みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
2.船越英二が“キチガイめくら”に成りきっているのがまず素晴らしい。 触覚だけが異常に発達した船越英二は、理想の体と肌を持つ女性を見つけ出し、自室のアトリエに監禁することに成功し、日夜からだを触りまくる。 そしてついにはその女を犯してしまう。 なんという偏執的でエロティックな設定なんだろう。 やっぱり、こういう設定を考え出した江戸川乱歩という人は偉大だ。 偉大すぎる。 しかし、その乱歩が描き出す世界は極めて小説的であり、それを映像化することは困難である。 本作がその困難さを乗り越えたかといえば、やや疑問。 やはり、乱歩が創りだした倒錯の世界は、小説の中だからこそ生きるのではなかろうか。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-11-25 01:28:51)(良:1票) 1.乱歩好きにとって、乱歩映画は、見るのがちょっとオソロシイのです。あの世界観を映像化することによって「ゲテモノ」に成り下がる可能性が容易に想像できるので。実際「ゲテモノ」系映画もありますし。そんな中で、本作は、原作を思いっきり換骨奪胎し、独自のワールドを作ったことで、映画として、なかなか上質なものに仕上がっていると思います。中でも、美術は素晴らしく、あのアトリエは、原作の描写にかなり忠実に再現されており、よくぞ作ったものだ、と感心します。「盲獣」というには、船越英一はキレイ過ぎる感じはありますが、緑魔子を配したのは大当たり。余談ですが、昨年の大河ドラマに彼女が怪しい老婆役で出ていたのを見たときは、感動しました。NHKもなかなか良いセンスしています。てなわけで、ラストへ向けて一気に倒錯世界が全開になるわけですが、まあ、とにかく、こんな作品が40年近く前に作られていたことに注目ですね。乱歩好きとしては、怖いもの見たさで『芋虫』を映画化して欲しいものです。ま、ムリでしょうが。 【すねこすり】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-28 15:49:12)(良:2票)
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