みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.《ネタバレ》 最初はただ人物像を出すため程度の設定と思っていた朝鮮戦争の戦歴が、東洋人への複雑な思いの源と分かってくるあたりの厚み。この結末は彼にとっての東洋人に対する決着だったんだな。元ダーティ・ハリーにしては考えた結末かも知れないが、ちょっとかっこよすぎないか。服を新調し、懺悔を済ませ、まるで唐獅子牡丹が流れ出すような気分。仁侠映画ならそれでもいいが、現実的な市井の映画と思って観ていたので、このかっこよさは素直には味わい損ねた。かっこいいってのは、ちょっと間違うと、あのチンピラ連中と同列になってしまうもので、もっとみっともなくていいから、ニコニコ笑って終わらせられる手立てを講じてほしかった。でも考えてみればイーストウッドの映画なのだから、悲劇に傾斜するのは予想していてもよかったんだ、ガンコ老人ぶりのユーモアにうっかり忘れてしまっていたのだった。ただそのユーモアも、“男の訓練”を床屋でさせるとこなんか、私はそれほど笑えなかった。たぶんああいう男同士を過剰に誇示した付き合いってのが、こっちが苦手という個人的な理由によるのだろう。その彼らの古風さをも笑ってるシーンであるのは分かるんですけどね。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-21 12:01:33) 5.《ネタバレ》 私はイーストウッドのファンってわけではないのですが、それでもこの人の作品には「他にはない何か」があると思っていました。その「他にはない何か」は私にとって受け入れられたり受け入れられなかったりするわけなんですが、そういうのが作品の評価と言うか好き嫌いにつながっている、と… で、本作品。彼の役者としては最後の作品ということなのでかなり期待しての鑑賞だったんですけど、ああ…なんなんでしょう、その「他にはない何か」ってのがまるで見当たらない作品だったんですよね。話としてはそれほどつまらない話ではない、異なる隣人への偏見から理解と愛情につながっていく過程だってそれなりに丁寧に描かれているし、それなりに敵役の不良仲間は憎憎しげで、復讐劇としての盛り上がりもそれなりにある、なのに何故なのか… 多分「許されざるもの」や「ミリオンダラー・ベビー」の無常観、「ミスティックリバー」や「チェンジリング」の絶望感、そうした感情の底にある諦めとも悟りともつかない奇妙な清清しさ、本作にはそれが全く感じられないからなのかな…。この清清しさがこの人の作品の魅力なんだと思っていたのに…… でも、皆さん高評価ですね。私には感じられなかったものが感じられたからなのでしょうか。ひょっとしたらもっと単純に、そものそもこの映画のキーワード「グラン・トリノ」って車(というかそれを含む自動車全般?)に、全く興味や思い入れがないからってだけのことなのかもしれませんが。 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-30 17:03:19) 4.《ネタバレ》 まさにイーストウッドのための映画。あまりにもカッコよく描かれすぎて、ちょっと興ざめしましたwストーリーは飽きることなく観れたのですが、あまりにも教科書的過ぎで面白みに欠ける面も。ラストの本当にライターを取り出そうとして撃たれる(撃たせる)シーンなどは、どこぞやで観たような感じがしてなりません。また、妻以外には心を開かなかった偏屈な老人が、タオやスーにあそこまで心を寄せる心理も理解できず、いまいち感情移入できませんでした。期待しすぎたからこの点数ですが、特に前知識などなければもう少し素直に観れたかも。酷評っぽく書きましたが、好きか嫌いだったら割と好きな映画ですw 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-14 20:41:12) 3.《ネタバレ》 結局どこにでも人の心を温めてくれるような人がいて、同じようにどこにでもそんな人たちを無残に傷つける人がいるってことですね。それは全世界で共通の事実なわけですが、その傷つける側の人間をどうにもできないアメリカの社会ってどうなんでしょう?老後の人生を悩みながら、小さいことに一喜一憂しながら、ポーチでビールを飲みながら生きているおじいちゃんが命を張らなきゃ人を守れない。そんな絶望的な『現代のアメリカ社会』ってやつを見せつけてくれた映画でした。そしてそんなしょーもない社会ができたのは人種問題のせいだと言わんばかりの作りが少し不快でした。あの移民ギャングと道で張り合ってた白人ギャングが同じ白人家族に対してやってもおかしくないような内容だったのに、そこに異民族を起用した理由はなんなんでしょう。問題はそこじゃないと思うんですけど。心の温まり具合に7点あげたいところですが、そんなわけでマイナス1点。あー、アメリカ怖い。 【メリーさん】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-07 18:04:54) 2.細かい人間描写を撮るあたりはさすがの一言。 だが、タオにそこまでして肩入れする理由が最後までわからなかった。 戦争云々は単なるバックボーンに過ぎない。 こんなにかっこいい老人はこの人しかいない・・・ それは確信できました。 【ナラタージュ】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-09-22 15:15:05) 1.前半でラストのオチが見えてしまった。 あとはクリントイーストウッドの作品!って先入観が無ければ、もっと観れたかも。 どうも苦手。 【ひで太郎】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-19 11:51:34)
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