みんなのシネマレビュー

NO

NO
2012年【チリ・米】 上映時間:118分
ドラマ政治もの実話もの
[ノー]
新規登録(2015-01-19)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2015-03-11)【+】さん
公開開始日(2014-08-30)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督パブロ・ラライン
キャストガエル・ガルシア・ベルナル(男優)レネ・サアベドラ
製作総指揮ジェフ・スコール
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞(投稿無) エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【変更順】
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

別のページへ
1


5.“成し遂げたこと”の価値が大きいほど、その当人は感情の置き場所に戸惑うものかもしれない。
主人公一人が信じた「目的」を果たし終えた後、それまでと変わらずに広告を作り続ける彼の瞳が印象的だった。

独裁政権下のチリでようやく許された反対派CM放映の権利。
自らも国外追放を経て帰国した広告マンが、反対派に与し体制の転換を目論む。
事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、長きに渡り恐怖政治で支配を極めていた独裁政権に対峙する主人公が、あくまでも広告マンとしての戦略・知略を尽くすさまがとてもユニークで興味深い。

恐怖や不幸に打ち勝つものは、それによる悲しみや苦しみを訴えることではなく、それを一蹴する多幸感と未来だということを、この映画は雄弁に物語る。

勿論、現実はそう安直なものではない。
実際に圧政に苦しんだ人々の苦悩はそう簡単に振り払えるものではなく、すぐさま“未来志向”になれるわけではないだろう。
ただし、たとえそのCMを見ていた一時だけでも、打ちひしがれた心が和らいだなら、そこから未来は開ける。

「今、この国は未来志向だ」

主人公がプレゼンの前の常套句としているように、重要なのはこれから見るものが「未来」であると意識することだ。
「NO」という主張と選択。その価値と可能性を“真実”というエンターテイメント性で彩った快作。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2015-01-19 13:54:07)(良:1票)

4.《ネタバレ》 実話に基づいた話。ピノチェト軍事独裁政権下の1988年。国際的圧力から政権信任の国民投票を行うことに。SI(信任)とNO(不信任)の両陣営に許された選挙活動は、テレビの深夜枠15分×27日間のみ。国際世論に向けた茶番、出来レースであることは、何より、強権政治に馴らされた国民が感じていて、NOに投票するリスクを負うくらいなら棄権するという風潮。不信任陣営の幹部は、勝負ははなからあきらめており、与えられた放送枠を使って、過去の暴虐の被害を訴えることに固執ぎみ。そんな中で、不信任陣営に協力を請われたCM屋(主人公)が、国民を投票所に向かわせるべく、暗い過去を語るのではなく、明るい未来を示すイメージ戦略によって、本気で勝ちに行く。というような話です。未来志向といっても、まさにイメージ戦略のみで、政治的な内容は空っぽなのですが、そのおかげで、生臭くならずに済んでいて、絶妙なバランスが保てていると感じました。主人公イケメンの涙目が印象的。いい歳してスケボーはどうかと思う。 camusonさん [DVD(字幕)] 7点(2023-04-26 17:49:09)

3.《ネタバレ》 ■1988年のチリのピノチェト大統領の信任国民投票、独裁政権が国際社会の圧力に負けて形だけでも行うということでなされた国民投票だったが、当初の予想を覆して大統領が不信任(NO)されたという実話を、NOキャンペーンを担った広告マンを軸に描いた映画。本映画の3割ほどが当時の実際の映像だという。題材は非常に意義深いもので、この歴史的事実は多くの人に知られるにふさわしい出来事だと思う。

■描かれている出来事そのものは劇的だし面白いもののはずなのだが、映画は非常に淡々と進む。最初の方では「不信任が勝ったら奇跡」と当の不信任の陣営が口をそろえて言っていたのに、いつのまにか不信任遊星の状況になりピノチェト他政府側が必死になっている。いくらドキュメンタリータッチだと言っても、何が間にあってこの逆転が起きたのか、ビデオ撮影している以上のことがほとんど描かれていない。

■実際には、かなり入念な調査、準備、多くの人の協力とムーブメントがあったらしい。「「ピノチェト・ノー」の運動」(http://www.tufs.ac.jp/ts/society/masaaki/news/no.htm)のページには詳しく出ているが、こちらを読んでいる方が手に汗握ってしまったのはやや残念なところでもある。 θさん [DVD(字幕)] 6点(2018-07-10 00:20:58)

2.《ネタバレ》 この映画は実に全編中3割が当時の資料映像だ。だが当時のチリを知る人でもなければ観ている間はそれと気付かない。「史実」部分と映画部分とをうまくつなぐ手法として、撮影には古い日本製カメラが使われている。つまり古い資料映像に合わせて映画部分も古い画面にしてしまったわけ。この古~いチカチカ画面の効果がけっこうすごくて、わりと呑気な日常の中に軍事政権の弾圧が踏み込んでくる切迫感がある。なぜなら「弾圧」場面は本物だからだ。戦車も本物なら本当に警棒で人が殴られているし実弾が発射されている。

その過酷な現実に主人公は「明るく楽しい反政府CM」で対抗する。そのCMもやはり本物。当時の政治家も登場するし中には映画パートにまで出演している人もいる。調度品も当然当時の品物が揃えられていて、丸いブラウン管TV、ごっついビデオデッキ、最新家電の電子レンジが主役顔で強調されているのが楽しい。

この映画のストーリーはチリの現実の政治を扱ったものなので一筋縄ではいかない。単に「正しい側」が巨悪に対して勇敢に戦う、ということだけではなく、その葛藤や、結果として今のチリに何がもたらされたのかまでを含んだ複雑なメッセージになっている。一国の歴史の一場面を描いた作品だが、込められたメッセージは時空を越えている。それが映像表現として具体的に時空を越えているのが画期的だ。

というわけでなかなか素晴らしい作品なのだが、正直とっつきは悪いと思う。ドキュメンタリー風にBGMがほとんどなく(だからCMテーマソングが耳に残るのだが)、ホームビデオみたいに雑に撮ってつないだだけに見えるシーンも多い。役者の演技も抑えられていて説明は最小限。だから出演者もみんな「資料映像」の現実の人間に見えてくる。この映画はそのハードルを超えて観ようとすれば色んな所に面白さを感じるし現実の複雑さも感じられる。何度も観返す価値がある映画だ。 tubirdさん [DVD(字幕)] 8点(2015-09-26 00:03:42)

1.《ネタバレ》 まあ、結局のところ大衆が求めているのは、国家の発展でも理想的な世界に導くイデオロギーでも無く、日々の糧と欲望が満たされることであるということなんですよね。

で、「NO側が勝つと日々の糧が失われるかもしれないよ?今のチリを作りあげた現体制の下で更なる国家の発展を!」というある種イデオロギー闘争を仕掛けてきたYES側に対し、「日々の糧はNOが勝っても変わらない!あとは自由だ!」とシンプルに人間の本能に訴えかけたNO側が最終的には勝ったわけです。

国を発展させたがために日々の糧を得ることに慣れ、自由を求める国民にNOを突きつけられたYES側、自分達の主義主張よりも勝利を優先したがために国民から支持を得たNO側・・・国を治めることの難しさを感じましたね。 TMさん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-01 08:19:16)

別のページへ
1


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.00点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
500.00% line
6120.00% line
7360.00% line
8120.00% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2012年 85回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS