みんなのシネマレビュー

ラスト サムライ

The Last Samurai
2003年【米・ニュージーランド・日】 上映時間:154分
アクションドラマ戦争もの時代劇歴史もの
[ラストサムライ]
新規登録(2003-08-24)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-16)【イニシャルK】さん
公開開始日(2003-12-06)


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監督エドワード・ズウィック
助監督ゲイリー・カポ(第二班監督)
演出原田眞人(日本語吹き替え版【ソフト】)
伊達康将(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
キャストトム・クルーズ(男優)ネイサン・オールグレン大尉
渡辺謙(男優)勝元盛次
トニー・ゴールドウィン(男優)ベンジャミン・バグリー大佐
ティモシー・スポール(男優)サイモン・グレアム
真田広之(男優)氏尾
小雪(女優)たか
原田眞人(男優)大村
福本清三(男優)寡黙なサムライ
小山田シン(男優)信忠
中村七之助(二代目)(男優)明治天皇
池松壮亮(男優)飛源
菅田俊(男優)中尾
ビリー・コノリー(男優)ゼブロン・ガント軍曹
ウィリアム・アザートン(男優)ウインチェスター銃の商人
スコット・ウィルソン(男優)スワンベック大使
ジョン・コヤマ(男優)大村のボディガード
虎牙光揮(男優)官軍兵士
松崎悠希(男優)兵卒
舟山弘一(男優)
森川智之ネイサン・オールグレン大尉(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
渡辺謙勝元盛次(日本語吹き替え版【ソフト】)
原田眞人大村(日本語吹き替え版【ソフト】)
中村七之助(二代目)明治天皇(日本語吹き替え版【ソフト】)
山路和弘ベンジャミン・バグリー大佐(日本語吹き替え版【ソフト】)
中村育二サイモン・グレアム(日本語吹き替え版【ソフト】)
吉田鋼太郎ゼブロン・ガント軍曹(日本語吹き替え版【ソフト】)
蛍雪次朗スワンベック大使(日本語吹き替え版【ソフト】)
金尾哲夫ベンジャミン・バグリー大佐(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
富田耕生サイモン・グレアム(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木敏ゼブロン・ガント軍曹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂詰貴之信忠(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
内田直哉ウインチェスター銃の商人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
稲垣隆史スワンベック大使(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ジョン・ローガン(原案)
脚本エドワード・ズウィック
マーシャル・ハースコヴィッツ
ジョン・ローガン
音楽ハンス・ジマー
ブレイク・ニーリー(追加音楽)
編曲ブルース・ファウラー〔編曲〕
撮影ジョン・トール
ゲイリー・カポ(第二班撮影監督)
製作エドワード・ズウィック
スコット・クルーフ
トム・クルーズ
マーシャル・ハースコヴィッツ
トム・エンゲルマン
ポーラ・ワグナー
マイケル・ドーヴェン(製作補)
奈良橋陽子(製作補)
ワーナー・ブラザース
製作総指揮テッド・フィールド
リチャード・ソロモン
ヴィンセント・ウォード
チャールズ・マルヴェヒル
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクマシュー・スミス
ウォルド・メイソン
マリア・パラゾン
コナー・オサリヴァン(補綴スーパーバイザー)
特撮ウィリアム・メサ(視覚効果スーパーバイザー)
ポール・J・ロンバルディ(特殊効果コーディネーター)
ピクセル・マジック社(視覚効果)
美術リリー・キルヴァート(プロダクション・デザイン)
グレッチェン・ラウ(セット装飾)
ジェス・ゴンコール
クリーチャー・エフェクツ社(馬の造形)
衣装ナイラ・ディクソン
編集スティーヴン・ローゼンブラム
録音アンディ・ネルソン[録音]
字幕翻訳戸田奈津子
日本語翻訳佐藤恵子(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
スタントケイシー・オニール
ツヨシ・アベ[スタント]
ジョエル・クレイマー
その他ケビン・デ・ラ・ノイ(ユニット・プロダクション・マネージャー)
ブレイク・ニーリー(指揮)
奈良橋陽子(キャスティング)
あらすじ
咲く姿は誇り高く、散る姿は潔し。「侍」の生き様にあるべき自分を見出した男。「時代のための死」を拒み、「忠義のための死」を貫こうとする、「侍」であることを否定された男。交錯した二人の男の人生は、やがて同じ一つの目的に向かって動き出す。侍たちの生き様を、迫力の戦闘シーンと人間ドラマで伝える、ハリウッド超大作。鑑賞時はハンカチと侍魂をお忘れなく。

