みんなのシネマレビュー

アフター・ウェディング

After the Wedding
(Efter brylluppet)
2006年【デンマーク・スウェーデン】 上映時間:119分
ドラマ
[アフターウェディング]
新規登録(2009-02-12)【shoukan】さん
タイトル情報更新(2009-03-09)【+】さん
公開開始日(2007-10-27)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督スサンネ・ビア
キャストマッツ・ミケルセン(男優)ヤコブ
ロルフ・ラッセゴード(男優)ヨルゲン
シセ・バベット・クヌッセン(女優)ヘレネ
原作スサンネ・ビア(脚本原案)
脚本アナス・トーマス・イェンセン
配給シネカノン
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【クチコミ・感想】

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10.《ネタバレ》 え~~、な展開が続く映画じゃないですかこれは。そんなことってあるの?的なストーリーは、監督さんの見せ方が上手なのか、なかなかいい感じで進んでいきますね。綺麗な北欧の街と混沌としたインドの対照的な雰囲気の違いも印象的に残るものでゴザイマシタ Kanameさん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-24 17:39:58)

9.《ネタバレ》 マッツ・ミケルセン目当てで見た、この監督作2本目の鑑賞です。本編の前に、いくつかこの監督作の予告編が入っていたのですが、なんつーか、こう、どれもこれも、まあ、よくもこんだけ似たようなテーマのハナシを何本も撮る気になれますねぇ、、、と思って、本編を見る前にいささかゲンナリしてしまったのはちょっと残念な出だしでありました。でもって、本編ですが。・・・暗い。すげぇ暗い。どん底の闇に引きずり込まれそうな暗さがあります。確かに、人生は、大切な人との別れの連続です。その喪失感たるや、筆舌に尽くしがたいものです。だからといって、人生は、失うばかりのものではありません。得るものも同じくらいあるはずです。暗い映画が嫌いなわけではありませんし、喪失を描いたものが嫌いなわけでもありませんが、この監督は、自分の喪失体験をこれでもかと人に押し売りしている感じがしてしまって嫌なのです。実際のところは知りません、この監督の過去がどんななのかなんて。しかし、共感を強いるような哀しみの押し売りはいただけない。泥の中を這いまわっているだけのような日々というのは、生きていれば誰にも一度や二度はあるでしょう。でも、人生のハイライトはそこじゃないはず、と私は思ってしまうわけです。でもって、病死するヨルゲンの言動も、非常に嫌悪感を抱いてしまいました。人の人生を引っ掻き回して、悲劇のヒーロー気取りで(かどうか知りませんが)死んでいく。人はみんな死ぬんですよ、例外なく。早いか遅いかの違いだけです。それなのに、ヤコブにはヤコブの人生があったのに、何なんでしょうか、あの死に様は。そして、それをまるで咎めもしない妻。実の娘がいるからって、ヤコブが選んだからって。ま、でなきゃ映画にならない、お話にならない、と言っちゃえばそれまでですが。死に際は、よく考えねばなりませんね。考える時間があれば、ですけど。突然死を切望している自分には、いささか矛盾した感想を抱かざるを得ない作品でした。というか、実際はいつ死んでもいいように、考えているといえば考えていますけれどもね。もう、この監督の作品は見たくないなぁ、見るかもしれないけど。・・・あ、マッツ・ミケルセンは、やはりイイ役者さんですね。マッツ株、引き続き上昇中。 すねこすりさん [DVD(字幕)] 4点(2013-07-29 23:31:16)

8.《ネタバレ》 「しあわせな孤独」が予想以上に感慨深かったので本作も観てみました。
この監督はリアルな人間を描くのが本当に巧いですね、ひとつの家族の背景とか事情とか、アクシデント、トラブルなんかを絡めて落ち着くところに落ち着きましたで終わる、その落ち着き先が死ぬまで苦悩とひと時の幸福感の繰り返しであろうと予感させるリアルさが見事です。
金にモノ言わせて計画通りに事を成しとげるヨルゲン、でもどうにもならないモノがたったひとつあったわけですなあ。
そしてインドで孤児の世話するヤコブ、この二人の男というより父親である部分を描いていると思える。ヨルゲンとアナ、ヤコブとプラモド、実の子ではない、でも実の子のように育てている。けれどアナの結婚相手の本質を知っている立場にいながら結婚を許すヨルゲン、アナの存在を知ってから揺れるヤコブとラストのプラモドの応えとか、実子ではないことからくるコトもちゃんと描かれていると感じます。
ただ、ヨルゲンがなぜあんな計画を実行したのか、そこんところがイマイチ説得力に欠けるかな、そうですねー20年経ってもヘレネの心には未だにヤコブがいることを感じとっていたのかもしれないということにしときます、それだけ彼女に対する愛が深かったのでしょう、ヨルゲンにとってヘレネあってのアナだったのかもしれません。
ヨルゲンがヘレネにだけ見せた本音のシーンでは思わずホロっときてしまいました。
そしてヤコブはヨルゲンの双子の息子たちの父親となる。巧いシメ方だなあ、女性なのに男性の描き方も巧い監督さんですね。「ある愛の風景」も観たいわあ。 envyさん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-05 13:45:26)

