みんなのシネマレビュー

異端の鳥

The Painted Bird
(Nabarvené ptáče)
2019年【チェコ・スロバキア・ウクライナ】 上映時間:169分
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
[イタンノトリ]
新規登録(2020-10-19)【Y-300】さん
タイトル情報更新(2020-11-22)【Y-300】さん
公開開始日(2020-10-09)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督ヴァーツラフ・マルホウル
キャストステラン・スカルスガルド(男優)ハンス
ハーヴェイ・カイテル(男優)司祭
ジュリアン・サンズ(男優)ガルボス
バリー・ペッパー(男優)ミートカ
ウド・キア(男優)ミレル
原作イエジー・コジンスキー
配給トランスフォーマー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞(投稿無) エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【変更順】
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

別のページへ
1


12.《ネタバレ》 第二次大戦時、ナチスのホロコーストから逃れるために地方へと疎開したあるユダヤ人少年の苦難の旅路を全編モノクロ映像で描いた不条理劇。ほとんど音楽も使われずセリフも必要最低限、ただひたすら主人公の少年が頭のイカレタ登場人物たちに酷い目に遭わされ続けるというお話で、しかもそれが170分続くというもはや苦行と言ってもいい映画でした(笑)。楽しいだけのエンタメ映画とは真逆に位置するいわゆる芸術系の作品なんでしょうけど、こーゆー作品の評価のポイントとなるのは監督のセンスに自分の感性が合うかどうか。正直言って、自分は全く合わなかったです。疎開先の自分を虐めていた叔母さんが心臓発作で急死してから、ただひたすらこの少年を好奇の目で見たり暴力を振るったり性的搾取の対象にしたりとさまざまな頭のおかしい人々が出てきては自ら破滅してゆくという展開が延々と繰り返されてゆきます。リアリティはあまりなく、なんだか寓話に近いエピソードがひたすら羅列されてゆくというその内容に、自分は昔読んだ大岡昇平の『野火』を思い出しました。あの小説も何がいいのかさっぱり分からなかったけど、次々と繰り出される強烈なエピソードに頭がくらくらして良くも悪くも印象には残るなという感想を持ちましたが、本作も同じような鑑賞後感。確かに芸術性は高いのでしょう。突発的に描かれる暴力的でエロティックなのにどこか美しいシーン、妙に心に残る個性豊かな登場人物たち、人間的な魅力を一切感じさせないまるで世界を写す鏡のような主人公、そして最後に明かされるのは彼の名前……。3時間もあるのに、最後まで観客の興味を捉えて離さない深いテーマがきっとそこにはあるのだろう。でも、自分はもういいです(笑)。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2023-06-22 08:39:21)

11.《ネタバレ》 むかし『LIMBO』というゲームがあって、ゲームではあるのですが個人的になんか本作に色々似てるな、と思ったのですね(特にモノクロで、かつ音楽が無い、というあたりが)。

個々の描写の凄惨さは高度ですが、全体としてはストーリーはごく淡々と進む、とゆーか、その残虐行為がごく淡々としたものに(途中から)見えてくる、とゆーか、静かな様でコレはごく「悪しき」静けさ、だとも思いましたかね。

一方で、お話(個々のエピソード)の起承転結自体には意外と因果応報な側面も無くはない…とゆーか、発端の暴虐に対する「復讐」が描かれる場面も結構多かったりするのです。ただ、此処からもやはりごく「悪しき」モノがまた感じ取れる…とゆーのが、鑑賞者としての我々さえ(少なくとも私は)その「復讐」の場面において次第にどこか確実に「胸が空く」のを覚える様になる(覚えてしまう様になる)、そのコト自体が私にはもはや一種の「恐怖」でしかなかったです。その意味でも、諸々とやはり実に恐ろしい映画だ、とも思いましたね。

もう一つだけ、コレもごく限定された時代・場所・状況設定を舞台背景にしている様に見せかけて、種々の工夫や少し非現実的なまでにショックシーンが連続する展開は本作を多分に寓話的なつくり話にも見せている、その意味では、架空と現実の「好いトコ取り」をしている様な映画だ、とも個人的には感じました(コレって、率直に相当に難しい仕事だろうな、とも)。傑作かと。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 9点(2022-01-30 01:55:38)

10.《ネタバレ》 戦時中の残酷さを示すシーンは僅かで大部分が村人個々人の残忍性を手を替え品を替え描き出しています。ほんの顔見せ程度であってもステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ウド・キア、バリー・ペッパー、ジュリアン・サンズが出演しているのに驚きます。少年の受難が極端過ぎてどことなく醒めた目で眺めていました。章毎に区切られた作りで分かりづらさは無かったものの、169分のダラダラ感にグッタリであります。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 6点(2021-12-22 15:12:27)

9.《ネタバレ》 悪魔の子の行く先々で、悪魔的なことが起きる。
しかし、この世が悪魔のような世であり、この子は旅人だった・・

というような寓話かと思ってたら、ナチスの手から逃すために、
おばさんの家に預けてもらってたところから話の始まる、現実の話だったことがわかる。
それがラスト分かると、劇中の、あのコトもあのコトも、
ほんの7~80年くらい前の、この世界で起こってたことなのだと気づかされる。

鑑賞後の、気分の落ち込みは、かなりハードだった。
(この落ち込みが、感性がマヒしたものだったと、レビュー読んで、気づかされた・・) トントさん [DVD(字幕)] 7点(2021-05-16 18:42:57)

8.《ネタバレ》 《ネタバレかもしれないし、勘違いかもしれない》父親の腕の番号を見て、ホロコーストから逃がすために自分のことを捨てたと気づき、愛情とともに自分の名前を思いだしたという解釈でよろしいんでしょうか?(自信がない)。うーん。芸術的な雰囲気を漂わせつつ、結構グロい。感情の読み取りづらい少年の物語。とくれば、ワタシにとっては「ブリキの太鼓(1979)」。彼の作と同じ点数にしたいと思います。オラは、こういうのは好きではありません。小学校で見た「砂漠の冒険(1969)」っぽくもあったか。 なたねさん [DVD(字幕)] 3点(2021-04-14 20:35:05)

7.いい作品ですが、感情的に落ち込んでいる時に見てはいけません。
生きていることが辛くなります。 海牛大夫さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-13 22:21:03)

6.《ネタバレ》 ジョジョ・ラビットの明るい部分を根こそぎ奪い去ったダークサイド版。平日夜にもかかわらず結構入っていた観客が、一度もくすりともしなかった。ストーリーだけでなく、登場人物の表情も、美しい風景も何もかもが暗い。モノクロだからというのではなく、描いている世界が心の奥底を寒々とさせる暗さを持っている。
正直、ユダヤ問題は一般の日本人の理解は及ばない。私も分からない。ペインテッド・バードは主人公の少年を指すのだろうか、それともユダヤ人を指すのだろうか。いずれにせよ自ら望んでいるわけでも目指しているわけでもないのだから、異端という言葉は当たらないと思う。原題通りでよかった。
首まで埋められた少年の周りにカラスがいるポスターを見て、ホラーではないかと思っている方へ。ホラーではありません。安心して見てください。代わりに違う種類の恐怖が待っています。
169分という上映時間にためらっている方へ。大丈夫です。少しも長いことはありません。ただ、見終わった後に沈んだ気持ちが長い時間続きます。 漣大五郎さん [映画館(字幕)] 7点(2021-02-17 13:20:31)

5.《ネタバレ》 凄惨な描写と長い上映時間を覚悟して観に行ったのだが、長さはさほど感じなかった。
ただひたすら、少年とともに次々と押し寄せる絶望に耐える作業。
映画冒頭の少年の怯えた目は、次第に輝きを失って、父親との再会の時点では何者も映さなくなってしまっている。
涙ながらに息子を抱きしめる父親と、他人事のような目をした息子。
あれだけつらい目に合えば、自分を捨てた両親を恨んで当然。
しかし、我が家に向かうバスの中で目にした、父親の腕に刻まれた収容所の囚人番号で、少年は両親の心中を少し理解できただろうか。 roadster316さん [映画館(字幕)] 8点(2020-12-01 23:42:29)

4.《ネタバレ》  
悲惨な感じであれば「炎628」という映画がある。
同系統な悪夢として対を成せる程の映画ではないだろうか?

本作はモノトーンの悪夢が凄まじくクリアな画面を構成していた。
そして、演出が抑えられてるから意外とあっさりと感じてしまうのも異質。
これをネチッこく演出してたら、相当なトラウマが残るの必至だな、と思った次第。

たしかあの主人公って原作じゃ「耳が聞こえなくなってた」とか聞いたけど、違うんだっけ?
まさに身体を削るように感情を失って、最後の最後には発言すらもしなくなった。
色んな人間と出会い、嘲られ、翻弄されたがゆえに、ただただ地獄を征く。
本人は「ただ生きている」と意識してるだけのままに。
それは、老人に彩色されて、天空に飛び立ち…
同胞から迫害を受けて、死んでいった鳥のようでもある。

最後、バスの中で自分の名前を、少年は綴った…
それは正しき道への帰還を意味するのか?
それとも、あれこそが鳥が彩られたのと同じなのか?

異端の鳥の最期をあれこれ考えてしまう。

    *
    *
    *

炎628と合流して「異端の炎~やってやるぜ!~」って映画にしてくれたら神!
スタローン&ショワルツェネッガーのように。

あ、真面目な人怒っちゃダメですよ♪(てへぺろ★) 映画の奴隷さん [映画館(字幕)] 8点(2020-11-18 17:42:21)

3.《ネタバレ》 事前の宣伝文句のせいか、それとも過分に期待しすぎたせいか、思ったほどの感想を持ちませんでした。 ただひたすらに残酷で、それでいてどこかユーモラスな描写の連続です。 で、主人公の無口で無表情な態度のせいか、父親が現れても本当にこの人は肉親なのか、ただの人さらいなのかわかりませんでした。 少年同様、観ているこちら側までもが、何も感じない人間に染まってしまったのかと戸惑いました。 最後にバスの窓ガラスに自分の名前を書くあたりで、わずかな希望のようなものが垣間見えたように感じました。 まあ、観て損はしないと思いますが、人にはあまりおススメしないと思います。 ミスプロさん [映画館(字幕)] 7点(2020-11-10 18:10:34)

2.《ネタバレ》 【前置き】
重く・苦しい映画ながら、鑑賞しながら頭の中に何故か本作の副題が浮かんできた。
「世界チョイ住み!(かなり悲惨な状況付き)」・・・某国営放送の番組から拝借
「名も無き少年 ~一期一会じゃなきゃやってらんない~」・・・某有名な映画から拝借 とか・・・
冒頭からふざけてしまい、すみません。
 
【本題】
本作鑑賞のきっかけは、滅多に5点満点を出さない日経紙金曜夕刊の文化欄で本作が満点評価されていたから。
また、全編がモノクロで陰影に富んだ自然の描写が荘厳で素晴らしいとの評もあった為。
金曜朝9時、私も含めて観客は5人と言う環境で鑑賞した次第。

凄まじい映画だった。
私は開始数分で、本作がモノクロで有る事に感謝した。
カラーだったらとてもではないが正視に堪えない場面の連打。

物語の構成は、ナチスドイツの迫害から逃れるべく両親と離れ叔母の下に疎開してきた主人公の少年(役名は無い)の
様々な体験を短編形式で綴っている。
心温まるエピソードはほぼ無く、人間の持つ業や悪しき部分を寓話の形を借りて極めて冷めた視点で描いている。

主人公の少年の描き方が興味深い。
物語当初は、酷い方法で殺されたペットの小動物の亡骸を泣きながら埋葬してあげる優しい面を持っていたのに、
エピソードが進むに従いどんどん無表情になり言葉を発しなくなり、しまいには自らの手で人を殺めてしまうまでになる。

小鳥屋の老人の最期に少年が取った行動の意味。
若い女性に対し抱いた思春期らしい思いと、嫉妬から取った過激な行動の意味。
色々と考えさせられた。

観ている私も少年の体験に併せて各エピソードで綴られる描写に耐性が付いてしまうのか、酷い事の数々が描かれているにも関わらず、
終盤はいたって冷静にスクリーンを見つめている自分に驚いてしまった。

人間と言う物はこの私も含めてつくづく罪な存在だと思いつつ、何故かこの手の作品にありがちな鑑賞後に重たい思いを引き摺る事も無く
私は家路に付いた次第。

【終わりに】
本作にとっての一服の清涼剤とも言える3人に付いて書いておかなければならない。
ハーベイ・カイテル、ステラン・スカルスガルド、そしてバリー・ペッパーの登場は予期していなかっただけに驚いた。
そしてその役回りも心に残るものだった。

それにしても、バリー・ペッパーに狙撃銃を持たせるとは制作陣の皆さん判っていらっしゃる。このシーンは思わずニヤリとしてしまった。 たくわんさん [映画館(字幕)] 9点(2020-10-19 11:55:49)

1.《ネタバレ》 ひたすら続く暴力描写に目を背けながら観ていた。
どうして同じ人間がこんな恐ろしいことを他の人間にできるのかと。

しかし、少年をレイプしていた男がネズミがうじゃうじゃいる穴の中に落ちたとき、自分は全く動じずにスクリーンを見つめていた。
むしろ「やった!」と喜んでいた。当然の報いだと。
なんなら落ちる前から「落とせ!落とせ!」と期待していた。
結局、自分も暴力を肯定していることに気付いて怖かったなー。
その根本は「少年が彼から逃げてほしい」というものであったとしても、あの男にくたばってほしいと思っていたことに変わりはない。

「これは悪だ」と信じてしまったら、それに暴力を振るうことを悪だとは思わなくなる。
第二次世界大戦時に数多のユダヤ人が犠牲になったホロコーストに限らず、ほぼ全ての暴力、殺傷はその心理から来るのだろう。
そして、自分も他人事ではない。 Y-300さん [映画館(字幕)] 9点(2020-10-19 09:29:30)

別のページへ
1


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.25点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
318.33% line
400.00% line
500.00% line
6216.67% line
7325.00% line
8325.00% line
9325.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS