みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
43.《ネタバレ》 序盤部分は、妙にスーパーネタばかりが展開されていて、ちょっとあれれと思ったのですが、幸司さん(つられてこう呼びたくなる)の告白によって世界が揺らいでからは、怒濤のザ・メロドラマが炸裂していきます。幸司さんが心を入れ替えて真面目に働き出したら、かえって距離が狭まってぎくしゃくしていくところなんか、もう悶えそうになります。寺に呼び出す「一枚の付け文」がもたらすインパクトも強烈です。そして、2人の姉が招かれて、母を交えて話し合うシーンもスリリングですね。姉たちの描写にも微妙な差があって、主人公の決意を聞いた後も、次姉の方は脳天気なんだけど、長姉の方はもしかして気づいていたのでは?と思わせる演出になっています。そして、中盤までは基本的に酒屋兼自宅で進んでいたのが、終盤には一気に汽車で別世界に飛翔します。最後だけはちょっと唐突だったかなー、あそこは何とかして、もう一段上の何か切ない別れを残してほしいところでした。●それにしても、この作品は、どこまでもデコちゃんを綺麗に撮ることにこだわっていますね。「困り顔がこれほど美しい女優」は、ほかに存在しないんじゃないかと思ってしまうほどです。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-09-07 01:12:02)(良:1票) 42.《ネタバレ》 許されぬ恋と庶民を襲う当時の社会の激しい変化をうまくからめた名作。終わり方も良い。とにかく演技が下手な人がいないから驚く。今の邦画には考えられない事だ。あえて残念な点を挙げれば後半の列車旅の周辺に来た辺りから急に間延びし出してBGMも退屈なのがずっと続く感じ。あんな長くて一本調子なBGM当時は許されたのだろうか。不思議だ。 【ほとはら】さん [DVD(邦画)] 7点(2024-01-01 13:27:27) 41.あの高峰秀子さんが乱れるって意味でインパクトがあった作品でした。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2023-12-16 00:53:08) 40.加山雄三が主演なので嫌な予感がしていたが、やはりつまらなかった。 成瀬巳喜男は好きな監督さんですが最後まで進まない展開に途中でイライラしました。 ラストも後味が悪い終わり方でした。高峰秀子に免じてプラス1点! 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-05-20 22:24:55) 39.《ネタバレ》 あんな健気で女性っぽくて、しかも美人な義姉が昔から家にいるなんて。若大将が好きになるのも無理はないでしょう。私ならとっくに愛の告白してそうです(笑) 家族の義母や義妹達はやはり女、他人の姉さんにはどこか冷たい。このへんの人間描写が実に生々しく描かれている。まぁこうなるだろうなと。最後の旅館に2人で行ったのだから、これからはずっと2人で・・・と思ってたがまさかまさかの大どんでん返しでした。姉さんそれはちょっと酷いよ。とも思ったけど、これは私を含めて男の意見であって、女は心乱れると何考えてるのかよく解らない。これは今も昔も一緒ですね。若大将は思わず飛び降りてしまったのか事故なのか?かなり難解なラストでした。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-09-08 22:08:25) 38.《ネタバレ》 加山雄三は若くてもやっぱり加山雄三だった!(いや若いからこそ加山雄三なのか)育ちの良さそうな底抜けに明るくゴーイングマイウェイを地で行く演技が印象的なだけにラストは意外性があってかなりショックだった。けんか別れしたあとの朝、温泉宿の2階から外を眺める場面で、「まさか」という展開が予感されドキドキしたが、考えてみれば成瀬巳喜男監督といえば女性映画、メロドラマで有名なんだからあり得べき展開といえば展開なんだよね。高峰秀子の未亡人が、過剰な表現を押し殺した抑制のきいた好演を見せており、現代とは少し違う美意識が垣間見られたような気がする。好み35/50、演出13/15、脚本13/15、演技9/10、技術7/10、合計77/100→8/10点 【chachabone】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-03-15 23:08:08) 37.