みんなのシネマレビュー

シェルタリング・スカイ

The Sheltering Sky
1990年【英・伊】 上映時間:138分
ドラマラブストーリー小説の映画化
[シェルタリングスカイ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-08-28)【Olias】さん
公開開始日(1991-03-30)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督ベルナルド・ベルトルッチ
キャストデブラ・ウィンガー(女優)キット・モレスビー
ジョン・マルコヴィッチ(男優)ポート・モレスビー
キャンベル・スコット(男優)ジョージ・ターナー
ティモシー・スポール(男優)エリック・ライル
ジル・ベネット(女優)エリック・ライルの妻
ニコレッタ・ブラスキ(女優)
ポール・ボウルズナレーター
藤田淑子キット・モレスビー(日本語吹き替え版)
津嘉山正種ポート・モレスビー(日本語吹き替え版)
山寺宏一ジョージ・ターナー(日本語吹き替え版)
玄田哲章エリック・ライル(日本語吹き替え版)
池田勝(日本語吹き替え版)
大木民夫ナレーター(日本語吹き替え版)
原作ポール・ボウルズ
脚本ベルナルド・ベルトルッチ
マーク・ペプロー
音楽坂本龍一
リチャード・ホロウィッツ〔音楽〕(北アフリカ音楽作曲)
撮影ヴィットリオ・ストラーロ
製作ジェレミー・トーマス〔製作〕
配給松竹富士
美術フェルディナンド・スカルフィオッティ(プロダクション・デザイン)
衣装ジェームズ・アシュソン
編集ガブリエラ・クリスティアーニ
録音ジェリー・ハンフリーズ〔録音〕
アイヴァン・シャーロック
字幕翻訳戸田奈津子
その他ジュリエット・テイラー(キャスティング)
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品 心に残る名台詞(投稿無) エピソード・小ネタ情報 心に残る名シーン(投稿無)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想(8点検索)】

別のページへ(8点検索)
1


3.《ネタバレ》 ツーリストではなく、トラベラーであり続けたキット。ほとんどセリフもなく、字幕もない後半こそがこの映画の見どころだと思います。一組の夫婦に男がもうひとり絡んで、男女関係云々という前半は、本題を表現するための前フリのようなもので、ストーリーがどうの、と論じる類の映画ではありません。

アメリカに帰れば、タクシーの中で大使館員とタナーを待っていれば、普通に生きることさえ難しい状況からは逃れられますが、キットはその選択肢に背を向け、どこかへ去ってしまいます。私たちが「快適」とする白人社会に戻ってしまえば、キットにとってそれは「ふりだしに戻る」ということだったんでしょう。山のような荷物を抱えて移動する「ツーリスト」から、トランクひとつの「トラベラー」となったキットは、物質第一主義の欧米文化に対する皮肉の象徴なのかもしれません。豊かさの象徴である山のような荷物=しかしそれは生きていく上でのお荷物=そんなものを生み出す欧米文化、ということでしょうか?

その欧米文化の副産物が差別社会。
オープニングのモノクロの映像には、発展していくニューヨークの様子が描かれ、快適、快楽、経済的発展、物質的な豊かさをイメージしたシーンが、都会的な雰囲気のジャズとともに流れます。そして、豪華客船から小さなボートで上陸した先では、一転して土着的な民族音楽。オープニングが終わり切らないここまでのシーンだけで、欧米と対極する文化圏が舞台であることが強調されています。たくさんの荷物を、家のない貧しい子供たちに運ばせるアメリカ人は、大きな荷物から帽子を取り出し、カメラで写真を撮り、スピーカーから西洋音楽が流れる酒場で、ドリンクを飲みながら子供たちに靴を磨かせるなど、アメリカの富裕階級とアラブ圏の当時の事情がくっきりと描かれています。
ラストシーン、タクシーから消えたキットは、最初3人で立ち寄った酒場に現れます。店内にはやはり西洋音楽が流れ、新聞売りの子供など、店の様子は変わらない。変わったのはキットの心。その心が「迷ったのかね?」「人には無限の機会がある」ことを、無言のおっさんから感じ取ります。おっさんの声はキットの感情そのもの。映画はそこで終わりますが、キットがその後もトラベラーとして生きていくだろうということは容易に予想できます。
グランドホテルから出てくるタナーが欧米文化の象徴、かつてはその文化の中で生きてきたものの、別の生き方を模索するキット。この二人のコントラストが、差別社会への批判なのだと思います。オープニングとエンディングを見比べると、この映画の意図がよくわかりますね。

後半の砂漠も、俯瞰的に眺めている私たちにとっては「美しい」風景ですが、そこで生きるアラブの人々にとっては日常の当たり前の風景。「ほ~ら、きれいな景色でしょ」と見せるだけでは、まさにただのツーリスト的映画になってしまいますね。静けさ・美しさと同等の激しさ・重苦しさが伝わってくる、それがこの映画の価値だと思いました。

それにしても、男と女の関係をこれほどまでに描き切ることができるベルトルッチ監督の手腕に、ただただ驚くしかありません。「シャンドライの恋」のラストシーンの衝撃も、なるほど、この監督だからこそ作れたんだと、改めて納得です。 ramoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-12 21:37:49)

2.二人が虚空の砂漠の中で抱き合い、とどまらない痛切な孤独感を知る。利己から無限なる恐怖を駆り立たせられた時、深く共鳴できる人は存在するのだろうか。チフス病の昏睡から目が覚めて「お前にもあの恐怖はわかるだろう」というシーンがある。モノローグからダイヤローグへと相互関係が生まれ、彼の終焉のカタルシスとなった。彼女を隣に彼は何処へ意識を向けていたのだろうか。
「シェルタリング・スカイ」の原作本が絶版されていて、とても残念でしょうがない。 ぼんさん 8点(2004-01-13 19:16:09)

1.本当の孤独を知った女の哀しさ。愛の不在・性の不毛の中では、女のように強くは生きていけない男の哀しさ。なんとも言えない切ない気持ちになりました。北アフリカの砂漠、らくだ、月夜・・・旅行に出掛けたくなります。 クロマスさん 8点(2002-12-11 23:23:00)

別のページへ(8点検索)
1


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 6.30点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
313.03% line
439.09% line
5721.21% line
6618.18% line
71030.30% line
839.09% line
926.06% line
1013.03% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 0.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【ゴールデングローブ賞 情報】

1990年 48回
監督賞ベルナルド・ベルトルッチ候補(ノミネート) 
作曲賞坂本龍一受賞 
作曲賞リチャード・ホロウィッツ〔音楽〕受賞 

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS