みんなのシネマレビュー

息子の部屋

The Son's Room
(La Stanza del figlio)
2001年【伊・仏】 上映時間:99分
ドラマ
[ムスコノヘヤ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-01-16)【ESPERANZA】さん
公開開始日(2002-01-19)


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監督ナンニ・モレッティ
キャストナンニ・モレッティ(男優)精神科医 ジョバンニ
ラウラ・モランテ(女優)妻 パオラ
ジャスミン・トリンカ(女優)娘 イレーネ
ジュゼッペ・サンフェリーチェ(男優)息子 アンドレア
ステファノ・アコルシ(男優)患者 トマゾ
クラウディオ・サンタマリア(男優)ダイビングショップの受付
シルヴィオ・オルランド(男優)患者オスカー
ソフィア・ヴィジリア(女優)アリアンナ
土師孝也ジョバンニ(日本語吹き替え版)
幸田直子パオラ(日本語吹き替え版)
石塚理恵イレーネ(日本語吹き替え版)
川島得愛アンドレア(日本語吹き替え版)
檀臣幸トマゾ(日本語吹き替え版)
滝沢ロコマルタ(日本語吹き替え版)
中博史マッシモ(日本語吹き替え版)
原作ナンニ・モレッティ(原案)
音楽ニコラ・ピオヴァーニ
挿入曲ブライアン・イーノ"By This River"
撮影ジュゼッペ・ランチ
製作ナンニ・モレッティ
配給ワーナー・ブラザース
字幕翻訳吉岡芳子
あらすじ
舞台はイタリア。 精神科医ジョヴァンニの息子が事故死した。家族はこの悲劇に耐え切れずにバラバラになっていく。そんなある日、息子のガールフレンドだと名乗る女の子が突然訪ねてきた。家族は戸惑いつつ、彼女を受け入れていく。ここから亡き息子のガールフレンドと家族の不思議な関係がはじまる・・。家族の喪失感をリアルに描いたパルムドーム受賞作品

花守湖】さん(2006-10-08)
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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12.《ネタバレ》 彼女が訪ねてきてからラストまでの間の夫婦の心の動きがなんとも言えずに伝わってきました。言葉では表現しにくいし、不可解ではあるけれど、確かにスクリーンの中のその気持ちに共感できた。映画のすばらしさを感じました。 かじちゃんパパさん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-23 16:56:12)

11.息子を失ってからの家族の心の動きの一つ一つ全てが、同じ経験を持つ自分にとっては怖ろしいほど共感できるものであり、淡々としていても深く感動する映画だった。ラスト、娘の言葉に笑う3人が良かった。 こげ茶さん 9点(2004-10-01 00:24:31)

10.《ネタバレ》 何か大きなものをなくしたとき、泣いている間は楽なもの。想いを涙にすることで、言いようのない喪失感から逃れることができるから。しかし人はそんなにしょっちゅう涙を流してもいられない。悔やんでも戻らないし、せめて立ち止まりたいと願っても押し流されるように「日常」が始まる。息子を近くに感じるために会いたいと願った「彼女」は少年と一緒にやって来た。彼女と少年を乗せて走る車。ジョバンニは、このドライブの終点が何を意味するかを感覚的に悟っていて、もう少し遠くまで、もう少し、もう少しと車を走らせる。やがて夜が明け、国境に至る。息子の死はもう「過去」。決して言葉にはしないけれど、彼らの諦めともとれるような笑顔に、人間の強さや美しさを感じました。非常にリアルで美しい作品です。 ぽめさん 9点(2004-05-19 00:11:59)(良:1票)

9.例えば感動的な映画を観て、例えば学校の卒業式で、例えば近しかった誰かの葬式で、みんなが泣いている中、1人泣いていない人がいる。そういう時にその人を指して、「どうして泣かないの、何て冷たい人」と平気で言える短絡的な人間を、私は全面的に信用しない。私は、あまりにも近しい人が突然亡くなった時、極限の悲しみと絶望の中、涙1つ零さなかった人を知っている。後にも先にも私は、あんなに壮絶な悲哀と絶望を見たことがない。この作品は、よくある泣きの描写を強制的に見せ付けて涙を誘う、観る側を受動一本姿勢に追い込む、あざとい作品ではない。観る側が賢くなり、能動的に行間を読み取るべき作品。行間を読み取れた時、そこには強烈な感動がある。いい作品ですよ。リアルです。非常に。本当は私は、こういう映画をもっと観たいのです。 ひのとさん 9点(2004-02-20 23:17:47)(良:2票)

8.肉親(それもかなり身近な)を亡くしたことのある人には、共感できる映画なんじゃないかな、と思う。息子を失っても世界は何も変わらない。日常生活は淡々と過ぎていく。時には笑うこともある。けれども、心の奥底に悲しみの「塊」があって、ふとした瞬間にそれに触れてしまうと、悲しみが湧き出してきてどうにも止まらなくなる。そして、徐々に何の変化も無い世間とのギャップに苦しむようになっていくが、最後に穏やかな再生への道しるべか示される。肉親を亡くした私自身の体験が、驚くほど類型的に描かれていて「この監督は天才だ!」と思いました。 ノコギリソウさん 9点(2004-02-20 21:56:04)(良:1票)

7.《ネタバレ》 棺桶に杭が打ち込まれるアップの映像を見た瞬間、自分の心に打ち込まれたようだった。死んだ…紛れもない事実の残酷さがこのシーンにはある。何度も後悔する父親。父親は「あの時、いっしょにランニングしていれば」と思い、さらに息子とランニングしている妄想にまで発展させていた。人は極限の哀しみを直視できないと思う。自分の心の中の本当の答えを知るのは怖い。父親の悲しみが私の痛みとして伝わってきた。亡くなってしまったものを心の中で過去を現在として反芻して想う。それを現実逃避と簡単に言ってしまうことなんて絶対に出来ない。ひとつひとつ丁寧に描かれていく。自分の感情が映画の中に溶け込んでゆく。おそらく人それぞれの心に映し出された「息子の部屋」という作品があるに違いない。息子のガールフレンドだった子には新しい彼氏がいるらしかった。私は、はっとした。彼女には「亡くなった息子(彼氏)」は時間的な過去となり、旅の途中の彼女には時間的な未来があった。その時、私は現実を間のあたりにした。そう、自分の心の中の真実、失ったものを目を逸らさず見た。そしてなにか感情が少しだけ変化した。止まった時間が動き出すかのように。ラストの浜辺のシーンで前に一歩進めた瞬間が訪れたのだ。本当に映画って不思議だ。こんな語り方もあるのだ。ひととき旅を共にしたこの家族の心にもなにか変化があることを掴めた。控えめだがなんとなくわかる空気間が絶妙の素晴らしいラストだった。3人三様に歩いてゆく浜辺のシーンにはそれぞれの未来が見えた。哀しみはずっと消えない。でも日常はすぎゆく。音楽が心に染みる静かなラストに、この映画のもつやさしい眼差しを感じた。 ひいらぎさん 9点(2003-11-23 22:10:24)(良:1票)

6.《ネタバレ》  息子が亡くなってからの、欠落感、空白感、喪失感が、観る側にありのまま伝わってくる演出だった.思いもかけない身内の死を受け入れようが受け入れまいが容赦なく時間は流れていき、どうやっても繕えない感情をじっと抱えたまま苦悶することも間違いなく人生の一部なのだと.ラストの展開も、この意図からするといかにも自然だ. シャリファさん 9点(2003-08-22 14:26:16)

5. イージューライダーさん 9点(2003-06-30 20:04:40)

4.自分を責める父親の姿が切なかった。言葉が少なくオーバーな演技がないところが良い。見た人がそれぞれ想像して自分なりに解釈していくことができる。息子のキャラクターが強くないのも、息子のことを知りたいと逆に気持ちがかきたてられる。 みやびさん 9点(2003-05-13 00:02:04)

3.<<ネタバレ?>> パズルを掛け違いながら、そうと気付かずに、彼等は送りだす。そして、静かに残され、また始まってゆく日常と、もう一つのバスに乗って離れてゆく死。ナンニモレッティー、大人になったような。これがヨーロッパ?、、。素晴らしい。でも、ナンニモレッティー、やはり我慢していると思う。また実生活に息子はいるのだろうか? ヤスローさん 9点(2002-10-27 04:58:32)

2.ひさしぶりの傑作だと思った。確かに周りの人意見はわかれていた。淡々としていて細かい部分の演出がうまい。同じ曲の同じフレーズが何回も流れたり・・私は観た直後、息子の彼女に新しい恋人ができていたことがこの映画を完成させるプラスの効果なんだろう、と直感的に思った。そう思った人も多いと思う。美しいだけの物語じゃなくて、胸の奥にしみこんだ。 ようこさん 9点(2002-07-06 01:26:19)

1.私にとっては押さえのきいた実にいい映画でした。傑作だと思います。 ななさん 9点(2002-01-30 20:43:50)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 114人
平均点数 5.96点
021.75% line
110.88% line
265.26% line
343.51% line
497.89% line
52421.05% line
62320.18% line
71714.91% line
81311.40% line
91210.53% line
1032.63% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.50点 Review2人
2 ストーリー評価 1.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 2.00点 Review2人
4 音楽評価 5.33点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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