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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  ワルキューレ だいぶどうでもいい話かもしれないが、ひとつ面白いことがあった。 「慎重もしくは臆病なせいで決断ができず、主人公と揉める上官」というのは映画でよく登場する。そして、そういうのが出てきた場合、常に正しいのは主人公で、上官が間違っているのである。これは私の知る限りではあるが、100%必ずそうである。 しかし、本作では、上官の判断は事前の打ち合わせ通りにしなかった点で正しくはなかったが、結果的にはそこまで間違ってもなかった。映画の定番通りにならない掟破りがあって面白かったのだが、なぜそんなことになったかといえば、それが史実だからなのだ。あの上官は、実際ヒットラーの生死が確認できないとして、作戦を実行しなかった。ランチに行ったのも事実だそうだ。 この映画はだいぶ史実に則って作られている。 この映画で興味を持ったので、このワルキューレ作戦についてwikiでも見てみたが、当時の記録が驚くほど詳細に残っていて、そして、本作はそうした事実にだいぶ忠実に作られていた。また、当時の建物や戦車などもかなり正確に再現しているそうな。 話の筋としてはそこまで大したものではないのだけれど、史実の再現ドラマという感じで、楽しむことができた。[インターネット(吹替)] 7点(2023-10-11 07:02:16)《改行有》

22.  アルゴ 《ネタバレ》 映画を作るとという壮大な偽装工作までして人質の脱出を図るという展開は非常に面白かった。 そんなドラマみたいな話が実際にあったというのだから驚きだ。 ただ、物語の後半、脱出の当日になってからは、ごく平凡な「スリリングな演出」に終始し、また、いかにも作り話的な展開ですこし興ざめした。 いくら何でも、作戦の前日に中止命令が出たり、事務所の電話にギリギリ応答できたり、ちょうど脱出のその日に敵にメンバーの素性がバレて、あまつさえ、飛行機の離陸の瞬間ギリギリまで追いかけられるなんて、ちょっとあまりにリアリティ無視でエンタメに走りすぎである(実際、その当たりは当然全て事実と異なる)。 映画として成立させるには仕方なかったとは思うけれど、あそこまでされてしまうと、「実際にあった出来事」から「フィクションのアクション映画」に引き戻されてしまった。 まあ、十分に面白い映画であった。ただ、そこまで突き抜けた魅力があるわけでもない。アカデミー賞を取ったのは、一にも二にも、愛国的な映画だったからであろう。[インターネット(吹替)] 7点(2023-07-31 03:13:01)《改行有》

23.  ジーパーズ・クリーパーズ 前半部分は、世にあふれる「激突」パクリ系の展開。アメリカでの評価を見ると「前半はいいけど、後半がだめ」みたいに書かれているんだけど、前半からすでに駄目だろ。こんな見飽きた展開もういい。 ただ、「激突」のように、敵が何者なのかよくわからないまま続くことはなく、途中から割とはっきり正体が映し出される。それはそれでなんだか興ざめ。 あとは、主人公きょうだいの行動が逐一アホでイライラする映画だった。この手のアメリカホラー映画の登場人物がアホな行動をするのはある程度お約束かもしれないが、どうにも耐えられない。 別に怖くもないし、話もチープだし、ただただイライラするし、かなりの駄目映画。[インターネット(字幕)] 2点(2023-07-31 02:17:06)《改行有》

24.  ウォーターワールド USJのアトラクションになるくらいなのだがら名作なのだろうと思って見てみたが、面白くない。 設定はよかったし、世界が海に沈んだ後で、人々がどんな生活を築いているかが描かれており、それだけで単純に楽しめる。 しかし、それ以外に見るべきところはあまりなかった。 とにかく主人公の性格の悪さにげんなりする。口数の多い少女に腹を立てて海に落としたり、よかれと思って飛行機を落とそうとしたヒロインに激怒し髪の毛を切り落としたりと、冒険活劇の主人公にあるまじき、人間としての器の小ささにドン引きだった。 海で会った男に女を売ることで一旦交渉成立させといて、後からなかったことにする身勝手さと、それに怒った相手を容赦なく殺す残虐非道さにも、更にドン引きであった。 ずっと一人で生きていたから心が閉ざされてしまった主人公が、二人と過ごすうちに徐々に打ち解け、心が穏やかになっていく、という展開にしたかったのはわかるが、それにしてもひどすぎないかい? ちなみに、この映画って、ものすごく「マッドマックス2」を彷彿とさせる(パクリ?)。 世界の設定も、衣装やメカも、ストーリー展開も、まるで、マッドマックスの海版と言いたくなる作り。 しかし、マッドマックスのマックスは、心を閉ざしていても、常にかっこよかったのに、何で本作の主人公はこんなにも魅力のない人物にしてしまったのか。性格のみならず見た目もハゲのロン毛でダサいし。 あと、少女もかなりうっとうしかった。主要な登場人物にこんなに思い入れが持てなきゃ楽しめるはずがない。 あとは、古い映画とはいえ、映像面で残念なところが多かった。特に、飛行艇に乗ってるシーンはまるで、ドリフのコントを見てるようであった。[インターネット(吹替)] 3点(2023-05-31 08:42:14)《改行有》