《ネタバレ》 惜しい。実に惜しい。互いに引かれあいながら女の異常な潔癖症のために、なかなかぐさっ!といかない二人。「あたしだって女よ」なんて重大な告白した高峰秀子と温泉旅館の部屋に二人っきりになった時点でもう加山雄三は勝利を摑んだも同然だったのに!密着を期待しつつも狂人クラスの古い貞操観念が邪魔をして心の準備が充分できていない高峰が反射的に放った「堪忍して」の一言に、これまた反射的にむくれちゃったのが加山の敗因だ。あそこはあんなにすぐふて腐れちゃっちゃあいけない。眠狂四郎みたいな気分になって「一度味をしめたそなたの肌が男を求めていることはそなたがいちばんよく知っておろう」と余裕を持って切り返すべきところであった。そこまで達観できなければ植木等みたいに「お呼び出ない」とか言って誤魔化してちょっと間をおけばいい。そうするとスタンダール先生が「恋愛論」で仰るように彼女の中でエッチな妄想がどんどんふくれあがることだって大いに期待できる♥ とりあえず風呂に入って(これ重要)、とりあえず飯を食って酒でも飲んで、とりあえずふとんに入る。その間浴衣をはだけるとかしてちょいちょいそっち方面に意識を行かせるようにすれば、性交成功の確率は3000倍くらい上がったのに。ああいう無理して性欲を堰き止めてるっぽい女はセルフ寸止め状態だから、ひとたび一線を越えるとありえないくらいにひーひー「乱れる」ことも期待できたのに。和風旅館の小道具、浴衣の紐や座椅子や梁なんかもうま〜く使えばいいのに♥♥♥ ちなみにブチッと唐突に終わるタランティーノみたいなエンディングは文句なく素晴らしい! 【皮マン】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-12-31 11:32:01) 36.《ネタバレ》 全体的に、面白みの少ないストーリー展開。小津や黒澤に見られるセリフの深さと映画としての表現力が足りない。後半、電車に乗った後、2つのストーリーが考えられる。一つは幾度となく訪れる葛藤の中で、姉が弟のために、見切りをつけ別れるものと。それと本編、姉さんが「次の駅で降りよう」と温泉街で泊まって女として生きるもの。 この映画は、温泉街で一緒に泊まることを選んだ姉に対し、弟は姉を慕うだけで女として愛することが出来ず、酒に逃げてミジメに死ぬって・・・つまらない。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-08-05 22:43:18) 35.《ネタバレ》 断ち切れぬ未練や、押し寄せる時代の流れを描いた良作だと思います。と鑑賞して頭で考えたのですが、心に響くほどの内容でもなかったかなというのが正直な感想です。 【川本知佳】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-07 14:13:27) 34.筋は分かりやすい。古き良き日本人の良さと悪さがどちらもよく表現されていて、情緒もある。 しかし、近親的なタブー恋愛、義理の親戚との軋轢といった、割とドロッとした題材があまり自分の趣味ではなかった。 迷いなく義姉にアタックし続ける加山雄三にもあまり感情移入はできない。あんな嫁さん欲しいとは思うが。 【ポン酢太郎】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-12-01 20:52:46) ★33.《ネタバレ》 この映画は「君と別れて」を思い出す。あの映画の水窪澄子のような眼差し、表情をする高峰秀子。二人の男女の距離と目的地への距離を縮めながら進む列車、それを支え道となる橋。 特に終盤、列車で徐々に距離を縮めていくシークエンスはドキドキさせられる。列車は絶えず動き続けるし、止まる駅でも乗客の乗り降りで運動は続く。 最初は他の客がいて弟が立ち続け、次第に背中越しに、やがて向かい合う。姉の横で転寝中のオジサンにヤキモチめいた気持ちを覗かせるのが面白い。 物語は軽トラックがスーパーの宣伝を高らかにする場面から始まる。新しい時代を象徴するスーパーの波、戦後のバラックから店を守り過去の亡霊に魂を繋がれたかのような人間たち。特に義姉のヒロインを演じる高峰秀子は。 義弟の加山雄三も出前のソバを食べても帰れば姉の手料理を食べたくなる。本当に食べたいもの、欲しいものはそれなのだから。 