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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
6.《ネタバレ》 1964年、公民権法が成立したものの、まだまだ人種差別の病根が色濃く残るアメリカ南部。農場で働く父親と二人で暮らす14歳の少女リリィにはとある秘密があった。それは4歳のときに、銃の扱いを誤って母親を殺してしまったという哀しい過去だった。以来、酒に溺れる父親の暴力に怯えながら暮らしてきたリリィだったが、とうとう我慢の限界を迎え、黒人の使用人ロザリンと共に家を飛び出すことに。ヒッチハイクしながらそんな二人が向かった先は、個性豊かな黒人姉妹たちが営むのどかな養蜂場だった。そしてそこは、リリィの母親が子供時代を過ごした地でもあったのだった――。美しい田園風景が拡がるアメリカの田舎町を舞台に、理不尽な現実に翻弄されながらも必死に生きる市井の人々の姿を瑞々しく描き出すヒューマン・ストーリー。いやー、この監督さん、予想だけどラッセ・ハルストレムの影響をかなり受けてますよね。彼の作風をこよなく愛する自分としては、この田舎の養蜂場を舞台に描き出された詩的で瑞々しい世界観はけっこう堪能できました。特にそれぞれ個性的な黒人姉妹たちの恋や葛藤やトラウマを優しい視線で描き出すこの手腕はなかなかのもの。ただ、ちょっとエピソードを盛り込みすぎてちょっぴりテーマが散漫となってしまったところが残念でしたね。母親を殺してしまったというトラウマを必死に乗り越えようとするリリィの物語なのか、はちみつをこよなく愛する姉妹たちの愛情物語なのか、人種差別と戦う黒人たちの葛藤の物語なのか、どれか一つに軸をしぼって描いた方がもっと良かったと思います。あと、ダコタ・ファニング、確かに美少女ではあると思うんだけど、世間の多くの老若男女に愛されるだろう子供の頃の安達祐実風優等生的美少女なので、残念ながら僕のロリコンレーダーにはそんなに響きませんでした。このころのクロエ・グレース・モレッツが主演してたらもっと点数上がったんだけどねー。クロエちゃんが、黒人青年の指に付いたはちみつをねっとり舐め取るシーンが個人的に見たかったっす(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-20 00:15:18)(笑:1票) 5.《ネタバレ》 1時間45分、全ての登場人物に壮絶なドラマが描かれているのは素晴らしいが、それだけに散漫なものにしか感じられないのが残念。 一番重要なのは、リリィと父親の関係ではないだろうか? 父親は一見暴力的だが、妙なところで娘想いのセリフを口に出すから、本当に愛しているのかイマイチわからない。 父親は娘を愛していたのか、それとも、去って行った妻の代わりを娘におしつけていたのだろうか? 黒人公民権、白人娘と黒人女たちの共同生活という環境だけで、観賞中、私にはたとえ幸福なシーンがあっても絶望的な予感しか浮かばずにいた。 養蜂場での仕事が、映画にどんな影響をもたらしているのか私にはピンとこなかったことも挙げられる。 この映画って、5夜連続テレビドラマにでもしないと、上手く描くことができないと思う。 タイトル(邦題)のセンスは最低だと思う。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-12-07 02:55:42)(良:1票) 4.テーマはやや単調だが、落ち着いていて、程々に重みがあって、安心できる映画。女性の立場の方が物語に集中できるかもしれない。 チェロはいいな。 【simple】さん [地上波(字幕)] 6点(2017-05-06 22:49:32) 3.黒人姉妹の存在感が素晴らしい。最後、Tレイはちょっとかわいそうだった。 【noji】さん [地上波(字幕)] 6点(2017-03-19 14:16:40) 2.《ネタバレ》 冒頭の展開から「ハックルベリー・フィンの冒険」の女性版のように、二人でアチコチを旅するお話なのかな? という印象を受けていたのですが、ロードムービーではありませんでしたね。 舞台となるのは、主人公が辿り着いた先の、もう一つの家。 自殺、母親殺し、差別など、色々と重苦しいテーマを扱っているのですが、全体的に落ち付いた雰囲気と優しさを備えた、良質な作品だったと思います。 こういった「家出モノ」映画においては、最後は何だかんだで我が家に戻るパターンが多いように思える中で、本作の主人公が「養蜂場に残る」事を選択したのは、大いに納得。 「私には三人の母親がいる」と語るラストのモノローグも、心に響くものがありました。 その一方で、旅立ちのキッカケとなったロザリンの存在意義が、中盤以降は薄まっているように感じられた事。そして主人公の父親が哀れに思えてしまい、どうにも後味が悪くなってしまった事は、残念でしたね。 勿論、後者に対しては、娘に体罰まで加えている以上は自業自得であり、同情などすべきではないとも思うのですが「妻に続いて娘にまで見捨てられてしまった」となると、流石に可哀想。 身勝手で不器用ながらも、本人なりに娘を愛しており「誕生日おめでとう」と呟くシーンなども描かれていただけに、スッキリしないものがありました。 こういった場合に、悪役となる側にも同情すべき点を残しておくバランスは好ましく思っているのですが、どうも今回はそれがマイナスに作用してしまったように感じられます。 主人公が「シュープリームス」について語る小ネタ(話し相手は「ドリームガールズ」に出演したジェニファー・ハドソン)にはクスッとさせられましたし、黒人青年との仄かな恋心が描かれる場面なんかは、とても良かったですね。 作中で人種差別問題が繰り返し提起されていただけに、主人公が偏見を越えて彼に愛情を示してくれた事には、癒されるものがありました。 蜂蜜を男の指から舐め取ってみせるダコタ・ファニングという、ドキッとさせられる絵面が飛び出す辺りなんかも、程好いアクセントになっていたかと思う次第です。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-06-02 14:06:36) 1.ダコタ・ファニングの演技が良すぎて逆に違和感を感じます。こんな雰囲気の映画はしばらく見なかったと思います。10年くらい前の映画っぽいですね。もっと増えてくれればいいと思います。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-13 16:14:41)
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