みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 甲子園出場の地方大会に義務的に動員された生徒たち、本気で熱くなっている応援席から離れたアルプス席に逃げ込んだJK二人と野球部を途中脱落した男子生徒の会話が面白い。野球のルールが全く判らない二人の会話に元野球部が突っ込みを入れるところが延々と続くが、これがグラウンドを全く見せないから試合の進行を観客に説明する仕組みにもなっている。私らの世代と違って最近の子供たちの野球離れが話題になったりしているので、野球に興味がなく基本的なことも知らないJKがいてもちっとも不思議じゃない世の中になってるんですねえ。 良くも悪くも高校演劇部には相応しいストーリーだったかなと思います。でも色んな意味でしらけた高校生活を送っていた四人が、高校野球の応援を通じていつの間にか熱くなってゆくところには、素直に共感できました。イマイチ感情移入できなかった自分ではありますが、青春映画としては良作だと思います。ただ「人生は送りバントだ」みたいな陳腐なことをドヤ顔で言うあの鬱陶しい教師の存在と、どう考えてもいらん付け足しだったと思うエピローグのせいで、マイナス一点! 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-04-21 23:00:59) 8.《ネタバレ》 とてもこだわりを感じる映画です。タイトルのとおり、アルプススタンドのはしを中心に映し続け、出演するのは数名の生徒と一人の先生、その他応援の生徒のみ。野球の試合であるにもかかわらず選手やグラウンドは一切映されません。出てくるのは名前のみ。相手の4番、松永くんと、こちらのエース園田くん、そしてヘタクソな努力家、矢野くん。名前しか出てこないにもかかわらず、この三人は驚くくらいキャラクターが立っていました。一瞬たりとも顔どころか姿も見せない、声すらもない、そんなままでここまで人を描くことができるのかと、感動を覚えました。素晴らしい映画です。 私も彼らのように「アルプススタンドのはしのほう」に陣取るタイプです。賑やかに応援するエリアを避け、やや静かな空間を見つけてそこを自分の居場所にする、そんなタイプ。そんなタイプの四人が集まって、「なんで野球だけ特別扱いなんだろう?」とか「送りバントって何?」とかあまり真剣に野球を見るでもなく応援するでも無かった。しかしそんな四人のうちの一人が先生の熱意に同調し、園田くんを応援する秀才・宮下さんもそれに続き、二番手ピッチャーを運命付けられて部を辞めた藤野も続き、最終的にみんな気づいたら声を張り上げて応援していた…。 ある意味グラウンドとスタンドは別世界なのかなと思いました。選手たちはグラウンド内で自分たちの闘いをするわけですが、スタンドのほうはある意味で試合そのものとは関係なく、そこにいる人たちがそれぞれ自分と野球、それと選手たちとの関わりを見つけそれを試合や選手に投影して楽しんだり応援するものなのかな、と。 私も正直野球の応援というのがそんなに好きではない。サッカーやバスケは学校をあげて応援なんて全国レベルの強豪校でもない限り無いのに、なんで野球だけは一回戦から、しかもそれほど強くも無い無名の学校でもみんなで応援に行くのが当たり前のような雰囲気があるんだろう、と、作中のセリフそのままのことを私も思ってたので、強く同調しました。この映画を見てもそのあたりの疑念を払拭はできませんが、でも頑張る誰かや好きな誰かを一生懸命応援するというのも良いもんだなと思いました。姿も声も聞こえてきませんが、矢野くん、最高です。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-11-08 21:12:41) 7.《ネタバレ》 元々高校演劇用の戯曲だそうで、言われてみれば野球がテーマなのに球場内を絶対に映さない演出とか、よく聞いているとなんだか違和感というか浮世離れしてる?という感じをうける台詞回しとか、演劇を見ているような感じです。 ただ、場面切り替えが多少あるといえど、ほぼ同じシチュエーションで最後まで見せる展開や、高校生の抱える葛藤などという普遍的なテーマ、ラストに向けて「だんだん野球が好きになっていく」と錯覚させてくれる過程などなかなか見応えのある面白い作品でした。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-04-22 01:12:42) 6.アルプススタンドのはしの方で起こる会話劇。 それぞれが小さな挫折を抱えて たまたま集まり、試合経過に合わせて成長する というより、吹っ切るきっかけを得る話 期待してなかったラストが良い。 低予算でも力を尽くした感じは悪くない 役者もなかなか良い顔をしてた しかし・・・(ここから下げます) ・「暑い暑い」言いながら暑さが全く伝わらない(むしろ涼しそう) ・盛り上がってからのテンポがバット音のみで単調 ・ラストのファウルボールキャッチはさすがにホイッと投げた感じが出てる ・引きの画でいいから全体の映像があれば締まったのに (試合のシーンを映さない事に価値を見いだしてどうする) など、これを映画館で観たらさすがに「ん?」となるだろう 低予算を売りにするのはいいが、台詞以外の部分で手を抜いちゃイカン! 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-01-25 11:38:37) 5.《ネタバレ》 やはり話題になった映画だけあって面白かった。どこにでもいるような高校生の、なんてことない会話が続くだけなのにね。不思議だなあ。試合終盤の熱い応援も良いが、序盤・中盤のなんとなく見てる感じはより好きだったりもする。この映画の特徴の一つは試合の様子を一切映さないこと。だから園田や矢野の顔は知らないが、最後のサプライズには思わず笑っちゃった。低予算でも良い映画は作れることをまた改めて教えてもらった気分。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-08-18 00:00:35) 4.《ネタバレ》 甲子園に辿り着いた野球部とゆーのが青春高校生活の頂点ならば、アルプススタンドの端っこというのは確かにその最下層であろう。まだ若いのに、ちょっとの挫折でヒネくれたガキ共のルサンチマンが其処には渦巻いている。 しかし、彼らはまだ若いのだ。恋と友情のスッタモンダが、彼らに「それ」を取り戻してくれる。暑っ苦しい茶道部の先生が、個人的にはかなり好きですね。ああいう人って、実はとっても貴重ですよね。 人生は「熱」。冷めた人生などに何の価値が在るだろう。極めてシンプルなシナリオ・テーマですが、共感もひとしおでした。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-04-18 13:01:09) 3.《ネタバレ》 ほぼ野球場のアルプススタンドだけで展開する映画。ちょろっと球場外側の通路も登場するけれど。 自分の高校の試合を義務的に傍観しているコたち。応援のカタマリの中じゃなくて人もまばらな端っこの方にいる、それは中心にはなれないコ、中心になることを諦めちゃったコである事を端的に示しているわ。高校生活を送ってゆく中で、負けちゃった事、夢破れた事を自覚して色々と諦めちゃっていて。 でも、中心にいるコにも中心である事の大変さ、つらさがあって。それぞれ痛みをただ抱え込んでいただけで終わっちゃったら悲し過ぎるし、そこからどうやってその先の人生の長い長い時間を過ごすの?って、そんな映画。 『桐島、部活やめるってよ』的なお話を『セトウツミ』的視点で描いたようなカンジなのだけど、最初はコミカルな青さ、若さが、映画が進むと共にそれぞれの端っこなりの生のカタチを成してきて、共感しまくりの世界になってゆくのね。 生徒を演じたコたちの無名であるがゆえの余計なイメージのない存在感が映画を更に純化させていたわ。 ただ、ラストは残念。エピローグ部分は完全に蛇足。アレがあるせいで「今を生きるコたちのための物語」から「過去を懐かしむ大人たちのための物語」へと転じてしまったのよね。作品を大人が子供から奪っちゃってるの。それはダメ。あくまでこの映画は今を生きてるコたちのためにあるべきなのよね。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2021-04-07 16:04:33) 2.《ネタバレ》 大まかなストーリーは、野球観戦で熱くなった観客が 自分らの本音もさらけだし、友情を獲得するという話である。 最初は明るかった「仕方ない」女子は、展開がひっ迫していくにつれ、 無理だよ、とかマイナス的なことをつぶやくのが印象的である。 この子が最後、試合の熱戦の中で、仕方ないことはない、もう一度、 演劇部の大会に挑戦する、という成長話がベースである。 傑作! 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-04-03 22:47:56) 1.高評を目にし 鑑賞..まるで演劇..って思ったら、原作は高校の演劇部だった..物語としての 素材 目の付け所は とてもイイんだけど、演出 演技 台詞、すべてが B級..リアリティーがない..そして、どうみても 甲子園じゃ~ないやろー!! (手抜きすぎ 笑) 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-03-21 12:58:47)
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