.00% line
221.42% line
321.42% line
442.84% line
5149.93% line
62517.73% line
74834.04% line
82719.15% line
9139.22% line
1064.26% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.21点 Review14人
2 ストーリー評価 6.56点 Review23人
3 鑑賞後の後味 5.82点 Review23人
4 音楽評価 6.71点 Review21人
5 感泣評価 4.23点 Review13人

【アカデミー賞 情報】

2005年 78回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞スティーヴン・スピルバーグ候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]候補(ノミネート) 
脚色賞エリック・ロス候補(ノミネート) 
脚色賞トニー・クシュナー候補(ノミネート) 
編集賞マイケル・カーン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2005年 63回
監督賞スティーヴン・スピルバーグ候補(ノミネート) 

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