25.  レヴェナント 蘇えりし者 映像は素晴らしい。自然の美しさと厳しさが全編大迫力で味わえる。 痛み、寒さ、飢えといった感覚がひしひしと感じられて、極限状態でのサバイバルを疑似体験してる感覚になれる。 それも、相当にこだわったという撮影や、役者の身体を張った演技によるものだろう。見事。 まあ、少々リアリティにはかけていた。あれだけ満身創痍の状態で、一人で極寒の世界を生き延びたのはさすがに現実離れしすぎている。傷だらけの体に折れた足、極寒の世界で川に流される、食い物はほとんどなし、いや、死ぬでしょ…。 復讐に向かう時も、どうして隊長と二人だけで行くのかも謎。主人公を探しに行くときはあれだけ大勢で出かけていったのに。 いやあ、しかしまれに見る暗い映画だった。音楽も映像も陰鬱。展開としても、主人公はのっけから瀕死だし、息子は早々に死ぬし、孤独だし、広がるのは極寒の荒涼とした大地ばかりで希望が見えないし。2時間半、どんよりとした気持ちで過ごせる(笑) ストーリーはというと、特にひねりのない、サバイバルと復讐劇。 映像美だけで押し切ってアカデミー賞を獲ったな、という感じはぬぐえないが、その映像が素晴らしいんだからまあよし。[インターネット(吹替)] 7点(2023-03-02 00:58:02)《改行有》

26.  ラスト サムライ サムライ、ハラキリ、カタナ、ニンジャ、そして、よく分からない日本の「神秘」。 外人さんが思い描く、「ザ・ジャパン」がてんこもりな映画。 話としては、全然面白くはなかった。どうという話ではないよな。 わかりやすい嫌な奴が出てきて、そいつらを倒すという幼稚で短絡的な少年ジャンプみたいな展開はもういいっすわ。 しかし、トム・クルーズって、いっつもこんな役回りだな。 時代劇に登場してさえも、いつも通り、美人(小雪)をたらしこんじゃうんだな。 あの時代のサムライはとっくに実戦では鉄砲の方が強力であることは知っていたであろうが、それでも頑なに刀にこだわる渡辺謙のようなサムライもいたかもしれない。しかし、そんな古い価値観に囚われ続ける人間が、流暢な英語をペラペラしゃべるのはごっつい違和感を覚える。 アメリカ制作だが、日本の描き方はしっかりしていた。時代考証がしっかりしていた、と言いたいのではなく、我々が日常的に見る時代劇(たぶん時代考証なんていい加減)と変わらなかったので。ただ、森の中にヤシの木っぽいのが生えてるのは、誰か突っ込む日本人スタッフいなかったのか?[インターネット(字幕)] 4点(2023-01-28 16:04:33)《改行有》

