みんなのシネマレビュー

2001年宇宙の旅

2001: A Space Odyssey
1968年【米・英】 上映時間:139分
SFアドベンチャーシリーズもの小説の映画化
[ニセンイチネンウチュウノタビ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-12-04)【イニシャルK】さん


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監督スタンリー・キューブリック
助監督デレク・クラックネル
リチャード・ジェンキンス〔助監督〕
キャストケア・デュリア(男優)ボウマン船長
ゲイリー・ロックウッド(男優)フランク・プール操縦士
ウィリアム・シルヴェスター(男優)ヘイウッド・フロイド博士
ダニエル・リクター(男優)月を見る者
レナード・ロシター(男優)スミスロフ
マーガレット・タイザック(女優)エレナ
ロバート・ビーティ(男優)ハルボーゼン
ショーン・サリヴァン(男優)マイケルズ
エド・ビショップ(男優)月面シャトル船長
ヴィヴィアン・キューブリック(女優)フロイド博士の娘
ダグラス・レインHAL9000
フランク・ミラー〔男優〕ミッション・コントローラー
堀勝之祐ボウマン船長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小川真司〔声優・男優〕フランク・プール操縦士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林昭二ヘイウッド・フロイド博士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大場真人ヘイウッド・フロイド博士(日本語吹き替え版【WOWOW追加録音】)
坂口芳貞スミスロフ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
阪脩ミラー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
金内吉男HAL9000(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
木下浩之HAL9000(日本語吹き替え版【WOWOW追加録音】)
大木民夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山内雅人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松下達夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
横尾まり(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大滝進矢(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
木下秀雄(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作アーサー・C・クラーク「前哨」
脚本スタンリー・キューブリック
アーサー・C・クラーク
作曲リヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」序奏部
ジョルジ・リゲティ「レクィエム」「ルクス・エテルナ」「アトモスフェール」「アヴァンチュール」
ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」
アラム・ハチャトゥリアン「ガイーヌ」アダージォ
撮影ジェフリー・アンスワース
ケルヴィン・パイク〈カメラ・オペレーター〉
ジョン・オルコット〈追加撮影〉
製作スタンリー・キューブリック
ヴィクター・リンドン〈共同製作〉
特殊メイクスチュアート・フリーボーン〈メイクアップ〉
コーリン・アーサー(ノンクレジット)
特撮ダグラス・トランブル
ウォーリー・ヴィーヴァーズ
コン・ペダーソン
トム・ハワード[特撮]
ゾーラン・ペリシック(視覚効果:ノンクレジット)
ブルース・ローガン[撮影](アニメーション・アーティスト ノン・クレジット)
美術トニー・マスターズ〈プロダクション・デザイナー〉
ジョン・ホーズリー〈アート・ディレクター〉
ハリー・ラング〈プロダクション・デザイナー〉
ロバート・カートライト〈セット・デコレイター〉(ノンクレジット)
アーネスト・アーチャー〈プロダクション・デザイナー〉
アンソニー・プラット(スケッチ・アーチスト)
ジョン・グレイスマーク(ノン・クレジット)
ブライアン・アックランド‐スノウ(ノン・クレジット)
衣装ハーディ・エイミース〈デザイナー〉
編集レイ・ラヴジョイ
録音A・W・ワトキンス
字幕翻訳木原たけし
あらすじ
人類の祖先ヒトザルは謎の黒石板(モノリス)の啓示を受けて道具を使うことを知る。やがて宇宙に進出した人類は月面上でモノリスに再遭遇するが、その事実は極秘とされた。18ヶ月後、コンピューター・ハル9000に制御された宇宙船ディスカバリー号が木星探索に旅立つ。ハルは乗組員と会話を交わし、感情さえ持つかに見える。しかし乗組員はハルの性能に疑問を抱き、その機能を制限しようとしたが…。木星探索の真の理由が知らされた後、ボウマン船長はモノリスに導かれて異空間を旅し、モノリスの監視下で新しい人類へと進化する。

】さん(2004-03-24)
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【クチコミ・感想】

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458.《ネタバレ》 初めて見たのは6年前。 DVDをレンタルして家のPCで見たのだが、前評判どおりストーリーはワケが分からず、「何が名作だよこれ!」と理解できなかった為にいい作品とは思えませんでした。 ただ、やはりこの映画は映画館のスクリーンで見てこそ真価が見えるのでは?これほどの名作ならリバイバル上映もいつかあるはずだから、その時は必ず映画館で見たいなあ。 とずっと引っかかっていました。 時は流れ6年後の今、TOHOシネマズの企画で、何とこの作品を1,000円で見れるとの情報を発見!!2週間のみの限定公開という事で、初日に観に行きました。 結果、完全に圧倒されました…。 あまりに衝撃を受けたので、公開2週間の間にもう一回観に行ったほどです。 無限の彼方へ~ 以降の約10分の強烈体験は、真っ暗な中の映画館のデカいスクリーンと優れた設備による大音量で体感すると、本当に発狂しそうになるくらいの迫力。 しかし、モノリスって言葉もスターゲートって言葉もスターチャイルドって言葉も一切劇中では出てこないんですね。確かにそれでストーリーを理解なんてできるわけがない作りに最初からなってるんですよ。 とにかくこの映画は映画館の大画面スクリーンで体感するものです。 家のテレビやパソコンで見たけどストーリーが理解できなくて楽しめなかったという方、是非是非映画館で体験して下さい。(なるべく前の席がおすすめ) ストーリーもネットで予習してからいっても全然構いません。ただただ身を任せてその空間を体感するだけでいいんです。この映画に対する感想が変わるはずですから。 TK of the Worldさん [映画館(字幕)] 10点(2014-03-14 15:11:48)

457.《ネタバレ》 アーサー・C・クラークとタッグを組んで作り上げた超迷作。 「迷える名作」を撮らせたらアメリカ無双のキューブリック渾身の作品。 これは子供にこそ見せたい映画だね。 子供は何の抵抗もなく、取り敢えずありのままを受け入れようとする。 感受性の豊かな子供は何を思うのか。 そして大人になって再び見る・・・この映画はそれだけ難解でもあり、至極単純な映画でもある。 何者かが知識を得て何かに目覚め、それを繰り返して心理に迫る。ただそれだけ。 その過程が問題だ。 類人猿が「モノリス」に触れて知識に目覚めるファーストシーン。 動きだけで伝えるその世界観は流石。 アフリカの荒涼とした大地と類人猿を「創造」したその美術。 これ役者が演じてんだぜ? メイクと俳優たちは人間国宝になっていいよ。 猿が放った「武器」は、近未来では宇宙を駆ける「武器」となった。 現代の宇宙時代の描写も中々。 宇宙船が音もなく飛び交う宇宙。 この頃は既に「宇宙は暗黒」って認識があっただろうけど、やっぱり絵的に見栄えが悪いよな。 実際こんなに光ってたら怖いわ。 超巨大恒星がどんだけ密集してんだってくらい。 宇宙空間における描写も、今見ると科学的交渉が食い違った部分も多いが、上下の無い宇宙空間、何処までも見渡せる広大な空間、無音の世界観の表現は今観ても凄い。 月の裏側の描写がほぼ完璧ってのが凄い。 だって公開当時は誰も月の裏側に行ってなかったんだぜ?やっぱキューブリックは宇宙人だわ。 月面のモノリスでの騒動、ちょっと長く感じた。 どうせなら「HAL」と木星星団の掘り下げに時間を割いて欲しかったなー。あるいわ上記の部分を削るか。 本作は何といっても「HAL」の反乱。 虚空の宇宙は言わば「密室」。 鬱憤が溜まるのは人間だけじゃない。 機械もいずれは「オーバーヒート」がやって来る。 まして人工知能の発達したコンピューターだ。 自分を排除する=船全体の危機と結びつけちゃうんだろうな。 プログラムに忠実だったのか、それとも本当に心が宿ったのか。 あの真っ赤なランプで、無言で語りかけるような感じが怖かった。 キューブリックは本当こういう「怖さ」を描かせたら天才。 ラストは多種多様な解釈が出来るだろう。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-31 10:48:51)

456.《ネタバレ》 『午前10時の映画祭』にて鑑賞しました。他のSF映画とは一線を画した孤高な魅力を持つ作品ですね。SF大衆娯楽映画によく見られる、科学的考証を無視し、宇宙船や異星人が多数登場するような、荒唐無稽な子供向け活劇というSF映画に貼られたレッテルを破り捨てて、厳密な科学的考証に基づき徹底的なリアリズムを追求し、さらに哲学的なテーマをも盛り込み、SF映画を芸術的水準まで押し上げた功績はかなりのもの。もしこの作品が未見であれば、是非とも観ていただきたい映画です。きっと途中で寝てしまうでしょう・・(笑)。いや、本当に訳が分からずに寝てしまう事必至だと思います。僕も初見時は寝てしまいました(苦笑)。しかし、ヒトザルがふと骨を掴んだ時の『ツァラトゥストラはかく語りき』が 流れるシーン、その骨を放り投げてそのまま宇宙船へと変化していくシーン、宇宙船の移動時に『美しく青きドナウ』が流れるシーン、極めて難解なスターゲイトのシーンや終盤の主人公が年老いた自分自身を見ていくシーン等々、非常に気になるシーンが脳裏に焼き付いたため、当時LDを購入してピックアップレンズが故障するくらい鑑賞し(実際に故障してしまいました(笑)。)、観るたびに新しい発見がある事に驚愕しました。但しスターゲイト以降のシーンは今でも理解不能ですが・・。(そこが芸術的水準まで押し上げたところでもあるのですが。)あと、この映画の製作年は1968年と遥か昔の作品ですが、将来を予想した機器や概念が多数登場します。最近新たに発見したところでは、iPadのようなタブレット端末があったのが興味深いところ・・。長くなりましたが、僕の生涯ナンバーワンの映画です。また恐らく今後も変わらないでしょう・・。 けんおうさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-15 12:37:30)(良:1票)

455.《ネタバレ》 私の映画史上最も退屈な映画のひとつに数えられるであろう作品。私の頭が悪いのかまったくもって理解不能でした。ただ、50年前にこの映像を作り上げたということに関しては頭が下がる思いです。 いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2013-12-06 06:09:49)

454.クラークの原作か製作記である「失われた宇宙の旅2001」、もしくは町山智浩氏の本でも読んでないと、結局わけのわからない映画になってしまいます。そんな映画は作り方が悪いとしか考えられません。でも抗いがたい魅力があるのも事実で、極端な低得点もつけられません。困ります。 えぴおうさん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-07 09:22:15)

453.《ネタバレ》 最初にリバイバルで見たときは、宇宙ステーション内の背景が白い場面で字幕がほとんど読めず、イライラしました。あまりよくわからなかったのは、それも一因ではないかと思います。のちにテレビで放送されたときは、吹き替えなので台詞がわからないということもなく、おぼろげながらおおよその見当はついたようです。今回久しぶりに見直してとりあえず気づいたのは、『サイボーグ009』の天使編や、『新世紀エヴァンゲリオン』の人類補完計画の元ネタでした、ってことでしょうか(笑) おそらくこういう映画に点数をつけるとすれば、満点か零点かの二択でしょうが、個人的には特に思い入れがないのでマイナス1点しておきます。それに傑作かと問われると、さてどうでしょうとなりますし。大いに示唆に富む作品ではあるでしょう。 あと、欧米産の作品として、やはりキリスト教との関連は見逃せないでしょう。そもそも猿人が登場するところで創世記を否定していますし。リヒャルト・シュトラウスの『ツァラトストラはかく語りき』が使われているのも、単なる効果ではなく、ニーチェの書物を題材にしたということがポイントだと思います。とはいえ、欧米人の宗教観は実感できないので、そのあたりは単なる想像になりますが……。まあ、こちらの想像力を大いに刺激する映画でもあるので、それはそれでよしとしましょうか。 NHKでの放送を録画してあるので、改めてそちらでも楽しみたいと思います。 アングロファイルさん [映画館(字幕)] 9点(2013-10-02 20:00:42)

452.《ネタバレ》 美しい映画だ!キューブリックの映画には彼自身の美意識が詰め込まれていて、どれも芸術的です。特に本作のVFXは凄まじい。今の映画界では再現不可能な美しさ。照明の重要性がよく分かる映画ですよね。宇宙船の造形も見事だし、どうやって撮影したんだ?と思うようなシーンが多くて驚かされます。物語は4部構成になっているわけですが、それぞれに見どころがある。『猿の惑星』よりも数レベル上の猿人が棍棒を空に放り投げ、核ミサイルを搭載した人工衛星に変わるジャンプカットの芸術性の高さは筆舌に尽くしがたいし、宇宙の果てへ飛ばされるフランク・プールの姿はなんと表現すればいいのか…とにかく美しいんです。作品の意味が理解できなかった頃は「なんじゃこれは」と思っていたスターゲイトも今は「おおっ」と思いながら楽しむことができるし、スターチャイルド誕生までの難解なシークエンスも良いんだよなぁ。本作を楽しむには2度鑑賞しなくてはいけません。何も知らない状態で一度観て、「映画の見方がわかる本」を読んでからもう一度観る。感想は全く異なると思いますよ。現に私がそうだし。ナレーションをオールカットしたおかげで生じた難解さが多くのファンを生み出したわけですけど、監督の意図が理解できていないと作品の奥底まで楽しめない映画の典型です。いまいち楽しめなかった人は「映画の見方がわかる本」を読んでからもう一度見て下さい。ステマじゃなくてマジで。 カニばさみさん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-28 21:33:11)

451.子供の頃に観た時は退屈で仕方がなかった。大人になった今改めて観てみると…知識が増えているおかげかアレはああいう意味なのかというのがなんとなく分かるようになり、退屈ではなくなった。しかしそれでも、やっぱりワケガワカラン!という感想になってしまう。この映画を味わい尽くすためには、一体どれだけの知識が必要なんだろう。 もんでんどんさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-08-23 13:47:00)

450.《ネタバレ》 猿人がただうろうろしているだけの沈黙の空間がもたらす重量感と暴力性。そこから一気に宇宙空間に転じる映像内革命の破滅的なほどのインパクト。ここまでで私には十分お腹一杯でした。贅を凝らした宇宙船内描写をもってしても、この導入部分の衝撃には及んでいません。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-08-04 01:46:43)

449.光の急流が起こるまでは、ほとんどゆっくりした動きが主流。宇宙船は猛スピードで飛んでるのだろうが、背景がないので画面上はゆっくりとした動きに見える。無重力の宇宙船内では、吸着靴のせいで、たどたどしい歩きになる。宇宙空間ではゆっくりとした遊泳になるし、人が走るのは体力保持のランニングぐらい。一番激しい動きは、非常脱出用の爆発で本船へ戻るシーンだろうが、その激しさを宇宙空間の無音が飲み込んでしまう(全体音への配慮が緻密)。死はドラマチックでなく、生命維持装置の直線や、デイジーの歌のスピード低下で表現される。宇宙ステーションの回転に合わせたヨハン・シュトラウスのテンポが、全編に持続している(全体音楽への配慮が効果をあげている映画で、リヒャルト・シュトラウスやリゲティをそこで鳴らすのは考えつきそうだと分かるんだけど、あそこにウィンナ・ワルツを持ってくるのはすこぶる非凡)。この「ゆっくり」で押していった後に光の急流が来る。効果は絶大で、まして本作を初めて見たのはテアトル東京の大画面だったので、脚が攣るぐらい興奮した(ああいう前方への疾走は大画面でより効果が出るよう、『地獄の黙示録』のワルキューレの騎行シーンもテアトル東京で見た最初のときが一番興奮した)。それまでゆっくり慎重に歩んできた「宇宙の旅」が、ここで疾走する。未知のものに立ち会うときの慎重さが、未知のものに呼び込まれていく急流になる。ここでヨーロッパ近世風の部屋になるのが、分からないながら昔はキズに思えたが、彼のほかの映画でもあそこらへんの時代への偏愛が見られ、なにか人類にとって一番いい時代と思ってるのか、それでそこから新人類の誕生を願ってるのか、などと理屈をこじつけてもみた。 なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-07-27 09:27:41)

