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プロフィール
コメント数 159
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 『ローマ』と言われているが個人的には 当時のハリウッドの現実に架空を混ぜ込み《映画愛》で描いた、タランティーノ版『フォレスト・ガンプ 一期一会』だと思った。 当然、当時のハリウッド事情に詳しければ 詳しい程、ニヤニヤして観れる作品。映画のルックスやテンポも60年代らしいスタイルで、50代の映画好きにとっては、とても面白かった。 ただし(ネタバレになるので書かないが)ラストシーンの事実背景を知らないと面白さは半減するかな。[映画館(字幕)] 8点(2019-08-30 18:07:58)《改行有》

22.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 これは、天才アーティストを描く伝記で、音楽史で、ライブコンサートで 一人のマイノリティーの愛の物語だ。 伝説的パフォーマーの半生を描く場合、普通ならパフォーマンスシーンをどう誤魔化し どう観客をドラマに集中させるかに苦心するが...この映画のは違っていた。 それは、フレディ・マーキュリーを現代に召喚し最高のパフォーマンスをさせること! それは奇跡的なレベルで成功している。 蘇った伝説のバンドQueenは、神のような輝きを放って音楽を奏で、名曲創造の秘密を披露する。 さらに時を越えて・・LIVE AIDの会場へと私たちを誘いう・・・ そこで、私たちは足をふみ鳴らすのだ! 人生の炎を燃やし尽くすフレディ最後のパフォーマンスの“参加者”として。 輝きと、死と、音楽に感動する2時間15分間だった。 噂では全6曲ノーカットのLIVE AIDロングバージョンが存在するらしい... それにも期待したい。[映画館(字幕)] 8点(2018-11-14 19:37:13)(良:1票) 《改行有》

23.  ドリーム これ見逃してて、やっとDVDで観ました。 人種問題モノ・女性権利モノ・職業モノ・歴史モノ・アメリカンドリーム・・・ どの切り口から観ても良い作品。 前向きで、笑えて、感動的な “ ビハインド・ザ・ライトスタッフ ” ですね![DVD(吹替)] 8点(2018-11-07 23:50:51)《改行有》

24.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 シンプルかつ非常に良く出来た、ドキドキなホラーだった。 布石の置き方が上手く、イヤな予感と緊張感が持続する。 主役の家族には類型的ではない微妙な実在感がある。 パンフを読むと、 監督兼主演のジョン・クラシンスキーと妻役のエミリー・ブラントは実際の夫婦。 聴覚障害を持つ長女役ミリセント・シモンズは本当に聴覚障害者がある女優さん。 全米での大ヒットも頷ける出来だが、日本では微妙かな・・ ・ 泣けスギ!やりスギ!可愛いスギ!的なSNSの拡散要因「怖スギ感」だけがこの映画には無い。 どこを切っても高アベレージ、とっても楽しめたけどね~ちょっと変だよ、日本は。 色んな映画が引き合いに出されて批評されているが自分の印象は 現代風に変換された『人類SOS!』(原作:古典SF「トリフィド時代」1962年作品)かな。[映画館(字幕)] 8点(2018-10-24 18:05:24)《改行有》

25.  アントマン&ワスプ MCUの中にあって、スーパーヒーローとしての使命や責任に「悩まない」キャラは アントマンくらいでは無かろうか? しかし、それが他のアベンジャーズとの良い差別化になって、とても明るく楽しい映画になっている。 (具体的な内容はネタバレになるので触れませんが) 今回は、あるモノを奪い合って戦い、奇想天外なアクションが展開する。 その「あるモノ」が〝とても大きい物〟だけれど意外と〝小さい〟という所が、おかしい! それ以外にも「大と小」のギャップを使ったギャグが前作より多くて笑える。 過剰な暴力シーンもないので、小さな子にも安心して見せられるし 意外かも知れないが、親子・カップル・夫婦・友人・同僚との「絆(きずな)」を描いた映画でもある。 映画館に行く前に、もう一度 前作の『アントマン』を観ておくことをオススメします。[映画館(吹替)] 8点(2018-09-01 16:20:46)《改行有》

26.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 スパイ大作戦(あえてそう呼ぶ)テーマ曲の低音が効いたアレンジVer.と火花が散る導火線! お馴染み、本編ダイジェストのオープニングから傑作の予感が・・・ 『スパイ大作戦』は『奥様は魔女』とともに幼少の頃によく見ていたTVドラマだ。 そのテーマ曲が今風にアレンジされて (007のテーマよろしく)ここぞ!というタイミングで鳴り響く♪ 思わず条件反射で、唾液が...いや、気分が高揚する。 “ノンストップ・アクション !! ”と宣伝される映画は数知れない。 しかし、今作はアクションが終わったと思った瞬間、次のアクションが間髪入れず始まる 本当にノンストップなアクション映画だった。 加えて各シーンが絵としてとても美しく撮られており映画としての品格すら感じる。 撮影監督ロブ・ハーディの功績は非常に大きい。 トム・クルーズは、新旧の映画を実によく研究している。 崖のアクション(文字通りのクリフハンガー)を例にとっても ・007ユア・アイズ・オンリー ・インディ・ジョーンズ魔宮の伝説 ・クリフハンガー ・ロストワールド(ジュラシックパーク2) ・ブラックパンサー それぞれの良い部分を組み合わせて再構築している。 他のアクションシーンも総て、原点となった映画が思い浮かぶが、 パロディやオマージュに留まらず、新しい背景やリアリティが加えられていて新鮮に見える。 もしかして・・・これは、年齢的にも限界を感じ始めたトム・クルーズが、やりたかったアクションを総て詰め込んだ作品。 命がけのアクションからの〝華麗なる卒業式〟なのかも知れない。[映画館(吹替)] 8点(2018-08-06 20:05:36)《改行有》

27.  ニンジャバットマン DCコミック×ジャパニーズアニメ!これはDCコミックの枠を超えて暴れ回るヒーローVSヴィランの異次元戦国絵巻。 80分のコンパクトな作品ながら映像は濃密。一部のパートで絵柄がガラッと変わるなどアニメ表現的にも厚みがある。 内容的にも日本の製作陣がかなり自由に創作できたらしく、異端と言えるほどユニークで楽しいこと極まりない! 極端すぎてDC至上主義のファンに拒絶されないかと心配になる程だが・・・それも含め日本の製作陣だから出来た、ジャパンアニメらしい遊び心でとことんやりきった感のある爽快なヒーローエンターテイメントだった。是非、劇場の大画面&大音響で多くの人に観て欲しい。 そして、低空飛行を続けるDCヒーロー映画がV字回復する一つの起爆剤になって欲しいと切に願う。[映画館(吹替)] 8点(2018-06-20 16:24:20)(良:1票) 《改行有》

28.  デッドプール2 《ネタバレ》 何がしたいかよく解らない話。という声もあるようですが、私には凄くよく解る話でした。 以下【ネタバレ】を含みます。 今回は、ダニエル・クレイグ版007を強く意識した話だと思います。カジノロワイヤルに始まってスペクターに至る《大切なものを守れなかった男》が、何か(ボンドの場合は女性)を守りきることで自分を取り戻すまでの物語。 (自分と同じ境遇の)孤独な子供を守る設定は、勿論「ローガン」からのパクリ・・いやいや、インスパイア。 だから、映画の冒頭のローガンいじりとMVみたいなタイトルバックは、ローガンと007へ「デップーより愛をこめて」的な、今回はそんな話だぜ!っていう一種の事前の宣言なんですよね。 相変わらず下品なジョークを言いつつもヴァネッサを失って心が空っぽになったデップーは 死のうとする。が、何故か天国のヴァネッサから啓示を受け、現世での使命を与えられる。 これは、ブルースブラザースでもあった「罪深き者が神の啓示で良き行いをし 仲間を得て蘇える」(BBの場合は音楽に帰る)のと同じ。 デップーもラッセル(ファイヤー・フィスト)を救う使命を得て、仲間(エックスフォース)を集めて使命を果たし、ヴァネッサを失った(空虚な心)が救われる。という物語・・・普通ならば。 しかし、これは第四の壁を破る映画『デッドプール』なので、物語が決着したついでに、ヴァネッサの死をはじめ 嫌な過去をぜーんぶ改ざんしてしまう。つまり、予定調和(御都合主義)的な映画自体をポストクレジットシーンで自虐的に笑って、これ映画だし!嘘だし!ヴァネッサも死なないよ~ん!と全部チャラにしている訳だ。 そういうウルトラCみたいなオチをつけるところが、やはりデッドプール! スゲーの観た!って気持ちで帰れる素晴らしさです。[映画館(吹替)] 8点(2018-06-02 11:16:20)(良:2票) 《改行有》

29.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 ‪3D吹替で鑑賞。原作ファン納得の見事な映画化。 映画オリジナルの演出も実にうまい。映画というメディアに合わせ、ゲームネタ→映画ネタへ最適化されている。もともと原作がエンタメ知識検定みたいなもので、知識量が満足度に比例するというちょっと特殊な映画でもある。 「俺は‪ガンダムで行く!」は「ダイトウ、ガンダムで出る!」‬なら泣いたかも。そんなツッコミが、また楽しい。 皆さんご指摘の通り、この映画は’70〜’80ポップカルチャーへの賛歌です。それ以上でも、それ以下でもありません。 ネットばかりやってちゃダメ的な御託(ごたく)も、ラブ要素も、追跡アクションも、予算規模に見合う観客満足度を担保するスピルバーグの戦術と見ます。それ程までに、この原作は版権規模が大き過ぎて、時間的・予算的な高い壁があり、必然的にターゲットをオタク以外にも拡大する必要があったんでしょう。 映画の何十倍ものオタク知識をモザイクのように組み上げた原作の本質的魅力を損なわず、マニア以外にも対応したエンターテイメント映像に翻訳したスピルバーグはやはり、ジョーズ、ジュラシックパークの原作を大ヒット映画に仕上げた《映画の申し子》だと再認識しました。 もし、当初の予定通り、クリストファー・ノーランが監督していたら(他の誰でも同じですが、)それは映画としての体裁は良くても、もはや レディ・プレイヤー1とは似て非なる映画になったか、プロジェクト自体が破綻していたに違いありません。 ギレルモ・デル・トロのモンスター偏愛の結晶が『レディ・イン・ザ・ウォーター』なら、原作者E.クラインとスピルバーグの “ 70-80’s ポップカルチャーへの感謝を込めた擬似RPGアクションアドベンチャー偏愛映画” が『レディ・プレイヤー1』です。 これは、ゲームを描いたゲームのような映画。あまり深く考えず、只々楽しむためコインを投入しましょう・・・READY? PLAYER ONE!![映画館(吹替)] 8点(2018-04-21 13:34:44)(良:1票) 《改行有》

30.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》 寺沢武一のコミック『コブラ』を彷彿とさせる人間と多惑星人が共存する未来世界を舞台に、ヤング・ジェームズ・ボンド的な連邦エージェント“ヴァレリアン”と相棒“ローレリーヌ”が文字通りスクリーン狭しと駆け回る!スペースアドベンチャー映画。 ボンド映画を例えに出したのは、ストーリー展開がきっちりと型にはまっていて受け入れ易く、適度なユーモアがあり、結末も期待に違(たが)わないからだ。『フィフスエレメント』での反省点を活かしてだろうか、観客に面白さがちゃんと伝わるストレートな物語となっている。 その副作用で既視感と言うか…どこかで見たようなシーンも多いのだが、ヨーロッパの色鮮やかな絵画を見ているようなVFXのビジュアルが素晴らしい為、細かい欠点など帳消しにしてしまった。 見終わって思ったのは、現ハリウッド娯楽大作的な戦闘や破壊をこれでもかと見せる過激な映画ではなく、賑やかではあるが美しい物語を鮮やかにスクリーンに描きたいというベッソン監督の思い。それが伝わってくる映画だった。 良くも悪くもバンド・デシネ。もう一度 今度はIMAXで観たいな。 2018.10.05 追記 制作費のかけ過ぎで、興行的には惨憺たる結果に終わった今作。 名作とは言いませんが、シリーズ人気に甘んじた某SFシリーズEpisodeVIIIより真っ当な映画だと・・昼間、テレビで気楽に見るには最適な楽しい映画です。[映画館(吹替)] 8点(2018-04-01 18:09:17)(良:3票) 《改行有》

31.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 ワカンダは日本のようでもある。 勿論、アフリカ系人種について未だ解答を見出せないアメリカ社会へのディズニーMARVEL流の提言なのだろうが… 我々日本人としても未だ半鎖国の島国民族で近隣国との軋轢ループから抜け出せず、テクノロジーと平和幻想に酔っている。 ワカンダの選択は正しかったのか? それはインフィニティ・ウォーを観ればわかるだろう… で我々は?[映画館(吹替)] 8点(2018-03-09 21:45:37)《改行有》

32.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 アダルトで怪奇なラブ・ファンタジー 異形の生物をあつかった映画は数多ある。また異形と美女の愛を描いた映画もある。 だが(異形の水棲人間よりもむしろ)人間の美しさと醜さを生々しく描写し 同時に、純粋な【恋の成就】をオブラートに包まず、美しくもグロテスクむきだしのまま 観客に投げつけてきた映像は・・・かつて無かったのではないか。 まあ、これで泣ける人は少ないかも知れないが・・・わたしは泣けたよ。 しいて言えば、ドラマの構造も似ている『E.T.』と並ぶ傑作だと思う。 なぜ水棲人を好きになるかは、芸術家タイプの人だと理解できるでしょう。 ラストの後は二人はどうなったか?オープニングを見ると、これは回想ドラマだとわかる。 アマゾンの水底、ベッドに眠る女性はイメージではなく…その後のイライザの姿。 では、冒頭のモノローグで“すべてを破壊しようとしたモンスター”と呼ばれているのは誰か… 映画を観た後ならわかるはず。[映画館(字幕)] 8点(2018-03-02 00:37:28)《改行有》

33.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 始まって5分で、あコレは西部劇だと。 鑑賞後は、実年版キック・アス…現代アメリカ的リベンジ系スーパー(おばさん)ヒロインと(とっちゃん坊や)サイドキックの誕生物語だと 笑 まぁ正当なレビューは出尽くしてるでしょうから。 多少まじめに言うなら〝復讐しない西部劇〟かな。 当たり前の事が行われない普通のアメリカ田舎町を舞台に、なぜ普通の事が出来ないのか?を、多民族国家アメリカの持病として描いている。 我々日本人からすれば、そのアメリカ的倫理観が異質過ぎて登場人物に共感できないかも知れませんね。 テーマも演技もアカデミー賞の受賞は然(さ)もありなんですが、個人個人の置かれた日常的差別(or被差別)の状況や、いじめ体験の差によって心への響き方は変わる作品だと思います。 ただ…私たちを取り巻く環境もどんどん多国籍化されている現状を考えると 今後、日本も他人(ひと)を信じられない無意識の差別社会になっていく可能性もあると思い…ぞっとしました。[映画館(字幕)] 8点(2018-02-23 21:39:17)《改行有》

34.  キングスマン: ゴールデン・サークル 《ネタバレ》 これは、シリアス&ハードに寄せた現在のボンド映画に対抗する 007のワンダーな楽しさをギュッと凝縮した映画。 凶器として機能する義手義足もトンデモな人体破壊もSFガジェットも、かつては007だから笑って許されるビックリ要素だった。本家のクレイグ:ボンドがおふざけを封印しファミリー向けと化した007を救ったからこそ生まれたのが、このキングスマンだと思う。 キングスマンは本家と真逆に振った映画。徹底してバイオレンス!とことん悪ノリ!どこまでもセオリー無視!だから笑える。 もちろん笑えない…乗れない人も半分はいるでしょう。例えは悪いが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に対する「死霊のはらわた」みたいなものである。 ある意味、ムーアやコネリー後期007のリメイクでありパロディであって、真面目な愛や感動はそこに無い…ブラックだ。私はブラック大好きです。 しかし、おそらく今回で完結の2部作ですね。そんな気がします。[映画館(吹替)] 8点(2018-01-12 02:11:43)《改行有》

35.  KUBO/クボ 二本の弦の秘密 これはもう芸術作品である よくある《ナンチャッテニッポン》ではなく邦画と日本の伝統芸術を良く研究し独自にアレンジした作品。 同じライカの『コララインとボタンの魔女』も優れたストップモーションアニメだったが、本作は日本の民話・絵物語を模したストーリーと日本風の色・構図で統一され、単なる物語を超えた芸術作品の域に達している。 部分的に中国やアジア文化との混合表現もあるが、それでも日本を描こうとした海外作品の中で間違いなく最も優れた作品の一本だと思う。 辻村寿三郎にも通じる《妖しい和の魅力》を持った人形の一つ一つの所作に、私は冒頭から感涙してしまった。[映画館(吹替)] 8点(2017-11-25 01:47:26)《改行有》

36.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 これは、ストレス疲れの地球人にディズニーマーベルが送る世界一贅沢な、夢と笑いのプログラムピクチャーである。題して・・・ 『大宇宙の無責任バカ大将パート3~ ゴッド姉ちゃん故郷に帰る!』 毎度おなじみ東宝マークとファンファーレ…え?マーベルだっけ(笑)宇宙一のバカ大将ことソー・オーディンソンの大冒険!さて今回のお話は… 勘当された姉貴“女王の兇死兎(きょうしつ)”こと長女ヘラが、故郷に帰って大暴れ!ようりょうバツグン“青大将”こと弟ロキと珍道中。最強の友:春くんとも涙の再会。呑んだくれ女は獅子奮迅、小心者は裏切って表返って英雄に。青大将は美味しいとこを持っていき、わがままカオスな社長はLet’sビンボー!エンディングはピコパコとレトロゲーム風も良いが『だまって俺について来い♪』が似合いそう(笑) 明るく楽しい前向きヒーロー大暴れ祭り!只々楽しい。そこがいい![映画館(吹替)] 8点(2017-11-21 13:19:40)(笑:1票) 《改行有》

37.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 下町エリアの市民生活を守るヒーロー、殺さないヒーローの登場 最初は、すっかりMCUの超人たちの活躍を慣れた目で観ていた。観終わると、ちょっとした違和感が。いつものカタルシスとは違う感じ…なんだか無邪気な映画だなぁ… トム・ホランド演じるピーターは単純で無鉄砲、失敗だらけで、反抗的で、甘ちゃん…ま〜ぁモドカシイ。未熟で不安定…でも、だからこそ10代の頃の自分と同じリアルな人間に見え…新鮮で〝親愛なる隣人〟らしいと今回のスパイディーには感じることができた。 劇中の大人たちにとっても それは同じで、繰り返しクイーンズ住人どうしの親近感が描かれていている。そこに完全悪は存在せず、死んでいい人間はいない。 これまでのスパイダーマンには、常に「死」がつきまとっていた…要は、相反する思想の衝突による死が、次なる死に連鎖する…淘汰の連続。その悲劇を描いた映画だったと気づかされる。 年齢が下がり、ピュアな目で世界を見る新たなスパイディー。アベンジャーズの内紛にも「なにやってんだよ!ヒーローのくせにケンカするなよ」と当たり前の事を言ってくれそう…そんな、スパイダーマン(TH)私は気に入りました。 P.S MARVELロゴのスパイダーマンのテーマ曲、猫の救出に ニヤリです。[映画館(吹替)] 8点(2017-08-13 19:17:52)《改行有》

38.  ハドソン川の奇跡 21世紀アメリカの見事な英雄譚。 とてもシンプルなのに、 ミステリーとしても、サスペンスとしても もちろん、実話の映画化としても 一級品。 邦題も。(笑)[ブルーレイ(吹替)] 8点(2017-04-15 13:24:27)《改行有》

39.  キングコング: 髑髏島の巨神 テレビスポットの大げさなキャッチコピーそのままに、映画本編も巨大生物バトルてんこ盛り! 堂々とB級・娯楽大作を目指した点で潔く、童心に帰って大いに楽しみました。 映画には日本人が一人登場します。 珍しくちゃんと日本人らしい名前で感心しましたが、何と碇ゲンドウと任天堂の横井軍平が由来らしいです。 演じているのは国際的に有名な日本人ギタリストのMIYAVI。 監督さんは相当なマニアのようで、観ていると色んな映画のオマージュがあって面白いです。 若い映画ファンの人には、これをキッカケに古い作品にも興味を持ってもらえると嬉しいです。 キング・コング(1933年/RKO/白黒) キングコング対ゴジラ(1962年/東宝) キングコングの逆襲(1967年/東宝) フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年/東宝) 地獄の黙示録(1979年/アメリカン・ゾエトロープ) また、「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」など最近の流行で、本編中に以下の挿入歌が流れます。 映画の時代背景も含め、本作のクラシックなスタイルを一層印象づけていると思います。 1. Time Has Come Today / The Chambers Brothers 2. Mat Troi Den / Minh Xuan 3. White Rabbit / Jefferson Airplane 4. Long Cool Woman (In A Black Dress) / The Hollies 5. Down On The Street / The Stooges 6. Paranoid / Black Sabbath 7. Brother / Jorge Ben Jor 8. Bad Moon Rising / Creedence Clearwater Revival 9. Ziggy Stardust / David Bowie 10. Run Through the Jungle / Creedence Clearwater Revival 11. We'll Meet Again / Vera Lynn それと、【エンドクレジットの最後に短い本編が有ります】から、最後まで席は立たないように!  [映画館(吹替)] 8点(2017-03-26 13:50:52)《改行有》

40.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 キャプテン・アメリカと「STAR WARS」の濃密な関係 本作の監督 ジョー・ジョンストンは、アメコミヒーロー「ロケッティア」や「ジュラシック・パーク3」の監督として知られていますが、スターウォーズ・トリロジー(エピソード4~6)にプロダクションデザイナーとして大きく貢献した偉大なるレジェンド級クリエイターです。 そのデザインセンスは〝油まみれで使い込まれたホンモノ感〟と〝無骨なカッコ良さ〟を兼ね備えたミレニアムファルコンやスターデストロイヤー、X-ウイング、デススターなど数々のメカを見れば明らか。 キャプテン・アメリカでも(ほとんど言及されませんが)〝古い時代が夢見た未来=レトロフューチャー感〟あふれる魅力的なメカが多数登場しています。 ・アースキン博士を殺害したスパイが乗る戦闘機の様なコクピットと双発の外部スクリューを持った流線型の小型潜航艇 ・シュミット(レッド・スカル)が乗り回す黒塗りロングノーズ6輪16気筒のモンスターマシン・クラッシクカー ・レッドスカルが兵器工場からの脱出に使う、ジェット推進回転翼式・垂直離着陸機 ・ヒドラ基地司令室のコンソール機器、電光式ディスプレーや発光するメーター類 ・山脈を失踪する弾丸列車 そして、極めつけが〝フライングウィング(全翼型)超重爆撃機〟。デザインも然ることながら、コクピットや電光式ディスプレイの実にカッコイイこと!それが、機内に搭載された〝有人飛行機能を持つ都市攻撃用爆弾〟と高空でドッグファイトする光景は、まさにSF的。 それを ことさらに強調せず、実にサラッと随所に配置して見せる監督のセンスこそ、第二次世界大戦という古臭い時代設定を払拭してスタイリッシュにさえ感じる作品に仕上がっている理由だと確信します。 メカではありませんが、毎度トニー・スタークに馬鹿にされているキャプテンのコスチュームも、本作だけは使い込まれたレザー製のセパレート防護服で実に渋い。 A.シルベストリのテーマ曲が鳴り響くエンディングの戦時中ポスターを立体コラージュした映像もお見事でした!![映画館(字幕)] 8点(2016-11-26 22:06:24)(良:1票) 《改行有》

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