27.  ミッドウェイ(2019) ミッドウェー海戦の史実に興味があるか、軍隊のドンパチものが好きでないと、楽しめない映画。 ストーリーはあってないようなもの。ドラマは大してなく、軍人とその家族の愛情とか、仲間との友情を描く程度で、この手の戦争ものには定番のネタ。でも描き方は極めてチープで面白くはない。 戦闘シーンは美しく、迫力のある映像で見ごたえは十分。またミッドウェー海戦に興味があるなら、あの時何が起こっていたかをドラマ仕立てで楽しく知ることができる。もっとも、逆にある程度あの海戦について基礎知識がないと、作中に何が起こったのか理解するのは難しいかもしれない。 お決まりの兵装転換のもたつき、無能な南雲、解析されちゃう暗号など、日本人の自分としてはなんともモヤモヤせずには見れない感じ。でもそれがいい。 ミッドウェーというタイトルながら、物語は真珠湾攻撃から始まって、「日本は卑劣で、倒すべき悪いやつ」というお膳立てを忘れないのは、やはりアメリカの映画だからであろう。とは言うものの、日本映画界も協力して作った作品であるのは間違いなく、それなりに日本軍を立てる描写も見られる。 総合評価としては、かなり見る人を選ぶ、マニア向けな一作という感じ。[インターネット(吹替)] 6点(2023-01-19 17:44:24)《改行有》

28.  13日の金曜日(2009) いやあ、やっと見たよ、13日の金曜日 子供の頃にテレビでやっていて、両親が見てたけど、当時は怖くて見れなかった。 今回、このリメイク版でやっと、きっちり通してみた。 まあ、分かっていはいたけど、怖くはないし、ストーリーも演出もどうということはない。「面白い」とはとても言えない。 けれど、「軽いエロに、軽いグロ。湖畔にやってきた無軌道な若者たち数人が次々襲われる。結局最後はバッドエンド」というホラーのテンプレの原作品を見れたのは、資料的価値としては面白かった。[インターネット(吹替)] 4点(2022-11-10 12:14:40)《改行有》

29.  グラスハウス 何のひねりもないありきたりストーリー。 なんだかよく知らないけど、ルールーだか、リーリーだかいう女優が売りの映画ですか。 映画ってのは「誰それが出てる」と言うだけで、内容がくだらなくても客を集められるんですかねえ。悲しい話です。 この映画で恐怖心を一番なくさせてるのは、 いつでも逃げれるのになぜ逃げない?  家に来た調査員は「二人部屋→一人部屋」などの異変に気づいていたのになぜ何もしない? というあたり。[ビデオ(字幕)] 3点(2022-11-10 12:04:59)《改行有》

30.  シャッター アイランド 全く予想できない衝撃のラスト。 なるほど~そう来たか!すばらしい。 難解な映画と言われていて、それは本当にその通り。 ただ、細かい部分を除いて、大筋だけならたいていの人は理解できるレベルではないだろうか。 そして細かい部分は、何度か見返すことで理解して、「ああ、そういうことか」となってまた楽しめる。 まあ、巻き戻しもできない、二度見るにはお金がかかる劇場で視聴する場合は、理解のハードルは高いんだろうけど。 もともと、映画って、現実と回想シーンが入り乱れた時、区別がつかなくなって混乱するんだけど、この映画はそれが顕著。どれが現実でどれが回想(というか妄想)なのかは、一度見ただけでは理解不能だろう。 まあ、もう少しわかりやすく作ってくれよ、と注文はつけたい。 でも、非常に面白かった。[インターネット(吹替)] 9点(2022-11-07 22:52:44)《改行有》

31.  ウインド・リバー 少女の死体が発見されることから始まるので、サスペンス仕立てかと思ったら全然違った。 事件の真相は物語の中盤で唐突に明らかになり、謎に迫っていく醍醐味も、意外な真実に驚かされる楽しさもないので、そこは期待して見ない方がよい。 話としては凄腕ハンターの主人公が弱きを助け悪人を倒すという勧善懲悪もの。そこに、先住民の問題をからめた感じのお話。 少女をレイプした胸糞悪いクズ共を主人公がバッタバッタと倒すのは爽快。勧善懲悪ものは単純なお話だけど、単純なだけに素直に面白い。 そして、主人公がかっこいい。渋い。悲しみを背負った男。ちょっと説教臭いところが玉に瑕だが、名台詞をよく吐く。「ここには雪と静寂しかない」に対して「ここの人達は雪と静寂以外を全て奪われた」とか、しびれた。[インターネット(吹替)] 7点(2022-11-07 22:24:14)《改行有》

32.  ペット・セメタリー(2019) 《ネタバレ》 ホラーの古典的作品だけあって、今更見ると、ありがちでひねりがなく、予想通りな展開のストーリーで、見てて退屈である。 禁断の秘術で死者を蘇らせたら、蘇った者はもはや別モノで、そこから悲劇が起こる…なんてのは手垢が付きまくった展開で、これからどうなるんだろう、っていうワクワクもドキドキもない。蘇った女の子は邪悪で殺戮に走り、登場人物が次々殺されていくわけだけど、見てても「はいはい、まー、そうなるわな」ってなもんですわ。 小説発表時、もしくは最初に映画化された当時、これがどれだけ怖く、また目新しいものであったかは知らないが、今、鑑賞に耐えれるような内容かと言うと、答えはNOである。 まあ、ラストシーンだけは、ちょっとインパクトはあったけれどど。あのあどけない幼児がこれから家族3人に手をかけられるという残酷な展開を予感させつつエンドロールはよかった。 まあ、でもそこだけだなあ。 ところで、どうでもいいつっこみをするが、娘が死んだのは呪いのせいでも何でもないよね。 両親は、庭が大型トラックが爆走する道路に面しており、その危険性を認識しておきながら、柵も作らず放置して、あまつさえ小さい子供から目を離す。 親の怠慢が招いた事故ではないか。随分と子供思いの両親ぶってるけど、あんたらほんとに子供のこと考えてる?(笑) あと、最後のエンドロールで猫の役者(?)の名前もちゃんと表記されてたのが面白かった。チャーチ役は4匹いるようです![インターネット(吹替)] 6点(2022-11-07 22:21:24)《改行有》

33.  フッテージ 《ネタバレ》 サスペンスだと思って見てたらオカルトだった。 何か怪しげな副保安官みたいなのも出てきてサスペンス的結末かと思ったら、超常的な現象が出てきて、完全なオカルトホラー映画展開に。ちょっとがっかり。まあオカルトホラーならオカルトホラーで、と気持ちを切り替えて見るんだけど、ホラーとしての出来も今ひとつ。 連続殺人があって、調べていくうちにどんどん謎が解けていく、というのが作品の大筋なんだけど、明らかになっていく事実もどうでもいいというか、そんなの分かってるよってのばっかりで退屈。複数の一家惨殺が同じ「何か」の仕業であることなんて最初から分かってるよ。 肝心のラストもイマイチ。 最後は過去のホームビデオのように、自分たちが一家惨殺される、という(当然の)オチなんだけど、そのシーンがあまりに淡白。 まず、一家惨殺なのに、主人公以外の家族があんまり見えなくて、長男なんて手しか映ってない。一家を並べて、「さあ殺戮ショーの始まりです」って怖さはなし。 殺し方にも全く工夫がなくって、斧でぶった切るだけ。廊下に血で描かれた「お絵かき」を映すだけじゃなくて、実際に、血しぶきでお絵描きするシーンくらい入れて欲しい。 でも、一人だけ行方不明になってる子どもが実は一家惨殺の実行者だったというオチや、それが明らかになる8mmビデオの映像は、なかなかの恐怖があった。そこはよかった。 あと、細かいようだけど、夜に物音がした時、主人公が家の中を見て回るんだけど、何故か、絶対部屋の電気をつけない。電気をつけろよ!お前は何であえて暗闇で探すんだよ!と突っ込まずにはいられない。 うーん、ホラーは好きなので点数は甘くなるけど、出来はイマイチ。[インターネット(字幕)] 5点(2022-11-07 01:20:53)(良:1票) 《改行有》

34.  ヘレディタリー 継承 ミッドサマーが面白かったので、こっちも見てみた。 悪魔を召喚しようとしていた、というのが事件の真相ではあるけれど、その当たり少々理解がしにくい。 解説を読むと、細かいところにまで意味があり、「なるほど」とは思ったが、見てる時にそれを理解出来なければ意味はない。 一番怖かったのは、兄が妹の頭を電柱にぶつけてそのまま家に帰り、翌日母親が妹の死体を発見し、道路に転がる生首が映る一連のシーン。ここは怖すぎるんだけど。 母親が車にある首のない娘の死体を見るシーンは映像としてはないのだけれど、映像がないだけにそのシーンを想像すると寒気がする。 なんつー恐ろしいものを見せてくれるのか。 ただ、それ以外の点では、そこまでよくできたと思える映画ではなかった。 十分面白くはあったけれど。[インターネット(吹替)] 7点(2022-11-06 16:11:07)《改行有》

35.  オールド 年を取っていく恐怖を描いたホラー。なかなかおもしろい。 現実の世界でも、年を取り、老いていくこと、死に近づいていくことは恐怖であるから、より、恐怖を共感しやすい。リアルな怖さだ しっかりと伏線を張っていて、サスペンス要素もあり、悪い連中を倒して気持ちよく終われるのもよい。 なかなかいい映画だ。 少し残念なのは映像の手抜きが多いところか。 犬が死んだ、女性の遺体が白骨化した、赤ん坊が生まれた…などのシーンで、それがはっきりと分かる映像がない。作成予算的な問題で作れなかったのだろうか。 不自然なシーンもあった。 現場から離れると気を失う、というのはまだ分かるが、気を失った人間が全員揃いも揃ってなぜ現場まで歩いて戻ってきたのか? 髪や爪が伸びないのは死んだ細胞だから、と作中説明があるが、髪や爪は新しい組織が根本で作られるから伸びるのであって、死んだ細胞が伸びてるわけではないだろう。これは多分登場人物の解釈が間違ってるだけで、きっと、細胞の老化は進むけど、新陳代謝が早くなる、というわけではないのかもしれない。しかし、だとすると妊娠した少女があっという間に出産することの説明はつかない。 そのあたりは、細かく考えなくてもいいんだけど。 とりあえず、そこそこに面白いよい映画だった。[インターネット(吹替)] 7点(2022-11-05 14:44:23)《改行有》

36.  グリーンブック 主人公がとにかく魅力的である。 ガサツで無学だが、思いやりや家族愛にあふれる。 何かのトラブルも暴力に頼るだけでなく、臨機応変に対応する様もかっこいい。 役者の演技もさることながら、吹き替えの声優のキャスティングも素晴らしい。 この主人公と正反対の属性の黒人ピアニストシャーリーが徐々に心を開いて打ち解けていく、心あたたまるお話。 ラストだけなんか微妙だった。シャーリーが突然家に来て何か微妙な空気になるんだけど、何でラストであんなモヤモヤする展開をぶちこんできたのか、残念。[インターネット(吹替)] 8点(2022-11-04 12:35:37)《改行有》

37.  キャビン 《ネタバレ》 とにかく先が読めない。最初はただのB級系ホラーかと思ったら、何かの組織がモニターで監視してて、その正体も目的も全く不明。いったいなんじゃこら!?と言う感じで見入ってしまう。そこかしこに何処かで見たようなシーン(特に「死霊のはらわた」)もあって、ますます気になって仕方がない。そして、最後は壮絶なオチに。ド肝を抜かれる。 なるほどー、昔のよくあるホラー映画のメタ的作品というわけか。 死霊のはらわたのようなホラーが実は裏で大きな組織によって仕組まれていたものだった、という、人を喰ったような映画。 ホラー好きで色んなホラー映画を見ている人ほどニヤリとする映画であろう。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-15 17:56:31)(良:1票) 《改行有》

38.  ハドソン川の奇跡 実際にあったことをかなり忠実に再現しつつ、それなりに物語性、ドラマ性を入れ込んでいて、よくできている。 この手の実話ものの映画は見終わった後に実際の出来事はどうだったかネットで調べるのがお楽しみなのだが、調べてみてわかったのが、かなり事実通りにやってることだった。 ほとんどドキュメンタリーのレベル。 特に、エンジン停止から着水までのコックピットでの会話は、実際のフライトレコーダーの記録をほぼそのまま再現している。 エンタメ映画でここまで再現にこだわったのは評価したい。 しかし、さすがに事実通りにやりすぎると話として面白みに欠けるので、すこしフィクションをねじ込んである。 実際にはパイロットが判断ミスの疑惑をかけられることはなかったのだが、作品では、判断ミスを疑われ、主人公は苦悩することになり、ここがこの作品の一つのキモになってくる。 そして、これまた実際にはそんなことはなかったのだが、事故を調査する安全委員会の人間をいかにも嫌なヤツに描くことで、一種の「悪役」に仕立て上げる。 こうしたお膳立てを作ることで、最後に機長の判断が正しかったと証明されるどんでん返しが生まれるし、 嫌な調査局の人間をやり込めることで観客はスカッとした気分が味わえる。物語に起承転結とドラマ性が生まれる。 なかなか、うまく考えている。 ただ、実際にはこの映画の公開にあたって、悪役に仕立てられた安全委員会からクレームがあったという。まあ、さすがにそうだろう。 内容としては割とアメリカ万歳系の作り。 最後の最後で、当事者の実際の写真を出して後日譚を語るのは、アメリカ万歳系史実映画のお決まり。 この映画の直前に作られた同じくクリントイーストウッドのアメリカ万歳映画も、くしくも全く同じ終わり方だった。[インターネット(吹替)] 7点(2022-03-31 08:25:19)(良:1票) 《改行有》

39.  プライベート・ライアン 面白くないわけではないのだが・・・これが世間から高い評価を受けているのは不思議。 なんというか、大した話ではないよね? 最初の30分、ノルマンディ上陸シーンは凄まじい迫力で圧巻であったが、それ以降は割と普通。 話のキモは主人公に助けられたライアンがそれをずっと感謝するってところなわけなんだけど、しかし、ここがどうもひっかかる。 実際主人公たちが来てくれたおかげでライアンは死なずに済んだのかもしれない。 でも、最後のドイツ軍との戦闘で、ライアンが主人公によって命を救われたってシーンが大してない。だから、「あなたのおかげで命が助かった」みたいに言われても、いまいち感動って方向に心が動かない。 ライアンがすでに一緒に行動していた人達も、主人公と一緒にやってきた他の7人も、ライアンと一緒に戦い、何人かは死んでしまった戦友であるだけで、主人公だけがライアンに特別に何かをしてくれたという風にはあまり思えないのだが。 いいのかそれで?[インターネット(吹替)] 7点(2021-12-21 21:00:36)《改行有》

40.  K-19 《ネタバレ》 最初から最期まで気の抜けないストーリーは素晴らしい。2時間ずっと釘付けになる。 圧巻はやはり、原子炉に防護服無しで修理に行くシーンで、見てるだけで背すぎが凍る。下手なホラーより恐ろしい。 艦長と副艦長との衝突も見せ所なのだが、副艦長は艦長に途中で反旗を翻す展開になると思わせておいて、全く逆の行動に出るあたり、意表をついてきて面白い。 しかし、お話には致命的な問題がある。 艦長の判断に、他の乗組員がその度に反発するのだが、最終的には副艦長含め乗組員が艦長を信頼し従うというのが、話のキモになっている。しかし、残念ながら、それが全くうまく成立していない。 というのも、艦長がみんなから信頼を得られるような人格者であったり、艦長として正しい判断をしているとは、とても思えないからだ。 飲んだくれた原子炉担当を更迭したとかが正しかったかどうかは何とも言えないが、あの圧潰深度限界までの潜航や、海氷の厚さも不明なままの急浮上することに意味があるとは全く思えない。実際、急浮上によってアンテナが壊れてしまい、その後救助を呼ぶことも上層部の支持を仰ぐこともできず追い詰められていくことになってしまう。 常に部下の意見に全く耳を貸さず独断専行なのもどうかと思う。そして何よりも、原子炉事故発生以降、明らかに人命を軽視し、軍の威信や利益を守ることを優先した行動を取りまくってるのがひどすぎる。軍人としては正しいのかもしれないが、観ている方としては腹立たしい。 彼は命がけで原子炉内部に乗り込んで修理してくれた若者を、やれ英雄だ何だとのたまうが、いやいや、アンタ、副艦長が提案したように船を放棄して他国に援助を求めていれば彼らは死なずに済んだだろ?とどうしても思ってしまう。 艦長が無能だったり人命より職務を優先する判断をすることそれ自体見ていて気持ちのいいものではないが、それよりも問題は、そんな彼をどうして、乗組員たちが皆一様に支持し、ついていこうとするのか?そこが全然釈然としない。乗組員たちは「いつ」そして艦長の「どの行動」によって、今まで反目していたのに急に艦長を支持するように変わったの?全然分からない。 乗組員や副館長が最終的に彼についていきます!というのや、軍事裁判で彼をかばうところが、この映画の見せ場なんだろうが、とにかく上記の点が釈然としないから、全く感動なんてありゃしない。 どうしてこんな作りにしたのか、不思議で仕方がない。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-21 20:38:23)《改行有》

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