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赤垣源蔵

(忠臣蔵赤垣源蔵 討入り前夜)
1938年【日】 上映時間:75分
時代劇モノクロ映画歴史もの
[アカガキゲンゾウ]
新規登録(2016-10-26)【鱗歌】さん
タイトル情報更新(2017-08-05)【イニシャルK】さん
公開開始日(1938-11-17)


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監督池田富保
キャスト阪東妻三郎(男優)
原健作(男優)
市川百々之助(男優)
香川良介(男優)
磯川勝彦(男優)
志村喬(男優)
花柳小菊(女優)
大倉千代子(女優)
葉山富之輔(男優)
大倉多一郎(男優)
若松文男(男優)
配給日活
録音大角正夫
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【クチコミ・感想】

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1.忠臣蔵モノの一本。主君の仇討ちに立ち上がることもなく、長屋で呑んだくれている赤垣源蔵、その彼を取り巻く人々が描かれます。
討ち入りの場面も終盤に少しだけ描かれますが、作中の大半、主人公はグータラ状態。その代わりと言っては何ですが、映画中盤に、仲間の浪士を助けて源蔵が立ち上がり、海岸を舞台に目の覚めるようなチャンバラを繰り広げる場面があります。
無論、ただ呑んだくれている訳ではなく、討ち入りの日まで身を潜めるためのものですが、そんな事を理解してくれるのは忠臣蔵ファンくらいのもんで、周りの人間にとってはあずかり知らぬこと。自分を慕ってくれる女性はヨソへ嫁いでしまい、兄家族にも疎んじられる。しかし源蔵は言いたい事もグッとこらえ、ただ耐える。耐えてナンボの忠臣蔵、だから耐えねばならぬ。
討ち入り前夜、一目逢っておきたかった兄を訪れるも不在、という「徳利の別れ」のエピソードが本作の中軸となりますが、弟に逢いそびれた兄の、弟への想いが切々と語られる場面が、見せ場になっていて、愁嘆場を演じることなく、あくまで節度ある演技と演出でこれだけの情感を出している。口うるさい忠臣蔵ファンでもご満足いただけますことでしょう。ラストシーンは、『モロッコ』の影響を受けているような、いないような。
それにしてもこういうお話に触れていると、要するに人間、自分が他人に理解されないことを嘆いているようでは、ダメなのね。だって、そんな「他人からの理解」など元々、あり得ないのだから。「理解」ではなく、「情」が、自分と他者との接点、なんですね。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-10-27 12:48:09)

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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 8.00点
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