みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 殆ど前作と同じような内容・キャストだが、今作では父親が小悪党のクズで、その不快度は前作のアバズレ母ちゃんを遥かに上回る。正直この親父が中心に回っていく中盤は面白くないが、唯一の善玉な爽やかヤクザが出張って来る終盤は結構面白い。渥美マリは今作も酷い棒読みだが、ヒステリックかつ鋭くブチギレる演技は(基本父親のせいなので、しょうがないが)そこそこ見応え有って良い。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-11-20 21:26:33) ★6.《ネタバレ》 さてと、自分、一応くらげシリーズとなってるこの中で、このしびれくらげが一番面白くなく感じた。 なぜかて、ダメオヤジの玉川良一とかその他、ヤクザの親分、その他、ヤクザのAとかBとかCとか普通にみなさん頑張ってはいるんです。 だが今回、決定的にあきませんのが渥美マリと川津祐介のこの二人、この主役二人の台詞だけがどうも不自然なんです ひどいモンです演劇調。 そして 話が暗い、話がいやしい、話が醜い、話が陰気、とまさか途中でリタイヤしたくなってしまいましたもん。 ただし、これは私が思うに、渥美マリが悪いんではない。私は監督が悪いんだと思う この監督は渥美マリのお取り扱い方法を上手く理解していない そのへん残念に思えてなりませんでしたね 以下、いそぎんちゃく&くらげ祭りの6作品、監督やら公開日やらを一応まとめてみました⇒ ①いそぎんちゃく【監督:●弓削太郎 1969・8・30公開 】 ②続・いそぎんちゃく【監督:▲臼坂礼次郎 1970・2・7公開 】 ③でんきくらげ【監督:■増村保造 1970・5・1公開 】 ④夜のいそぎんちゃく【監督:●弓削太郎1970・7・1公開 】 ⑤でんきくらげ 可愛い悪魔【監督:▲臼坂礼次郎 1970・8・23公開 】 ⑥しびれくらげ【監督:■増村保造 1970・10・3公開 】 以上、公開順にて記載しています。(監督3人で2作品づつと丁度割れてます) 個人的に言わせてもらえば、自分は、いそぎんちゃくと夜のいそぎんちゃくが好きでした。どちらも弓削太郎さんですね。 逆につまらなく感じてしまったのが、でんきくらげとしびれくらげですね そうです増村保造さんでした。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-04-24 23:41:03) 5.《ネタバレ》 軟体動物シリーズのラストを飾る本作、メガホンをとったのはまたしても増村保造です。いやー来てますねー、増村作品らしくもうドロドロなお話です。『でんきくらげ』に続いて川津佑介が出ていますが、前作と違って渥美マリを出世の道具に利用するニヒルなサラリーマンです。ハードボイルドな男みたいな感じですが、単に大根の渥美マリにレベルを合わせて省エネ演技に徹しただけなのかもしれません。彼よりはるかに強烈だったのが渥美マリの父親役の玉川良一です。どうしようもないぐらいだらしなくて狡猾なキャラですが、いかにも昭和40年代のダメ親父という感じは良く出ていました。ぼろアパートなのにでかいベッドが鎮座してる渥美の部屋がいかにもアンバランスな彼女のキャラを象徴しているみたいでした。 ヤクザの食い物にされかけながらも逞しく反撃する女というヒロインは、増村映画としては珍しいパターンかもしれません。ストーリー自体は語るほどのものでも有りませんでしたが、ちょっと哀愁が漂うテーマ曲が妙に耳に残りました。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-02-07 19:20:16) 4.どうも見てもエロティックな映画というより、ヤクザ映画という印象が強い。もともとヤクザ映画は嫌いだし、暴力をふるう映画だとなおさらなのだが、幸か不幸か見るまではヤクザが絡んでくるとは思わなかった。 しかしヤクザが出てきて暴力をふるう映画なのだが、見ているときはそんなに嫌ではなかった。みどりや健次など登場人物の個性が強いし、見る者を引きつける。みどりのダメ親父など最高である。 このダメ親父を演じている玉川良一だが、前作でんきくらげではただのスケベ親父だったがこの映画ではまさにキーマン。この人はもともと浪曲師で当時はコメディアンとしてテレビで活躍していた。その印象とまったく同じななのだが、妙に愛着がある。 そして主役の渥美マリ、この人の演技は一本調子で決して上手とは言えないのだが、こういう役にはぴったりという感がある。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-07-28 19:12:53) 3.《ネタバレ》 「でんきくらげ」にひきつづき、渥美マリや川津祐介、玉川良一が出演している。渥美マリは前にも増して一本調子の演技になり、川津祐介もその一本調子に合わせて同じようなことをやる。これが奇妙なアンサンブルというか、この映画のちょっとした個性になっているように見える。だからやはり前作のようにストーリーに膨らみを持たせるようなことはやっていない、直線的な演出なのだけれども、それが悪いというわけでもない。こちらでは、玉川良一のかなり強烈な個性の「ダメおやじ」が、準主役級の活躍で、彼が登場人物すべての運命をひっかき廻し、当人は平然としてまたとんでもないことをやらかしていく。素晴らしい。 ヒロインの渥美マリのまわりに集まる男たちは、皆彼女を利用してそれを金銭に換算しようとする。彼女はダメダメな父も愛したいし、心から愛せる男を求めてもいる。それでも物語の終りに父は金欲を絶って更生できるかどうかはわからないし、ヤクザから足を洗って欲しいと願う男もやはりどうなるかわからない。ラストにビル街を無表情に歩き抜けていくヒロインに希望があるのか、絶望しているのか、その表情からは読み取れない。彼女もまた「運命の誤差」を求めて、硬貨ならぬ小切手を投げているのかも知れない。 もうここまで来ると「しびれくらげ」などというタイトルは内容と何の関係もないけれども、映画内に出て来る週刊誌のグラビアに掲載された渥美マリの写真、その写真の彼女の肢体に対して注がれる男たちの欲望のまなざしをこそ作品化した、ちょっとしたメタ構造作品とは読み取れるだろう。「しびれくらげ」というタイトルも、そういうメタ構造の中にあるものだろう。 【keiji】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-05-08 11:18:21) 2.「でんきくらげ」に次ぐ増村保造監督と渥美マリのコンビ作で大まかなストーリーやほかの出演者も「でんきくらげ」と似たりよったり。でも、「でんきくらげ」に比べるとこちらの方が面白かった。渥美マリは「でんきくらげ」よりはこちらのほうが確かに洗練されている感じはあるけど、増村作品に登場するヒロインとしてはやっぱり何か物足りないという気がする。「でんきくらげ」を先に見ているからか、主人公の父親役で玉川良一が出てきたときはまた同じような役回りなのかと思ったが、今回は「でんきくらげ」のようなワルな印象の役ではなく、笑ってしまうほどのダメ男の役でなかなかいい味を出している。この父親と主人公のやりとりがスピーディーに展開されるあたりはいかにも増村監督らしいし、ラストの余韻の残し方もうまいと感じさせるものの、本作も増村作品としては凡作の感が否めないのが少し残念。(さっき書いたように「でんきくらげ」よりは面白かったのだが。)そういえばヤクザ役で田村亮が出てるけど、田村三兄弟は全員が増村作品に出演経験があるんだなあ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-04 16:59:13) 1.『でんきくらげ』とみごとに同工異曲。テレビ東京の放映順にだまされてたけど、こっちが先なんだね。渥美まりに関しては、ファッショモデルという設定だけあって、こちらの方が洗練されている感じ。話は、要は、駄目な男には気をつけなさいっていう教訓なんだけど、それにしても のお父さんは、あんまりにも同情できないキャラだね。あまりに馬鹿すぎて、笑えるけど、でも、この手の駄目父さん、案外実在するんだよね。終わり方の後味は、どろどろしていた話の割に悪くない。 【いのうえ】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-03-09 23:12:08)
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