この頃からパチンコや麻雀だけで生計たてちゃう奴がいるのね。それすら出来なくなった人間は家族を残して簡単に首をくくってしまう。 冒頭で何かを心配そうに見つめていた義姉は、そんな義弟が無事に帰って来るのを毎日待ち続けているのだ。ちょっとくたびれた表情も見せる義姉。 義弟はそんな彼女を尻目に毎晩遊んだり警察の世話になっている。 後の若大将も劇中では筋金入りのニートな馬鹿大将。そんな男が、いつしか愛する義姉のため自分なりに働き始める。義弟を動かすのは家族を想う愛だけでなく、元々血の繋がらない“異性”に対する愛も強い。義姉も弟としてでなく、いつしか異性の“男”として心を許すべきかと悩みはじめる。前の夫の面影が、そんな彼女に中々ふんぎりを付けさせてくれない。 わざわざ寺に呼んでおいて「明日」などと言って焦らす。それを言うためだけに待ちつ待たせての寺での会話。 あれだけ焦らしておいて二人きりの旅館では「ああやっぱり」的な。霧の中を走る列車から、あえて時間のかかるバスや宿での宿泊を選んでおいてだ。 でも、その理由は弟が姉の本名ではなく最後まで“姉さん”と呼び続けたからでもあるのだろう。もし弟が姉を名前で呼び、彼女を本当に“女”として受け入れていたのなら・・・そんな事も考えてしまう。 諦める心、最後の電話、失って初めて“愛していた”と思い知らされる後悔。女はようやく愛しはじめた男を探しに駆けていく。身も心も、髪も乱して。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-10-11 01:52:11) 32.《ネタバレ》 ふーん。森家の面々の、なんとも、その顔いでたちの”濃いーこと!”三益お母様を筆頭に、加山も草笛も白川も皆かっちょ良すぎ。東京ならモデル事務所開けます。(おまけに彼女はボンドガールだし)そう、動物でいうとネコ系統ですね。べつに悪気はないんだろうけど、皆、責任感ナシ。勝手気まま。そっけない。。。。一方で、長い間、実質酒屋を女手ひとつで切り盛りする、まじめでしっかりもの、大地にきちんと足をつけた、未亡人の御嫁さん高峰秀子!!こちらはさしずめ、犬系統です。そう、健気な”柴犬ちゃん!!” この作品のいいなあとおもったのは、やはり!終わり方!!なんじゃこりゃ!オニーアクマー!!!いきなり急転直下!サスペンスもまっ青な怒涛のラスト!ふつうなら、性格もいいし、とてもいいひと、だれがみても、すばらしい女性。なにも悪いことしてない。か弱くも健気な女性。幸せに暮らして欲しい!そんな女性を”これでもか、これでもか!!”と不幸のズンどこに突き落とす!!突き落とす!!がんばれ義姉さん!!負けるな”高峰秀子!!” ”ふんばれ!森田礼子!!”追加!そう、まじめでいいひとって、突っ込みにくいんだよね~。 【男ザンパノ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-05-14 02:06:14)(良:2票) 31.《ネタバレ》 一途であるとか、けなげとか。身を引きますとか、忖度するとか。慎ましやかであるとか、私は大丈夫とか。最悪のシナリオはそんな良かれと思っているようなものの上に描かれているという映画。だから見終わった後、しんどい気持ちになります。こわい女だよ。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-02 19:46:01) 30.昔の日本映画だから良い、という訳では決してないのだが、これは良い。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-21 00:25:11)(良:1票) 29.《ネタバレ》 高峰秀子を筆頭に、演者達が皆素晴らしく演出も秀でていると思う。 能天気だけど一途な義弟・幸司(加山雄三)、感じの悪い義妹ぶりの久子(草笛光子)&孝子(白川由美)、そんな娘、息子、義娘に囲まれた母(三益愛子)等。 タイトルが示すように、義弟に告白された礼子だけじゃなく、幸司、義母、義妹、スーパーマーケットが出来ての商店街の店主等、皆心乱れました。 ついでに観ている私も心乱れました・・・特に、ルリ子(浜美枝)のチャラチャラ女っぷりの場面では・・・ ラストは唐突に終わったようにも思えるが、髪を乱した艶めかしい高峰のアップは映画史に残るワンシーンだと思う。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-08-11 07:02:33) 28.