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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(5点検索)】
2.《ネタバレ》 ●タイトル・ロールのクロムウェルを演じるのがリチャード・ハリスで、対するチャールズ一世をアレック・ギネスがやっている。ドラマはほとんどこのふたりの対決の歳月を描くかたちで、大河ドラマのように進行する。リチャード・ハリスの「剛」に対してアレック・ギネスの「柔」と、わかりやすい描き分けをやっているんだけれども、アレック・ギネスの演技もあって、チャールズ一世の方により人間らしさを感じざるを得ないところはある。このチャールズ一世の王妃の造型がちょっとばかし「マクベス夫人」で、脚本もぜんたいにシェイクスピアばりの史劇を目指していただろうことがうかがえる。圧巻は二度の戦闘シーンで、まずはかなり牧歌的な雰囲気の「エッジヒルの戦い」のパースペクティヴの効いた演出があり、そんな甘っちょろいのではダメだ、とばかりにハードにせまる「ネイズビーの戦い」の迫力はそうとうなもので、わたしは堪能した。●ただ、ここでクロムウェルは圧倒的な理想主義者として描かれ、現実とのギャップのなかで苦悩しながらの選択を強いられるとするわけだけれども、ここでクロムウェルの演出のイメージとしての「剛」ということとのそしゃくがあんまりよろしくないというか、リチャード・ハリスはたしかに熱演でいいのだけれども、ちょっとばかしその演技、そして演出が一面的にすぎるというのか、どうもわかったようなわからないような、それでいいのか、というような気分にさせられてしまうことはたしかなのである。この演出でいけばファシストも英雄になってしまう。そういう感覚は抱いてしまうわけである。
【keiji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-05 13:14:46)
1.《ネタバレ》 斬首されるチャールズ1世役は、アレック・ギネスでした。
STAR WARS の時よりも少し若かったですね。
映画を観た後、「イギリス史」(山川出版)の当該箇所を
読んでみました。
清教徒革命(ピューリタン革命)は、中学の教科書では市民
革命として、教えられるんですが、まあ確かに市民革命では
あるんですが、フランス革命のような典型的なブルジョア革命
とは言えないモメントもありますね。
つまり、国王側=封建勢力 対 議会側=ブルジョアジー
とは、そう単純にはきれいに分かれてはいないということです。
ジェントリー階層=地主階層のうち、産業ブルジョアジーを
も兼ねていた層は、比較的多く議会側に加担し、議会側とは
いっても貴族も多く参加していました。
つまり、基本的には、封建勢力対ブルジョアジーなんですが、
同じ階級間での利害対立で、ブルジョアジーや貴族も双方に参加
していました。あと、地縁・血縁でのしがらみも大きかった
ようです。
最も驚いたことは、クロムウェルはむしろ中間派で、つまり、
<封建勢力><ブルジョアジー><より低い階層:都市労働者や
商工業者やその子弟、都市浮浪者>という基本的には、3つの
階級間対立が基本的は対立モメントとなっています。
クロムウェルの議会軍の中には、何と200を越えるセクト
が存在していました。クロムウェルは言わば、それとの同盟
関係にあったというべきのようです。
特に、レヴェラーズなどは、ほぼ男性普通選挙を要求して
いました。クロムウェルはこれを激しく弾圧します。
他には、Diggers と呼ばれる、開墾した土地を共有しようと
いう素朴な社会主義・共産主義のグループなど、何と200以上
のセクトの合同軍だった訳ですね。
例えば、日本の室町期の激動期特有の混乱と混乱ゆえのさま
ざまなものが表に出てこようとする、そういう歴史のダイナミ
ズムを感じます。
17世紀に於いて、早くもブルジョアジー=資本主義を超え
出るものが顔を現し始めたことも、一つの歴史的事実ですね。
あと、クロムウェルは、アイルランドを壊滅的に侵略し、
部下にその土地を与えるなど、アイルランド人民にとって歴史
上最悪の残虐行為をはたらきました。
明治維新後の日本が朝鮮などを侵略していくことを彷彿と
させますね。
【妹之山商店街】さん 5点(2003-11-01 23:16:38)
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【点数情報】
Review人数 |
5人 |
平均点数 |
6.20点 |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 2 | 40.00% |
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6 | 1 | 20.00% |
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7 | 1 | 20.00% |
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8 | 1 | 20.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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