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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 『フランケンシュタイン』で一躍怪奇スターの名を恣にしたボリス・カーロフが、翌年に主演した(コレも歴史的な)ホラー作品であります。時代を考えても相当に凝ったつくりを擁しており、エキゾチックさ+歴史物語感を随所で大いに醸し出すセット・衣装・美術なんかの出来の好さがまずは印象に残りますね(+音楽も中々イイ感じのが付いてる)。で、肝心のボリス・カーロフは(タイトルに反して)ほぼ人間形態を通して居るのですが、その「怪人物」感とゆーか存在感はまた相当に高度な・巧みなモノでした。展開運びは(現代のソレと比べると)少~し雑・粗削りな感じもありますが、破綻してるってホドでもないかと思います。総じて全然退屈せず楽しく観てゆけましたね(機会が在れば是非)。
ただ、一応指摘はしておくとすれば、ゆーてモ~100年前の作品だから、やはりホラー的には「怖い」という感じでもないのは(また)確かかも知れません。特に、結局イムホテップ=ボリス・カーロフの武器とゆーのは「念」としか言い様の無い「見えない力」なのですよね(だから映像的にはほぼ「パントマイム」でしかなくって)。ソコに関しては割り切るしかないカモ…とは、少しダケ思ったりなんかもしますかね。。 【Yuki2Invy】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-20 23:17:47)
4.《ネタバレ》 (2008年映画メモより)
エジプトの儀式的なムードを演出する舞台セットがとても良いです。
呪術的な感じは不気味なモノクロ映像の中でより怪しさを増します。
笑い死んだところに鬼気迫るものを感じました。
ボリス・カーロフは目の下にできる影がなんとも不気味です。
ノッポでのっしりのっしりと歩く無表情な様は印象に残る。
呪いの恐ろしさが伝わるような怪奇作品でした。
エジプト好きな人ならまず楽しめる雰囲気ですが暗くて怖いです。
【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-03-07 00:54:03)
3.《ネタバレ》 けっきょく、この作品のみどころは、ボリス・カーロフの再生したミイラのメイク、その演技、それを際立てるカール・フロイントの演出ということになる(あと、ヒロイン役のジタ・ヨハンという女優の、奇妙な魅力も、かな)。ひとつこの作品で記憶するべきは、眼光鋭いボリス・カーロフの顔のアップの映像。まあこれは無理に記憶しようと努力しないでも、自然に記憶に焼きつけられてしまうのだけれども、あまりにアイコン的な「フランケンシュタイン」のモンスターとしてのボリスの印象よりも、この作品ではより役者としての力量を感じさせ、他に類のないミステリアスな雰囲気を漂わせている。
ただし、この作品の脚本、そしてストーリーテリングとしての演出にはあまり納得出来ないというか、ただ説明のための場面、そして説明もなく飛躍してしまう展開とのあいだで、観ているわたしはしばし混乱してしまう。そもそも、いちど蘇生したイムホテップが、こちらはヘレンとして転生している元・エジプト王女を、いったいなぜもういちどミイラにしなければならないのか、そのあたりがわからない。イムホテップは王女の再生を望んで、「トトの書」という再生の奥義を記した巻き物を盗もうとして、生きながらミイラにされるという刑罰を受けたのだから、王女が転生してヘレンになってるなら、イムホテップも蘇生して、王女も転生、それでいっしょになってるんだからそれでいいんじゃないの? 説明が多いわりには肝心の部分の説明も描写も欠けている印象。こういう面は、たしかに1999年のリメイク「ハムナプトラ」の脚本はさすがに練られている。 【keiji】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-25 11:19:08)
2.あ、へちょちょ様、どーもです。今から、この映画のレビューを恥ずかしながらさせていただきます。今のところ二人しかいませんので恐縮でありますが、よろしくお願いします。えーっと、この映画自分はちょっぴり眠かったであります。あ・・てゆーか、ねむ・・かったのは多分、自分が寝不足だったためであります。自分にとってはこの映画、包帯巻いたミイラ男が「ウワーッ」ってゆうのを期待したのでありますが、包帯モンスターは前半ちょろっとだけで、後はずーっと外見がおっさんの物語で全然期待はずれでした。でも、でも違うんです。それは違うミイラ男の映画でした。自分の勘違いでした。これはモンスター映画とゆうよりも、一人の女性に思いをはせ何千年もの眠りから蘇った男の悲哀を描いた悲しいラブロマンスだったんですね。だから派手なアクションやドキドキする怖さなんてまったくなくて少々退屈でしたが、あ、てゆーか退屈なんてもってのほか。そんな浅はかな感覚はトッとと遊園地いってジェットコースターのってこい!ってなもんで、この映画の魅力はそんなお子様感覚ムービーではないと思います。とにかく再生した男のなんと不気味な眼光であることか!こんな目はちょっとやそっとではできません。そして煙漂う水面に映し出される過去の映像のなんたる幻想的なことか!そーゆう深い映像を淡々としたリズムとともに描き出される男の執念にあわせて味わえば、そこはもうエジプト。あ、今気づきました。多分、自分が眠かったのは、この映画から発散される呪いによるものだったんです。それくらいのパワーがこの映画にあると思います。だから、ちゃちなモンスターがでてきてウワーッとゆうような馬鹿まるだしの映画をお求めの方にはまったくあわないでしょう。もっと深いと思います。以上が自分のレビューであります。ありがとうございました。あ、点数は・・ごめんなさい。お子様の自分にはちょっとあわなかったみたいです。 【なにわ君】さん 3点(2004-12-14 08:59:26)
1.《ネタバレ》 ”ホラーのユニバーサル”という一般的評価を決定付けるのに恐らく最大の貢献を果たしたであろう、ホラー映画史上屈指の傑作!!ドラキュラやフランケンシュタイン(の怪物)といった原作付きのモンスターと違い、本作に登場する”ミイラ男”は完全オリジナル。先ず評価したいのは、この志の高いオリジナリティである。実際、つい最近のリメイク版をはじめ幾多の作品に強い影響を及ぼしている「包帯グルグル巻きに鋭い眼光」というビジュアルは先陣たる本作で既に完成形として提示されている。悪いが後続の作品群は全て本作の亜流としか思えない。次いで評価すべきはカール・フロイントの処女作とは思えぬ見事な監督ぶり。恐らくは独ウーファ時代にカメラマンとして、ラングやムルナウといったサイレントの巨匠との仕事から貪欲に吸収したのであろう、モノクローム映像を知り尽くした画作りは圧巻の一語。中でも白眉は深い皺の刻まれたイムホテップ(カーロフ)の顔のドUP。怖さの中に時空を超えても尚その思いを遂げんとする執念、長過ぎた孤独の歳月を(説明的な台詞でなく)あくまで映像で語る流石の手腕だ。最後にカーロフについて。ホエールの「フランケンシュタイン」ではJ・ピアースの特殊メイクばかりが際立ち、彼の真価が発揮されたとは言い難かったが、ここでは堂々のTOPビリングで怪奇俳優としての地位を確立する怪演だった。恐らく若い方(の大多数)はCG大洪水のド派手なリメイク版を支持なさるだろうが、天邪鬼な私はロマン溢れる本作を断然支持する。まぁオリジナルとリメイクの作品間の優劣というよりも、単に個人的な好みの問題なので悪しからず。 【へちょちょ】さん 9点(2004-09-24 00:38:02)(良:2票)
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【点数情報】
Review人数 |
5人 |
平均点数 |
6.40点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 1 | 20.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 2 | 40.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 1 | 20.00% |
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9 | 1 | 20.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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