みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★3.《ネタバレ》 前半の金五郎とマンの夫婦の生き様は、 「日本侠客伝 花と龍」の方がまとまってて、分かりやすかった。 が、後半の息子のカツノリが成長してからの話は、やはり原作に忠実な本編ならでは。 恐らく、このカツノリが原作者の火野葦平なのだろう。 ストライキつぶしに刀で斬り合うなんて、本当?と思ってしまうが、 北九州は、こういう町なのだろうか?う~む・・ ここが「日本侠客伝」との違い。 「日本」は組の抗争で蝶々牡丹が活躍するのだが、 本編では組合のストライキつぶしの抗争(でも結局、組同士のつぶし合いなのだが・・)で 蝶々牡丹の、しかも娘が活躍する。 同じ原作使っても、料理は様々ですね。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-07-24 12:39:19) 2.船着場のシーンなどでは海面すれすれからのショットも数多く、相当撮影には 苦労したのではないだろうか。低位置撮影の徹底ぶりには頭が下がる。 映画の中盤、荷役船から陸へと着物の裾を翻しながら軽やかに飛ぶ女の 足元がその水面すれすれからのローアングル&スローモーションで鮮やかに捉えられる。 二役:倍賞美津子の鮮烈な再登場シーンだ。 そして彼女と香山美子がそれぞれ仁義を切る見事なシーンへと続いてゆく。 年月の隔たりが、面影そのままの倍賞と石坂浩二の二役を配することによって よりエモーショナルに印象付けられるのだ。 または渡哲也のメイクの変貌以上に、妻として母親として香山が次第に身に纏っていくタフネス・逞しさとして表現されるのも感動的である。 時に泣き、動揺しつつも、正念場では男たちを諌め、馬を駆り、 ラストでは悠然と煙管を燻らす。 それら彼女の凛々しく健気な表情と佇まいが要所要所で輝いている。 【ユーカラ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-11-09 22:21:16) 1.いきなり疾走する汽車がローアングルで撮られる加藤泰印の大迫力の画から始まる。前半が夫婦の、後半が親子のドラマ。ここで描かれる恋女房マンが素敵だ。任侠ものにありがちな女の描き方じゃない。優しいだけじゃない。強い。たくましい。それでいて可愛い。激しく嫉妬する姿すら眩しい。そのマンを演じる香山美子がいい。惚れた。原作は何度も何度も何度も映画化された大河小説。映画タイトルからして大河ドラマだ。168分。しかし映画で描かれているお話は到底168分で語れるものじゃない。でも語っちゃってるのだ。今どきのただテンポが速いだけの映画ではなく、ポンポンと手早く見せてもけしてガチャガチャせず、かと思ったらモノを間に挟んだいつもの加藤印の画がじっくりと時間を使って映し出される。そしてバッサリと切り捨てられる年月。いやはや素晴らしい。しかも168分という時間を感じさせない。物語を語る力に優れ、女優を輝かせ、魅力的な画を残す。こういう映画は尺に係わらず何度でも見たい。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-09-12 18:41:11)(良:1票)
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