池田屋DIY】さん(2004-01-21)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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555.日本が踏みつけにしたもの、もうきっと取り返せないだろうな。劇場で観てよかった。この国に生まれてちょっとよかった。トム・クルーズを始めとするハリウッドのスタッフが気づかせてくれた、サムライという「部族」の高潔さ。ジャパンバッシングから端を発した、伝統まで歪められた日本のイメージの抑止力になってくれたら。 池田屋DIYさん 10点(2003-12-14 19:50:15)(良:1票)

554.この映画のもつ価値は、あらゆる意味において計り知れない。クライマックスの合戦シーン、おもわず身震いと同時に「見事…」とつぶやいてしまった。勝元の眼差し、氏尾の剣技、たかの静粛さ、SILENT SAMURAIの寡黙、そして日本の情景の美、この映画で燦然と描かれたすべては、現代の日本人が「忘れている」ではなく、もはや「知らない」と言わざるを得ない日本という国の美学、サムライという生き様の崇高さに他ならない。ひとつひとつのシーン、何気ない言動までもにこれほど感動と興奮を覚えた映画は本当に久しぶりだ。紛れもない傑作である。渡辺謙、真田広之ら日本人俳優たちは本当に素晴らしかったが、私はあえて、この映画をハリウッド大作として、尊敬すべき侍魂をもって体現してみせたトム・クルーズに深い賞賛を送りたい。 鉄腕麗人さん 10点(2003-12-14 03:53:04)(良:1票)

553.《ネタバレ》 「うわダメだよ、オルグレン、刀を投げちゃダメ、ダメ、ああっ!」と悶絶してしまいました。確かにハリウッドの好きそうな演出だけど、刀は武士の命、ぜったーい手放さないもの。そのあと丸腰で突撃になっちゃうよ!? 勝元の布陣は信長の野望ででも勉強したの?あんだけ起伏のある地形で、戦力差が歴然で、野っ原で闘うか?(というか、場所どこよ!?阿蘇?北海道?) ふつー大将を囮に使う?しかも白馬ってマト状態じゃん!?あえて狙えと言うのか!?普通は氏尾がその役だろ?冒頭の面頬(兜と一緒につける面)はネタフリじゃないのか? 兵士が勝元達を囲んでお辞儀・・・って土下座じゃん!土下座と礼は姿勢が違うっ! 前半の健闘に比べ後半が総崩れ。さすがに本格時代劇には無理がありました。気になったのが、勝元の息子の死ぬシーン。「それだけ元気なら連れて行けよ」という時代劇を観ると毎回ツッこむネタをまだやってる。ハリウッドでもお約束健在か。「ここは私に任せて」と言いつつ、戦おうにも体が動けない、「もはやここまでか。」という表情で果てる。みたいな演出を期待したんだけど、あまりにステレオな演出でがっかり。「戦争映画で家族の回想シーンが出たら、その人物は死ぬ。」と同じくらいにお約束。やっぱりダメ映画なのかなー?見終わった後の満足感はありましたが、思い返すとダメに思えるのはなぜだろう?と考えて、『侍』や『幕末日本』を主題にしているんですが、登場人物が饒舌で侍(というか武士って言うだろ?)寡婦に見えず、村・戦場・住居(寺と仏像は除く)が徹底的に間違っていることが問題だと思います。その前提を除けば『映画』としては上手くできているかな?僕に言えるのは、中野監督の時代劇より時代劇っぽいってことでしょう。(っぽいが抜けないのは同じだが。)というわけで、「これで満足できない貴方は、大人しく三船・黒澤行ってください。」と納得してしまう僕なのでした。最後まで気になったのが小雪の身長。172って!トムよりでかいよ。_| ̄|○ feroさん 6点(2003-12-13 22:07:59)(良:1票)

552.これだけの純日本映画をアメリカが作った、ということが驚きの素晴らしさでした。細かな部分はおいても、日本人が見ても違和感のないほどのサムライの姿です。これだけのスケールの大きさや緻密な作りなど、今の日本ではまず無理でしょう。監督やトムの武士道に対する敬意が過剰なまでにうかがえて、むしろこそばゆいくらいです。すでに日本人が失ってしまった誇り高い精神を改めて教えられた思いもします。言い尽くされていますが日本の俳優さんたちの頑張りも素晴らしく、誇りを持って滅び行く姿に泣けました。日本人ゆえに目に付く歴史的・風物的ほころびなどもかる~く超えて、単純に感謝、感動しました。 キリコさん 9点(2003-12-13 14:13:34)(良:1票)

551.いゃぁ、それにしても皆さんのこの文章の量はどういうことでしょう?それだけこういう映画はコメントが書きやすい、てことなんでしょうかねぇ?そうだなぁ、勝元の息子さんがまげを切られるシーンあるじゃないすか。泣きっ面をこっちに向けて「うわぁー!!!」て。切ってる人の方がいかにも悪者の態度すぎてあざといと感じながらも、ああいうシーンでうるっときちゃうんだなぁー、、、、。なんていうか、言葉は悪いけど、アメリカさんに愛国オナニー映画をプレゼントされた感じですね、はい。 あろえりーなさん 8点(2003-12-08 22:54:25)(良:1票)

550.和をもって尊しとなす、テロリストなのかレジスタンスなのか、異国の文化を認め会話を楽しむ勝元。無益な殺しを好まぬ漢が、急進的な西欧化改革に異を唱え、私利私欲のためでなく国益のために、あえて無謀とされる”戦”に臨み、日本人としての”アイデンティティー”を貫き通す。現代日本人のハートにも響くとは、武士道の遺伝子は日本人の中にまだ眠っているということでしょうか。潔く華々しく散る死に際に目が行きがちであるが、いつ如何なる時に死が訪れようとも、恥じること、悔いることのない生き方、そのために日々精進する生き様こそが武士道ということでしょうか。ただ客側がかなり読み取ってあげないとツライ映画。イラクに散った2名の外交官にこの映画を捧げたい。 亜流派 十五郎さん 5点(2003-12-08 16:56:40)(良:1票)

549.色々突っ込みたくなるけど、素直によかったです。殺陣もしっかりしてたし(最近の日本映画や時代劇では酷いのに)戦闘シーンも稀に見る迫力。ただ、どうしてもストーリーに違和感は残ってしまい、感情移入しきれなかったのも正直なところ。勝元が戦わなくてはならない理由も今一つ釈然としなかったし、通訳のおじさんがカメラマンとして同行することになった心理変化もよくわからない、明治帝の最後のシーンも、そもそもの条約の内容がよくわからないので、その覚悟の度合いも意味合いもよくわからない。主人公のオルグレンの最後も少し釈然としませんでした。個人的には侍として全うして欲しい気持ちもありますが、よくある語り部として侍を伝えるような終わり方の方が素直に見れたかも。いくつか残念なところもありましたが、とにかくあのように侍を描いてくれたことにはただただ感謝!渡辺謙さんも素晴らしかった。今でも世界に通用する役者が日本にいたんだなーと誇らしく思いました。真田広之もよかったですね。最後に日本人としてちょっと残念だったのが、出陣前の真田広之の舞にもう少しフォーカスして欲しかったこと(あの舞が死を覚悟を意味することは、あれだけでは外国人には伝わらないですよね)、勝元に詩を完成させて欲しかったこと、最後の明治帝と大村のやりとりで英語が使われたことですかね。天皇が普通の役として普通に登場していたのにはびっくりしました。これは外国映画ならではですね(笑)※多くの外国人に見て欲しい映画なので甘めにこの点数です おぎさん 9点(2003-12-08 02:21:07)(良:1票)

