みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
34.主人公の持つ哲学が、非常に格好よく思えたし、行動力に尊敬の念すら覚えました。道に迷ったときにこの映画を見れば、なにか道が開けて来そうだな、という作品でした。自然の厳しさ、さらには人間もまた自然に内包されているという、矛盾しそうな事実を実感しました。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-23 23:40:18) 33.大自然の中で生きる事の素晴らしさはよくわかりますが、その厳しさや、一人になった時の孤独感などを考えると誰でもやれるというものではありません。この主人公が出会う人皆に好かれるのは若いのにしっかりと自分の意思をつらぬいて実に立派に生きてる姿に共感を得るんでしょうね。ラストの悲劇は実話なので仕方ないところ。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-12-09 23:26:32) 32.ラストはアレだけど、そこまでの出会う人との触れ合いが素敵です。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-04 16:06:48) 31.《ネタバレ》 この映画は観る者の今の状況によって大きく感じ方が変わる映画なのではないかと思いました。正直、主人公の青年の生き方に共感はできなかった。彼は人生から、自分の周りの環境から逃げていただけなのかもしれない。しかし少なくとも今の僕にはアラスカに向かう道中の彼の姿がすごくまぶしく映った。彼が終盤にアラスカに向かう直前に出会った老人に語った新しい何かを始める勇気、もう一度外に踏み出す勇気、思い切って生き方を変える勇気という言葉。彼の行動がこの言葉に当てはまっているかどうかは別にして、僕にとっては人生に対する勇気なんてことはすっかり忘れてしまって毎日を過ごしている自分に気付かされた映画でもありました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-27 21:32:08) 30.《ネタバレ》 実話らしいので言いにくいんだけど、映画としては消化不良じゃなかろうか。何に幸せを見い出すかはあくまで個人の自由なので、文句を言うのもおかしいのだけど、伴侶がいて、子供がいて…、が結論だとあまりにありきたり。それをアラスカまで行って気付いたのだとしたら、寂しさから里心が付いただけと解釈します。肉親や友人たちの心配を振り切っている自分勝手さが活かされない終わり方です。世間から離れて、自然の中で孤独を追求することにどんな意味を見い出すのかを期待していたので、かなり残念です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-10-15 23:51:12) ★29.《ネタバレ》 予備知識無しで観たせいか、衝撃的な作品でした。 ま、いわゆるロードムービーなんですけど、主人公に共感出来ない!出来ない! 彼は何を求めて?何に対して?自分自身なのか?親なのか?この世界なのか? 観ていくうちに主人公はなぜアラスカへ向かうのか?そんなことを思っていました。 そして、やはり共感出来ないままラストを迎えました。 でも、見終わった後、感動はありました。 なぜなんでしょう? 【urara】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-09-25 17:37:17) 28.点数の付け難い映画です。初見は試写会。悲しく辛い気分と多少の怒りを覚え、アンケート用紙には、「悟空は釈迦の掌の上」とだけ書いてその後呑みに行きました。で、結局、気になる気分が拭えずに、DVDを買って更に2度見ました。なせだか、石川啄木の詩を思い出しました。「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし15の心」。 【あげどん】さん [試写会(字幕)] 10点(2009-09-15 12:50:27) 27.《ネタバレ》 最後のほうになって、皮肉のように主人公は作家の言葉を見つける。・・・大切なのは愛する者を持ち、家族、そして隣人を愛すること・・・幸せは、誰かと分かち合わないと現実と感じられない・・・(うろ覚えです) ふつうに言えば陳腐な言葉に重みを持たせてくれた監督に、とても感謝する。本当なら親が子供を育てて行く課程で伝えなければならない、重要なことなのかもしれない。その機会を持てなかった彼は、自分でそれを獲得した。ひとりぼっちで死にむかいながら。そして、「冒険」ということばをもう一度新鮮に感じさせてもくれた。自分は冒険しているか、リスクを冒しているか。あまり経験を積まず無謀に大自然にいどんだ愚かさは否めないが、きっちりと「冒険」した彼の行動を、所謂「自分探しの旅」とかたづけてしまうことはできない気がした。ヘラジカが腐敗するシーン以降、死の気配がしのびよってくる感じがひしひしと怖い。ベルトの穴をひとつづつつめていくところとか。ピストルをつきつけられている人を見せられるよりも死を感じるのは私だけだろか。 【ETNA】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-07 14:08:05)(良:2票) 26.《ネタバレ》 これってつまり「出家遁世」願望なんじゃないか。自然に帰る、って、昔から一番近場の逃げ道だった。たぶん、仕事も家族も捨ててタヒチに逃げたゴーギャンも、同じ出家遁世者だったんだと思う。だからそう特殊な物語ってわけじゃなく、彼をもう少し突き放して、そういう現代の出家願望の根を探ってもらったほうが、私としては興味が持てた。でも映画は、彼の自己陶酔に寄り添い、自然絵巻を繰り広げていく。かつて日本の西行は、すがる子どもを縁側から突き落として出ていったが、あちらは親の嘆きを振り捨てて出ていく。ただ親の嘆きをどれほど痛みとして理解できていたかは疑わしい。不定形な未来へ彼はそれでもなおかつ進んだのだ、という勇ましさより、未来から目をそらす軽はずみな感じのほうが強く、革細工のじいさんが「何から逃げてるんだ?」と問うとこで、やっと突っ込むのかと思ったら、逆に彼がじいさんに説教を始めてしまい、自己陶酔から醒めない。彼は未来を恐れ、ソローの時代へ、さらに開拓の時代へと過去へ向かって逃げ続け、そして周囲の人の気持ちを傷つけて回ったあげく、自己陶酔の極みで死んでいく。彼のこの幸福な一生を、アメリカの「未来恐怖」の一症状として見ればいいのだろうか。ヘラジカの肉の保存に失敗したところで(ここはいいシーン)、彼は=アメリカは、もう過去に帰れないことを認めるべきだったんだ。演出について一言。主役の激ヤセは大変だっただろうが、あそこで主人公の青年より俳優のダイエットのほうが意識され、私はドラマから醒めてしまった。映画におけるリアルさの演出とは難しいものだ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-08-22 11:59:31) 25.《ネタバレ》 救いのないラスト。自然を甘く見ると、危険です。観終わって思ったのは、ベトナム戦争の時に、ニューシネマがあらわれたように、今の閉塞状況の中でも、新たな映画の潮流があらわれたのかな、と思いました。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-03 03:20:40) 24.ショーン・ペン最高傑作!という予告につられ観てしまったが..期待ハズレだった..実話を元にした小説の映画化だそうだが..本人自身が語った訳じゃないので..1つ1つのエピソードに対する解釈が疑わしい..彼はいったい何を求めていたのか..大自然の中で1人になりたかっただけなのか..それとも、原始的な生活を送りたかっただけなのか..残念ながら、共感する部分が全く無く..4点です... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-06-10 13:05:46) 23.《ネタバレ》 世間一般では評価されそうな映画。エミール・ハーシュがクリスと似ていたことや、70キロ~50キロと18キロの減量を行った俳優魂としては評価できる。主人公に共感はできなかった。だが、潔癖症の私には野性的でストイックな生活は出来そうにないので、その底力は尊敬できる。しかし、所詮は人間・・・免疫が低く、精神や体が脆い。なんとも中途半端。うじ虫のシーンはキツかった。全体的にテンポが悪く、心に響くものはなかったです。私ならあの家庭の中でも確実にエリートコースを進むと思います。余談ですがソニア演じるシグニ・エゴーム・オルセンの自由なヌードシーンは綺麗でした・・・顔は好みじゃないけど。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-09 18:08:13) 22.人を許さなければ愛することはできない。ってセリフのままですね。多くの人が 一生をかけて迷い探すものを探しに出かけた青年に伝えたいことがある大人は多いのでしょう。 【東京ロッキー】さん [DVD(吹替)] 5点(2009-06-05 11:01:01) 21.《ネタバレ》 原作を読んでいたので、映画化できるのか危惧してました。普通に描いたら「若者にはよくありがちな話」になってしまい、「こういう無鉄砲な若者っているよね~」で終わってしまうのでは?と。実際、「ああ、親が仲悪かったからグレちゃったのね...」としか思いようがないような、まとまった話になってました。そんなまとめで人生何事も済むなら、あのニーチェだって、奥さんと仲悪かったからああなった...みたいな、スケールの小さい話になりうる。。。もっとストーリーの余地が欲しい。題材をこなしきれてないという感じ。言葉や説明シーンを首尾よく配置して、全て解き明かす形で描くのでなく、観客の素直な「なぜ、どうして?」を大切にして描くことが、クリスの言わなかったことを描くことに繋がったはず。原作本は、作者のジョン・クラカワーが、この一件に「ありきたりでないもの」を感じ、総力取材をして生前のクリスと接触があった人たちの発言を集めたものが中心で、今となっては亡き人クリスが、実際どうしてそんなことをしたのか、本当のところは誰にもわからない。そのもやもやしたところが、クリスにまつわる話のもつ力であり、人間が誰でも持っている大きな衝動に通じているのに、ペン監督は何事も「白黒つけたいタイプ」の監督なんだなあきっと。ガス・ヴァン・サント監督が撮ったらもっと素材が活きたのかも。「ライ麦畑でつかまえて」の作者サリンジャーも、作品の映画化を断固拒否してるけど、こうなるのが目に見えてるんでしょう。 最大に残念だった点=主演のキャスティング。実際のクリスは、若い頃のディカプリオみたいな、ひょろっとした手足の長い青年で、いかにも夢想家の感じ。だからエミールみたいな、ちょっと野卑な感じのするゴツい体つきの人を持ってきてしまうと違う表現になると思う。なぜ彼がキャスティングされたのか...って、ハリウッド映画にそんなこと言ってもしょうがないか。いずれにしても、原作本が抱えている、なんとも言えないあの感じ、をうまく映画化することは、かなり難しそうです。