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アカルイミライ

BRIGHT FUTURE
2003年【日】 上映時間:115分
ドラマファンタジー
[アカルイミライ]
新規登録(2003-08-04)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2018-08-01)【イニシャルK】さん
公開開始日(2003-01-18)


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監督黒沢清
キャストオダギリジョー(男優)仁村雄二
浅野忠信(男優)有田守
藤竜也(男優)有田真一郎
りょう(女優)軽部
笹野高史(男優)藤原耕太
小山田サユリ(女優)美穂
はなわ(男優)高木ケン
加瀬亮(男優)有田冬樹
森下能幸(男優)
沢木哲(男優)ケイ
松山ケンイチ(男優)ジュン
佐藤佐吉(男優)リサイクル店の社長
笠原秀幸(男優)シン
脚本黒沢清
音楽PACIFIC231(パシフィック231)
作詞宮沢賢治「星めぐりの歌」
作曲宮沢賢治「星めぐりの歌」
撮影柴主高秀(撮影監督)
藤井謙二郎(メイキング撮影)
製作アップリンク
クロックワークス
読売テレビ
制作アップリンク(共同制作)
配給アップリンク
特撮浅野秀二(ビジュアルエフェクト)
美術梅沢壮一(特殊造形)
衣装北村道子
編集黒沢清
録音郡弘道
照明蒔苗友一郎(照明助手)
その他IMAGICA(協力)
あらすじ
雄二(オダギリジョー)と守(浅野忠信)はおしぼり工場でバイトしていた。雄二は25歳。子供の頃から夜寝ると楽しい「未来」の夢をみる癖がある。しかし、最近まったく「未来」の夢をみれなくなっていた。守は27歳。部屋にはクラゲを飼っている。二人は恩着せがましく干渉してくる社長(笹野高史)に辟易しながらもなんとか毎日を送っていた。ある時、人とコミュニケーションをとるのが苦手でカッとなったらわけがわからなくなる雄二に、守はある合図を教える。

fero】さん(2004-02-29)
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【クチコミ・感想(10点検索)】

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3.《ネタバレ》 先の読めない始まり。いらいらする日常。意外な展開。感動的な予定調和で終わるのかと思わせておいてプチンと中途で終わる意外性。オダギリジョーの姿ではなく表参道を歩く高校生達で終わらせた黒沢監督は天才ではないかと観た時は思いました。他にもいろいろラストの絵は考えられたと思いますが、決して誉められた存在ではない筈の、脇役である高校生達を最後にもってきたことで、そこまで描いてきた3人の男達のドラマと映画のタイトルが観るものの心にずしっと何かを来させたのではないかと思うのです。何故なら誰でも高校生だった時はあるのだから。そう、あの頃、漠然と未来に対して抱いていたイメージは「明るい未来」ではなく「アカルイミライ」だったなあ、とデジャブ感みたいな感じで自分の中で納得してしまいました。この映画は希望の映画だと思います、ホント。「明るい未来」ではなくて「アカルイミライ」、のっぺりと記号化された抽象的な未来でしかないけれど、そこへ向かって歩いていく。うーん、この映画ほど、心には何かが届く、でもそれを言葉にはうまくできないという映画はあまり無いのではと思います。そういう意味では最も映画としては成功している映画、ということで満点です。 Seanさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2007-07-23 17:22:39)(良:1票)

2.僕はいつも映画を観るとき、自分の人生を変えてくれる映画、そして自分の今までの人生、これからの人生に寄り添ってくれる映画をいつも探しています。
まちがいなくこの映画は自分の中でそういった存在になる一本です。これから先どんな人生であろうとも、いつでもクラゲは生きているのだと、どこでもクラゲは生きていけるのだと信じたい。 ちゃじじさん [DVD(邦画)] 10点(2015-02-16 03:14:55)

1.《ネタバレ》 明るい未来ではなく「アカルイミライ」である。それは決して約束された未来、誰もがその輪郭をイメージできる立体感のある未来ではなく、戯画化されフラット化した「アカルイミライ」である。その「アカルイ」は本当に「明るい」のだろうか?ゲーム的なリアリティに意味を見出さざるを得ないような社会が真っ当に明るい未来なのだろうか?2極化した社会。その断絶は年々広がり、自らの価値観の中でしか現実が選択されず、オンリーワンであることに自足して閉じこもる一部の若者達。彼らの(そして僕らの)目の前の未来はとても暗澹としているように思える。

この映画の主人公、仁村はそんな一部の若者達を象徴する存在として描かれる。しかし、仁村に信頼される年長の有田守は、そういった現代的な等価交換的な考え方の染み付いた若者達とは一線を画する存在であるように思える。彼は、「待つこと」と「行くこと」の意味を理解している。有田守は自白によって殺人罪で逮捕されるが、実際の行為は描かれず、理由は明らかにされない。その場面では、殺されて横たわった夫婦と家を飛び出し歩いている少女のみが映し出され、有田守は何かを庇って罪を犯したか、又は罪そのものを被っているのではないかということが暗示される。(そう考えなければ彼の人物造形と行動が物語として矛盾する) そして彼は「待つこと」と「行くこと」の重要性をメッセージとして残しつつ沈黙と共に自死を選択する。
結局のところ、仁村は、有田守やその父親に導かれるように「生きる」ことそのものが、「待ち」そして「行く」ことであることを理解する。そうであれば、仁村は「許され」、癒されるべき存在であり、その未来を自ら進み、掴むことができるであろう。
同じようにゲバラTショーツを着た少年たちや両親を失った少女に明るい未来があるだろうか? この映画はそれを「アカルイミライ」と称し、決してその希望と可能性を失うべきではないと宣言しているように思える。有田守やその父親、そして仁村も、結局のところ、その少年少女達の「アカルイミライ」を保護し、承認する存在として描かれていると僕には思えた。

そして、僕はこの希望的「ミライ」を支持したいと思う。黒沢清のメッセージはこの作品から強く僕らに伝えられる。僕はゲーム的リアリティよりも、やはり人間的なリアリティを信じたい。それがどんなに狭く光微かな道であっても、である。 onomichiさん [インターネット(字幕)] 10点(2007-04-20 23:01:42)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 6.22点
011.69% line
100.00% line
211.69% line
335.08% line
4610.17% line
51016.95% line
61322.03% line
7915.25% line
8610.17% line
9711.86% line
1035.08% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review4人
2 ストーリー評価 6.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.57点 Review7人
4 音楽評価 6.00点 Review4人
5 感泣評価 4.75点 Review4人

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