548.アメリカで日本ブームが吹き荒れる中、ハリウッドが満を持して製作したサムライ映画である。しかし肝心のストーリーは特別傑出しているわけでもなく、ブレイブハートとさほど変わりは無い。サムライ・スピリットを前面に出し日本に敬意を表しているが、結局のところストーリー展開やオチはいかにもハリウッドといった感じだ。時代考証やプロダクションにしても製作陣の努力は認めるが、それは日本の文化を背景にした映画を製作する上では当然のことであり、何よりプロダクション・デザイナーやセット・デザイナー、コスチューム・デザイナーといった美術部門に日本人の名前がクレジットされていないところがいかにもハリウッドらしい(実際は日本人から何らかの意見を求めたと思うが…)。これらのことからこの映画は完全にアメリカのパースペクティブによって製作された映画と言わざるをえない。それはトム・クルーズやズウィックがギャンブラーではないということと、特にクルーズはアイズ・ワイド・シャットで芸術(リスク)はお金(コマーシャル)よりも重要なものではないということを学んだためだ。しかし最後の戦闘シーンで渡辺謙が馬に乗って敵陣へ突進していく姿、彼の表情(目)を見ていると胸に熱いものが込み上げてきたのは確かである。やはりこの私にも普段は気付くことの無い大和魂というものがあるんだなと感じたし、それだけでもこの映画を見る価値はあると思う。この映画を見て、これが外国産の映画であることに少々嫉妬すると同時に、この映画と同等のスケールの映画が撮れない日本映画を取り巻く環境が残念でしょうがない。今だからこそ日本人監督によるサムライ・スピリットの真髄を世界に伝えてほしい。私の友人であるアメリカ人(彼の好きな映画は七人の侍や用心棒などの黒澤作品)が映画を見終わった後にこう言った。「結局のところサムライ・スピリットの物語は唯一日本人だけが伝えることができるものなんだなと思ったよ」彼の点数は5点だった。 DREAM THEATERさん 7点(2003-12-07 13:37:18)(良:1票)

547.昔の日本人はこの映画見て感動したりしないだろう。ある意味われわれ現代日本人の”アメリカ度”を計る映画だと思う。 伯抄さん 6点(2003-12-04 20:59:19)(笑:1票)

546.《ネタバレ》 日本人勢がトムを完全に食っていた。最も印象深いのは渡辺謙であるが、それはもうすでによく言われていることなので、わざわざ自分が言う事ではない。小雪がよかった。台詞は相変わらず拙いし、いつも通りの演技力だが、ラストサムライには小雪の雰囲気が必要だと率直に思えた。湿気というか、冷たい水分が男臭く、焦げ臭いこの映画を引き締めていた。
次に真田広之、始終、この人の着る甲冑がヴィーキングみたいで納得行かなかったのだが、荒々しい氏尾の性格を強調したかったのだろう。だがあれは日本の鎧ではない。
鎧といえば全体にいえることで、どれも年代が滅茶苦茶だ。確かに形はカッコいいが、あれではファンタジー映画になってしまう。
あと忍者は必要ないだろう。武の座頭市もそうだが、忍びを出さないと気が済まないのだろうか。なんにせよ明治初期で忍びはないだろう。
勝元が戦う理由も、方方で言われていることだが、どうも曖昧、明瞭でない。そのあたりは気持ち悪かった。
と、くどくど書いたが、それらの不満点を踏まえてもこの映画には制作陣の情熱が感じられたし、なにより日本への侮蔑がない、真摯な気持ちが伝わってきた。屈託がない。
この6点は時代考証などや脚本の点で4点引いたものだが、アクションの迫力や作品全体に漂う力だけで見れば8点以上をさし上げてもいいくらいだ。でもそれでは正当なレビューではないので、6点。 バズーカ煙草さん 6点(2003-11-25 16:28:05)(良:1票)

545.《ネタバレ》 23日(日)中野サンプラザの試写会で見ましたが、終了後に拍手が起きてビックリしました。日本や日本人の描き方は今までのハリウッドの中ではかなりまともだとは思うし、渡辺謙と真田広之もカッコよかったし、それなりに面白かったですが、気になる点をいくつか...。①小雪がミスキャスト。だいたいあの時代にあんなにデカイ大和撫子はいない②最後の戦いでトム・クルーズも死ねばもっとよかった!③エンディングの天皇のセリフが説教くさくて陳腐。④大村役の原田さんがあまりにも大根。たしか映画監督ですよね?ちゃんとした役者のほうがよかった。⑤音楽が「ブラック・レイン」と同じハンス・ジマーなんだけど、どうもこの人だと日本というよりは中国っぽい。...以上、細かいことばかりですね。トータルでは7点ぐらいで、一応オススメ。 あおみじゅんさん 7点(2003-11-25 13:29:44)(良:1票)

544.よくぞやってくれた、という胸のすく思い。
確かにロケがほとんど海外だったから生えている植物がちょっと違和感あったり、史実上では正確でないと思われる部分も数々ある。しかしドキュメンタリーでもない映画に必ずしも史実に忠実に描く必要もなく、気が付くと全く違和感なく鑑賞している自分がいた。時代考証に労力を費やしただけあってかなり「凝って」描かれた明治初期の日本、従来のハリウッドが描いてきた日本の姿とは比較にならないほどスケールが大きく緻密。幕末から明治の日本、世界大戦後の日本のように、他の国の文化を受け入れることで自国のアイデンティティーが失われることを危惧したこんな人物や、こんな事件が実際に存在したのではないか、と思わず納得してしまうだけのリアリズムがある。あれだけの世界がハリウッドで再現され世界に発信されたことは、日本人としてなんだか誇らしい気持ちになった。
こんな現代のアメリカでも、他国の文化を理解しようと努め、なおかつ「滅び行く相手側の視点」に立って映画づくりができる人がいるのが嬉しかったが、これを観た外国人の人が、今までにない正確さで描かれた切腹や古い時代の日本人の美徳をどう思うか、大変興味がある。トム演じるネイサンはかつてのアメリカのインディアン侵攻に嫌悪感を露骨に持ち侍に共感するが、果たして現代のアメリカの人々は。アメリカは世界でみれば最も歴史の浅い国。古い他国の歴史や文化を重んじているこの作品、イラク問題まっただ中のアメリカの人々は、どう観るか?切腹という自殺を、「名誉ある死のかたち」というひとつの「文化」として認めることができるか?この映画を観た海外、特に我こそ正義のアメリカの人々がどんな感想を抱いたのか、是非感想が聞きたい。
渡辺謙や真田広之も、トム・クルーズに負けない名演技!物語がトムの独り舞台ではなく、渡辺謙演じる勝元や日本のサムライとのヒューマンドラマとして描かれているのがとてもいい。この映画を観る時代劇に慣れた日本人の視点は、当然ながらかなり時代考証的になってしまうであろうが、物語の構成自体も決してつまらなくない。シンプルな物語の中に日本人の良き姿を再現してくれたこの映画スタッフに感謝。 six-coinさん 8点(2003-11-24 01:00:07)(良:1票)

543.予想以上の素晴らしい映画でした。架空の人物である勝元が、明治十年の「士族の反乱」の姿を、上手く昇華して、伝えてくれている感じですね。また、多少違和感があったラストの平伏シーンですが、インディアンたちを皆殺しにしたオルグレンの過去と比較して、敵や滅び行く者への敬意を表する日本の文化を、端的に示した演出かと思います。ただ、そもそもオルグレンは武器商人との関わりから日本に来たのだし、日本政府は巨費を投じて近代軍備を整え、買い込んだ銃器を内戦に使ってるワケです。勝元との戦いも武器商人を潤わせてるだけ??? それを考えるとかなりムナシイです。が、とにかく、渡辺謙の圧倒的存在感がこの映画の根本を作ってます。映像も素晴らしい。小道具もイイ。日本が時代劇を作る際にテキトーにしてしまう部分(たとえばカツラとか衣装とか)を、きちんと作ってくれていて感涙です。あと、小雪が演じる「たか」の振る舞い(とくに前半)が、非常に日本的で、この脚本家は上手いなぁと思いました。もっち~さん、私が何となく感じた疑問を明確に教えてくれて有り難うございます!! 最後の決戦の時に勝元側に火薬が登場して、そうだよな~、維新前の日本だって火薬も鉄砲もあるんだよな~と思いました。あと「もはやサムライの時代じゃない」と言ってる側が、襲撃の際に、刀を振りかざしたり忍者の格好したりというのは変ですよね。あと、切られた「髷」を道ばたに捨てていくことは、旧い日本人なら絶対にしないぞ!! とか、サムライとは町人から見た言い方で、武士たちは「侍」と言い方を嫌っていたので、江戸期には自分たちに対して決して使わないし、少なくとも手習いに「侍」と書くことは有り得ないんだなぁ~とか、重箱のスミは沢山ありましたが。そんなことまで気になるほど、時代考証にお金を掛けてました。そして、勝手にボブと呼ばれてしまった見張り役って「日本一の斬られ役」の福本清三さんですよね。セリフが一つもないのに、素晴らしい存在感でした。真田広之は・・・・・・たぶん、外国の観客には「怖い」と思います。渡辺謙の風格に対して、出陣の舞とか見所は多かったけど、鬼武者風でしたから。あとは、勝元の言う「領地」がいったい日本のどこにあるんだ? という疑問を解明したいです。吉野の近くなのかな? ルクレツィアの娘さん 8点(2003-11-23 14:45:59)(良:1票)

542.《ネタバレ》 トム・クルーズが海の向こうから魅せた侍魂。「最後の侍」たちが、圧倒的劣勢の中、それでも挑んでいった戦い。もしかしたら、それは悪あがきに見えるかもしれない。あるいはただの時代遅れだ、とも。だがしかし、彼らのように己の魂を賭けてまで信じて向っていける何かが、自分の命よりも大きな価値を見出せる何かが今の我々に存在するであろうか?命には終わりがある。悠久の生命など存在しえない。その限りある一生のうち、どれだけ自らの魂を燃やしつくせるか。その炎が人々の記憶に残り、後の世でも輝き続けるのではないか? この映画の物語は、確かにハリウッド色に染め上げられている部分が幾つかある。だがしかし、トム・クルーズ達が見せようとした武士道精神は間違いなく本物だ。だからこそ崩れ行く彼らの姿に、この胸はこんなにも震えたのだ! そして迫力ある合戦シーンには胸高鳴る興奮を覚えると同時に、微かなジェラシーも感じられた。今の日本映画界に、この映画のように壮大な合戦シーン、迫力ある時代劇をつくるだけのパワーは残念ながら存在しない。やはり侍映画は我々日本人のものだ。軍勢の先頭で雄たけびを上げる渡辺謙さん、真田広之さんが余りにもカッコいいだけに、こんな壮大な合戦を日本映画でも観たい、どうしてもそう思わずにはいられないのである。 紅蓮天国さん 8点(2003-11-22 22:51:53)(良:1票)

