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Mishima: A Life In Four Chapters

Mishima: A Life In Four Chapters
1985年【米・日】 上映時間:121分
ドラマ伝記もの小説の映画化
[ミシマアライフインフォーチャプターズ]
新規登録(2003-06-29)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-11)【M・R・サイケデリコン】さん


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監督ポール・シュレイダー
キャスト緒形拳(男優)24~45歳の三島由紀夫(1970年11月25日)
塩野谷正幸(男優)森田必勝(1970年11月25日)
三上博史(男優)小賀正義(1970年11月25日)
立原繁人(男優)古賀浩靖(1970年11月25日)
織本順吉(男優)益田兼利陸将(1970年11月25日)
大谷直子(女優)三島の母・倭文重(回想)
利重剛(男優)18~19歳の三島由紀夫(回想)
小林久三(男優)文学者の友人(回想)
北詰友樹(男優)ダンスの友人(回想)
加藤治子(女優)三島の祖父・なつ(回想)
細川俊夫〔男優・1916年生〕(男優)『鹿鳴館』のプロデューサー(回想)
新井康弘(男優)新聞記者(回想)
坂東八十助(五代目)(男優)溝口(金閣寺)
萬田久子(女優)マリコ(金閣寺)
佐藤浩市(男優)柏木(金閣寺)
笠智衆(男優)和尚(金閣寺)(米国版DVDのみ出演シーン収録)
沢田研二(男優)舟木収(鏡子の家)
李麗仙(女優)清美(鏡子の家)
烏丸せつこ(女優)光子(鏡子の家)
横尾忠則(男優)山形夏雄(鏡子の家)
倉田保昭(男優)武井(鏡子の家)
平田満(男優)悪漢(鏡子の家)
左幸子(女優)収の母(鏡子の家)
永島敏行(男優)飯沼勲(奔馬)
勝野洋(男優)堀中尉(奔馬)
誠直也(男優)剣道教師(奔馬)
井田國彦(男優)井筒(奔馬)
根上淳(男優)蔵原武介(奔馬)
池部良(男優)尋問官(奔馬)
ロイ・シャイダー英語ナレーション
緒形拳日本語ナレーション(海外発売版)
原作三島由紀夫(ノンクレジット)
脚本ポール・シュレイダー
レナード・シュレイダー
音楽フィリップ・グラス
撮影ジョン・ベイリー〔撮影〕
栗田豊通(カメラ・オペレーター)
製作レナード・シュレイダー(製作補)
山本又一朗
製作総指揮フランシス・フォード・コッポラ
ジョージ・ルーカス
美術石岡瑛子(プロダクション・デザイン)
竹中和雄(美術監督)
部谷京子(美術助手)
編集大島ともよ
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3.《ネタバレ》  三島由起夫はなぜあのような自決を遂げたのか。実際の伝記からの、いわば疑似ドキュメンタリーとでもいうような再現シーン(写真グラフで見たことのあるような場面を、忠実に再現している)と、代表作の小説から、ヒントとなるような内面の告白をいくつか抜粋する形で映画化し、この二つの軸をないまぜにして描く。これは三島という人間とその文学への、オマージュとでもいうべき入門編となっている。外国の映画監督が日本を舞台にするときにままあるような、とんちんかんなズレが少しもないところが、まず出色だし、なにより主演の緒形拳の、三島がのりうつったか、と思えるような、まさに鬼気迫る迫真の演技がすばらしい。そのほか、『金閣寺』の「どもり」の主役、坂東八十助が絶品だったし、『鏡子の家』の沢田研二もはまっていたし、どうゆうわけか演技陣が皆しっかりしていたのは、はたしてこの監督の手腕だったのだろうか。小説シーンの、日本画風に背景をアレンジした石岡瑛子の美術も斬新だった。ところで、今回アメリカからネット通販で取り寄せて観たのだけれども、このように誠実な作りの映画を、どうして未亡人が日本公開を許さなかったのか、理解できない。亡き夫だって、他人の人生をモデルに小説を発表し、裁判沙汰にまでなっているわけだし、三島自ら映画を製作・主演しているわけだし、たかが肉親だというだけの些細で偶発的なことで、この世界的に知られた日本人の伝記映画を、この日本に暮らす者には容易に鑑賞させないというのは、はっきりいって暴挙というものだ。このことひとつだけでも、未亡人は三島を理解していなかったということがわかる。今からからでもいいから、子孫はこの非をかえりみて、進んで公開を許可すべきだと思うが、いかがか。 goroさん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2009-12-01 01:47:49)


2.ちょっと三島と言う人間、人生の描写とも表面的、外面的すぎるなあ。シュレーダー監督に三島へのリスペクトがありすぎたのか、カッコよく描き過ぎ。なぜ三島があれほど武士、流血、軍隊、男の世界、などに死をかけてまで執着したかの根底が描けてない(描かなかった)ので文庫本末尾の年譜みたいに事実そのままと作品の列記録にしか過ぎなくなっている。緒形拳は容姿的にも雰囲気的にもミスキャスト。当初は小林薫にオファーがあったらしいけど小林さんが辞退。結局演技力があるからなんとかいけるだろうということで全く三島に似てない緒形拳になったらしいのですが、三島自身が「男らしく、強く」あろう、あろうと努力した意志ベクトル(演技性)を持っていたのに対し、緒形の演技は三島の根底にあった弱さ、傷つきやすさを「ニジミ出させよう」とした感がありベクトルが完全に逆を向いている印象を持った。顔が似てないよりこのパフォーマンスの逆向きさがまずは大失敗。(緒形さんは三島さんを知っている人たちに自分で会ってかなり研究したらしいが)三島に興味ある人は資料的な意味で見てもいいと思う。 シンさん 4点(2004-06-03 11:50:18)

1.カンヌで最優秀芸術貢献賞なる賞を受賞したものの、三島未亡人の許可がおりず(一説では当時の中曽根首相が圧力をかけたとも。三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地で自決をした時、中曽根は防衛庁長官の立場にあり、野党から厳しく追求され責任をとらされた。ていうか、人を更迭して自分だけ責任逃れしたらしい・・・)未だ日本未公開のままになっている作品。でもレンタル屋にいけば輸入ビデオが置いてありますので、台詞も日本語ですし、興味ある方はどうぞ。映画の内容は1970年11月25日の自決当日の行動を追いながら、そこに「金閣寺」「鏡子の家」「奔馬」といった作品を三島の幼年期からのエピソードに絡めて描くという非常に凝ったもの。セットも演劇的だったりで、うっかりすると技巧倒れになってしまったところでしょうが、話の運びが巧みで、二時間はあっという間の印象。主演は緒形拳。肉体改造までして(ついでに胸毛まで貼りつけて。腹毛というか)役作りに励んだというものの、どう見てもミスキャストで、この作品の最大の欠点といえるでしょう。でもまぁ、三島由紀夫を演じられるのは三島自身だけという気もするので、というか、三島由紀夫というのは平岡公威(三島の本名)という俳優によって演じられたキャラクターのように思われるので、他のどの俳優が演じても違和感は残ったかもしれませんね。ついでに三上博史が楯の会のメンバーのひとりを演じています。 じゅんのすけさん 7点(2003-07-05 16:45:44)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.67点
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