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コラテラル

Collateral
2004年【米】 上映時間:120分
アクションドラマサスペンス犯罪もの
[コラテラル]
新規登録(2004-07-17)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2020-11-17)【イニシャルK】さん
公開開始日(2004-10-30)


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監督マイケル・マン
助監督マイケル・ワックスマン
ガスマノ・セサレッティ(第二班監督)
演出伊達康将(日本語吹き替え版)
キャストトム・クルーズ(男優)ヴィンセント
ジェイミー・フォックス(男優)マックス
ジェイダ・ピンケット・スミス(女優)アニー・ファレル
マーク・ラファロ(男優)LA市警 レイ・ファニング
ピーター・バーグ(男優)LA市警 リチャード・ワイドナー
ブルース・マッギル(男優)FBI捜査官 ペドローサ
イルマ・P・ホール(女優)マックスの母 アイダ
バリー・シャバカ・ヘンリー(男優)ジャズ・クラブのオーナー ダニエル・ベイカー
ハビエル・バルデム(男優)フェリックス・レイヤ・ソレナ
ジェイソン・ステイサム(男優)空港の男
デビ・メイザー(女優)口紅を塗るタクシー客
トーマス・ロサレス・Jr(男優)ラモン
エミリオ・リヴェラ(男優)フェリックスの手下 パコ
マイケル・ワックスマン操車係のレニー(ノンクレジット)
森川智之ヴィンセント(日本語吹き替え版)
高木渉マックス(日本語吹き替え版)
朴璐美アニー・ファレル(日本語吹き替え版)
山路和弘レイ・ファニング(日本語吹き替え版)
青山穣リチャード・ワイドナー(日本語吹き替え版)
辻親八ペドローサ(日本語吹き替え版)
片岡富枝アイダ(日本語吹き替え版)
大川透フェリックス(日本語吹き替え版)
古田信幸空港の男(日本語吹き替え版)
宝亀克寿ダニエル・ベイカー(日本語吹き替え版)
脚本スチュアート・ビーティー
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
アントニオ・ピント(追加音楽)
編曲ピート・アンソニー
ブラッド・デクター
撮影ディオン・ビーブ
ポール・キャメロン
マイケル・マン(カメラ・オペレーター/ノンクレジット)
製作マイケル・マン
ロバート・N・フリード
マイケル・ワックスマン(共同製作)
ガスマノ・セサレッティ(製作補)
ドリームワークス
パラマウント・ピクチャーズ
製作総指揮フランク・ダラボン
チャック・ラッセル
配給UIP
特殊メイクジェイク・ガーバー
バート・ミクソン
美術デヴィッド・ワスコ(プロダクション・デザイン)
衣装ジェフリー・カーランド
編集ポール・ルベル
ジム・ミラー〔編集〕
録音マイケル・ミンクラー
字幕翻訳戸田奈津子
スタントジョン・コヤマ
ジャック・カーペンター
ケイシー・オニール(トム・クルーズのスタント)
J・アーミン・ガルザ二世(スタント・ドライバー/ドライバー:カメラ・カー)
西脇美智子
その他ピート・アンソニー(指揮)
あらすじ
 その夜は、いつものように始まった・・・。  L.Aのタクシー運転手であるマックス(ジェレミー・フォックス)はいつものように仕事をしていた。  女性検事であるアニー(ジェイダ・ピンケット・スミス)を彼女の事務所のビルに送り届け、入れ替わりに乗せたのはヴィンセント(トム・クルーズ)と名乗る殺し屋。  彼を乗せたことからマックスは悪夢のような夜を経験することとなる・・・・・・。

フレッチャー】さん(2004-10-23)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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72.《ネタバレ》 始まって20分ぐらいはなんかとてもいい感じでした。夢を持つタクシードライバーとそのドライバーと楽しげに話す白髪のサラリーマン風の男との都会の一角での和やかな一時・・・。それはゆったりと安堵に浸れる時間で、忙しい毎日を忘れられる瞬間とさえ感じました。その心地よさが良かっただけに、最初の犠牲者が車から落ちてきてからの残りの展開はありきたりのサスペンス映画に成り下がってしまい、残念でなりません。脅されて車を飛ばすだけなら『スピード』の方がよっぽどワクワクするし、暗殺者の美学を語るなら『レオン』の方がよっぽど感動できます。なんかやっつけ仕事ですみたいな感は否めませんね。最後に狙われてた女の人もちゃっかり『マトリックス』のナイオビだったし(笑)。話の中盤で出てきたコヨーテがなんか不思議な印象を受けてちょっと一瞬別世界に行けた感じで気持ちよかったです。作品評価5点のところ、そのコヨーテで+1点。っつーことで計6点で。 TANTOさん 6点(2005-03-24 01:42:11)

71.《ネタバレ》 期待が大きすぎたのか、ちょっとがっかり。繰り返し見たいほどいい出来ではないんだよねー。もう少しクールで冷酷な暗殺者であって欲しかった、「沈黙は金なり雄弁は銀なり」でトムしゃべり過ぎで全然怖くない感じ。壊れたタクシーに固執している意味もわかんないし、ラストの5人目は、まるでターミネーターのようなトム君でした。 kenzさん 5点(2005-03-23 18:38:14)

70.《ネタバレ》 レンタルで鑑賞。最初の1時間くらいは、なかなか良く出来てるなー、と思ってたんですが、やっぱりトムくんの悪役に不気味さとか凄みが欠けてて、後半はダレましたね。手堅いんだけどインパクトに欠ける作品でした。本編とは関係ないんですが「親は自分の欠点を子供に見て、それを叱るんだ」という台詞に妙に受けてしまったのでプラス1点。 HIDUKIさん 6点(2005-03-23 16:25:09)

69. ストーリーはあってないようなハリウッドアクション映画です。クルーズ初の悪役と
いうことらしいんですね。トム・クルーズは嫌いじゃないんですが(むしろ好きな俳優ですが)・・・えっと、普通のアクション映画です。そして僕はアクション映画はそんなに好きじゃない。でもなんか観ちゃったんだよー。他の映画が時間が合わなかったというのもあります。 ひろすけさん 2点(2005-03-22 14:56:54)

68.最初、女検事と運転手の小気味いい会話で名作の予感。しかし、ヴィンセントが乗り込んできて、最初の殺しが始まってから以降がどうも良くない。会話が多い映画だが、殺し屋と殺人の善悪についてああだこうだと語るなどくだらないし、それ以上にその禅問答が中学生の屁理屈のごとく小賢しい。ジェイミー・フォックス扮する運転手が凡百の俳優だったら極めて面白くない映画。彼に救われてる。 さん 4点(2005-03-22 12:37:19)

67.まず、映画の雰囲気が好き。突っ込みたくなる場面はいくつかあるが、それを差し引いても良かった。最初の女性検司とのやり取りは特に好きなシーン。ジェイミー・フォックスは今作とRAYで評価されたが、納得する演技だった。トム・クルーズも頑張っていたが、どうしてもイメージがあるので・・・。 ポンクーさん 8点(2005-03-21 01:59:19)

66.《ネタバレ》 悪くはなかった・・マイケル・マン監督の手堅い演出で最後まで飽きずには見れました。
実は主役のジェイミー、それに完全に食われたトムの二人の演技も良かったです。
最初はなかなかいいなぁ~と見てたのですが殺しが始まった後のビンセントの要領の悪さにどうしても興醒めしてしまいます。商売道具のトランクをタクシーの運ちゃんに盗られて破壊されるなんて・・「えええっこいつバッカじゃねーのー!?」と突っ込んでしまいました。
他にもとても凄腕のプロとは思えないお粗末さな部分が目立って、この世界ではプロとして生き残れないような気がしてなりません。
ラストもヒートに何気に被ってるような・・。

まりんさん 5点(2005-03-20 21:01:53)

65.あまりにも脚本の穴が多すぎて、全然のめり込むことができなかった。穴をあげつらっているときりがない。そもそもタクシー運転手連れまわす意味があまりないし(ごく普通のタクシーの運転手に、明らかに組織犯罪に関わる連続殺人の罪を被せて誤魔化せるはずがない。しかも一度ならず同じパターンの犯行を繰り返している。それ以前に人質にとった運転手に引っ掻き回される危険があまりにも大きい。利点とリスクが釣り合っていない)、殺し屋に対する警察の対応も頭悪過ぎる(殺し屋がいるとわかっているタクシーを包囲せずにターゲットがいる場所まで尾行してどうする? 一般人もいる場所で銃撃戦が起きているじゃないか)。 派手なアクションがない分、抑制された渋いサスペンスが観られるかと期待していたのに、リアリティは皆無。ご都合主義にも程がある。プロの殺し屋の孤独を描いたつもりなのか知らないが、だったら素人以下のバカでしかも超タフ、というスーパーヒーロー的なキャラクターにしないでほしい。プロの犯罪者が実際どんな手口を使うのかとかも全然調べてないんだろうな。もう少し取材を重ねて、リアルで重みのある話にしなきゃ、ヴィンセントという人物になんの凄みも深さも感じることができない。穴を気にせずにすむようなタイプの作品ではなく、むしろ重厚な世界観を構築しなければいけない内容だと思うが、これではあまりにも……。 あと、音楽も個人的にはうるさく感じた。曲がいい悪い以前に流しすぎでは。 no oneさん [映画館(字幕)] 2点(2005-03-17 05:06:58)

64.《ネタバレ》 偶然、殺し屋を乗せてしまった不運な男、マックス。と考えるのは在り来たりである。僕は反対に幸運だったと考える。その理由はとても単純。それは女性検事であるアニーを殺し屋から命を守れた事。この事によってマックスは大きく変われただろう。長年同じ仕事をし続けたせいで、一歩踏み出す勇気を失っていたマックスに新しい勇気を与えた殺し屋。この出会いは幸運としか言い様がない。もし殺し屋と出会わなければマックスは女性検事であるアニーが殺害された事すら知らなかっただろう。なぜならアニーに電話をし、デートに誘う勇気すら失っていたからだ。結局マックスがアニーの死を知ったのはテレビのニュースでだろう。僕はそう考える。だから、マックスにとってはとても幸運な出会いであり、幸運な“巻き添え(コラテラル)”を食らったのだと僕は考える。そう考えれば、死んでしまった殺し屋役のトム・クルーズもきっと救われるだろう。 ボビーさん 7点(2005-03-13 17:09:14)(良:1票)

63.《ネタバレ》 DVDの日本語吹替版で観ました。昔は絶対字幕派だったのですが、最近は吹替が好きです。さて、コラテラルですが、すごいおもしろかったです。殺し屋とタクシー運転手の会話も、その殺し屋の哲学というか自分なりのルールがわかって興味深いし、映画の最後のほうでは両者に感情移入してしまって運転手を応援しつつも、殺し屋が死んだ時には寂しい気持ちになりました。トムクルーズの映画で一番おもしろかったですよ。完全に娯楽映画ですが、そういう方が僕は好きです。 ぽじっこさん 8点(2005-03-12 10:03:51)

62.よく喋る殺し屋だね。 ケンジさん 7点(2005-03-11 18:37:22)

61.あまり評判よくないですね。ビンセントが殺し屋として隙がありすぎるというのは確かにそうですが、僕は犯罪アクションというより、マックスに訪れた人生のターニングポイントの一夜の物語として観ました。夢を見ながらも踏み出せずになんとなく自分を誤魔化しながら生きている、マックス。俺もそうだよと思いながら・・・ ロイ・ニアリーさん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-03 14:09:16)

60.トム様クールだね。殺し屋らしからぬかっこよさ。まあトム様が演じるんだから仕方ないか。でも、そこだけかな。盛り上がりに欠けるんだよね。 tantanさん 6点(2005-02-07 23:11:14)


59.《ネタバレ》 トムクルーズがとにかく格好良かった! どこまでも残忍で冷静で思慮深くて紳士で完璧で。ある意味男の理想像という感じでした。 殺人犯ながらに、ラストで死んでしまったのがすごく悲しかったです・・。死ぬ間際まで完璧だもんなぁ。
たまにはこういうブルーな映画もいいと思いました。
武しゃんさん 7点(2005-02-06 17:23:53)

58.《ネタバレ》 けっこーおもしろかった!!トムクルーズあんまりすきじゃなかったけど、白髪まじりのほーがいいんじゃないかなぁ?(笑)ちょっとなっとくできないのは、あのタクシー運転手がよくあそこまであのおんなのひとに関して熱くなれたっていうか、がんばれたなあってとこ。あんだけ愛されたいくらいです。けど、とにかくけっこーよかったです☆ ギニュー隊長★さん 6点(2004-12-19 17:55:19)

57.見応え無いなー・・・。まずトムクルーズがどう見ても殺し屋という雰囲気じゃない、普通のリーマンと言った感じです。その時点でもうこれは終わったようなもんです。冷酷な殺し屋という役柄だというのに狡猾さ残忍さはもちろんのこと、緊張感ですら微塵も見えないんだよなぁ。加えて、所々マヌケな面が目立って一体何がしたいのか分かりません。中盤以降は、タクシー運ちゃんの単なるゲイストーカーなんではねえか?という疑問にまで駆られてしまうほどのキャラで。と、トムクルーズ否定ばかりですが、ストーリーもチャチなもんです。見せ場無し、ストーリー展開謎、ラスト破綻という感動すら覚えるような三拍子。劇場で本気で眠くなったのは自分としてはなかなか珍しいことだけど、これだけ長所が見当たらない作品も珍しい。まぁこれはトム肯定の人だけ楽しむ作品といったところでしょうか・・・こういう類の作品は一生観たくないな ホーラン℃さん 1点(2004-12-14 19:41:50)

56.「とある国の」「とある都市」に走るタクシーの、客とドライバーの一夜の物語…
この必ずしも大きいとは言えないスケールをここまでの作品に仕上げたのはさすが!!
ただ二つほど気になる点が。『ヒート』で完璧にキマッていた、音楽と映像美のマッチングが今回は感じられなかった。もちろんフィーバーのシーンで使われた「Ready Steady Go」(さすがオーキー!最高です!)と銃撃シーンのマッチングなんか最高だったが、頻度では「ヒート」には及ばない。
もう一つはラスト。マックスはヴィンセントに対してもう少し理解があっていいと思う。確かにヴィンセントは殺し屋で、冷酷無比だが、自分がタクシードライバーとして働いている都市が、必要としている人間であり、またその都市が「そういう」人間をも抱えてゆく事で成り立っているのである。
その大都市からすれば、都市の動脈とも言える「道路」を深夜に徘徊し続けるタクシードライバーと、同じく静脈とも言っていい「地下鉄」をよそ者の殺し屋の死体が誰にも発見される事なく周り続ける、この類似性と対比を使った大都市が持つ孤独感の演出はマイケル・マンしかできないと思う。 ナイトホークスさん 8点(2004-12-07 11:56:18)

55.《ネタバレ》 この映画、人が殺されすぎ。人が死ぬ場面を妙にリアルに出しているうえ、ちょっと茶化している部分もあって好きになれませんでした。今となっては『ジャッカルの日』のように完全に人を殺す場面を見せない演出なんてのは出てこないのかもしれませんが、2番目のターゲットのときように、何かをやって彼が出てくるというのが想像力がかきたてられていいですね。でもそのあとすぐに、チンピラをやっちゃったので、一瞬でげんなり。また、ロス市警の彼が殺されちゃったのも、うーんがっかり。きっと頼れるものはナニもないんだぞというのを出したかったのでしょうが、それじゃあ観ている私もがっかりなんです。最近の映画とかみて思うのは、こいつがなんらかの働きをみせてくれるだろうと思ってみていると(よーするに見せ場があるだろうと思ってみていると)、見事に途中で殺されたり、まったく何も起こらなかったりで肩すかしをくらわされる場面が多いのです。もとをたどればヒッチコックがはじまりかな。いろんな意味で罪な人だ……。それはともかく、自分自身、期待感を裏切られたくなければ『水戸黄門』だけ観ていればいいとは思います。『水戸黄門』もタマに観ると面白いです。でもそれだけじゃあ、物足りない。やっぱり私は映画が好き。私も欲が深いというか、なんというか。まっ、観客はわがままなものなんです、と開き直っておきましょう。それから要所要所の見せ場に身体にズンズンくる音楽が使われていて、なんかごまかされているような気持ちになってしまいました。音楽の場面になると映画館の椅子がわずかに揺れるんです。それが気になって。映画に音楽は大事だけれど、落ちつかないなぁーというのはどーかなー。でもここまでくると好みの問題なので、しょうがないとは思います。トム・クルーズはかっこよかったです。冷徹にも善人にもなりきれていないところが煮え切りませんでしたが。できればトムくんは、俺はスターだぜって感じで、ノリノリでやってもらいたいです。 元みかんさん [映画館(字幕)] 5点(2004-12-04 09:43:48)(良:1票)

54.《ネタバレ》 今回は予習として事前に「ヒート」を鑑賞して映画館にいった。ラスト一緒ですね(笑)。まさに明暗を分けるというか……。音楽はすごいいいですね。僕好みです。やっぱ映画は音楽がよくなきゃ駄目。タクシーの空撮とかクラブシーンは最高! このシーンはかっこよすぎるぜっ! あとコヨーテも好き。ヴィンセントが、邪魔なやつの首の骨を折るとこも好き。トムの発奮してる演技好き。ピンケットのからみシーンがやけに長いなあとか思ってたら最後はああですか。ポカーンですよ。なんであんな安くしちゃったんですかねえ……。死ぬとこもカッコイイんですけどねえ……。だから2点くらい引いて6点。つーか、俺のレビュー見るくらいなら下の人のやつ見ましょうよ。そう!僕もそういうことが言いたかった(笑)【2回目】色味が綺麗。室外の緑、室内のオレンジ。緑のぬらりとした感覚と室内の暖かみのあるオレンジが……いや、でもどうだろう。そんな効果を感じたかな? 感覚を揺り動かすまではなくても、一枚の画としてみると美しいものだったなあ ようすけさん [映画館(字幕)] 6点(2004-12-04 04:05:29)

53.マイケル・マンという監督は、常に“反社会的な者たち(アウトサイダー)”を描く。そして、その生きざま(や、死にざま)を、ひたすら〈崇高〉なものとして描き出すのだ。彼らはみな、社会に、運命に立ち向かい、反逆し続ける。その姿(というか、魂)は、英国の思想家エドモンド・バーグが言う〈崇高さ〉そのものだ。

「我々が崇高を感得するのは暗い森林や寂しき荒野、ライオンや虎や豹や犀などの姿においてである、(中略)それが解き放たれていて人間を無視していることの強調によって、少なからぬ崇高な姿に盛り立てられているが、そうでなければこの種の動物の描写は何一つ高貴な要素をそなえぬであろう」(中野好之訳)

…しかし、トム・クルーズ扮する殺し屋を主人公のひとりとする本作は、いかにもマイケル・マンらしいようで、これまでの作品とはどこか異質な印象を与える。それは、常に脚本にもクレジットされていた彼の名前がここにはないことからくるのか。あるいは、120分という彼の映画では(『ザ・キープ』を除いて)最も短い上映時間によるのか。デジタル・カメラによる奇妙なほど奥行きと陰影を欠いた映像によるものなのか。

…そう、まるでスコセッシの『アフターアワーズ』や『ヒッチャー』にも似たこの悪夢めく「不条理劇」は、むしろ製作者のひとり『エルム街の悪夢3/惨劇の館』の監督チャック・ラッセル(同じく製作に名を連ねるフランク・ダラボンも、あの映画の脚本家だった…。このご両人、どんな仲?)あたりこそがふさわしい。その意味において、マンは単なる「御用監督」でしかないのだろうか? …

しかし映画の中で、ロス市内の道路を2頭の野性のコヨーテが悠然と横切った瞬間、ぼくたちは確信するのだ。あのコヨーテたちこそ「解き放たれて人間を無視している」ことで孤高を生きる、マイケル・マン的存在に他ならないことを。そして、殺し屋とタクシー運転手もまた、その瞬間から夜のLAという「荒野」を生き、死んでいく者たちとして「解き放たれ」る。まさしく「ライオンや虎や豹や犀」のように生き始めるのだ。だからこそラストの、よく生き、よく死んだ両者の姿は、かくも〈崇高〉で、ただただ美しい。 やましんの巻さん 10点(2004-12-03 14:39:04)(良:5票)

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【点数情報】

Review人数 252人
平均点数 6.12点
000.00% line
120.79% line
262.38% line
372.78% line
42610.32% line
54618.25% line
65521.83% line
75722.62% line
83815.08% line
9114.37% line
1041.59% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.89点 Review19人
2 ストーリー評価 5.75点 Review32人
3 鑑賞後の後味 5.88点 Review35人
4 音楽評価 6.55点 Review34人
5 感泣評価 3.44点 Review18人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
助演男優賞ジェイミー・フォックス候補(ノミネート) 
編集賞ポール・ルベル候補(ノミネート) 
編集賞ジム・ミラー〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2004年 62回
助演男優賞ジェイミー・フォックス候補(ノミネート) 

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