541.《ネタバレ》 久しぶりに鑑賞しました。
もう21年(驚愕!)も前の作品なのですが、私的には少しも古さを感じさせない印象です。
この手の「ハリウッドが異文化を描く」作品はとかく賛否両論ありますがそれは世の常で有り、
本作の場合は娯楽映画として和洋折衷上手く取り混ぜ絶妙にバランスさせた所に上手さを感じます。
(不愉快な思いをする人が少ない)
今回の再鑑賞で改めて渡辺謙演ずる勝元の絶対的な存在感に圧倒されました。
「和」と「礼」を重んじつつ、時代が明治に移り変わる中で殊更に過去を重んじる事はせず、
新しい事にも興味を持ち自分自身の人間としての懐を拡げる。
侍の生き方・生活を貫きながら英語も駆使し(恐らく独学でしょう)、海外の史実にも詳しい。
世が世なら、文字通り日本を治められる位に器の大きい、尊敬に値する人物なのだなと思いました。
そして、そう思わせる渡辺謙の「一演入魂」振りが素晴らしい。
近いうちに必ず再鑑賞し、その時は真田広之の演技に再注目してみたいと思います。 たくわんさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-05-10 10:39:50)
《新規》


540.《ネタバレ》 - The Last Samurai - “最後の侍” 
賛否両論は当時からあったけど、例えば007観たあとシュッと背筋伸ばしてスパイ気分で劇場を後にするように、私もこの映画を観て「武士道とは・・・」って、日本人の誇りについて考えなら、ある種日本人であることの誇らしさを感じながら、家路についたっけ。
アメリカ製の日本映画ですね。日本の文化を丁寧に勉強して創ろうという姿勢に、とても好感を持ちます。日本人から観てオカシイところが無いよう、真田広之や原田眞人が積極的にアドバイスをしたお陰か、目に余る変な描写はなかったと思います。
忍者が出てきたりは、いわゆるサービスシーンで、ハリウッドの“必要のないカーチェイス”や“必要のないシャワーシーン”みたいなものだと思っています。

日本人らしいなぁって思ったのが、例えば“たか”が小声で「獣のような匂い、耐えられません」と、自分でアルグレンさんに言うのでなく、信忠に言ってもらおうとする。でも目が合うとついつい愛想笑い。
不満を隠して尽くしてきたたかに「ゴメンナサイ」と夫を殺したことを謝るアルグレンさんに、まるで憑き物が取れたように一筋の涙を落として気持ちを受け入れるたか。この辺、上手いなぁって思った。小雪の演技力も凄いけど、こんなシーン入れてくるアメリカ人、凄いなぁ。

お金の掛けようも素晴らしく、港町の街並みも日本らしい気がする(中国とゴチャ混ぜになってない)し、お侍さんが登場する所で市井の人たち(日本人のみ)が顔を伏せるのも、らしい。
天皇の表現も、穏やかで好奇心旺盛。私腹を肥やす大村のような人間に利用されつつも、最後ビシッと決めてくれるところは心憎い演出。アメリカ人ってみんな日本の天皇(昭和天皇とは別だけど)に、悪いイメージ持っていると思っていたよ。
戦闘シーンも迫力があって、ハリウッド基準で撮られているのも嬉しい。比較対象が13年も古い『天と地』とになってしまうけど、あちらも近年の歴史超大作。日本人が大金を投じて、自分たちの歴史を表現したのが、アレだ。なんかもう、些細な誤解をチクチク言うのもどうかと思うくらい、頑張って創ってくれたなぁって思ってしまう。何だったんだろうパール・ハーバーって。 K&Kさん [映画館(字幕)] 7点(2022-10-11 13:59:29)

539.サムライ、ハラキリ、カタナ、ニンジャ、そして、よく分からない日本の「神秘」。
外人さんが思い描く、「ザ・ジャパン」がてんこもりな映画。

話としては、全然面白くはなかった。どうという話ではないよな。
わかりやすい嫌な奴が出てきて、そいつらを倒すという幼稚で短絡的な少年ジャンプみたいな展開はもういいっすわ。
しかし、トム・クルーズって、いっつもこんな役回りだな。
時代劇に登場してさえも、いつも通り、美人(小雪)をたらしこんじゃうんだな。

あの時代のサムライはとっくに実戦では鉄砲の方が強力であることは知っていたであろうが、それでも頑なに刀にこだわる渡辺謙のようなサムライもいたかもしれない。しかし、そんな古い価値観に囚われ続ける人間が、流暢な英語をペラペラしゃべるのはごっつい違和感を覚える。

アメリカ制作だが、日本の描き方はしっかりしていた。時代考証がしっかりしていた、と言いたいのではなく、我々が日常的に見る時代劇(たぶん時代考証なんていい加減)と変わらなかったので。ただ、森の中にヤシの木っぽいのが生えてるのは、誰か突っ込む日本人スタッフいなかったのか? 椎名みかんさん [インターネット(字幕)] 4点(2022-04-15 05:10:12)

538.《ネタバレ》 公開当時劇場で鑑賞してから何十年か振りの再鑑賞。新たな発見は特になく、最初に観た時と変わらぬ印象。合戦シーンはCGでない本物の迫力があって見応えは十分。ただどうしても腑に落ちないのは、勝元が最初天皇陛下に刀を返上しようとしたら無言で拒否られたのに、なんで戦死してネイサンが持ってきたら急に受け取ったりしたのか。そこんとこだけがどうしても分からない。それに忍者を使って勝元たちの根城を襲わせるシーン。忍者=暗殺者=見つかってはいけない。普通は寝込みとか襲うよね。てか近代国家を目指している割には忍者とかは承認なのね。最後にネイサン、いやトムくん、生き残りすぎ。不死身かってw Dream kerokeroさん [インターネット(字幕)] 5点(2019-05-21 18:31:44)

537.《ネタバレ》 日本の観光PRのような映画だが、サムライスピリットの根っこはきちんと押さえているので、不思議な日本描写にもそれほど不快感はない。今回2度目の観賞で、前回よりもきちんと見てみると、トムクルーズ演じるネイサンのバックボーン、心の傷や葛藤がよく分かり、それがサムライ達と過ごすうちに癒え、洗い流されていく過程がとても良かった。小雪も楚々とした雰囲気がとても魅力的だった。たた渡辺謙は、日本の時代劇で侍を演じているときはとてもしっくりくるのに、この映画では肩をいからせ、早口でまくし立て、それがアメリカ的な演技なのだろうけど、武士の長というよりも山賊のように見えた。 クロリンさん [DVD(字幕)] 6点(2019-03-25 13:14:24)

536.《ネタバレ》 ・ツッコみどころはありますが、アクションも良く、洋画では非常に侍っぽさを感じる事が出来る映画。
・トムクルーズの日本語が滑稽でした。他の外国人の方もかな。
・観たタイミングがサッカーワールドカップ 日本VSポーランド後だったので、本物の侍が胸に響きました。 とむさん [DVD(字幕)] 7点(2018-07-09 02:21:56)

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【点数情報】

Review人数 675人
平均点数 6.85点
010.15% line
160.89% line
2121.78% line
3263.85% line
4294.30% line
5649.48% line
611016.30% line
716624.59% line
813419.85% line
98412.44% line
10436.37% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.75点 Review48人
2 ストーリー評価 6.02点 Review70人
3 鑑賞後の後味 6.70点 Review71人
4 音楽評価 7.01点 Review60人
5 感泣評価 5.66点 Review48人

【アカデミー賞 情報】

2003年 76回
助演男優賞渡辺謙候補(ノミネート) 
音響賞アンディ・ネルソン[録音]候補(ノミネート) 
美術賞リリー・キルヴァート候補(ノミネート) 
美術賞グレッチェン・ラウ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ナイラ・ディクソン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2003年 61回
主演男優賞(ドラマ部門)トム・クルーズ候補(ノミネート) 
助演男優賞渡辺謙候補(ノミネート) 
作曲賞ハンス・ジマー候補(ノミネート) 

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