(クリスの家族だって実在するのだろうから、その点もハードルでは?) ストーリーにはあまり関係ないけど、劇中トレイシーが歌うシーンがとても良かった!映画の中で歌って映えてることって、めったにないけど、ナチュラルで素敵だった。ああいう魅力あるシーンが主人公になかったのも、残念。 【hatomix】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-04-30 19:27:36) 20.《ネタバレ》 観賞後、思わずため息が出た。旅先で出会う人間はすべていい人たち。無賃乗車で殴られるのも本人に非があったのであり理不尽なことではない。両親が不仲なのは彼だけの境遇ではなく世間一般によくある話。なのに彼はなぜ荒野を目指し孤独を求めたのかが理解出来ない。観かたによって受ける教訓は人それぞれだろう。個人的な感想としては、もう少し時間をかければもっと現実と寄り添って生きていけたろうに、若くして生き急いだ青年の物語のように感じた。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-29 00:41:05) 19.《ネタバレ》 大自然の中では人間もただの生命体の一つであり、その中では何の助けも無く、運が悪けりゃ地に還るだけの存在であるんだなと実感しました。 まあ、意地悪く言えば「頭でっかちでコンプレックス持ちの坊ちゃんが無謀な旅をして(以下略)」の話なんですけど、かつてこういう無謀な旅(というか逃避)を思い描いたことのある人って結構多いんじゃないですかね。自分の頭の中で想像する世界と現実世界との違いなんてわからないし、わかろうともしない時期ってありますからね。 しかし、アメリカってでっかい国だなと改めて感じましたね・・・・。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-20 20:04:59) 18.人は知りえぬことを勝手に解釈し構築する生き物。 現代の情報化社会はそのことに無自覚な人を生み続ける。 荒野を知らずに荒野を語るべからず。 私はこの映画を観てなに不自由なく生きている自分はなんと無知で傲慢かと思い知った。 彼の言行は現代人が放棄した真理の一端を垣間見せる。 【クロちゃん】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-04-14 22:46:30) 17.《ネタバレ》 ジョン・クラカワーの原作はクリスのアラスカ入りまでの放浪生活を追い、彼が出会った人々を広く取材して、その行動と言動を丹念に拾い集める。このノンフィクション・ノベルは一人の青年のセンセーショナルな死を出発点としているが、クリスという一風変わった、それでいて実に魅力あふれる青年の生き様を様々な角度で描き抜いていることが最大の面白さであると感じる。 クリスの人物像。彼は単なる自分探しを求める夢見がちな若者の一人ではなかった。トルストイとソローをこよなく愛する厳格な理想主義者で孤独と自然を崇拝し、それでいて真に文学的な青年でもあった。理知の上に立つ無謀さ。心に屈折を抱えながらも自らの強さを過信するが故に様々なものが赦せなかった青年が2年間の放浪の中で、そして荒野での生活によって徐々に変化し、生きる可能性を掴む。人々とのふれあいの中で心を残す。最終的に彼は死んでしまったけれど、彼の生は、彼と出会った人々の心に確実に生きている。そのことが伝える生の重みを原作であるノンフィクション・ノベルは拾い上げ、そして映画が主題化し物語として紡がれた。 映画は正にショーン・ペンの作品となっている。原作はクリスという人格を外側から炙り出すパズルのような構成となっているが、映画はクリスという実体の行動を中心にして話が進められる「物語」としてある。原作によって炙り出されたクリスという人間像をショーン・ペンは自らの思想性によって肉付けし、物語の主人公として見事に再生させた。映画は、70年代ニューシネマ風のロード・ムーヴィーとして観ることができるだろう。ニューシネマの掟通りに主人公は最後に死んでしまうが、そこには明らかに「光」があった。この光こそ、ショーン・ペンの映画的主題である現代的な「赦し」の物語なのだと僕は思う。クリスが真実を求めた先に見えたものは、ふれあいの中で知った人の弱さであり、そして大自然に対した自らの弱さであった。彼は自らの中で家族と対話する。自分が自分であることを認める。そして、全てを赦したのだと僕は思う。そういう物語としてこの物語はある。 現代に荒野はもう存在しない。彼は地図を放棄することで荒野を創出し、その中で自らの経験によって思想を鍛錬しようとした。荒野へ。理知の上に立つ無謀さ。これこそが失われかけたフロンティア精神の源泉で、現代の想像力を超えた強烈な憧憬なのかもしれない。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-03-18 20:31:29)(良:3票) 16.《ネタバレ》 結末を知っていたことを後悔。究極の孤独と野性的な生活も荒野のなかでは心地良さそうに感じた。音楽の使い方も良くて、ロードムービーとしての魅力も満載。 【たっけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-12 23:25:01) 15.たいがい自分探しの旅は独りよがりの現実逃避なんだよね。 そういうイヤな部分も見え隠れしてるとこが好き。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-03-12 00:03:49)
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