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トニー滝谷

Tony Takitani
2005年【日】 上映時間:75分
ドラマラブストーリーロマンス小説の映画化
[トニータキタニ]
新規登録(2004-07-12)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2018-03-22)【イニシャルK】さん
公開開始日(2005-01-29)


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監督市川準
キャストイッセー尾形(男優)トニー滝谷 / 滝谷省三郎
宮沢りえ(女優)小沼英子 / 斉藤久子
小山田サユリ(女優)女子学生
水木薫(女優)斉藤久子の母
山本浩司(俳優)(男優)アルバイトの青年
木野花(女優)アパートの管理人
西島秀俊ナレーション
原作村上春樹「トニー滝谷」 (「レキシントンの幽霊」所収)
脚本市川準
音楽坂本龍一(音楽/演奏)
作曲坂本龍一
撮影IMAGICA(撮影協力)
製作橋本直樹
配給東京テアトル
美術毎日新聞社(美術協力)
録音橋本泰夫
照明中須岳士
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1.《ネタバレ》 トニー滝谷の妻はいつも優美に服をまとっていた。彼女は元々洋服を買うのが好きであったが、ある時期を境にそれはまるで何かの中毒のように抑制が効かなくなってしまう。彼女は言う。「目の前に綺麗な服があると、私はそれを買わないわけにはいかないの」

孤独と恋の話である。トニーは彼女と出会う前、孤独であった。彼は彼女に恋をし、二人は結婚する。恋は孤独を安住の地から耐えがたい牢獄に変える。では、彼にとって結婚は安住の地となりえたのだろうか?
トニーは彼女のことが好きであったが、彼女が服を買いすぎることが気がかりだった。実際にそのことが彼女を突然の死へと導いてしまう。
彼女は洋服を買うことを「ただただ単純に我慢ができなかった」 それは彼女の中の異質なものの発現であり、今ある状態に決して充足できない何かが、彼女の趣味であり可能性であった洋服をを過剰な渇望に変えてしまったのである。それは彼女にとって孤独と等値なのだろうか?

トニーは結局、孤独に帰るのであるが、それはもう静かで穏やかな世界ではありえない。大きな欠落感であり、生暖かい闇の汁である。
ただ、映画で最後に(原作にはない直接的な表現としての)希望の光、ある種の共有感への予感が描かれている。トニーはひとりぼっちであるが、もう孤独ではいられないはずなのだ。このシーンは原作にはないが、悪くないと僕は思う。

映画。
多くの人が指摘するように、映画『トニー滝谷』は、小説の朗読と映像、音楽及び独白で綴られた作品であり、従来の(映画的と言われる)手法の映画とは趣きを異にする。ページを捲るように場面は展開し、単調な調べはその作品を小説それ以上にもそれ以下にもしない、そういう配慮のようにも思える。
僕はこの短編小説が好きなので、この作品も好きである。市川準の映像も小説世界にマッチしているし、宮沢りえの透明感溢れる存在感もよい。イッセー尾形は年を取り過ぎており、僕のトニー像にはいまいちフィットしないが、まぁそれなりの表情をみせる。
この映画で退屈することはまったくなかった。小説を読むように映画が展開するのだから、小説を楽しむように、この作品を楽しむことができるだろう。 onomichiさん [DVD(邦画)] 10点(2007-01-27 01:18:47)(良:1票) (笑:1票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 6.10点
013.33% line
126.67% line
200.00% line
313.33% line
426.67% line
5413.33% line
6516.67% line
7413.33% line
8826.67% line
926.67% line
1013.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.50点 Review2人
2 ストーリー評価 4.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 5.80点 Review5人
4 音楽評価 5.50点 Review4人
5 感泣評価 2.00点 Review3人

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