《ネタバレ》 長男が戦争から帰らず、長男に嫁いだ妻がそのまま家に尽くす。 高峰秀子演じるこの未亡人は、次男がひたむきな愛を抱くのもよくわかるほどできた女性。 古き良き日本人女性の理想像といった感じで、今の時代では想像できない。 酒屋を切り盛りしてきた義姉なのに、店をスーパーにするのに邪魔者扱いする家族に抵抗する次男。 このあたり、母や長女らのいやらしさが実に巧みに表現されていた。 日本人の情緒にぴったり合うような成瀬監督の描写が目を引く。 ただ、設定やキャラも含めてちょっと古い感じがして、どっぷり感情移入するまでには至らず。 乱れる女心ということだろうけど、あれでは次男が生殺しのようで気の毒。 加山雄三は中年以降の歌っている若大将のイメージしかなかったけど、ずいぶん印象が違って最初はわからなかった。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-07-31 00:12:52) 27.《ネタバレ》 「高校三年生」がスーパーの1周年記念セールの音楽となって流れる60年代、世の中は大型店の進出によって小売店が立ち行かなくなっていく。戦後のバラックから女手ひとつで作り上げた酒屋にも、取り壊してスーパーに改造という話が持ち上がる。 前半はそうした深刻な社会派ドラマの様相も見せるが、義弟幸司の告白によって一転して純愛映画へと変身。 義姉さんへの思いや甘え、一緒にいたいという願望から、わざと心配をかけさせる気持ちがよくわかる。また18年間も家を守ってきたとはいえ、女心の揺れる気持ち、乱れる心、これまたよくわかる。状況打開のため礼子は亡き夫の写真をトランクにつめ、身を引こうと決心する。しかしそれでも追いかける幸司。 幕切れは意外とあっけなかったが、自殺か事故死か、あの後どうなるのだろうか。乱れた心は・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-07-05 21:42:31) 26.《ネタバレ》 「乱れる」感情を、画面構成、カット割り、演技でこれほど見事に表現できるのは見事としか言いようがない。しかも、乱れ方が現在の価値観では、何もそこまで深刻にならなくても、とも思えるレベルなのに、その心理を、目で、仕草で、後ろ姿できっちり表現してしまう高峰秀子の演技力には脱帽。しかし、衝撃的なラストは、もっといろんな展開が有りうるのに、突然天災のように寸断された感じで消化不良である。当時の価値観では、禁断の愛はこの程度の乱れ方でも死で締めくくるしかなかったのだろうか? それとも、敢えて意図的に消化不良感を与えようとしたのだろうか? このラストを外してもう少し尺を伸ばしても、いい映画になりそうだ。ただ、なんだかんだ言っても、高峰秀子の魅力、演技力、それを活かしきる成瀬監督の力はハンパないと感じたことは確か。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-01-15 17:22:39) 25.未亡人となった女性と11歳年下の義弟との愛の行方を描いたドラマ。 ヒロインの現在置かれている状況や立場をしっかりと描きつつ、店の経営が逼迫という サブストーリーが絡んでくるので、ガチガチのメロドラマという印象はない。 そういった設定に無理がないせいなのか、丁寧に描かれているせいなのか、 ヒロインの胸の内の苦しみがよく伝わってきて、男性が観ても感情移入がしやすい。 義弟を演じる加山雄三は好きな役者さんではないが、それほど違和感は覚えなかった。 高峰秀子は文句なしの好演で、ヒロインのキャラには適役だし、その描写も見事のひと言。 終盤の展開も悪くはなく、気持ちは引っ張られたのだが、オチはこれがベストだとは思わなかった。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-19 18:48:49) 24.ハッピーエンドを最後の最後まで期待してた。 死体を運んでいるシーンが出てきても、まだ生き返るのではないかと期待した。 そしたら突然すぎる「終」が・・・ そんなぁ~~~堪忍して~~~ 【アキラ】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-03-16 23:35:16)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS