みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
85.先日、職場の健康診断で胃のバリウム検査をしました。結果は精密検査が必要とのこと。ガーン、目の前真っ暗。数日後、気を取り直し胃カメラ検査。見る限り何ともなさそう。その時、先生が「細胞を取って、悪性か検査します」と言って、カメラの先のピンセットみたいなもので胃の3箇所ばかりをつまんでピッ。ガーンまた真っ暗。血が出てるし、どうなるのか。結果が出るまでの2週間が長かったこと。当然最悪の事態も考えました。もしもの時は公園作ろうか・・・。で、おかげさまで悪性ではありませんでした。 【パセリセージ】さん 8点(2004-05-07 19:20:38) 84.志村喬さんの演技は素晴らしいと思いました。いろんなものがつまった映画だと思います。個人的には「終わりよければすべてよし」ってことかなあ…と思いました。最後の「ごはんだよ」は懐かしさを感じました。 【Syuhei】さん 8点(2004-04-29 18:28:54) 83.《ネタバレ》 残り3分の1で突然主人公の死をもってきて、葬儀の場で故人を偲ぶ構成はさすがだなと思います。でも、課長も仕事の面では生きた証を残すことができましたが、あんなに愛していた息子に勘違いされたまま逝ってしまうなんて浮かばれませんね。 【T橋.COM】さん 5点(2004-04-18 21:20:16) 82.もちろん課長の生き様もだけど、葬式の席で課長の名誉を守り抜こうとした、あのおっさんがとても感動させてくれる。 渡辺課長があんな行動に出たのは、別に役所の体質を変えようとしたわけじゃない。自分が生きた証を見つけたいという、ある意味では自分勝手(いろんな人を巻き込んでいるし)な動機からなんだけど、そんな彼の行動から役人体質に心を痛め、現状に立ち向かえない自らの無力さに苛立ちを覚えているおっさんの姿を見ていると、人間って捨てたもんじゃないと思えてくる。 噂に違わない傑作でした。 【池田屋DIY】さん 9点(2004-04-06 12:57:14) 81.半世紀前の作品なのに、人の考え方や行動は、今とほとんど変わってい ない気がした。主人公は後、半年しか生きれないと悟った時、 お金を使い、お酒を飲み、幸せな気分になろうとする。でも、結局 そんな事では生きているという気分にはならず、悩んだ末、死ぬ前に 仕事で後悔を残さないようにしようと悟った志村喬演ずる渡辺課長。 それが「生きる」という事かどうかはわからないけれど、自分も 死ぬときに後悔はしたくない。だから俺もいつ死ぬかわからないので、今を精一杯行きようと思います。 【ボビー】さん 9点(2004-03-28 23:35:18)(良:1票) 80.人の苦しみや絶望は、他者と関わることで癒されることもあるけれども完璧ではない。やはり経験している本人にしか分からない部分が必ずあり、またその部分が一番苦しいところである。それを癒すには、究極の自己満足が必要。社会的にどう評価されようと、何と思われようと自分のために必死になる。後半から終盤にかけては、身内も含めた他人の理解の限界を示している。シビアな現実をこれでもかと示している。そして、そんな闇のような世の中で孤独にさいなまれても、必死に生きていかなくてはならない。「生きる」とはそういうものだという厳しい決意を受け取った。 【ラーション】さん 9点(2004-03-14 02:00:07) 79.構成が技巧的過ぎました。 【藤村】さん 6点(2004-03-07 17:08:29) 78.学生時代に見てめちゃくちゃ感動した。いま見ると直球すぎて少し引くところもありますし、最後の30分はくどいですね。まあでも、なにしろ1952年ですから、多少やぼったいのは仕方ないです。 【青い車】さん 9点(2004-03-04 15:34:10) 77.後悔しないように、がんばって仕事しとけってことかなぁ... 【よしふみ】さん 7点(2004-02-28 19:51:47) 76.「生きる」とは。果たして彼は生きることが出来たのか。ひとつの仕事をやり遂げ、いくらかの市民に感謝された。しかし一方で、家族は彼の苦しみを知ることは出来たものの、理解したとは到底思われない。通夜の席での役所の面々の能書きにもただ黙って聞いているだけとは情けなさ。また同僚達もおなじで、彼のようになろうとは酒の席とはいえ言ったにもかかわらず、またもとのお役所仕事に戻ってしまう。死を宣告された時、自分の人生を振り返る者もいれば、死に屈してしまう者もいるだろう。また何もしなかった人生でも満足してしまう者もいるだろう。だが彼は後悔し、そして人生を取り戻そうと紛争した。そしてわずかではあるが満足感を得て死を迎えられた。周りがどう思おうが本人の問題であろう。歯車の一部と化してしまいがちな日々といかにして戦うか。命短し、恋せよ乙女である。 【wish】さん 9点(2004-02-22 12:35:10) 75.ラストシーンが凄い。 【コダマ】さん 9点(2004-02-12 16:15:10) 74.レントゲンの写真から始まるなんて、オシャレなファーストシーン。黒澤作品は構成がうまいと思う。引き込まれて飽きることなく見れた。 【もちもちば】さん 7点(2004-02-09 00:41:52) 73.いわゆる省略法で場面を飛ばし過去を追想する構成を確立させた 斬新さが評価の高さだと思いますが、ストーリー的には今一で 同じ仕様であれば、”デルス”のほうが評価は高くしたいです。 【キダム】さん 5点(2004-02-08 01:49:22) 72.人は死んだら、その死因や生きた長さより、「その人はどんな生き方をしていたのか」というのが重要になる。渡辺さんが、仮に病気にならずミイラのまま人生をまっとうしたとしたら、はたして葬式でどんな会話がされていたのだろう。例え死ぬ間際に一花咲かせず、ミイラのまま生きていたとしても、それを否定できる人はいるのだろうか。この主人公がそうだったように、自分がどうやって生きればいいのか、誰でも一度は悩んだテーマだと思う。なのでインパクトが大きく強烈に伝わってくる。シンプルだけど大きいテーマに挑戦した監督は本当に素晴らしいです。でも、没後の回想シーンが長くて、渡辺さんの功績を称える展開が途中からやたら大袈裟に見えてきてしまうのが残念。そしてまったくもってセリフが聞き取り難い。良い映画なだけに、致命的。これが黒澤映画の味なんだからという贔屓目には解釈したくない。 【VNTS】さん 6点(2004-02-07 17:49:51) 71.評価が分かれると思います。 あのような展開は斬新だったのか・・・? ちょっと難解です。 【T-zen】さん 6点(2004-02-03 14:24:56) 70.生きていることの意味について描いた傑作。志村喬の熱演は涙を誘います。主人公の生きがいが家族ではなかったのはさみしかったです。レンタルビデオで観たのですが音質がすごく悪かったです。 【ぽじっこ】さん 7点(2004-01-25 09:11:51) 69.今となっては有名すぎる映画であり、私は実際に見る前にだいたいのストーリーを知っていたので、あまり楽しめなかったのが個人的に残念。 【北海道日本ハム優勝】さん 6点(2004-01-19 00:36:45) 68.《ネタバレ》 「生きる」とはどうゆうことか。この難解なテーマを内包した映画は多くあるけれど、ここまで明白にこの難問に取り組んだ作品は数少ないのではないでしょうか。その意味で黒澤監督が稀有な作家であることを証明する作品と言えるでしょう。小田切や小説家との出会い、さらには息子夫婦との関係の中で、主人公の老人が「生きる」までの心情を時間をかけて描き、見事に「ゴンドラの唄」に集約させていきます。冒頭では、胃のレントゲン写真にナレーションを付けて、物語のあらすじをほとんど教えてしまい、途中でまたしてもナレーションによって主人公の死を唐突に告げる大胆な構成。この構成によって、観客はこの老人の生き様をより客観的に見つめることになり、「生きる」というテーマを強制的に考えさせられるはめになります。市民課から始まって、公園課、ついには市会議員にまでに及び、最後にまた市民課に戻されるという、たらい回しのシーケンスの長さ、しつこさ、描写の上手さは、まさに出色の出来映え。さらに葬式の後、姿勢を改めたと思われた後任職員が舌の根も乾かぬうちに相も変わらずたらい回そうとする、この説得力。役人への強烈な批判とともに、真に「生きる」ことの難しさを巧みに指し示しています。ラストで、黒澤監督は子供たちの声を公園に響かせ、少しでも「生きる」ことができた老人へ賞賛を送ると同時に、あなたは「生きる」ことができますか、と静かに問いかけてきます。黒澤ヒューマニズムが最も如実に現れている傑作です。 【スロウボート】さん 9点(2004-01-11 18:42:38)(良:2票) 67.お葬式で故人を偲び誰しも涙するのでしょうが、それだけでは説教臭いお涙頂戴映画になってしまうが、観ている人間の心の中を見透かしたようなラストの痛烈なシニカルさが完璧な作品にしている。人のために何かをして生きろと云っているのではなく、自分自身のために生きろということでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2004-01-10 23:35:01) 66.最初のゴンドラの唄を歌う所での志村喬の目は本当にきれいで見ていて胸がつまる思いがする。あと志村喬自身はこの映画での自分の演技に対して「役者は演技をしてはいけない」と納得していなかったようだけど、僕はこの映画の言いたい事を言い出せない感じの志村喬は痛いほど共感できた。(自分がそうだから。) 【ボーリック】さん 10点(2004-01-06 23:59:09)(良:1票)
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