448.十年ぶりぐらいに観賞しました。 まずストーリーに関してですが、キューブリックさんという人は、もちろん頭の良い人だったんでしょうが、クラークさんにはさすがに及ばなかったのかな、という印象を受けてしまいました。というのも、小説版を読んだときには「持っている知識は全て正確にコントロール出来るだけの知能を持った人間が、作品の方向性にはっきりした確信を持って堂々と書いている」という印象を受けたのですが、映画版の場合は「知能以上の知識を得てしまった人間が、自分でもよく分からないままに、ゼィゼィハァハァ言いながら、なんとかかんとか作品を作りきった…」というような印象を受けてしまったのです。ま、これは単に私がワケが分からなかったというだけかもしれませんが…。 次に映像に関してですが、こちらは凄いと思ったんです。思ったんですが「…でも、これは考え方によっては、骨折り損のくたびれ儲け的な映像になってやしまいか?」とも思ってしまったんです。どういうことかと言いますと、例えば何十年も昔の映画の特撮シーン(サイレント映画「ニーベルンゲン」の竜とか)を観たときには、確かに「何じゃこりゃ、ちゃっちぃ~!」とか思いますけど、同時に「…でも可愛げがあるな、この時代なりの良さを、空気を感じるな。それに、CGが発達した今だからこそ逆に価値が出てくるな」とか思うのもまた事実です。しかし、この映画の場合は、この時代にしては驚異的にがんばり過ぎたのが仇となって、CG技術が発達すればするほど価値を見出しにくくなるという、なんとも皮肉な、ある意味「市民ケーン」的な映画になってしまってるのかなと思いました。今はまだこの映画がいかに苦労して作られたかというのをリアルタイムで知る人が多いので世界中で絶賛されていますが、百年後の世界では「ひょっとしたらこの映画よりも「着ぐるみ特撮映画」の方が価値が高くなっているかも…?」と思うのは私だけでありましょうか。 ま、ともかく映画全体の評価としては、面白い部分もあるが、前半を中心に退屈するシーンも多かった。普通に考えれば6点ぐらい。でもこれだけ映像でがんばってるんだから、ということで7点にさせていただきます。 バーグマンの瞳さん [地上波(字幕)] 7点(2013-07-26 11:45:21)

447.リバイバル上映でやっと映画館で鑑賞できました。映像はデジタル処理済みのためか、今見てもこれ以上ないクオリティの高さでした。流れるクラシックや逆に息づかいしかない演出も見事です。巷でよく聞く「ツァラトゥストラ~」も、元祖で体験すると鳥肌ものですね。ストーリーは、自分は大体頭に入っているから展開について行けましたが、初見の連れは「よくわからない~~??」でした。 Banjojoさん [映画館(字幕)] 9点(2013-07-21 23:51:35)

446.《ネタバレ》 もう10回以上劇場で見たが未だに発見があります。10年以上前までは最初の猿人時代の描写に興味が持てず散漫に見ていたのですが、今回は引きこまれました。彼らの行動が今の私達と大きな違いはないーのだなと。ただ未来である『2001年』は猿人時代とは違いは黒い物体が何かを分析でき、追求できたーのだと。HALとのやり取りには今回もハラハラ。カットでの星々とモノリスとのプリミティブな組合せからのダグラス・トランブルのCGは毎回感動します。最後のボウマン船長の生活は見る度に解釈が変わるのですが「木星」に着陸し木星にいる「知的生物」に「地球のヒトという種の生物」として飼われているのを表しているのかなぁ....とか思ったりしました。文句なしの10点。これからも見続けたいし劇場でやっていれば足を伸ばすつもりです。 reitengoさん [映画館(字幕)] 10点(2013-05-20 15:53:26)(良:1票)

445.《ネタバレ》 ちゃんとした回答のない、観た人間それぞれの感性にそれは委ねられるという芸術性を得ることが出来た恐らく最初の映画ではないだろうか。ピカソの「ゲルニカ」がその難解さゆえに人々に記憶されるように、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」がその深淵さゆえに忘れられない印象を残すように、この映画もその多様な解釈のゆえに恐らくこれからも永遠に人々の記憶に残るだろう。映画を芸術にまで高めた天才・キューブリックのエポックメイキングな傑作。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-10 12:45:37)

444.《ネタバレ》 小説を読んでからこの映画に入ったのだが、やっぱり理解はできないものです。圧倒的な映像と、音楽、そう、神秘的な自然現象を見た後に抱く、感動と、畏怖、なんかそんなような言葉になら無い感覚を与えられた、いや、共有したような不思議な感覚がいつも残るのです。 minさん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-24 21:04:40)

443.本作は私たちの世代には観たくても観られない“幻の映画”だった時期が長かったのです。封切時に観た友人がいて、彼の持っていたテアトル東京の名が入ったプログラムが宝物みたいでとても羨ましかったものです。ぴあの『もあテン』がきっかけになって再上映を求める運動が起きたことは今や伝説ですが、ついにリバイバルされたときはもちろんテアトル東京に駆けつけました。 最初の20分はセリフがまったくなくて(そりゃ猿人しか出てこないんだから当然ですよね)、この映画まさか全篇セリフがないんじゃないかとちょっと心配になりました。そして上映終了、場内が明るくなると満員の観客の8割が首をひねって「訳わからん」という表情だったのを鮮明に憶えています。でも不思議なんですけど、初見の時からこの作品を難解だと思ったことは一度もないんです。何と言うか、キューブリックのイマジネーションが、自分が何となく宇宙や地球外知的生命体そして神について感じていたことにひとつの解答を与えてくれたような気がしたからでしょう。 映画史には、その作品が登場したことによって映画の概念を変えてしまったオーパーツのような特別な映画がありますが、『2001年宇宙の旅』はその筆頭でしょう。 S&Sさん [映画館(字幕)] 10点(2013-02-11 22:15:16)(良:2票)

442.《ネタバレ》 前回途中寝てしまったので再鑑賞、今回も寝てしまったが、2回に分けて鑑賞、以前との違いは私自身がここ数年でクラシック音楽にハマっており音楽だけでも楽しめた、ただ正直なところ面白い否かで聞かれると、ストーリはある様でないいに等しく、よくわからんのでそれほど面白くないと言わざるを得ない、ただ記憶に残る作品です。私が生まれる前の作品なので、表現のショボさを感じるかと思いましたが、全くそんなことは無くすばらしいSF映像でした、いまだに語られる作品であり、これほど芸術性に偏った作品は、現在では企画段階でボツになってしまうと思われますので、そいった意味でも貴重で一度は観てみる価値があるのではないでしょうかね? ないとれいんさん [DVD(字幕)] 6点(2013-01-27 13:37:17)

441.マイベストムービー。あらゆる映画の金字塔だと思っています。 劇場で見て更にこの映画の偉大さが分かりました。ここまでの映像を作り上げるのに裏にどれだけの苦労があったのだろうかと、ただただ圧倒されました。 誤解を恐れずに言えばこの映画にストーリーは必要ないです。ストーリーを超越した強烈な映像体験でした。 一つだけ例に挙げると、ディスカバリー号からスペースポッドが発進して、ゆっくりとターンしてディスカバリー号の操縦席の窓にポッドのライトが当たる。ただそれだけのシーンでも「本当に実物大の物を作ったんじゃないか?」と思わせるだけのリアリズムにあふれていました。 これは劇場で見ないと分かりません。ブルーレイを大型液晶テレビで見たけど、劇場で受けた衝撃は再現できませんでした。また劇場で見たいです。 ぴのづかさん [映画館(字幕)] 10点(2013-01-19 23:40:14)(良:1票)

440.素晴らしい映像体験でした。68年時点でこれだけの映像を作ってしまうキューブリック監督は天才としか言いようがないですね。 キリンさん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-23 01:09:40)

439.映像の迫力には圧倒されるが、ストーリーが難解すぎる。 まるで、ピカソの絵。 初見では、「進化」「神秘の力」「人間を超えた存在」「壮大で荘厳な世界」というようなイメージは感じた。 でもそれは、点として認識するだけで、線として理論的に整理することができなかった。 解説やキューブリック自身の言葉を知り、そのあと観直して、ようやくそのイメージは一つの線になって有機的につながった。 映画というより、音楽や絵画に近いようなアート。 ストーリーが理解できないと気持ち悪い向きには、こういう芸術的、感覚的作品はきつい。 ただ、場面場面の映像は、インパクトがあるので心に残る。 1968年にこの映画を作ったというのは驚異的。 でも、自分が求めている映画ではなかった。 何度か観直すことが前提で作られたような作品は、性に合わない。 飛鳥さん [DVD(字幕)] 4点(2012-12-19 20:05:42)

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【点数情報】

Review人数 498人
平均点数 7.33点
071.41% line
1122.41% line
2173.41% line
3173.41% line
4244.82% line
5408.03% line
65410.84% line
7357.03% line
86813.65% line
99519.08% line
1012925.90% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.14点 Review47人
2 ストーリー評価 7.09点 Review53人
3 鑑賞後の後味 7.06点 Review61人
4 音楽評価 9.21点 Review64人
5 感泣評価 5.90点 Review32人

【アカデミー賞 情報】

1968年 41回
監督賞スタンリー・キューブリック候補(ノミネート) 
脚本賞スタンリー・キューブリック候補(ノミネート) 
脚本賞アーサー・C・クラーク候補(ノミネート) 
視覚効果賞スタンリー・キューブリック受賞 
美術賞ハリー・ラング候補(ノミネート) 
美術賞トニー・マスターズ候補(ノミネート) 
美術賞アーネスト・アーチャー候補(ノミネート) 

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