みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン――。約30年にわたり、そんな7人の名だたる大統領に仕えた、ホワイトハウスの実在の執事セシル・ゲインズの物語を黒人の人種差別との戦いの歴史の中に描き出す社会派ドラマ。物語は、主人公セシルが幼少のころ、まだ黒人が奴隷と変わらない扱いを受けていた今世紀初頭の農場の描写から始まります。その後彼がひょんなことからホワイトハウスで勤めるようになると、社会ではキング牧師やマルコムXといった黒人運動家たちも台頭する。セシルがホワイトハウスで着実にキャリアを積んでゆく中、彼らが起こした公民権運動は道半ばで暗殺や暴力で中断されることに。それでも彼らの“ソウル”を受け継ぐ者たち(主人公セシルの息子もその一人)が地道に活動を続けて、やがて自らの権利を獲得してゆく様を重層的に描き出したところはなかなか見応えありました。この監督らしい、個性豊かな黒人たちをソウルフルに描き出す手腕は今作でも健在。歴代大統領たちとのエピソードも、ちょっとあっさりし過ぎな感もあったけど、豪華な役者陣の熱演もあり素直に良かったと思います。ただ、本作の胆となるだろう、執事としての職務と黒人としてのアイデンティティとの狭間で揺れ動く主人公というテーマがいまいち深く描かれていなかったのが残念。白人に母をレイプされ、父親までも殺され、さらには2人の息子まで奪われそうになる主人公。ここまで理不尽な目に遭いながらもそれでも職務を優先した彼の、抑えきれない魂の雄叫びみたいなものを僕はもっと観たかった。強大な苦難に立ち向かうマイノリティたちの普遍的なドラマとして充分見応えある作品に仕上がっていただけに、惜しい。本作品で全黒人たちの希望の星のように描かれ、あまつさえこれを観て涙を流したと喧伝されるオバマ大統領。彼が就任中、白人警官による17歳の黒人少年射殺事件に端を発する全米規模の大暴動になんら有効な手立てを打ち立てられなかったことを思い返すと、人種差別という病理の根深さに気が滅入る思いです。でもいつか、肌の色など関係なしに全ての人々が平等に暮らせる日がやって来ることを――たとえそれが恐ろしく困難なことだとしても、僕は願ってやみません。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-12-12 12:35:33) 5.《ネタバレ》 バネッサ・レッドグレープの姿を見れたり、『カラー・パープル』のお転婆を演じたオプラ・ウィンフリーの演技を久々に観れたり、やはり『カラー・パープル』で歌手シャグを演じた女優さんであろう人も久々にお目にかかり、「ロビン・ウィリアムスを見れる映画はこれが最後なのかな~」だったり、まずそういう点で印象に残りました。黒人が、言葉を喋る家畜みたいにあつかわれ、ほぼ人間として認められていなかった時代から、初の黒人大統領オバマが当選するまでの、黒人差別の歴史が描かれます。アイゼンハワーからレーガンあたりまでのアメリカ政治の動きも。ブッシュとクリントンは全く出てきませんでしたが、黒人問題とはほとんど関係がなかったのかな? 給料の交渉の時「じゃあ辞めろ」と言われたあとの展開は胸スッキリ! 【だみお】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-12-11 01:31:38) 4.《ネタバレ》 ケネディとレーガンはそれなりに似てたと思うが、他はどうなんだろう、、、。一人の執事の人生を通して、アメリカが歩んできた黒人差別とそれを少しずつ克服していく時代を学んでいくという感覚ですかね。黒人が単なる小作人として使わされていた時代から、アメリカ大統領に黒人が選ばれる時代までを主人公の眼を通して目の当たりにしていくので、彼のラストの涙は否が応でも共感しちゃいます。そういう、アメリカという大きな枠組みを大観した作風であると同時に、息子との対立と和解がシンクロしていく、その構成にも注目です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-24 21:09:27) 3.《ネタバレ》 執事という職業がテーマの映画ではなかったんだ。公民権運動が大きな軸になっているので、オバマ当選が象徴的な答えとして描かれている。それにあまりうまく乗れないのは俺が日本人だからか?もう一つは息子との関係が軸なのだが、それよりも奥さんとの関係が良かった。ジョンソン大統領はあれ(扱いが)でいいのか? 【ラグ】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-08-17 02:39:04) 2.《ネタバレ》 始まりから予想外の緊張感。かと言って重すぎるわけではなく見やすい内容でした。 話がだれそうなときに暗転する事件がおこるなどメリハリがある構成で飽きることもなかったです。 主演俳優は非常に味があって役にはまっていたと思います。 上の者に対する気の利いた受け応えや残業続きで家庭不穏なんてところは、勤勉な日本のサラリーマンに通ずるところがあり妙な共感を覚えました。 本作は、父息子の対立が見所なのはもちろんですが、妻の人物像も見所の一つかと思います。 正直最初はいけ好かない残念なキャラクターでしたが、どんどんどんどん母として妻として全うな人物になっていくのは思いがけなく印象に残りました。 終盤の「他国の歴史には口を出すが…」の自国批判のクダリはよくぞ言い切ったという感じです(こりゃアカデミー賞候補にはなりにくいですかね(^^; ) 本作を鑑賞してオバマ大統領誕生というものがまた違ったものに見えてきました。 もちろんこれでハッピーエンドという単純なものではなく、人種差別がまだまだ続く根が深い問題であることを思い知らされる作品でした。 【午の若丸】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-03-08 20:32:34) 1.7代の大統領、夫人を豪華メンバーが飾っています、ウィッテカーはよかった。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 7点(2014-01-14 15:19:16)
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