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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
7.これはあらゆる犯罪映画の原点とお見受けしました。おそらく黒澤明や清さんもご覧になっているのではないでしょうか。まさか催眠術(と言うかほとんど超能力)までもが話に出てくるとは思いませんでしたが、その催眠シーンがひたすらに凄い!スポークンタイトルまでもが極端に変形してしまうほどの迫力。金持ちの御曹司やスリルを求める伯爵夫人など、様々な人間模様が複雑に絡み合う人間ドラマも面白い。サイレント期のとんでもない傑作に出会えて大満足です。 【かんたーた】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-23 20:59:08)(良:1票)
6.サイレントの超大作を見るのは大変だけど、その価値は十分にある。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-10-10 13:48:08)
5.フリッツ・ラングの犯罪映画は問答無用の傑作が多い。
アメリカ時代は言わずもがなだが、ドイツ時代も泣く子も黙る傑作・大傑作を幾つか残している。
それがこの「ドクトル・マブゼ」だ。
俺は続編の「怪人マブゼ博士(1932年)」の方が好きだが、この作品も素晴らしい。
前・後半合わせた実に4時間を超える作品だが、スピーディーな展開と持続する緊張の連続は我々を飽きさせない。
ストーリーは一見すると単純な探偵vs悪党の活劇物にも見えるが、物語は第一次大戦で生じたインフレーションによって混乱する人々の様子も巧みに織り込まれているのだ。
今は私腹を肥やすマブゼも、インフレによるどん底から這い上がってきた人間にすぎない。こういったドラマと関係無さそうな部分の掘り下げ。
この丁寧な掘り下げがストーリーをさらに盛り上げてくれる。「カリガリ博士」の制作にも参加したラングだ。「カリガリ博士」で培われたノウハウがこの「ドクトル・マブゼ」に活かされている。
変装と催眠術に長けた天才的な犯罪者マブゼ。重要な株に目を付け莫大な利益を上げるだけでなく、ドイツの経済すらどん底に突き落としてしまう。
更には暴落した株すら買い占めてしまうその恐ろしさ。印刷工場にカジノ。何処までも用意周到な男だ。
アクションそのものは余り派手では無いが、フォン・ヴェンクとドクトルマブゼの心理戦、逃走劇の連続が面白い。
ただ、マブゼの欠点は余りに貪欲すぎた事だ。
その貪欲さが逆に警察たちに糸口をつかませてしまったのではないか。
生きるために金を求め、求めすぎた金によって発狂してしまうマブゼの顛末。
ラング特有の幻想的な雰囲気、突き詰められたサスペンス。犯罪映画の古典と呼ぶに相応しい作品。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-20 01:12:52)
4.《ネタバレ》 サイレント大作ってのは、鑑賞しきるのに体力を要するが、その分、その静寂たる世界に浸れる心地良さもある。
本作もまさしくその特徴に漏れない。
マブゼの冷徹ぶりを見せ付ける前半からして、ラストの落とし方は納得がいく。
しかし、予定調和の感も否めず、それほど楽しめたとは言いがたい。
ただ、フリッツ・ラングの魂が聴こえてきそうな、その大作による力作ぶりは凄まじいものがあり、サイレントを代表する一作として揺るぎないものを感じた。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-10-13 00:34:48)
3.先に作られた『カリガリ博士』(これもドイツ映画!)の主人公にカリスマ性を与えたようなマブゼ博士。そして『カリガリ博士』が表現主義の中で描かれたのに対し、『ドクトル・マブゼ』は実にリアルな現実世界の中に表現主義的描写を散りばめる。催眠術のシーンやラストの幻影がそれにあたる。なのでよけいに怖い。天才的な犯罪の手口がまたリアル。群集心理を利用して捕まった仲間を射殺するなんてファシズムが押し寄せようとする当時の時代背景を鑑みると空恐ろしい気すらする。そして株価操作も偽札造りもマブゼ博士にとってはトランプ賭博となんら代わらない「お遊び」でしかないというのも妙に信憑性があって怖い。犯罪映画の原点であるだけでなく、メロドラマも取り入れられ見応え十分。長尺も、連続ドラマをまとめて観ているような面白さ。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-10 14:23:16)
2.運良く、ピアノ&ヴァイオリンの生演奏付きでの上映で鑑賞することが出来ました。
この映画は前編・後編の2部から構成される、合計の上映時間が4時間にも及ぶ長編にもかかわらず、全くスキが見当たらない。無駄なシーンがほとんど存在しないのだ。
この映画といい「メトロポリス」といい、この監督は観客を楽しませるのが実に上手い。
序盤の株価不正操作劇で、スピード感溢れるシーンで観客の度肝を抜いたと思ったら、今度は静かに念力を集中させて静かに獲物を仕留める。終盤にかけて徐々に盛り上がりを増していくようなストーリーの組み立て方は、程良く緩急があり見る側を意識した作り方で、とても良く出来ていると思う。
中盤のドクトル・マブゼとフォン・ヴェンク検事との駆け引きもスリリングで見応えがあるし、マブゼとその手下、ヴェンク検事とトルド伯爵夫人、フルとカロッツァの人間関係の描き方にも抜かりがない。
また、スポークンタイトルのほとんどが画面をフルに使い、単語の数までも計算したかのようにピッタリと画面に収まっている。要するに、字幕を1,2行で終わらすか、もしくは、画面一杯に文字を埋め尽くすかのどちらかに限定している。中途半端に3,4行の字幕を出すということが一切ないのである。こんなところにも作り手の美意識が出ているようでとても興味深い。(後日、ビデオを借りて観てみたら中途半端な字幕もあったので、恐らくドイツ語ver.のみの話です)
全体の構成も良く、そして、どんなシーンでも細部に至るまで非常に上手く描かれていてすごく気持ちがいい。傑作というのはこういう映画のことを言うのだと思った。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-10-06 23:42:47)
1.最強。言葉失いました。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-09-19 20:38:14)
マーク説明 |
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★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
7人 |
平均点数 |
8.14点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 14.29% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 3 | 42.86% |
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9 | 2 | 28.57% |
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10 | 1 | 14.29% |
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【その他点数情報】
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