7.ミッツ・ミケルセンがいつ秘密兵器を出して敵をやっつけるのかとインドのシーンで微妙にハラハラしてしまったのは私だけかしら(笑)。それはさておき、ヨルゲンを見る目が終盤に向けて変わって行きます。終わり方はあれでよかったんでしょうね。。心静かに見られる一作でした。目の表情を実にうまく捉え、表現しているなあと感心しました。
HRM36さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-10 15:10:43)

6.《ネタバレ》 最近、こういうずっと揺れてる映像ツラくて仕方ないですわ。みなさんヘーキですか。ちっとは年寄りのことも考えてほしいよなあ。だいたいコレなんか若者向けってわけではないでしょうに。
さてヨルゲン役のデブ俳優さんは、あの体型で刑事ドラマの主役を張ってたりしますから、むこうでは売れっ子みたいです。…あのようなブヨブヨ状態の役者が重宝されるというのは文化の違いを深~く感じざるを得ません。
それはともかく、コレなあ、本当に女性のカントクさんが撮ったのかなあ、と私は疑いますね。
かいつまんでいうと、2人の男の人が、「守るべきもの」をめぐって悶々とした人生を送る(一人は死ぬ)ということですね。
ここでは、「守る」の対象は「女子供」ということになっていて、「グローバルな自然環境」とかではありません。「女」と「子供」をいとも簡単にひとくくりにすることも「?」なら、「女子供」=「保護の対象」というそのあまりに迷いのないスッキリした姿勢が…現代女性が監督したものとは到底信じられぬ。
もしかするとこういう根強い思想ってのは、狩猟民族に独特なものなのかもしれませぬなあ。
しかし、時代は現代なのである。シガニー・ウィーバーがリプリーをやってから20数年たっているし、ヨーロッパなら女だって首相になる国もある。デンマークにも「時代」は訪れているはず…?
ああなのに、なのにこの作品では男たちは「守らなきゃ!!!」といってほとんど脅迫神経症みたいになっているのである。40過ぎた美人のニョーボと、もう結婚している18歳のムスメを誰が守ってくれるのだ!!!そうかそれならボクに後をまかせなさい!!!……ヘンだよなあ、やっぱり。
そんな感じの、とってもヘンな話でした。共感も感動もとくにありません。ラストのシーンだけは、ジェイコブの「守りたい脅迫症」が自己満足であったことを示しているのかなあ、と思われますが、そのシーンにたどりつくまでにジェイコブやヨルゲンがそれを自覚するようなシーンに欠けていますから、このシーンだけでは締まりが悪いです。 パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-15 21:43:16)

5.「しあわせな孤独」に続いて、同監督2本目です。女性らしく繊細なタッチで重苦しい題材を扱うのが得意なんでしょうね、感慨深くて、他の数本も是非見てみようと思うほど力の入った良作!! 白い男さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-07 00:45:49)


4.《ネタバレ》 スザンネ・ビア監督らしい「喪失」がテーマの作品だが、これは彼女の他の作品と少し毛色が違い、「喪失の過程」を描いた映画だ。ヤコブに感情移入するかヨルゲンに感情移入するか、人によって観方は様々だと思うが、どの観方をしても興味深い内容であることは確かだ。家族モノを撮らせたら、今、私の最も好きな監督だ。 枕流さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-29 22:51:29)

3.《ネタバレ》 日本映画が好みそうな話で、それをカラッとヨーロッパ風に演出してるかって言うとそうでもなく、やっぱりジメッとしている。ドキュメンタリータッチのドグマ風演出だけど音楽付きで、涙涙の場面が多い。いっそオーソドックスな演出のほうがこの話には合ったのじゃないかとも思うが、並べて比べられないので確証はない。夫が、妻と妻の昔の男との再会をプロデュースしている意図は何か、という謎で引っ張っている前半はけっこう興味深く見られた。視線の演出がスリリング。ヤコブのちょっと頼りない理想家肌と、ヨルゲンの酔いどれたしたたかぶり、欠点が傷つけ合っているような両者の絡み具合が面白い。ネタがばれた後は、どうしてもヨルゲンの話になってしまい、それはそれで感動的でなくもないんだけど、絡みの面白さは薄れてしまった。金持ちの婿に納まった男が自宅で浮気するかなあ。 なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-24 12:05:57)

2.《ネタバレ》 一瞬ヤコブがヴィゴ・モーテンセンに見えた…というのはさておき、とてもドラマティックな巧い作品でした。冒頭こそ全員の関係があんまり見えないものの、アナのスピーチを契機に、ストーリーが緊迫したものへとパチンと切り替わる。最初の結婚式と終盤の葬式と、それらライフイベントがもたらす意味や各々の気持ちの変化など、全員が一堂に会する場所を舞台として改めて描くとともに、それからどうなるのかという含みも持たせる。そして何より、心情を語り、話の展開を担う眼のショットの役割は大きかった。しかしドグマ映画っぽいなあと思ってたら、昔撮ってたんですね。Sigur Rosの曲はやっぱり佳かったです。 泳ぐたい焼きさん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-08 16:49:52)(良:1票)

1.こういう映画を見つけると、とても得をした気分になります。特に俳優たちがとっても際だっていました。世界の至る所に才能が眠っていることを、再確認しました。 shoukanさん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-12 23:54:36)

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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 6.60点
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6220.00% line
7330.00% line
8330.00% line
900.00% line
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【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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